なんだか必要以上に忙しかった冬。リアルでもアニメでも充実しすぎて、体がどうにかなりそうなくらいにハードな毎日でした。本当、冬アニメは頑張って感想書いたんですよ。自分の持っている能力以上のものが出せた気がする。はっ! これがパーソナルリアリティーか、私も瞬間的には能力者になったわけですね。
まあ、その能力者としての体質をキープするには時間も体力も気力も足りないというのが今回でわかったので、少しだけ絞って、春アニメは楽に見ていたいと思っています。
それに、今の気力は底辺を彷徨っているので、何かをしようという気が起きない。といいつつも、ブログのデザインを変えようとして孤軍奮闘している感じです。やっぱり、感想は心から溢れ出る気持ちがないと書けないですよ。つい、事務的な感想になってしまって、当たり前の事書いてるって、後でガビーンとなるわけです。
そういうわけで、冬アニメは書きたいことは全て書いた。これ以上書けることはないので、総括は簡単に行いたいと思います。てか、総括記事を作るのもダルー。でも、これをやらないと、区切りがつかないのでやります。
まだ、メリーちゃんとまどかが残っているけど、メリーちゃんは最終回だけで、まどかは4月中に最終回とその一つ前の2話を残しているんですが、どちらも想像で何とかなるくらいに方向性が決まっているので、現時点で決めちゃいます。
今季終了対象作品は10本で、ほぼ感想書いているのだけ。
タクトは見ているけど、まだ第13話で止まったままだ。早く見ないとな。
点数ついてますけど、評価はただの主観なので、気にしないでください。あまり酷評しないように気をつけるように書きますけど、好きな作品のイメージを壊す恐れがありますので、それはご了承ください。
とりあえず、好きなアニメ順に書いています。
−冬季終了アニメ全体感想−
この記事では、
放浪息子
魔法少女まどか★マギカ
君に届け 2ND SEASON
夢喰いメリー
とある魔術の禁書目録II
これはゾンビですか?
みつどもえ 増量中!
IS<インフィニット・ストラトス>
お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!
フラクタル
の全体感想を書いています。
★放浪息子 [評価:S]
あの『青い花』の作者の志村貴子だから、かなり良いものが出来上がると思っていたら、予想範囲外に胸にキュンと迫るものがある青春ドラマとして、様々な言動から揺れ動く心を、緻密に、そして繊細に表現できていて、最高級の作品が出来上がっていた。
けなす点がないくらいに最初から最後まで『放浪息子』の冷たくも実は温かい社会を描ききった気がします。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・30
これ、10点満点でで30点ね。この作品に減点方式は通用しない。見るたびに加算されていく面白みと切なさ。恋愛感情や友情と悩みやすい年頃ではあるんですが、その悩みを一人で解決するのではなく、周りのサポートや支えがあって今を生きている。
これからもずっと生きていくことが決して楽な道ではない。辛い現実を目の当たりにしながら、彼らや彼女らは進んでいくのだろう。それでも、乗り越えていくだけの勇気を出していけると確信できる終わり方で非常に好感がもてる。
それぞれが答えを見つけ出せたことも良かったですね。自分なりの解答、自分なりの道、それが定まって、着実に一歩ずつ歩き出している。その喜びがわかる実感と言う名のリアリティー。まあ、女装少年はいなかったですけど、二鳥修一と同じように、違う自分になりたいという願望は十代では誰もがあることだと思うので、その部分での共感が大きかった。
女装する男の子の感覚がわからないので、この作品で一例を出して、みんなでわかろう。という主旨ではないことは明らか。でも、その部分を掻い摘んで咀嚼することにより、一人の男の子の葛藤から、視野が広くなったような気がするのが、この作品のトリックなのだと思う。
★魔法少女まどか★マギカ [評価:S]
正直、驚いた。いや、驚愕した。第3話での波乱。そして、第10話でのほむらの悲しい定め。毎回、何かを起こしてくれるという期待で視聴し、必ず期待以上に応えてくれる作品として、関西勢と関東勢のバトルになるくらいに、注目を浴びに浴びた作品。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・30
