後悔しているほむらと、後悔していないさやか。その後悔のどちらが正しい感情になるのだろうか?
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癒しの祈りだと…。回復力という面で他人に対しての願いを叶えてもらったけど、彼女が魔法少女状態での願いが影響しているなら、マミさんは同じように、癒しの祈りに近いものを願っているはずだし、さやかと違って自身への願いだから、治癒力の面では生きていてもおかしくはないはずなんだけどな。そういう希望でさえも閉ざしてしまうキュゥべえの隠している真実が気になる。
とまあ、この作品はみんなの考察がすごすぎて、そちら方面で考えると、もう既出ということにもなりかねないので、主に彼女たちの感情面でについて考えたいと思います。
といいながらも気になった点がいくつかあって、それだけで感想が終わりそうですw。今回からOPのまどかの部屋のシーンでオレンジに近いような色の水が壁を流れていたんですが、なくなりましたね。これって、なんで今回からなんでしょう?
前回やればマミの血が流れたということで、彼女の死を連想させるという意味では効果的だと思ったんですが、今回からなくなったのは完全にマミさんが死んだということを決定づけたかったのかそれとも、これからはそういう不穏な空気ではなくなりますよ、という暗示なのか、少々分かりかねる部分ではありますけど、こういう変化は面白いので、一杯やって欲しい。
で、あとは、上條さんが今回のキーポイントでしたね。屋上である必要。160階を超える高い病院。バイオリンの演奏後も続くBGM。屋上についた瞬間に見える一面のお花畑。ここら辺がすっごい気になるんですよね。
それは上條さんの死か、さやかの死かわからないけど、私は上條さんだと思ってしまう。
この病室もそうだけど、どこか病院っぽくない雰囲気で、マミさんが死んだ時にもこの病院が影響していた。不吉という言葉を使うのはすきじゃないのですが、どこか嫌なイメージがある。それを上條さんの演奏が吹き飛ばしてくれるという演出でもありそうだから、憶測なら色々考えられる面があります。
で、なぜ上條さんの死かというと、先程書いたマミさんの死で暗示していたのが、
キュゥべえは癒しといいつつも、さやかの願いは今回語られなかった。彼が嘘を付いている可能性は多分にある。
さやかが願ったのはもしかしたら、腕の回復よりも彼がバイオリンを弾ける姿を見たいというものだったんじゃないかな。バイオリンが弾けない指になってしまったということで、上條さんは指の回復より演奏を出来ない不幸を嘆いていた。それに指が回復しても、いきなりバイオリンが弾けるような状態の回復というのは難しいと思えてしまう。
なので、彼を満足状態に出来る願いを叶えるのがキュゥべえの限界なのかも知れない。願いを叶えるのではなく、対象となる本人が満足出来る状態にすること。そして、その代償が死なのではないかと。
そういう意味ではマミさんが死んだときも自分のことを憧れの人間とまどかが思ってくれて、嬉し泣きして「もう何も恐くない」と思えてしまうほどに彼女は満足していた。
まあ、この作品の中では事例が少ないだけに妄想の域を出ないけどね。
それと、杏子が言っていた「弱肉強食」が気になる所ですね。彼女もマミさんと同じで魔法少女同士で対立していた。
ほむらはまどかを魔法少女にしたくないという気持ちがあり、その思いとはマミさんは違う気持ちからだけど、マミさんの言っていた、ほむらがまどかを魔法少女にしたくないのは競合相手が増えるからで魔女という獲物を取り合いたくないということなんだからという説得だと、マミさんがまどかを勧誘していた理由に矛盾が生じる。
それとも、誰か一人を魔法少女にすれば、ねずみ講みたいに報酬がもらえるのだろうか。そうそう、報酬という面ではグリーフシードが気になります。マミさんとキュゥべえが魔女を退治している理由としては正義感からだと言ってましたけど、
公式では効能は魔力回復となっているので、魔力がなくなれば死ということも考えられます。まあ、魔力がなくなっていけば、魔女に負ける可能性も高くなるので、同じことなんだろうけどね。でも、戦わなければならないのは何故なんだろうか?
