ようやく私も気がついた……わけないだろうがw。なんだろう、この展開は?
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今までの流れから倫理と犯罪を超えた、とても重たい作品になるとは思っていたけれど、予想以上に重すぎて、これは大丈夫なのか? どうなのか、わからないけれど、意欲作を超えて映像作品の挑戦作として、ものすごい深い所まで心の中をえぐってきそうです。
でも、僕は苹果ちゃんが可愛ければ、それでいいのさ。でも、今回のプロジェクトMはスマートに行きすぎて、なんだか面白みに欠けてしまったのは、晶馬が邪魔しなかったからなのかも知れない。ゆりは苹果が晶馬のことを好きだったと言った通りに、一瞬であれ、そのことが気になってしまったのであれば、自分の気持ちに嘘はつけない苹果の本心が行動として出たということで、自覚や自意識に気づき始めた予兆なんだろう。
一夜限りの夜を許す。いや、許してしまうのは多蕗になるんだけれど、何故か、多蕗に襲われる苹果という様相になってきて、能動的に動いていた時には気付かなかったことが、受動的になったことで自分という存在の大切さにようやく気づいたのだろう。
モモカの代わりになる苹果の生き方と、苹果が望む生き方の相違。これが見れただけでも十分だったりします。今までだって晶馬が邪魔しなければ問題なくプロジェクトMは遂行できていたのだけれど、晶馬という存在が苹果個人と正面から思い、向き合っていることが普通に嬉しかったのだと思う。むしろ、そうやって、止めてくれたり、気遣ってくれたりするほどの友人が苹果にはいなかったのかも知れない。
だから、苹果という存在を捨てて、モモカを救ってあげた方が、苹果個体としての世の中からの価値があるんじゃないか。モモカが死んで、苹果が生きる。このことに引け目を感じている理由がモモカが死んだ日に苹果が生まれたという理由が関わってきそうですが、この部分はもう少し詳細を待ちたいと思います。
だけど、苹果がモモカを思う気持ちは本物であり、自分を憐れむ気持ちと天秤にかけて、常にモモカの意志を選んできたのだけど、本気で大切に思ってくれる人がいるというだけで、苹果という自分も捨てたものではないなという自分を大切にする気持ちは素敵だと思う。
今の彼女は「運命」を信じ、「運命」に導かれ、最終的に「運命」に抗う存在となりそうだけれど、それが苹果の幸せのカタチなら、それはとても良い人生として、これから過ごせるのかも知れない。
そんな岐路に立っている苹果に話す晶馬の真実が気になる。リアルでのあの事件に絡ませて、人という命の尊さについて大きなテーマを打ち出してきそうですが、あまり大仰にしない感じがいいです。フィクションの中でのンンフィクション性。
虚構が一気に事実に近づき、だけど、それはあくまでも虚構の中の世界。でも、そこに何を見出すかという視聴者へのメッセージ性が強く出てきそうな作品になりそうです。
時系列的には、冠葉・晶馬が生まれた→そのせいでモモカが死んだ→苹果が生まれた。となるのかな? 生まれて死んで、死んで生まれてを繰り返す。それはまるでループのような。ピング(人の繋がり)ループのような。皆が皆、帰結しない人生を願っているのか。永遠に生きること、永遠に愛すること。それが理想の形であることをペンギン帽をかぶった人間が支配する未来なのか。
だけど、そのペンギン帽のせいで、人の思い出が消され、人の意志を曲げ、人の愛を否定する。全てが理想の逆に向かっている現実が辛い。幸せな未来が見えないだけに、これから語られるだろう真実によって、絶望のどん底に落とされそうな気がして、ラストの演出に恐怖を感じました。
あぁ、こんな気分で一週間を送りたくない。早く来週になーれ!
今までの流れから倫理と犯罪を超えた、とても重たい作品になるとは思っていたけれど、予想以上に重すぎて、これは大丈夫なのか? どうなのか、わからないけれど、意欲作を超えて映像作品の挑戦作として、ものすごい深い所まで心の中をえぐってきそうです。
苹果とモモカの問題
でも、僕は苹果ちゃんが可愛ければ、それでいいのさ。でも、今回のプロジェクトMはスマートに行きすぎて、なんだか面白みに欠けてしまったのは、晶馬が邪魔しなかったからなのかも知れない。ゆりは苹果が晶馬のことを好きだったと言った通りに、一瞬であれ、そのことが気になってしまったのであれば、自分の気持ちに嘘はつけない苹果の本心が行動として出たということで、自覚や自意識に気づき始めた予兆なんだろう。
一夜限りの夜を許す。いや、許してしまうのは多蕗になるんだけれど、何故か、多蕗に襲われる苹果という様相になってきて、能動的に動いていた時には気付かなかったことが、受動的になったことで自分という存在の大切さにようやく気づいたのだろう。
モモカの代わりになる苹果の生き方と、苹果が望む生き方の相違。これが見れただけでも十分だったりします。今までだって晶馬が邪魔しなければ問題なくプロジェクトMは遂行できていたのだけれど、晶馬という存在が苹果個人と正面から思い、向き合っていることが普通に嬉しかったのだと思う。むしろ、そうやって、止めてくれたり、気遣ってくれたりするほどの友人が苹果にはいなかったのかも知れない。
だから、苹果という存在を捨てて、モモカを救ってあげた方が、苹果個体としての世の中からの価値があるんじゃないか。モモカが死んで、苹果が生きる。このことに引け目を感じている理由がモモカが死んだ日に苹果が生まれたという理由が関わってきそうですが、この部分はもう少し詳細を待ちたいと思います。
自分を大切にすること
だけど、苹果がモモカを思う気持ちは本物であり、自分を憐れむ気持ちと天秤にかけて、常にモモカの意志を選んできたのだけど、本気で大切に思ってくれる人がいるというだけで、苹果という自分も捨てたものではないなという自分を大切にする気持ちは素敵だと思う。
今の彼女は「運命」を信じ、「運命」に導かれ、最終的に「運命」に抗う存在となりそうだけれど、それが苹果の幸せのカタチなら、それはとても良い人生として、これから過ごせるのかも知れない。
そんな岐路に立っている苹果に話す晶馬の真実が気になる。リアルでのあの事件に絡ませて、人という命の尊さについて大きなテーマを打ち出してきそうですが、あまり大仰にしない感じがいいです。フィクションの中でのンンフィクション性。
虚構が一気に事実に近づき、だけど、それはあくまでも虚構の中の世界。でも、そこに何を見出すかという視聴者へのメッセージ性が強く出てきそうな作品になりそうです。
時系列的には、冠葉・晶馬が生まれた→そのせいでモモカが死んだ→苹果が生まれた。となるのかな? 生まれて死んで、死んで生まれてを繰り返す。それはまるでループのような。ピング(人の繋がり)ループのような。皆が皆、帰結しない人生を願っているのか。永遠に生きること、永遠に愛すること。それが理想の形であることをペンギン帽をかぶった人間が支配する未来なのか。
だけど、そのペンギン帽のせいで、人の思い出が消され、人の意志を曲げ、人の愛を否定する。全てが理想の逆に向かっている現実が辛い。幸せな未来が見えないだけに、これから語られるだろう真実によって、絶望のどん底に落とされそうな気がして、ラストの演出に恐怖を感じました。
あぁ、こんな気分で一週間を送りたくない。早く来週になーれ!
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