所詮、すべては戯言なんだよ

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飛行機が落ちた後、優歌を抱えて降りてきたあとの雹霞が、自分のエネルギーは腹に入っている「飛行石」だと言っていたので、まさかとは思ったけど、これは面白い試み。

しかし、ただ遊んで、水着回という感じで内容なく終わるんでなく、次回に向けて、事件を起こして謎を残して終わるというところが、この作品の好きなところです。水着よりも、優歌のセーラー服姿に萌えたわけだがｗｗ。あー、さっぱりこのままの服装でいて欲しいよ。

新キャラが出てきたけど、超常現象対策局の一員で、凶華を喜ばすために仕組んだ裏方の一員で、あまり目立たないことをコンプレックスに持っている感じが良いですね。西倉だけど、ピエ〜ルという愛称をもらって、心では喜んでいたし。

でも、非常事態で、そのことを凶華にバラさなくてはいけなくなってしまったのは痛いところ。まあ、凶華もそれほど頭がいいほうではないので、うまくごませそうですが。


しかし、ハネムーンに来て、深夜に一人で新アニメを見て、ビールを飲んで寝ようと思った凶華が寂しすぎる。しかも、ラブコメを見て、研究して、それを実演しているところを夫に見られるなんて、これはかなり恥ずかしい話ｗｗ。

優歌がゆうかいされた。なんか親父ギャグみたいだけど、そんなことを謎のサル軍団に実践され、凶華は混乱している様子。

「大切な娘がさらわれたのだぞ。我が身など気にするものか。腕をもがれようが、腹をえぐられようが、戦う。それが親というものだ」
「家族が危険にさらされているときにすら、狂乱出来ない者が人間なものか」

今は混乱して、狂乱して、錯乱している凶華だけど、冷静に事件に対処したほうが、悪い事態を避けるうえでは、そちらの方が良いのだけど、それは警察など部外者が対策を練ればよい話なので、家族である身内がさらわれても冷静な凰火に対して、怒りを抱いている様子。

でも、凰火もある意味、警察に近い職柄なので、冷静に考えてしまうんだろうなぁ。これは良いのか悪いのか、夫婦喧嘩の内容としては難しい問題。凶華の態度の方が愛情がある感じがするけどね。

あと、気になったのは、月香の書いた「所詮は全てが戯れに過ぎぬ」。うちのブログタイトルと似てないですか！！パクられました！って、意味違うしね。暴走してしまいました。優歌を不安にさせないよう、サルさんたちのお遊びだから悲しまなくていいよってことを伝えたかったんですね。

さて、次回の事件解決の後編が楽しみです。

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シリアス部分がないのは、少し寂しいですが、それでも、この作品は細かいところに気を配っているので、気楽に見れますね。

前回から新たに加わった千花は、一般の常識人として捉えていいのかな。銀夏に片思いの恋愛路線も加わって、ストーリーの幅が広がって、より一層面白くなってきました。萌えキャラが優歌だけだったので、千花の加入は大きいですね。アクティブで積極的にアタックする千花を、銀夏がサラリとかわすところが面白いです。

凶華の暴走を凰火が一般人としてツッコみ、優歌は凶華の子供ポジションで、千花が銀夏への片思いポジションとした大人で、その他の人ではない２匹＋１体が宴で騒ぐおまけ的ポジションって、感じでストーリーが進んでいきそうですね。

それにしても、「もふもふ」ってやっている優歌がかわいすぎる。(〃∇〃)
それでいて、「さっぱり」が口癖なんですね。「さっぱり楽しめたよ」って使わないよね、普通ｗｗ。

凶華の料理がまずいので、いつのまにか凰火が兼業主夫的ポジションにｗｗ。

で、前半はおなかを壊して、参加せず。後半パートで支店長のたくらみを見抜き、呪術を取り締まる超常現象対策局対策一課として登場。そういえば、凰火はそういう設定だったなー。さっぱり忘れてたよ。

