彼方マデ 心ニ響ケ ソラノヲト。
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あぁ、いいなぁ、この充実感。緊迫感。そして、開放感。
最終回なんて、きっとグダグダで、テーマとしても、まとまるかどうか不安だった。
今までの日常の意味や、ノエルの苦悩、フィリシアの反逆など、
色々とシリアス面が強くなってきて、今までの雰囲気が好きだった自分は、
きっと、最終回なんて、受け入れられない。そう思っていました。
伝承の意味、タケミカヅチの意味、無理矢理こじつけることもなく、自然に、
ごく自然に、話としてまとめる。今まで築きあげてきたものの集大成。
時に笑わせ、時に和ませ、時に怒り、時に泣いて…。
本当、色々な意味で考えさせてくれる作品でした。
それは、細かい整合性とか伏線とかはミスリードで片付けられるような、
大きなテーマに向かって、最後まで走り抜けていく感覚。
マラソンで言うなら、途中までは余裕で楽しんで走ってきたけど、
段々と息が切れてきて、苦しくなり、ゴール手前でくじけてしまいそうな、
そんな心理状況だったと思います。
誰もが苦しい。誰もが悲しい。
だけど、一人ではなく、誰もが支え合える。
それがフィリシアの役目でも、あったんですね。
一人だけキャラを掘り下げるシーンがないなぁ、と思ったけど、
長としての役目のために、弱さを見せるわけにはいかない。
過去のことは全て洗い流して、立派に立ち続けなければいけない。
ノエルのように、怯えたくもなるだろう。自分の殻に閉じこもりたくもあるだろう。
だけど、皆を支えてあげなければいけない、そんな責任感と冷静な情熱。
そのフィリシアの強さに励まされ、第1121小隊は前を向いていける。
ゴールまであきらめない熱意を持ち続けることができる。
きっと、それが炎の乙女たちたる所以でもある。
それこそ、最後はリオに助けられたとはいえ、カナタだけでも、
人々の心をつかむことができた。それは、ほんの一瞬でも…。
休戦や開戦ラッパとは違う意味合いの音色。
言葉だけでは伝わらない気持ちを、音にして伝える。
人種や言語という障壁があっても、幸せを、平和を願う人々の心は同じで…。
それを少しでも音にして伝えて、人々の心をとらえる、そんな狙い。
それこそ、意味があったとは思えないかも知れない。
カナタがそこで、アメイジング・グレイスを吹いた理由はわからない。
きっとカナタにしかわからない意図があった。
だけど、戦争に対する強い意思表示は伝わった。
いつまでも吹き続けることで、軍隊の足音、戦車の走行音、そういった、
雑音をかき消してしまうくらいに心の隅までに響く音。
無意味、戦うことが無意味。
タケミカヅチという戦車にのった兵隊の一人としてではなく、
ただ一人の少女として奏でる音の意味。戦い続ける意思表示は全くなく、
それこそ、白旗を掲げながら、無防備な少女が願っている平和。
そのカナタの純粋な気持ちが人々の心に伝わったんじゃないかな。
それが、一瞬でも人々の心に突き刺すような罪悪感や背徳感を気づかせる
何かであろうと…。だからこそ、青空が澄んでいて、気持ちよかったですね。
今回は、情に訴えかけるシーンもあれば、表情の変化だけで、
心を動かすシーンもあり、それぞれの想いが痛いほどに伝わってくる。
純粋に人の気持ちを大事にして、丁寧に描かれていた良い最終回だと思った。
日常に戻る過程も気分が晴れて、本当、桜の季節にぴったりな心の爽やかさ。
そこに現れる新人、いや、少尉であり、立場上は小隊に入るような人物では
ないのに、そこに照れながらも居続けたいというリオの意思表示が可愛いですね。
あぁ、見ていて、幸せになれる、この作品が終わってしまうのは悲しいですね。
