所詮、すべては戯言なんだよ

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
真奈美と騎央の恋。
この正直になれない真奈美の表面上のプライドが邪魔をして、
騎央の本当の気持ちを知ることができない。

だからこそ、聞いてみたくなる。
聞いて、安心してみたくなる。少しだけ、甘えが出てしまったんだろうね。
自分の思っていた方向に進むとは限らないのに……。

仮想と理想と現実。
それがバーチャルワールドでの自分の幻想世界。つまりは夢の中。
命令だけは素直に聞く機械と、自分の思っていた通りに動かせるキャラ。

だけど、それは自分の考える理想と、今生きている現実とは違っていて、
過去と現実、そして、未来。その過去から導きだされる未来が、
本当の現実になるかなんて、それは神のみぞ知るセカイ。

そんな必然でわかりきっていることを忘れてしまうくらいに異世界の技術は
先進的で楽しくてなんでもできるように思えてしまう。

だから、説明も半ばで自分の気持ちに整理をつけてしまって、
現実世界でアタックせずに、過去の思い出にケリをつけてしまう真奈美が、
ちょっとだけ不憫に思えるんだよなぁ。

そういう意味では、人の気持ちは全てを知る必要もないし、
全てわかる必要もない。ただ、自分だけの気持ちを大切にして、
今の自分を精一杯頑張っていければ最高だな、とは思いましたね。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
個人的にエリスと騎央のラブコメ的展開よりも、
真奈美とアオイの友情が気になったなぁ。
この三角関係、いや、エリスを入れて四角関係か。

そこに一切なびかない騎央が良い味出している。
どう見ても、騎央は最終回ではエリスエンドを迎えそうだけど、
それでも、慕い続ける真奈美とアオイの騎央に対する思いが興味深い。

今回の見所は派手な戦闘アクションとうにゃーくんの中の人の寂しさだろうけど、
アクションは私はそれほどわからないので置いておくとして、
騎央がいう友達もいない寂しさというのが、どうにも安っぽく見られてしまう。

もう少し、うにゃーくんの中の人のエピソードが欲しかった。
友達がいないから寂しさを感じているのかどうかわかりにくいし、
この非常事態で、騎央がそれを論説するほど前との結びつきが弱い。

一番のクライマックスで感動シーンとなる所ではもう少し肉付けをして
欲しかった反面、船が沈む中、騎央がアオイを助けた最後のシーンは好きだった。
こちらももう少し、アオイの気持ちを前面に押し出しても良かったかな。

なんていうか、上手いんだけど、いつも何か惜しいアニメという感じで、
今一歩、これが素晴らしいというのがないなぁ。でも、アクションにこだわりは
感じているので、きっとそこを見ればいいんだろう。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
この作品について勘違いしていた部分がある。
てっきり、騎央を中心にエリスとのラブコメ中心のアニメかと思っていた。
だけど、これは真奈美とアオイの物語。

彼女たちが何を考え、どう動くかに焦点を当てて描かれているように感じる。
そのための、エッセンスとして、ヘタレ騎央にネコミミ萌え系宇宙人のエリスが
加わっているだけで、彼らを守る役目となる真奈美とアオイの奮闘記。

基本、毎回アクションは入れてくると思う。
それだけの武装マニアとなっている二人の活躍を描くのには、
やはり、実戦が一番効果的だから。

だけど、臨戦態勢なのに、今回みたいな、ほんわかした雰囲気の中、
それぞれが自分たちの思い思いのものを欲しがる様は見ていて和んだ。

それくらいに、日常と非現実の乖離を見せて、アクションを引き立たせている。
このシリアスとコメディのバランスがなんともいえない。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
この作品の目的がイマイチ理解出来ていない部分がある。
視聴者の眼の保養を目的としているのか、シリアスにコミュニケーションの
難しさを問う作品でもある。