「そんな愛のこもっていない旅行プランなんて、絶対に契約しないわ」
「楽しい旅行っていうのは、面倒くさい計画とか準備とか、そういうのも含めて楽しい旅行なんだから」

支店長に対する千花の旅行に関しての一言。旅行とかイベントって、準備しているときが一番楽しかったりするよね。何も決まっていない状態から色々な行き場所や予定を、頭で妄想しながら限りない可能性を想像するだけで、楽しめたりするから不思議。

だから、凶華も凰火と一緒に旅行のプランを決めたかったので、凰火が復活する後半パートまで、契約を先延ばしにしたんですね。

「辞めてお詫びを…でも、わたしには他に責任のとりようが」
「バカモノ！　貴様は今まで何のために頑張ってきたのだ？旅行を心待ちにしている客たちを忘れたのか！？」

ちえりに対しての凶華の一言。辞めて責任取るってこと、よくあるけど、辞められても、実質責任はとっていないわけで、本当にお詫びをしたいなら、相手にとって、プラスになることをしてあげるのが、本当の責任の取り方。凶華の「貴様のプランもとことんつぶしてやる」ってセリフがツンデレすぎて好きです。

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前回の凶華が提案した芝居で、優歌もいじめられなくなりというシナリオは、やはり通じず。ここら辺も、優歌の性格が少し前向きになったとしても、すぐにいじめがなくなる問題でもないというところも現実と同じように感じました。でも、優歌の場合、いじめの背景には黒幕が控えているというのもあるのですが。

てか、いじめで目を狙うのはダメでしょう。それはもう、いじめのレベルを超えて、虐待レベルになっていますよ。眼帯をハート型にして、少しでも前向きな姿勢を見せる優歌の努力には泣けるけど。

「あなたがいないとおばあさまがこわいのよ」
「私のことぶつのよ。なんで私がこんな思いをしなきゃならないの！？」

そして、黒幕は姫宮の家族のもの。名前はわからないけど、このキャラ、水銀燈だよねｗｗ。口ぶりも姿も。まあ、それはいいとして、その水銀燈が優歌を元の場所に戻してほしいという理由が、おばあさんが水銀燈をいじめるから。代わりに優歌がいじめられれば、自分がいじめられずにすむ。結果、いじめられた子は別の子にいじめを転嫁させたいために、いじめをするスパイラルに。ここら辺の事情って、リアルに深刻な悩みですよね。

「手を離せ。俺の家族に何するんだよ」
「ま、なんだか知らないけど、消えてくれませんかね。オレは痛いの好きじゃねぇし」

でも、銀夏の優歌を救い出すシーンとか結構好きだな。いつもの銀夏のオカマぶりから、男らしく堂々とした感じで、はっきり言う姿はイメージが全く変わるので、普通の男が言う以上にかっこよく感じる。

「泣かないでとは言わない。泣いてスッキリして、お兄ちゃんと遊ぼうぜ」

銀夏と千子（水銀燈）が昔つながりがあったんですね。小さい千子は、まさに水銀燈。レースや衣装まで合っているし、これはもうパロとしかｗｗ。その千子も優歌と同じ悩みで苦しんでいたようで。

冒頭の優歌がいじめられて帰ってきたときにも同じように、銀夏はこの言葉を発します。その言葉を言った時に、デジャヴを感じたのか、少し暗い表情をしていました。千子にも同じようなことを言った事を思い出して、そのときに、助けてあげると言ってしまった自分に責任を感じているようで、そのことを悔やんでいるようです。

「助けるって約束したのに、守れなかった」
「くだらんな。グダグダ言っている暇があるなら、とっととその女の所に行って、謝るなり、償うなり、開き直るなりすればいい」

凶華のアドバイスって、面白いですよね。とにかく一人でずっと抱え込んで、悩んでいるのが嫌いなようで、とにかく、ここの「開き直る」って所が凶華っぽくて好きなところで、まずは行動してみてから。ダメだったら、仕方ない。結果はどうあれ、まずは何かやってスッキリしなさいってことでしょうね。

