まだまだ続く精神異常の津波。それはトラウマや過去の傷など全て洗いざらい出しきって、そんな自分を受け入れてくれないといけない。だけど、受け入れてくれなかったら……。
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風船葛にとって、彼らが面白ければこのランダム調査は続く。面白くなければ、捨てられる。毎回、背水の陣で望まないといけない彼らの精神状態が正常に保てるか不安です。
助けあって支えあってなんとかこの戦いを乗り切る。それは彼らに赤札が渡されたようなもので、生きていけるかどうかの保証はない。保証がないからこそ、リアルでの面白さを感じるんだと思いますが、その面白さって必死に抗う彼らの姿がなんだか真剣に挑んでいるから気になってしまうのでしょうね。
だったら、彼らにとってプラスのことを行えばいいのに、マイナス作用を働かせて、結果的にプラシに作用するのだから、彼らの結束力は固い。その牙城を崩すために色々用意する風船葛。この戦いは延々と続いていきそうで、いつになったら休息の時間が与えられるのか心配になってきました。
でも、その中で幸せな空間として、太一と伊織の関係にようやく進展が生まれ、ニヤニヤが止まりませんよ。太一の妹さんの直感は当たっているけれど、そのおかしな言動は恋煩いでないと小一時間問い詰めてみたいけれど、今の妹にはそれが理解できない。
というか、経験していないとわからない問題で、説教に近いとはいえ、妹と同じ空間に入れるので、それはそれで太一にとっての幸せ空間になるので、家でも外でもなんだか一人だけほんわか気分というのは羨ましいです。
で、太一に救われかけた伊織。それは橋の上での和解と死ぬ間際でのファーストキスで恋愛として進展したけれど、伊織はこれからも、自分探しをしなければいけない。太一曰くそうやって考えるのも伊織らしいってことなんだけど、伊織としてはどうやら納得はしていないみたい。
それはそうですよね。一朝一夕に片付くような問題は問題じゃなくて、ただの上っ面だけの悩みなんだと思う。本当に抱え込んでいる悩みというのは信頼できる相手にしか話さない。
そして、慰めたり励まされたり叱咤されたりするけれど、それは第三者視点で伊織を問題に対して真っ向から勝負を挑む勇気を与えてくれる程度に留まってしまう。
だから、自分が納得するまでこの自分探しはとことん追求してどんな自分が見つかるかを本気で探していくのだろう。だけど、時間はかかって挫折しかけそうになることもしばしばあるだろう。
その時は太一に後ろから背中を時々押してもらって、人を頼る自分も見つけながら、ようやく納得できた自分を認めたときに人生の本当の希望が見いだせるのだと思う。
そして、姫子と唯(あれ、義文は?w)。姫子としては妖艶なエロ要員としてここにいるわけなので、それがついに発揮される時がきたか、と思いきや、そんなことはありませんでした。
姫子はたまたまエロ画像を見て、そばに太一がいるから襲いかかったという言い訳をしていたけれど、焦っている姫子はつい本音や弱みをポロっと出してしまう所があるので、もうちょっと説明を保身のために曖昧にしておけばいいのに、そういう不器用さが可愛かったりするのですよね。
太一に対して襲いかかったという部分では太一に対して少しだけ欲情したとか言葉を濁しておけばいいし、エロ画像のくだりは全く必要無いですよね。
ただ、太一と二人きりになったからそんな状況でおかしくなったと言えばいいだけで、一生懸命、文研部の仕事をしているかと思いきや、エロ画像を見ていたとは全く姫子は普段は冷静で頭も切れるし言葉を選んでいるのに、テンパるとこうやってボロが出てしまう。いつの間にか初回のイメージである姫子のクールキャラはどこかに飛び去ってしまいましたよ。
で、馬鹿力を発揮する唯。長机を真っ二つ。あちゃー、始末書もんだね、これは。まあ、次の日には補導されているので、それどころじゃないですけどね。長机の中央付近に置いてあったPCが無事で良かったね、姫子。これで一人でエロ画像を堪能できるね。