初回では全くインスピレーションが働かずに、ただの魔法少女アニメとして普通の展開になるのかな、と思いつつも、OPでのまどかの涙や、日常でも少し陰鬱な雰囲気が漂い、並々ならぬ気配を感じていた。でも、それほど、面白くなさそうだと思ってしまい、『GOSICK』の方を優先させていたんですよね(別に『GOSICK』が悪い作品ではないけれど、初回だけまどかと時間が被るという悲劇)。
そこから、怒涛の展開が続き、先を読もうとする人が多く出るも、なかなか当たらないので、みんなで躍起になって語り合うことが出来るアニメオリジナル作品ならではの楽しみを提供できていたことに賛辞を送りたい。
それなりのアニメオリジナル作品では、ネタバレとまではいかないまでも、それなりに頭の良い人間なら先を読めて予想通りになってしまうので、なかなか活発に話し合うには至らない部分が多い。その中でも、読めないストーリーの中から、感動的エピソードを提示し、物語としても出来のよいものになった(現第10話時点)。
恋愛、友情、家族愛、利他愛などのテーマをさりげなく散りばめて、それらの素晴らしさを提示し、それらが奪われたときの、魔法少女としての生きがいの消滅という残酷な結末から、今の日常の「愛」の素晴らしさを反面教師的な手法で実感させるという虚淵玄の脚本は絶賛以上の言葉で褒めちぎりたいと思います。
★君に届け 2ND SEASON [評価:A]
今季は『放浪息子』『まどか』合わせて、自分の中で三強状態でした。どの作品も心に染みて泣けて来るんだ。でも、その二つに比べて、キミトドはそれほど重くない。純真で純粋な普通の恋愛を少しだけ特別に、少しだけもどかしく、丁寧に描いた作品でした。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・30
第1期から虜になっていましたが、第2期になってもそれは変わらないと確信。爽子の天敵でありライバルでもあった、くるみちゃんが良い味を出していました。個人的には、第2期はくるみちゃんと爽子の友情物語だと思っている。
恋愛面では健人が出てきて、風早の背中を押す形になりましたが、健人自身にそれほど魅力がないんですよね。だから、くるみちゃん級にはもっていくことが出来なかった。ただのおせっかい役の軽い男の子になっていましたしね。
だからこそ、くるみちゃんの存在が爽子の心の中で見え隠れして、恋愛面では進展しそうでしないもどかしさがありました。それはそれで、少しだけじれったくも感じましたが、基本的には心地いいものでした。
風早と爽子の恋愛に比重を置いているように見えますが、意外と爽子自身の成長を大事にしている節があり、風早との恋愛よりも、クラスという名の社会に慣れて一人前になっていく彼女の進歩という過程が面白かったです。
そこに風早が入れない所に、風早自身が引け目を感じてしまって、遠い存在に思えて近寄り難い雰囲気にしてしまったんだろう。
そういう意味では、そんな空気を打開して、はっきりと言葉を伝えることが出来た風早も大きな進歩。この二人の人間性は見習いたい部分があるし、人と人とが支えあって生きていく素晴らしさを実感できた作品になりましたよ。
★夢喰いメリー [評価:A]
きらら枠としてマッタリユッタリ見れるような作品なのかな、と思っていたら、意外と扱っているテーマが重くてシリアスでなかなか考えさせる作品となりました。
メリーが可愛ければ、それでいいと言う人もいれば、夢やキボーの内容について触れたりするなど、人によって感じ方が大きく変わるという昨今では珍しい作品となりました。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・30
個人的にですが、この作品は『まどか』と共通する問題を扱っていて、人が社会の中にあって行動する意味や意義を見出すという目標の中で、より残酷的に描いたのが『まどか』で、少しだけほのぼの風味で描いたのが『メリー』だと思っている。