魔力が回復しなくても、魔法少女としては働かなくて、普通の少女として生きていく術はないんだろうか。願いの対価にしては詐欺まがいだけど、途中でやめたいという人も出てくるだろうしなー。
キュゥべえの言い回しだと、魔女はいなくならないと言っているようなものなので、到達点の見えない努力ってどこか気力を削ぐ面があるので、魔女がいなくなって平和になった世の中を到達点として考えるなら、魔法少女の意味があるんだけどね。
で、杏子の言った「食物連鎖」を考えると、弱いものを食って、強いものが生きていく。魔女が弱いもの、魔法少女が強いものとした場合に、
それを懸念して、杏子がさやかに襲いかかったのではないのかな。
そういう仮定なら、魔女を殲滅したときには、杏子やさやかやほむらが食べるものがなくなって、死ぬことになるのをほむらと杏子が知っていたとするなら、ほむらがまどかたちを魔法少女にするのを嫌がったのがわかる。
それにそのことを魔法少女になったさやかに言えば、絶望を感じてしまうだろうから、黙っていて正義感のうちに死んだほうがいいとか思ってしまった。
そこでさやかと仲良くするように言ったまどかに対してのほむらの一言が「今となってはどうやっても償いきれないミスなの。死んでしまった人が帰ってこないのと同じこと」と、
それに「あの契約は、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めるってことだから」も心に響きます。魔法少女になって誰かを救うことができるという点でまどかはマミさんを憧れの目で見ていたわけで、全てを諦めることにはつながらないと思うんですよね。この点で、言葉の齟齬が発生している。
その点をまどかがさらに追求してくれれば、もう少し詳しい事情がわかったんだけど、納得してしまったからなぁ。それに詳しい話はそれ以上は出来ない理由があるのかも知れない。真実を語れば死ぬとか。(死ぬことばかり考えている私ってw)
だから、ほむらはこれから飲もうとしていたホットコーヒーを一口も口に付けずに帰ってしまった。別に怒っているわけでもないんだろうけど、そのまま後にするのは、まどかに対して失礼すぎるのではないかな。後片付けもせずに帰ってしまうとか。それぐらいにほむらとしては、この話でまどかに追求されると困ることがあったのかも知れないですね。
それに、前回感想で書いた、まどかの心的外傷をケアするほむらをべた褒めしたんだけど、今回はそのことを彼女は「監視」という冷たい言葉で返したのも、優しさに欠けますね。
そういう意味ではさやかに冷たいほむらも、さやかの人生が無駄になってしまったという罪悪感があることに加えて、まだ何かありそう。前回だって、さやかの命を救えなかったことよりも、まどかを含めて多くの人間の集団自殺を食い止められたことの方を喜ぶべきことだと思うんだけど、その感情がまだ理解出来ない部分がありますね。
段々と、ほむらがどれだけまどかをキュゥべえの勧誘から救うことが出来るかがキーになりそうです。それに杏子を仕向けて段々と勧誘が露骨になってきたキュゥべえの必死さに笑えてきますし、これからの展開が超気になってきました。
癒しの祈りだと…。回復力という面で他人に対しての願いを叶えてもらったけど、彼女が魔法少女状態での願いが影響しているなら、マミさんは同じように、癒しの祈りに近いものを願っているはずだし、さやかと違って自身への願いだから、治癒力の面では生きていてもおかしくはないはずなんだけどな。そういう希望でさえも閉ざしてしまうキュゥべえの隠している真実が気になる。
とまあ、この作品はみんなの考察がすごすぎて、そちら方面で考えると、もう既出ということにもなりかねないので、主に彼女たちの感情面でについて考えたいと思います。
といいながらも気になった点がいくつかあって、それだけで感想が終わりそうですw。今回からOPのまどかの部屋のシーンでオレンジに近いような色の水が壁を流れていたんですが、なくなりましたね。これって、なんで今回からなんでしょう?
前回やればマミの血が流れたということで、彼女の死を連想させるという意味では効果的だと思ったんですが、今回からなくなったのは完全にマミさんが死んだということを決定づけたかったのかそれとも、これからはそういう不穏な空気ではなくなりますよ、という暗示なのか、少々分かりかねる部分ではありますけど、こういう変化は面白いので、一杯やって欲しい。
上條さんの命が何気に危ないと感じた
で、あとは、上條さんが今回のキーポイントでしたね。屋上である必要。160階を超える高い病院。バイオリンの演奏後も続くBGM。屋上についた瞬間に見える一面のお花畑。ここら辺がすっごい気になるんですよね。
これらって、死を予感させる気がするんです。
それは上條さんの死か、さやかの死かわからないけど、私は上條さんだと思ってしまう。
この病室もそうだけど、どこか病院っぽくない雰囲気で、マミさんが死んだ時にもこの病院が影響していた。不吉という言葉を使うのはすきじゃないのですが、どこか嫌なイメージがある。それを上條さんの演奏が吹き飛ばしてくれるという演出でもありそうだから、憶測なら色々考えられる面があります。
で、なぜ上條さんの死かというと、先程書いたマミさんの死で暗示していたのが、
対象となる人間の幸福な状態での死がキュゥべえが出来ることなのかも知れない。
キュゥべえは癒しといいつつも、さやかの願いは今回語られなかった。彼が嘘を付いている可能性は多分にある。
さやかが願ったのはもしかしたら、腕の回復よりも彼がバイオリンを弾ける姿を見たいというものだったんじゃないかな。バイオリンが弾けない指になってしまったということで、上條さんは指の回復より演奏を出来ない不幸を嘆いていた。それに指が回復しても、いきなりバイオリンが弾けるような状態の回復というのは難しいと思えてしまう。
なので、彼を満足状態に出来る願いを叶えるのがキュゥべえの限界なのかも知れない。願いを叶えるのではなく、対象となる本人が満足出来る状態にすること。そして、その代償が死なのではないかと。
そういう意味ではマミさんが死んだときも自分のことを憧れの人間とまどかが思ってくれて、嬉し泣きして「もう何も恐くない」と思えてしまうほどに彼女は満足していた。
満足→死という図式は人生の意義を考える上でも作品のテーマとしては悪くないと思う。
まあ、この作品の中では事例が少ないだけに妄想の域を出ないけどね。
魔法少女同士の無意味に思える戦いの真実とは…
それと、杏子が言っていた「弱肉強食」が気になる所ですね。彼女もマミさんと同じで魔法少女同士で対立していた。
ほむらはまどかを魔法少女にしたくないという気持ちがあり、その思いとはマミさんは違う気持ちからだけど、マミさんの言っていた、ほむらがまどかを魔法少女にしたくないのは競合相手が増えるからで魔女という獲物を取り合いたくないということなんだからという説得だと、マミさんがまどかを勧誘していた理由に矛盾が生じる。
それとも、誰か一人を魔法少女にすれば、ねずみ講みたいに報酬がもらえるのだろうか。そうそう、報酬という面ではグリーフシードが気になります。マミさんとキュゥべえが魔女を退治している理由としては正義感からだと言ってましたけど、
もしかしたら、グリーフシードがないと魔法少女は生きていけないんじゃないかな。
公式では効能は魔力回復となっているので、魔力がなくなれば死ということも考えられます。まあ、魔力がなくなっていけば、魔女に負ける可能性も高くなるので、同じことなんだろうけどね。でも、戦わなければならないのは何故なんだろうか?