いじめをやめない千子を凶華は脅してやめさせようとするけど、凰火と銀夏の願いで、千子も被害者なので、救ってあげる立場かもしれないってことで、姫宮の一族をやっつけようとする。

「おりゃあ、レオナルド・ダ・ヴィンチーモナリザ攻撃をくらえ」
「絵だとか、金銭だとか、そんな幻想に価値などない。みんな幻だ」

って、本物のモナリザの絵で警備員に攻撃する凶華。それを蹴破る凶華。億以上の価値がある、そんな絵も、凶華にとっては、ただの額縁に入ったものでしかすぎない。

金の価値は絶対的なものではない。巨万の富を持っている姫宮の影響力がこの世の中にあろうとも、家族を守ることに比べれば、お金は全く関係ないという凶華の意思の表れだったように思う。コミカルに描いている所がまた皮肉っぽくていいですね。

で、最後はインチキわざで、千子が凶華の子供になるという荒業を持ってきたところも、凶華が口では「世界は適当と詐欺でできている」とか言って、銀夏と同じように、千子を救ってやりたいという気持ちを言葉では違うことを言って、ごまかしている所とかも良かったです。

「うらやましかったの。あなたと同じように生きていたのに、あなたは幸せになれた」

千子の優歌に対しての謝罪の言葉。千子も優歌と同様に努力して頑張ってきたのに、何も変わらなかった。そんな中で、幸せそうに見えた優歌に対して、世の中の不公平さに絶望してしまったんでしょうね。そんな理由で、いじめられた優歌もかわいそうだし、千子もかわいそうに感じる。被害者と被害者。何か間違っている、この世の中がおかしいんでしょうね。

「いよぉーし！今日から貴様は乱崎千花だ」
「千花、乱崎千花」

この千花の幸せそうな顔が、今回の救いですね。ツインテールにして、今までのイメージを変えようとしている所も千花の努力が感じられますし、似合っていますね。月香も、千花の脳へのダイレクトメッセージで、存在感を表しましたし。これで家族全員そろった感じですね。このキャラクタを上手く使っている所が日日日のストーリーの組み立て方の上手さなんでしょうね。

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何も考えていないであろう凶華のノリと変な家族構成や人間でもない兄弟とか、そんな軽い設定やノリで、いきなり、いじめとか死にたいとか、重いドスンとしたものをぶつけてくるから、そのテーマに関心して、考えられてしまう。

優歌がいじめられている原因は、優歌そのものではなく、育った環境や背景をもとにしたものであるので、自尊心がなくなってしまうのもうなずける。

でも、家族の中では明るい顔を振舞って、何もないように思わせる元気でおとなしい子というイメージを保っている。そんなイメージが崩れてしまったときの優歌の言葉。

「みんなと一緒に笑っていられるだけでいいの。そんな場所があれば良かったのに」

外ではいじめられて、その場ではつらいかもしれないけど、帰れば、明るい家庭で、いつも一緒に笑い合える仲間がいる、そんな場所さえあれば、なんとか生きていく自信や希望を見出せる。後ろ向きだけど、24時間いじめられているわけでないので、逃げ場所さえあればいい、そんな優歌の発言にホロリ。

でも、逃げ場所だった家族に知られてしまった今、恥ずかしさや哀れみの目で見られるのも、いやだから、死にたいですという重いテーマ。だけど、死ぬ勇気（？）もなくて、遺書的な手紙は書いたけど。実行にうつせなくて、部屋の中で一人で体育座りで悩んでいた優歌。

こんなにみんなのことが好きなのに、みんなからは嫌われてしまう。きっと、そのうち、そんなみんなが嫌いになって、この世界そのものをうらみ始めるかも知れない。それだったら、死んだほうがいいんじゃないか、と。そんな優歌に対しての凶華の言葉。