そういう意味ではメリーが求めている夢やキボーも人が生きる意味としての活力になるわけですから、夢をなくされた人の将来を考えると、結構、胸に突き刺さる内容となっています。それが興味深いと感じるか、それとも、ゆるいと感じるかですね。
意外と、この作品にはバトル要素が少なく、夢魔との対決ではメリーは素手で対抗します。それが経験を重ねるごとに能力アップするのではなく、いつもと変わらないメリーの姿がそこにある。バトルアニメではないという視聴者への提示。その部分ではメリーの自由奔放さから見て欲しいのはバトルではなく、気持ち。正しいことをしている気持ちだけで彼女は生きる価値を見出す。
強いとか弱いとかそんなの関係なく、笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣く。そんな彼女の感情のゆらぎがまた話を深刻に見せてくれるんだ。精神的に強がっていても、案外脆い彼女を支えてあげる夢路とのコンビにいつも勇気を貰っていました。
★とある魔術の禁書目録II [評価:A]
超電磁砲は支持する人が多いけど、禁書目録は大好きか、別にすきじゃないかに別れて、その中でも、原作既読か未読かで印象が大きく変わる。
原作既読で大好きな視聴者は彼らでの内輪での秘密の言葉で共感しあったりして、ついていけていない視聴者はただ置いてけぼりになってしまったりと、良くも悪くも様々な印象をうける作品となりました。
ストーリー・・・4
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・29
個人的にはバトルよりも、キャラ萌えだけで満足できる。もう、嫌いなキャラがいないくらいに、全てが全て、魅力的なキャラとして登場し、消えては、時間をかけてからの再登場に、歓喜するという流れで、キャラに惚れ込んでしまうと、禁書目録の呪縛からは解き放たれないくらいに、キャラへの愛着を感じてしまうのである。
特に私としては、御坂美琴を始め、御坂妹、ラストオーダーまでの御坂家の日常が楽しかったですね。美琴が大好きな点もあるけど、それより小さいラストオーダーの魅力は計り知れんよ。犯罪に手を染めてでも守りたくなってしまうような可愛さだぜ。代わりにアクセラレータが犯罪以上のことをやってくれていますけどね。
それだけ守りたい。誰かを守ることに第2期は比重をおいている気がします。あまり、使い捨ての悪役という悪役はいないので、誰にでも救いの手を差し伸べる、この作品の姿勢が面白い。裁判制度がないゆえに倫理的には問題なことさえ、力さえ、能力さえあれば、押しのけてしまうパワープレイも特徴的だった。
一応は、上条さんは正義の名のもとに戦っているので、全てが正しいかどうかは視聴者判断。間違っている、合っているでモメるもよし、上条さんカッケー。アクセラレータ、マジパナイッス。みたいな感じで映像美とアクションに惚れてしまうくらいに演出が凝っていましたね。
そういう意味では色々な客層に向けた幅広い世代に人気を集めている理由がわかります。
★これはゾンビですか? [評価:A]
この作品も正直なめていました。もうね、イラストが萌えキャラ路線いきまくりで内容勝負ではないのかな、と原作を避けていましたが、まさかのアニメ化。これは本気でびっくりした。敬遠していた作品がアニメ化すると微妙な心境になるよね。
食わず嫌いで避けていただけなので、初回を見て、これは全巻購入決定だな、と思いましたよ。富士見ファンタジア文庫恐るべし。こんな秘密兵器を用意していたとは。これは、『生徒会の一存』と並んで、不死身の2枚看板になりそうな気がします。
ストーリー・・・4
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・29
ラブコメ路線はわかっていたんですよ。ラブコメって、実はラブというシチュエーションだけ楽しむのであって、コメディ部分って実際問題ないと思わないかい、と聞きたくなる昨今のラブコメ定義。その定義を俺が基準になってやるとばかりに出てきた『これゾン』。
基本、ラブはないもののコメディだけ多種多様にあるんですよね。ラブはそのコメディのちょっとしたエッセンス。これが勝負を決めた気がします。笑いながらも深刻な問題に立ち向かう歩の格好良さもありつつ、女の子はそれなりに歩をサポートする。決して、つかずはなれず、微妙な距離感を保ちながら、家族のような結束力を見せる。