いつまでも、カナタの音は、人々の心の中で響き続けるんだろうけどね。
あぁ、いいなぁ、この充実感。緊迫感。そして、開放感。
最終回なんて、きっとグダグダで、テーマとしても、まとまるかどうか不安だった。
今までの日常の意味や、ノエルの苦悩、フィリシアの反逆など、
色々とシリアス面が強くなってきて、今までの雰囲気が好きだった自分は、
きっと、最終回なんて、受け入れられない。そう思っていました。
伝承の意味、タケミカヅチの意味、無理矢理こじつけることもなく、自然に、
ごく自然に、話としてまとめる。今まで築きあげてきたものの集大成。
時に笑わせ、時に和ませ、時に怒り、時に泣いて…。
本当、色々な意味で考えさせてくれる作品でした。
それは、細かい整合性とか伏線とかはミスリードで片付けられるような、
大きなテーマに向かって、最後まで走り抜けていく感覚。
マラソンで言うなら、途中までは余裕で楽しんで走ってきたけど、
段々と息が切れてきて、苦しくなり、ゴール手前でくじけてしまいそうな、
そんな心理状況だったと思います。
誰もが苦しい。誰もが悲しい。
だけど、一人ではなく、誰もが支え合える。
それがフィリシアの役目でも、あったんですね。
一人だけキャラを掘り下げるシーンがないなぁ、と思ったけど、
長としての役目のために、弱さを見せるわけにはいかない。
過去のことは全て洗い流して、立派に立ち続けなければいけない。
ノエルのように、怯えたくもなるだろう。自分の殻に閉じこもりたくもあるだろう。
だけど、皆を支えてあげなければいけない、そんな責任感と冷静な情熱。
そのフィリシアの強さに励まされ、第1121小隊は前を向いていける。
ゴールまであきらめない熱意を持ち続けることができる。
きっと、それが炎の乙女たちたる所以でもある。
それこそ、最後はリオに助けられたとはいえ、カナタだけでも、
人々の心をつかむことができた。それは、ほんの一瞬でも…。
休戦や開戦ラッパとは違う意味合いの音色。
言葉だけでは伝わらない気持ちを、音にして伝える。
人種や言語という障壁があっても、幸せを、平和を願う人々の心は同じで…。
それを少しでも音にして伝えて、人々の心をとらえる、そんな狙い。
それこそ、意味があったとは思えないかも知れない。
カナタがそこで、アメイジング・グレイスを吹いた理由はわからない。
きっとカナタにしかわからない意図があった。
だけど、戦争に対する強い意思表示は伝わった。
いつまでも吹き続けることで、軍隊の足音、戦車の走行音、そういった、
雑音をかき消してしまうくらいに心の隅までに響く音。
無意味、戦うことが無意味。
タケミカヅチという戦車にのった兵隊の一人としてではなく、
ただ一人の少女として奏でる音の意味。戦い続ける意思表示は全くなく、
それこそ、白旗を掲げながら、無防備な少女が願っている平和。
そのカナタの純粋な気持ちが人々の心に伝わったんじゃないかな。
それが、一瞬でも人々の心に突き刺すような罪悪感や背徳感を気づかせる
何かであろうと…。だからこそ、青空が澄んでいて、気持ちよかったですね。
今回は、情に訴えかけるシーンもあれば、表情の変化だけで、
心を動かすシーンもあり、それぞれの想いが痛いほどに伝わってくる。
純粋に人の気持ちを大事にして、丁寧に描かれていた良い最終回だと思った。
日常に戻る過程も気分が晴れて、本当、桜の季節にぴったりな心の爽やかさ。
そこに現れる新人、いや、少尉であり、立場上は小隊に入るような人物では
ないのに、そこに照れながらも居続けたいというリオの意思表示が可愛いですね。
あぁ、見ていて、幸せになれる、この作品が終わってしまうのは悲しいですね。
いつまでも、カナタの音は、人々の心の中で響き続けるんだろうけどね。