「自分が好きになれなくて、どうして、相手を好きになれるというのか」

はっちゃけすぎで浮かれすぎで暴走タイプの凶華の口から結論がでるのも良いですね。みんなを好きになろうと努力していた優歌は、自分自身を嫌いになって、自己否定につながってしまったことも、原因にあるかもしれない。

まず、人を好きになるなら、自分を好き（大事）にしなくてはならないという教訓ですね。自分が好きすぎて、他人に気を使わなくなって、自己中心的になってしまうのも問題ですが。

なら、優歌の言ったみんなを好きになろうとしていたというのは嘘なのかというと、そうでもなくて、ただ、自分を認められないと、相手を認められないのと、同じように、やり方がわかっていなかったんだと思うのですよ。自分がしてほしいことを、相手にしてあげようとしても、自分が好きなことがわからなければ、相手の好きなこともしてあげられないみたいな。

そんな自分と周りとの関係に悩んでしまっただけではないかな。

最終的には、自作自演で明るく終わったところも、全体的な解決にはつながっていないけど、優歌自身が前向きに変わっていく一歩になれたらいいな、という軽いノリで日日日も書いたのだと思いますよ。

さて、次回からは黒幕のような感じの人が出てきて、新展開になるのが楽しみです。周りを金で動かしていた真実もわかり、優歌がうまくいかなかったのもうなづけます。

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日日日作品がついにアニメ化ですよ。あの執筆ペースが異様に早い、それでいて、色々な出版社で毎回違う設定で出して、なおかつ続いている、あの日日日作品がですよ。今回の「狂乱家族日記」はアニメに備えて、未読です。純粋にアニメを楽しむためです。

一般で出している純情物の作品は普通に出来がよく、一般受けが良いので、問題ないのですが、ライトノベルレーベルで出している作品。今回のような「狂乱家族日記」「蟲と眼球シリーズ」などは、設定がめちゃくちゃで、オリジナリティにあふれすぎて、視聴者がついてこれるかが心配です。このメンバで良く話を作ろうと思うなぁ。

日日日作品のポイントは、とにかく会話の文章量が多い。立て続けに長文で言葉遊びをしながら、面白いセリフを長々と続けるものだから、凶華のセリフが長いこと、長いこと。アニメの尺は決まっていますから、時間内に収めるためには超絶に早口で言わないといけません。

一言が長いと、文章だと良いのですが、映像もあるアニメだと、静止画を続けるわけには行きませんから、何か動かさないといけないわけです。そこがこの作品の演出の見せ所でもあり、キーポイントになる気もします。

あとは、とにかくなんでもありということ。

頭で考えるんでない。感じるんだ。そんなイメージを持っています。事前情報なしで、この初回を見て、設定を理解できた人はどれくらいいるのでしょうか？気になる人は公式HPでチェックして、あまり気にしないのが一番というアニメの作り手のメッセージを感じます。

会話の内容を全て理解しようと努めるんでなく、その早い展開と映像の動きを楽しむことが一番よいと思います。でも、時々、良いシーンや名セリフもあったりするので、その見せ場を逃さないように、注視しておくことでしょうか。

初回はキャラ紹介ですね。一般人は凰火と優歌くらいでしょうか。優歌は萌え要員ですね。帝架はしゃべるライオン、雹霞はロボ（生物兵器）。てか、名前からイメージできないからライオンとロボで良いよね？家族全員、「カ」で名前が終わっているのが、こだわりポイントでしょうか。「狂乱”カ”族日記」とかけているのか？

ロボの広橋涼の声に違和感。この声で男ですか。

凶華の声の藤村歩は早口言葉をがんばっていますね。「あさっての方向。」のときのイメージからは考えられない成長です。本人もラジオで苦手だと言っていたので、相当苦労したんだろうなぁ。

それにしても、OP、良く動くなぁ。MOSAIC.WAVの曲も作品にマッチしています。EDでも、藤村歩は早口言葉がんばっていますね。

映像化作品として、一番一般的評価が気になる作品になりそうです。