何故、同居して問題にならないのとかはさておき、一つ屋根の下で可愛い女の子と一緒に食事をするだけでも幸せを感じるじゃないですか。糞虫呼ばわりや、バカ歩と言われようが、可愛ければ何でも許されるのです。
その夫婦漫才のような掛け合いに笑いつつ、ユーたちの寂しさを感じて、涙する場面もあったり、総合的な面でよく出来ていた作品だと思います。本当は満点をつけたいけど、最終回がちょっとねw。
★みつどもえ 増量中! [評価:A]
安心の下ネタを披露しながらも、無邪気な小学生の三姉妹の様子を楽しむだけでも、ロリ、いや、ミニマムな子が好きな私にとっては栄養補給にしかなりません。
ボケとオチが単純でもいいじゃないですか。そこには彼女たちの微妙な人間関係とプライドがあるんですよ。それをハラハラドキドキして見るのが至高の幸せで安定した作りになっていました。
ストーリー・・・3
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・5
音楽・・・5
総合的な評価・・・5
総合点・・・28
ひとは萌えが止まらない。もう、ひとはの不幸キャラは上条さんの不幸を上回る、不憫を超えた不幸なんですよね。それは自分の欲望のためでもあったり、純粋な気持ちでもあったりして、それがどう転ぶのか、毎回、非道い結末に大笑いしたものですよ。
段々と変化していく人間関係の中で、色々な出来事があり、そんな展開に毎回ワクワクしてしまう。まあ、時にはつまらない時だってありますよ。ギャグマンガはとにかく数撃ちゃ当たる。ピンポイントではなく、全方位射撃している、この作品はもっと色々な人が楽しめる作品だと思いますよ。まあ、健全なお子様には害でしかないかもしれないけどw。
そんな感じで自分の中でいろいろな妄想を交えつつ、最強のギャグアニメとして君臨してくれる日を期待していますよ。
★IS<インフィニット・ストラトス> [評価:C]
正直、普段の自分だったらロボットモノが好きでないので見ていなかったでしょう。だけど、出るキャラの外見を含めての魅力に虜になってしまったので、多少、ストーリーが酷くても楽しんで見られたという、自分の趣味領域開拓のためにひとつの成長を感じた作品でした。
ストーリー・・・2
キャラクター性・・・5
画・・・5
演出・・・4
音楽・・・5
総合的な評価・・・3
総合点・・・24
メカアニメでありつつも、萌えを重視した作品ということで、最初からテンプレアニメの王道をいく展開に言葉を失いかけましたが、こういうアニメでも、一つは自分の心に響く部分がある。そこに気づけたというのが大きいですね。
王道には王道としての需要がある。そのことに気がついた最近。別に王道は悪いわけじゃない。ただ、ニヤニヤしながら、予想通りの展開を待つこともそれなりに面白いと感じ始めました。
あとは着眼点に気をつければ、なかなか周りと話せて盛り上がれるアニメに仕上がったのではないでしょうか。心情描写についてはほぼ触れていないので、ただ、可愛い女の子が飛び回ったり、恋愛戦争を起こしたりするのを観るだけでも楽しかった。
個人的には一夏は箒と結ばれて欲しいな。このコンビが一番心が通い合っている気がするんだ。リンはあれですけどね。おせっかい役以上に何も出来なかった不甲斐なさが残るので、第2期があるなら、彼女の活躍を期待しています。
★お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! [評価:B]
原作の1巻を読んでみたのですが、それほどおもしろくなかったので敬遠していました。だけど、映像化してみると、様々な視点でヨコシマな発想が思い浮かぶんですよね。
最初から最後まで、兄の何が好きか、修輔が好まれる理由も明らかにしないままに終わってしまったということは、彼の魅力よりも彼女たちのステータスを満足させるために用意された捕虜みたいに見えてきますw。
ストーリー・・・2
キャラクター性・・・3
画・・・4
演出・・・3
音楽・・・3
総合的な評価・・・2
総合点・・・17