高山カツヒコ氏自身がギャグもシリアスもお手の物という感じなので、
あまり深く考えずに見たものを、そのまま感じることが大事なのかもしれない。

まずは、この回ではバチカン市国のような小国を作ろうとしているのだと
思っています。テンプレがあるわけでもなく、シチュエーションアニメでもない。
彼らなりの独自の視点からの共和国。

誰が一番偉いとか、誰が一番疎まれているとか、そんなことを考えずに、
平等の社会を作ろうとしている。そして、他国のVIPを迎え入れて、どれだけ
親交を深められるか、その部分に重点を置いているなぁ、と。

だから、他国からはうらやましがられ、戦争に発展したり、
情報戦のようなVIPに対する情報をどれだけ手に入れられ、
自分の国がより有利に進ませることができるか、が問われている。

発展と停滞。この二つの相対する言葉のために、人を傷つけることも
いとわない覚悟というのは、なんていうか、沖縄というほんわかした中にも、
こう、人間の裏の黒い部分が見え隠れして面白いと感じましたね。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
彼らが宇宙人とのファースト・コンタクトにこだわる理由は何なのか？
秘密結社の「ビューティフル・コンタクト」は犯罪まがいなことをして、
あくまで、宇宙人とはこうあるべきという偏見にとらわれています。

偏見というのは恐ろしいもので、自分の主張が通らないと、
拉致殺害も抵抗がない彼らの言動にはなんとも笑えるもので、
なんとも恐ろしさを感じました。

エリスが地球にきた理由としては観光目的が強いと思うんですよね。
7万年もの歴史の中で文明の限界を感じたとき、人はどうするのでしょうね。

新しい文明のために、これからも尽力を尽くすのか、それとも、
未知の惑星へと進出するのか、わかりません。でも、エリスは後者を選んだ。

彼女にとっては暇だったのでしょう。日常がつまらなくなって、
新しいことを彼女なりに模索したときに、地球に生命があると知って、
興味がわいたのだと思います。

日本で言えば、北海道とか沖縄のような観光に飽きてきて、
海外へ飛び出すようなものですね。その海外でホーウステイ感覚で、
エリスは騎央の家に居ついた。彼らの日常を観察するために…。

そうしたら、海外（地球）の治安が悪いのを知ってか知らずか、
命を狙われてしまった。その部分の緊迫感がちょうどよかった。


それで先程の話に戻るのですけど、日本人はカメラを持って、
メガネをかけて、出っ歯でなくてはならないといった外見での判断で、
「ビューティフル・コンタクト」は動いている。

そこには騎央という一般人の元へと真っ先にかけこんだという、
プライドを傷つけられた反面、彼らは自分たちのイメージで動いていることの
危険性を示唆している。あくまで、自分たちは正義なのだと…。

それが今で言うテロの考え方と同じで、偏見と錯覚で、
正しい認識ができなくなっている部分に、この作品のシリアス的な
風刺を感じましたよ。その部分は面白い試みで良い皮肉だと思う。

地球海外（）に遊び（観光）にいったつもりが、最悪の事態を生む。

そして、アクションシーンの激しさと騎央の勇気ある行動に、
ハラハラドキドキしたものですが、最後はピコピコハンマーで、
終わらせるという滑稽な光景で終わらせるのには、ちょっとって感じだった。

彼の勇気は一体なんだったんだ、とｗ。

まあ、エリスの何でもありな感じは好きではないけど、真奈美たちの、
不思議な感覚めいた謎的な部分は面白かったので、視聴継続です。
しかし、どうにも、キャラデザに馴染めないな。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
アバンからの戦闘シーン。まず、そこに意味があったのかが問題だ。
そのシーンが騎央が見たDVDだけの意味だとしたら、
視聴者のツカミだけを狙った作品へと評価を落としかねない。

だけど、本編とのギャップを狙ったのなら、それはそれで成功だ。
そういう意味での映像的に演出にこだわる作品としてなら、面白くなりそう。

ボインだけにこだわるシチュエーションアニメとしてのテンプレなら、
もう十分だ、って思ったけど、双葉アオイという意味深なキャラが、
なんとも作品を一気に物騒な方向へ引き寄せる。