ってそんなことはどうでもいい。でも、今回の欲望発散症状から察するに唯は男性恐怖症に打ち勝つために強くなりたいというよりも、誰にでも負けない強さを手に入れたいということなんでしょうね。
男性恐怖症から誰にも負けたくないという飛躍を遂げてしまいました。それが長机を真っ二つに割ったシーンに表れていると思うんですよね。自分は強い。自分がいらついて長机を割っても構わない。
ストレス発散として強さを見せつける。それは欲望でもあり、手近に強い相手がいないからこそ、その強さのアピールとして長机を割ったということなんでしょうね。本当の「強い」ということを彼女はまだ知らないからこそ、太一はもう少し伊織だけでなく唯のことも考えてあげて欲しいとは思っています。
本当は義文がその役割を担えれば問題ないんだけどな。可哀想なことに義文だけは活躍の場がないモブとしての5人の中に入っているので、義文にも活躍させてあげて下さい。
そして、今回のキーになってきそうな姫子。カップリングで言えば、既に出来上がっている太一×伊織、しつこく絡まう義文×唯の間にあって、一人だけ恋愛対象がいないんですよね。
強いて言えば、太一ということになるだろうけれど、その太一は伊織を守ってほしいという友情を第一優先にした。だから、恋愛部分での欲望は溜まっていると思う。それに加え、今回、姫子は変な質問をしている。
引きこもりはありか。風船葛の答えはありだと答えたので、早速一人になる姫子。恋愛部分で歯止めがきかなくなったら、周りがサポートしてくれる。なのに、一人でいることを選んだ。
それはやっぱり、人には知られたくない欲望があるということなんでしょうね。その態度を見る限りだと見栄ではなく今までの信頼や絆といったものを覆すかも知れないという不安が彼女の内側に潜んでいるからこそ、このまま風船葛が面白いと感じてそれで終わりにしたいのかもしれないですね。
風船葛にとって、彼らが面白ければこのランダム調査は続く。面白くなければ、捨てられる。毎回、背水の陣で望まないといけない彼らの精神状態が正常に保てるか不安です。
助けあって支えあってなんとかこの戦いを乗り切る。それは彼らに赤札が渡されたようなもので、生きていけるかどうかの保証はない。保証がないからこそ、リアルでの面白さを感じるんだと思いますが、その面白さって必死に抗う彼らの姿がなんだか真剣に挑んでいるから気になってしまうのでしょうね。
だったら、彼らにとってプラスのことを行えばいいのに、マイナス作用を働かせて、結果的にプラシに作用するのだから、彼らの結束力は固い。その牙城を崩すために色々用意する風船葛。この戦いは延々と続いていきそうで、いつになったら休息の時間が与えられるのか心配になってきました。
太一と伊織の関係
でも、その中で幸せな空間として、太一と伊織の関係にようやく進展が生まれ、ニヤニヤが止まりませんよ。太一の妹さんの直感は当たっているけれど、そのおかしな言動は恋煩いでないと小一時間問い詰めてみたいけれど、今の妹にはそれが理解できない。
というか、経験していないとわからない問題で、説教に近いとはいえ、妹と同じ空間に入れるので、それはそれで太一にとっての幸せ空間になるので、家でも外でもなんだか一人だけほんわか気分というのは羨ましいです。
で、太一に救われかけた伊織。それは橋の上での和解と死ぬ間際でのファーストキスで恋愛として進展したけれど、伊織はこれからも、自分探しをしなければいけない。太一曰くそうやって考えるのも伊織らしいってことなんだけど、伊織としてはどうやら納得はしていないみたい。
それはそうですよね。一朝一夕に片付くような問題は問題じゃなくて、ただの上っ面だけの悩みなんだと思う。本当に抱え込んでいる悩みというのは信頼できる相手にしか話さない。