何が良かったか全く説明できない。もはや、洗脳アニメ。洗脳されないうちに回避していて助かった。今の自分は変態ではないですよね。一人で確認しても意味がない。だけど、周りに確認してもらうために、この作品を薦めることだけはしたくないくらいの黒歴史。
もう、予定調和な話の奥深さというのが嬉しい。書いていて楽しいんですよね。本当、この世界の人間はみんなフリーダム。本能に全て捧げている常識はずれな人間の集合。だからこそ、自分も感想では暴走しました。きっと、ああいう感想はもう書けないだろうな。
★フラクタル [評価:D]
キャラ原案が左氏で、脚本に岡田磨里が入っていたし、監督がヤマカンだったから失敗はないと思った。何か斬新なアニメを見せてくれるのかと思いきや、意外に普通に宮崎アニメのリスペクトみたいな絵柄に変わってしまい、重いテーマを扱いながらも、どこか曖昧で終わらせてしまった失敗作品。
ストーリー・・・1
キャラクター性・・・2
画・・・3
演出・・・2
音楽・・・2
総合的な評価・・・2
総合点・・・12
あまり批判は書きたくないので、少しだけ。とにかく、方向性がずれてしまっているので、まずは、このアニメを放送するにあたって、視聴者に何を感じて欲しいかということから考えて欲しかったと思う。謎な展開は謎のままに終わるし、せっかくのアニメなのに物語が破綻してしまっては、元も子もない。
楽しんで学べる作品として一般視聴者の理解を得るためには、まずはわかりやすさを重視してください。もしくは、本当にコアなオタクだけを相手にするなら、もう少し、メッセージ性を強くする必要もある。とにかく、エンターテイメントとしては大失敗だ。
個人的今季ベストキャラクター、OP・ED、声優受賞発表
ベストキャラクター賞 「暁美ほむら(魔法少女まどか★マギカ)」
ほむほむはそれほど気にしていないキャラだったんですよ。敵か味方かわからないけど、彼女のまどかを見る目は真剣だ。そのことだけはわかっていた。だけど、彼女が放つ言葉は弾丸のように胸に突き刺さる。何かを比喩したり、遠まわしな言い方だったりするけれど、意外に真をついている。
それに対して、まどかは不信をなくすことなく、繰り返すことになり、まどかがいけないのか、キュゥべえが狡猾なのか、ほむほむが不器用なのかはわからない。だけど、彼女は諦めない。どんな迷路でさまよっても彼女はゴールまで辿り着く勇気と執念に泣けてきました。
ほむほむかわいいよほむほむ。
ベストサブキャラクター賞 「千葉さおり(放浪息子)」
愛しのさおりんですよ。こうやって、斜に構えている人はクラスに一人くらいはいたけれども、彼女はいつまでも先を見ている。だけど、見ているだけで、改善することも自ら動くことも出来ない。そんな無力さに日々愚痴る毎日。
決して、学校生活が楽しくないわけではない。だけれど、社会の歯車の一つとしての人生を終えたくない。そんな意志が彼女にはあるから、たまにくじけそうになっても彼女はクールに走り続けることが出来る。
あとは、対人関係のうまさを覚えれば問題ない。わかっているんだけど、プライドが許さないんだろうな。先生に好かれて内申点良くするなんて、自分の良さを消しているに過ぎない。だから、精一杯の反抗をする。反抗して、誰かから必要とされたいという彼女のちょっとした寂しさが感じることができるのが、辛い所でした。
ベストOP賞 「コネクト / ClariS(魔法少女まどか★マギカ)」
本当、このOP大好きなんですよ。Aメロでいつもの平凡で社会に役立たない自分自身に落ち込むアンニュイな気分から、Bメロで魔法少女になって、使命感や正義感から喜びを得る。しかし、サビに入ってみると、ただ、彼女は走り出すだけ。黄色の雨は血を表しているのだと思う。そんな血の雨が降る中、自分は濡れないように自分を守るために走る。そして、最初と最後は涙で…締めくくる。
この普通の魔法少女モノとは違うギャップがOPから見られて、満足でした。しかも、映像と歌詞のマッチングがすごくて、誰を想定して書いたか一発でわかる。だけど、ネタバレじゃない。この制作陣の気合の入り方。
それに個人的には今後、ClariSを全面的に応援したいと思います。彼女たちの魅力あふれる歌唱力と声質が何度聴いても飽きが来ない。C/Wの2曲とも最高の仕上がりになっているので、是非お買い求め頂ければと思います。早く、アルバムでないかなー?