宇宙人という非現実的な響きと、ネコミミという、とある需要に即した響き。
その二つの融合から生まれる何かに、これからは期待したい。

でも、キャラデザが萌えないんだよなぁ。
何故か、真奈美だけは萌えるんだけどね。なんだろう、ヒロインが、
かわいくなくて、サブキャラが可愛く見えるなんて。狙っているのか？

確かに、公式ホームページのキャッチコピー（トップページリロード）には、
「真奈美のかわいさを見よ！」とあるので、もしかしたら、
かわいさとは裏腹のヒロインの魅力があるのかもしれない。

今の騎央は胸にしか、こだわっていないみたいだけどね。
これから、状況が落ち着いてくると、他の所に目が行くのかも知れません。
いや、行って欲しい。ネコミミ宇宙人との交流に注目です。

萌えだけに集中するとコケてしまいそうなので、
時に笑え、時に和み、時にシニカルに、時にシリアスなファンタジーが見たい。

>> 続きを読む

>> 続きを閉じる
前回のAクラスとの試験召喚戦争がメインで、今回はサブストーリー的位置づけ。
でも、このシステムの一番描きたかった部分がようやく描かれた。

雄二が前々回で、「学力だけが全てじゃない」といいましたが、
システムを利用した上での、下克上精神で、不公平感をなくす目的で、
初めた試験召喚戦争。これで、Aクラスに勝ち、平等に設備を儲ける。

ここまで、考えていたなら、雄二の本意が伝わってくる。
だけど、そうではなかった。雄二は本当に下克上がしたかった。
自分の優位性を保ちたかったんですよね。それは単なる野望であり野心。

それは見事に散ったわけですが、今回の明久でうまくフォローできましたね。

結果ではなく、その過程の努力を認めて欲しいということ。
別にそれが結論に関わってくるわけではない。だけど、今までの試験召喚戦争は
無意味だったかというと、そうでもない。

Fクラスのような才能や学業に恵まれない人たちであっても、
努力すれば、Aクラスと対等に戦える自信へとつながりました。

なので、努力するというテーマは描けていたと思います。


で、あともう一つである、学園でしか体験出来ないような人間関係の大切さ、
青春を気の合う仲間で日常を過ごせる喜び。前回、描けなかった部分の
フォローがこの回で出来ていたので、筋が一本通った感じがします。

明久の最初の不満は努力した人が、たった一度の失敗で、評価が下がることへの
悔しさや非情さを感じ、反乱を起こした。だけど、その動機というのは、
一緒に時を過ごしてきた仲間という大切さに気付けなかった、明久の疎さでもある。

そういう意味では、この作品で描きたかったのは、
「学力が全てではなく、友情や恋愛といった青春を感じられる人間関係の大切さ」
を大きなテーマとしてあげていたんだろう。

だって、そうだろう。設備に不満があり、自分の実力が普通の人より上だと
実感できるならば、今回のように、成績上位者の見直しで、定期入れ替えを
すればいいだけ。

だけど、試験召喚システムを使って、クラス全体の団結力を元にした連帯責任
問われるので、勉強や学園生活は決して、一人でつかみとるものではない。

みんなで戦う、ちょっとした友情。連帯感や愛着。
こういった友情などに気づいて、勉強だけでない、かけがえのない学園生活を
送れることを学園側は期待して、こういったシステムを作り出したんだろう。

だからこそ、今回の姫路の特例を認めた。それは姫路のためではなく、
明久が気付くために、明久にもシステムの本当の意味、友情の大切さを
知ってもらうために、学園長が人肌脱いだんでしょうね。

そういう意味では、今回の最終回は色々と気づかせてくれたので、
大満足の出来でした。まあ、最後くらい、ギャグだけというのも見たかったけどね。