そして、慰めたり励まされたり叱咤されたりするけれど、それは第三者視点で伊織を問題に対して真っ向から勝負を挑む勇気を与えてくれる程度に留まってしまう。
だから、自分が納得するまでこの自分探しはとことん追求してどんな自分が見つかるかを本気で探していくのだろう。だけど、時間はかかって挫折しかけそうになることもしばしばあるだろう。
その時は太一に後ろから背中を時々押してもらって、人を頼る自分も見つけながら、ようやく納得できた自分を認めたときに人生の本当の希望が見いだせるのだと思う。
姫子の葛藤
そして、姫子と唯(あれ、義文は?w)。姫子としては妖艶なエロ要員としてここにいるわけなので、それがついに発揮される時がきたか、と思いきや、そんなことはありませんでした。
姫子はたまたまエロ画像を見て、そばに太一がいるから襲いかかったという言い訳をしていたけれど、焦っている姫子はつい本音や弱みをポロっと出してしまう所があるので、もうちょっと説明を保身のために曖昧にしておけばいいのに、そういう不器用さが可愛かったりするのですよね。
太一に対して襲いかかったという部分では太一に対して少しだけ欲情したとか言葉を濁しておけばいいし、エロ画像のくだりは全く必要無いですよね。
ただ、太一と二人きりになったからそんな状況でおかしくなったと言えばいいだけで、一生懸命、文研部の仕事をしているかと思いきや、エロ画像を見ていたとは全く姫子は普段は冷静で頭も切れるし言葉を選んでいるのに、テンパるとこうやってボロが出てしまう。いつの間にか初回のイメージである姫子のクールキャラはどこかに飛び去ってしまいましたよ。
唯の「強さへの執着」
で、馬鹿力を発揮する唯。長机を真っ二つ。あちゃー、始末書もんだね、これは。まあ、次の日には補導されているので、それどころじゃないですけどね。長机の中央付近に置いてあったPCが無事で良かったね、姫子。これで一人でエロ画像を堪能できるね。
ってそんなことはどうでもいい。でも、今回の欲望発散症状から察するに唯は男性恐怖症に打ち勝つために強くなりたいというよりも、誰にでも負けない強さを手に入れたいということなんでしょうね。
男性恐怖症から誰にも負けたくないという飛躍を遂げてしまいました。それが長机を真っ二つに割ったシーンに表れていると思うんですよね。自分は強い。自分がいらついて長机を割っても構わない。
ストレス発散として強さを見せつける。それは欲望でもあり、手近に強い相手がいないからこそ、その強さのアピールとして長机を割ったということなんでしょうね。本当の「強い」ということを彼女はまだ知らないからこそ、太一はもう少し伊織だけでなく唯のことも考えてあげて欲しいとは思っています。
本当は義文がその役割を担えれば問題ないんだけどな。可哀想なことに義文だけは活躍の場がないモブとしての5人の中に入っているので、義文にも活躍させてあげて下さい。
姫子の隠れた欲望は?
そして、今回のキーになってきそうな姫子。カップリングで言えば、既に出来上がっている太一×伊織、しつこく絡まう義文×唯の間にあって、一人だけ恋愛対象がいないんですよね。
強いて言えば、太一ということになるだろうけれど、その太一は伊織を守ってほしいという友情を第一優先にした。だから、恋愛部分での欲望は溜まっていると思う。それに加え、今回、姫子は変な質問をしている。
引きこもりはありか。風船葛の答えはありだと答えたので、早速一人になる姫子。恋愛部分で歯止めがきかなくなったら、周りがサポートしてくれる。なのに、一人でいることを選んだ。
それはやっぱり、人には知られたくない欲望があるということなんでしょうね。その態度を見る限りだと見栄ではなく今までの信頼や絆といったものを覆すかも知れないという不安が彼女の内側に潜んでいるからこそ、このまま風船葛が面白いと感じてそれで終わりにしたいのかもしれないですね。
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