次点では、曲だけで言うなら、『ドラゴンクライシス』のインモラリストは最強の楽曲に仕上がっています。これをアニソンという括りにしてしまうのがもったいない。もっと周りもこの素晴らしさを感じてくれればいいな。
ベストED賞 「For You / Rie fu(放浪息子)」
この桜舞う中、一人で明るい気分で歩いている姿が印象的なんですよね。このEDが流れると涙も一緒に流れる。それくらいに、本編からEDまでの流れが完璧で、EDから次回予告まで目が離せないくらいにスムーズで次週を楽しみにしたくなる。そんな気分。
次点ではまどかの『Magia』やこれゾンの『クラスメイトなんちゃら』、キミトドの『君に届け...』など名曲揃いのクールでありました。あとは、禁書目録の黒崎真音「メモリーズ・ラスト」は切なさを感じて、禁書最高のED曲だと思う。
ベスト声優賞(男性部門) 「岡本信彦(禁書目録 アクセラレータ役)」
この「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」を笑いなしにシャウトできるのは岡本さんだけですわ。本当、狂気を演じさせても、そつなくこなせる彼の役者ぶりには感服ですよ。
ベスト声優賞(女性部門) 「悠木碧(魔法少女まどか★マギカ まどか役)」
「キュゥべえに騙される前の…」のこのセリフで涙腺崩壊。こんな演技が出来るのは悠木碧だけだと思う。これは買いかぶりではなくて、この嗚咽をこらえつつも涙をこらえて声を絞り出す感じって、実際にやってみることなんて、そうそうできないと思う。
次点ではもちろん、ほむほむ役の斎藤千和や、さおりん役の南里侑香など実力派揃いでした。
以下は、アニメ調査室(仮)さんがやっているアニメ評価調査。2010冬調査(2011/1-3月期、終了アニメ、39+2作品)
2011春調査(2011/1-3月期、終了アニメ、39+2作品)
01,レベルE,C
02,放浪息子,A
03,バクマン。,x
04,フラクタル,D
05,DD北斗の拳,x
06,ウルヴァリン,x
07,フリージング,x
08,夢喰いメリー,A
09,Rio RainbowGate!,C
10,遊戯王5D's (3作目),x
11,カルルとふしぎな塔,x
12,ドラゴンクライシス!,D
13,これはゾンビですか?,A
14,最強武将伝 三国演義,x
15,マリー&ガリー ver.2.0,x
16,極上!!めちゃモテ委員長,x
17,デジモンクロスウォーズ,x
18,Star Driver輝きのタクト,C
19,テガミバチReverse (2期),x
20,みつどもえ 増量中! (2期),A
21,君に届け 2ND SEASON (2期),A
22,一期一会 キミノコトバ (2期),x
23,とある魔術の禁書目録II (2期),A
24,IS インフィニット・ストラトス,C
25,ジュエルペット てぃんくる (2期),x
26,ハートキャッチプリキュア! (7作目),x
27,メタルファイト ベイブレード 爆 (2期),x
28,SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors,x
29,スティッチ! ずっと最高のトモダチ (3期),x
30,ひめチェン! おとぎちっくアイドル リルぷりっ,x
31,デュエル・マスターズ クロス / クロス ショック,x
32,スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター (2期),x
33,爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア (2期),x
34,お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!,B
35,這いよる! ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ (クラフト先生),x
36,ヘタリア Axis Powers / World Series (ネット配信),x
37,けんぷファー fur die Liebe (特番),x
38,ケロロ軍曹乙 (関東圏の方のみ),x
39,ケロロ軍曹 (全地域の方),x
40,たちゅまる,x
41,魔法少女まどか☆マギカ (10話までの暫定評価),S
(以下、自由記入)
{追加評価} (自由記入、第17〜19回調査に参加している方)
02,放浪息子,A
これからもずっと生きていくことが決して楽な道ではない。辛い現実を目の当たりにしながら、彼らや彼女らは進んでいくのだろう。それでも、乗り越えていくだけの勇気を出していけると確信できる終わり方で非常に好感がもてる。
それぞれが答えを見つけ出せたことも良かったですね。自分なりの解答、自分なりの道、それが定まって、着実に一歩ずつ歩き出している。その喜びがわかる実感と言う名のリアリティー。まあ、女装少年はいなかったですけど、二鳥修一と同じように、違う自分になりたいという願望は十代では誰もがあることだと思うので、その部分での共感が大きかった。
04,フラクタル,D