魔力が回復しなくても、魔法少女としては働かなくて、普通の少女として生きていく術はないんだろうか。願いの対価にしては詐欺まがいだけど、途中でやめたいという人も出てくるだろうしなー。
で、はたして魔法少女が頑張って魔女を殲滅したら終わりなのだろうか。
キュゥべえの言い回しだと、魔女はいなくならないと言っているようなものなので、到達点の見えない努力ってどこか気力を削ぐ面があるので、魔女がいなくなって平和になった世の中を到達点として考えるなら、魔法少女の意味があるんだけどね。
で、杏子の言った「食物連鎖」を考えると、弱いものを食って、強いものが生きていく。魔女が弱いもの、魔法少女が強いものとした場合に、
魔女が殲滅されたときに弱いものを食えなくなって、強いものが餓死してしまう可能性がある。
それを懸念して、杏子がさやかに襲いかかったのではないのかな。
そういう仮定なら、魔女を殲滅したときには、杏子やさやかやほむらが食べるものがなくなって、死ぬことになるのをほむらと杏子が知っていたとするなら、ほむらがまどかたちを魔法少女にするのを嫌がったのがわかる。
それにそのことを魔法少女になったさやかに言えば、絶望を感じてしまうだろうから、黙っていて正義感のうちに死んだほうがいいとか思ってしまった。
ほむらの冷淡さとさりげない優しさと…
そこでさやかと仲良くするように言ったまどかに対してのほむらの一言が「今となってはどうやっても償いきれないミスなの。死んでしまった人が帰ってこないのと同じこと」と、
魔法少女として生きているさやかを死と同義に扱っているので、希望を全て捨てて、絶望のうちに魔法少女として生きていくのは、人生としては死なんだろう。
それに「あの契約は、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めるってことだから」も心に響きます。魔法少女になって誰かを救うことができるという点でまどかはマミさんを憧れの目で見ていたわけで、全てを諦めることにはつながらないと思うんですよね。この点で、言葉の齟齬が発生している。
その点をまどかがさらに追求してくれれば、もう少し詳しい事情がわかったんだけど、納得してしまったからなぁ。それに詳しい話はそれ以上は出来ない理由があるのかも知れない。真実を語れば死ぬとか。(死ぬことばかり考えている私ってw)
だから、ほむらはこれから飲もうとしていたホットコーヒーを一口も口に付けずに帰ってしまった。別に怒っているわけでもないんだろうけど、そのまま後にするのは、まどかに対して失礼すぎるのではないかな。後片付けもせずに帰ってしまうとか。それぐらいにほむらとしては、この話でまどかに追求されると困ることがあったのかも知れないですね。
それに、前回感想で書いた、まどかの心的外傷をケアするほむらをべた褒めしたんだけど、今回はそのことを彼女は「監視」という冷たい言葉で返したのも、優しさに欠けますね。
前回のほむらは優しかったんですが、今回は急に冷たくなりましたね。さやかが魔法少女になったことで気分を害したとはいえ、そこまで気にすることだろうか。
そういう意味ではさやかに冷たいほむらも、さやかの人生が無駄になってしまったという罪悪感があることに加えて、まだ何かありそう。前回だって、さやかの命を救えなかったことよりも、まどかを含めて多くの人間の集団自殺を食い止められたことの方を喜ぶべきことだと思うんだけど、その感情がまだ理解出来ない部分がありますね。
段々と、ほむらがどれだけまどかをキュゥべえの勧誘から救うことが出来るかがキーになりそうです。それに杏子を仕向けて段々と勧誘が露骨になってきたキュゥべえの必死さに笑えてきますし、これからの展開が超気になってきました。
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