とにかく、方向性がずれてしまっているので、まずは、このアニメを放送するにあたって、視聴者に何を感じて欲しいかということから考えて欲しかったと思う。謎な展開は謎のままに終わるし、せっかくのアニメなのに物語が破綻してしまっては、元も子もない。
楽しんで学べる作品として一犯視聴者の理解を得るためには、まずはわかりやすさを重視してください。もしくは、本当にコアなオタクだけを相手にするなら、もう少し、メッセージ性を強くする必要もある。とにかく、エンターテイメントとしては大失敗だ。
08,夢喰いメリー,A
個人的にですが、この作品は『まどか』と共通する問題を扱っていて、人が社会の中にあって行動する意味や意義を見出すという目標の中で、より残酷的に描いたのが『まどか』で、少しだけほのぼの風味で描いたのが『メリー』だと思っている。
そういう意味ではメリーが求めている夢やキボーも人が生きる意味としての活力になるわけですから、夢をなくされた人の将来を考えると、結構、胸に突き刺さる内容となっています。それが興味深いと感じるか、それとも、ゆるいと感じるかですね。
13,これはゾンビですか?,A
基本、ラブはないもののコメディだけ多種多様にあるんですよね。ラブはそのコメディのちょっとしたエッセンス。これが勝負を決めた気がします。笑いながらも深刻な問題に立ち向かう歩の格好良さもありつつ、女の子はそれなりに歩をサポートする。決して、つかずはなれず、微妙な距離感を保ちながら、家族のような結束力を見せる。
何故、同居して問題にならないのとかはさておき、一つ屋根の下で可愛い女の子と一緒に食事をするだけでも幸せを感じるじゃないですか。糞虫呼ばわりや、バカ歩と言われようが、可愛ければ何でも許されるのです。
その夫婦漫才のような掛け合いに笑いつつ、ユーたちの寂しさを感じて、涙する場面もあったり、総合的な面でよく出来ていた作品だと思います。本当は満点をつけたいけど、最終回がちょっとねw。
20,みつどもえ 増量中! (2期),A
段々と変化していく人間関係の中で、色々な出来事があり、そんな展開に毎回ワクワクしてしまう。まあ、時にはつまらない時だってありますよ。ギャグマンガはとにかく数撃ちゃ当たる。ピンポイントではなく、全方位射撃している、この作品はもっと色々な人が楽しめる作品だと思いますよ。まあ、健全なお子様には害でしかないかもしれないけどw。
21,君に届け 2ND SEASON (2期),A
恋愛面では健人が出てきて、風早の背中を押す形になりましたが、健人自身にそれほど魅力がないんですよね。だから、くるみちゃん級にはもっていくことが出来なかった。ただのおせっかい役の軽い男の子になっていましたしね。だからこそ、くるみちゃんの存在が爽子の心の中で見え隠れして、恋愛面では進展しそうでしないもどかしさがありました。それはそれで、少しだけじれったくも感じましたが、基本的には心地いいものでした。
風早と爽子の恋愛に比重を置いているように見えますが、意外と爽子自身の成長を大事にしている節があり、風早との恋愛よりも、クラスという名の社会に慣れて一人前になっていく彼女の進歩という過程が面白かったです。
23,とある魔術の禁書目録II (2期),A
誰かを守ることに第2期は比重をおいている気がします。あまり、使い捨ての悪役という悪役はいないので、誰にでも救いの手を差し伸べる、この作品の姿勢が面白い。裁判制度がないゆえに倫理的には問題なことさえ、力さえ、能力さえあれば、押しのけてしまうパワープレイも特徴的だった。
一応は、上条さんは正義の名のもとに戦っているので、全てが正しいかどうかは視聴者判断。間違っている、合っているでモメるもよし、上条さんカッケー。アクセラレータ、マジパナイッス。みたいな感じで映像美とアクションに惚れてしまうくらいに演出が凝っていましたね。
24,IS インフィニット・ストラトス,C
王道には王道としての需要がある。そのことに気がついた最近。別に王道は悪いわけじゃない。ただ、ニヤニヤしながら、予想通りの展開を待つこともそれなりに面白いと感じ始めました。
あとは着眼点に気をつければ、なかなか周りと話せて盛り上がれるアニメに仕上がったのではないでしょうか。心情描写についてはほぼ触れていないので、ただ、可愛い女の子が飛び回ったり、恋愛戦争を起こしたりするのを観るだけでも楽しかった。
34,お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!,B
何が良かったか全く説明できない。もはや、洗脳アニメ。洗脳されないうちに回避していて助かった。今の自分は変態ではないですよね。一人で確認しても意味がない。だけど、周りに確認してもらうために、この作品を薦めることだけはしたくないくらいの黒歴史。
41,魔法少女まどか☆マギカ (10話までの暫定評価),S
恋愛、友情、家族愛、利他愛などのテーマをさりげなく散りばめて、それらの素晴らしさを提示し、それらが奪われたときの、魔法少女としての生きがいの消滅という残酷な結末から、今の日常の「愛」の素晴らしさを反面教師的な手法で実感させるという虚淵玄の脚本は絶賛以上の言葉で褒めちぎりたいと思います。
{総評、寸評など} (自由記入、引用する場合あり)
(リストはここまで)
- タグ:
- アニメ
- アニメ全体感想
- アニメ総括
- 2011年総括・視聴予定