うーん、ちょっと不満が残るTV版最終回となったような気がします。
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TV版最終回ということでどんな話を持ってくるか楽しみではあったんですよ。あやせと京介であんなことがあってあれが最終回でも良かったくらいにあやせファンからしてみれば思っていました。ただ、『俺妹』は桐乃あってのものなんで、やっぱり最後は桐乃に飾ってもらうしかない。
というのも、8月にネットにて14話から最終回まで世界同時配信ということで、それを見たいと思う結末を用意しないと、このTV版最終回が本当に作品の最終回だと視聴者が思ってしまう。
だからこそ、綺麗に終わらせることは避けたかったように思えて、桐乃と京介の過去エピソードを今更最後に持ってくるという意味では斬新でした。
最終巻まであと少しということで不安を助長させつつも期待を起こさせる意味では良い終わり方だったように思います。なによりロリ桐乃が見られて最高でした(そこかよっ!
麻奈実を敵視している桐乃の気持ちはわからないでもないというか、そこに一応の裏付けがあったという意味では麻奈実嫌いの桐乃という伏線はあったわけですね。
それにしても、俺の妹がこんなにブラコンなわけがないというか、兄妹としてそこまで仲良くしているという意味では、この話は京介のシスコン疑惑が家族内で勃発する前に持ってこれなかったのかな。こんな過去があるからこそ、両親はあんな暴挙に出たわけで桐乃と離すという意味での京介に嫌疑をかけられた背景としては納得できる展開だったと思う。
まあ、逆にそんな桐乃を両親は見てきたからこそそう思ったという後付けの解釈としても見れるので、それはそれでありだと思うので余計な一言でしたね。失敬。
またまた愚痴になってしまいます。まず気になったのは桐乃が陸上での速さは才能ではなく努力が生んだ賜物というのはちょっと無理があると思いました。
京介としては桐乃が容姿端麗でモデルもやれるほどに完璧で小説を書かせればアニメ化もしちゃうぐらいで、学業優秀の才色兼備で陸上の才能を持った超人として見ている節があったので、そこは1巻の桐乃へのイメージとしてはちょっと矛盾しているような気がするんですよね。
努力したのは事実だけれど、桐乃は陸上に対してはエロゲやアニメを全て取っ払ってもいいというくらいに陸上を愛していて、世界一足が速い選手と思っているリアと対等に勝負出来るようになるかという点では頑張りが遅すぎるようにも感じてしまうし、京介に対しての反骨精神だけというのもちょっと動機付けとしては薄い。
もっと桐乃には本気になれる理由があったと思っていたし、せっかくのリアとの勝負が白熱したバトルだっただけにそこはちょっと過去エピソードを持ってくるなら、京介との関係よりも陸上を愛した経緯の方が知りたかったかな。それに桐乃はスロースターターで短距離走の才能があったでもいいから入れて欲しかったかも。
それと、京介が陸上部に入らなかった理由もわからないだけにただ自慢したいだけの京介にも見えて、何だか桐乃のイメージが悪かった第1巻と対照的な展開でした。
京介目線で見ると兄妹の不仲はどう見ても桐乃が悪いように思えたけれど、京介の優しさがなかったゆえの桐乃の反抗だったとすると、結局は京介に否があったように思える。
となると京介は無条件に嫌ってきている桐乃であっても、それでも助けようという自己犠牲的な精神が自業自得のようにも思えてくるから、そこでの感動がちょっと薄らいでしまうんですよね。格好いいだけの兄貴として見ていたというのはいいんですが、その後の桐乃の京介に対する態度もあまり変わっていないのも照れ隠しとしては弱い。
そして、桐乃が妹モノを好きな理由もやっぱり無理があって、憧れのお兄ちゃんが大好きなのであれば、そんなお兄ちゃん像を二次元で表現していた腐女子モノとかの方に流れるのが普通で(そんな存在を桐乃は知らなかったんだろうけど)、妹モノという意味では桐乃にとって本当の妹が欲しかったという理由の方が納得できた気がします。
逆に言えば、ここで妹モノをやっていたのは京介に恋しているからという理由にしてしまうと、せっかく可愛らしく普通よりも良い生活を送っている桐乃が、まさかのエロゲ好きでオタクになったのはお兄ちゃんが憧れのお兄ちゃんじゃなくなってしまったということになります。
となると、妹モノのエロゲで、妹の可愛さに悶え苦しむという面ではいわば自己陶酔ですよね。お兄ちゃんが大好きでたまらない自分が良いと自己肯定的にナルシストっぽい雰囲気に変わってしまったのはどうだったかと。なんか探れば探るほど墓穴を掘っていくような印象を受けました。
そういう意味では視聴者のイメージを覆すのは面白い試みだと思うのですが、今まで納得できて楽しんでいた部分が全てひっくり返されたように思えて逆に勿体ない過去エピソードとなった気がします。良かったのは桐乃の麻奈実に対しての敵意がわかったことと、あやせの異常なオタク嫌いが判明したことくらいかも。
TV版最終回ということでどんな話を持ってくるか楽しみではあったんですよ。あやせと京介であんなことがあってあれが最終回でも良かったくらいにあやせファンからしてみれば思っていました。ただ、『俺妹』は桐乃あってのものなんで、やっぱり最後は桐乃に飾ってもらうしかない。
最終回っぽくない最終回
というのも、8月にネットにて14話から最終回まで世界同時配信ということで、それを見たいと思う結末を用意しないと、このTV版最終回が本当に作品の最終回だと視聴者が思ってしまう。
だからこそ、綺麗に終わらせることは避けたかったように思えて、桐乃と京介の過去エピソードを今更最後に持ってくるという意味では斬新でした。
最終巻まであと少しということで不安を助長させつつも期待を起こさせる意味では良い終わり方だったように思います。なによりロリ桐乃が見られて最高でした(そこかよっ!
麻奈実を敵視している桐乃の気持ちはわからないでもないというか、そこに一応の裏付けがあったという意味では麻奈実嫌いの桐乃という伏線はあったわけですね。
それにしても、俺の妹がこんなにブラコンなわけがないというか、兄妹としてそこまで仲良くしているという意味では、この話は京介のシスコン疑惑が家族内で勃発する前に持ってこれなかったのかな。こんな過去があるからこそ、両親はあんな暴挙に出たわけで桐乃と離すという意味での京介に嫌疑をかけられた背景としては納得できる展開だったと思う。
まあ、逆にそんな桐乃を両親は見てきたからこそそう思ったという後付けの解釈としても見れるので、それはそれでありだと思うので余計な一言でしたね。失敬。
ちょっとした過去エピソードの愚痴
またまた愚痴になってしまいます。まず気になったのは桐乃が陸上での速さは才能ではなく努力が生んだ賜物というのはちょっと無理があると思いました。
京介としては桐乃が容姿端麗でモデルもやれるほどに完璧で小説を書かせればアニメ化もしちゃうぐらいで、学業優秀の才色兼備で陸上の才能を持った超人として見ている節があったので、そこは1巻の桐乃へのイメージとしてはちょっと矛盾しているような気がするんですよね。
努力したのは事実だけれど、桐乃は陸上に対してはエロゲやアニメを全て取っ払ってもいいというくらいに陸上を愛していて、世界一足が速い選手と思っているリアと対等に勝負出来るようになるかという点では頑張りが遅すぎるようにも感じてしまうし、京介に対しての反骨精神だけというのもちょっと動機付けとしては薄い。
もっと桐乃には本気になれる理由があったと思っていたし、せっかくのリアとの勝負が白熱したバトルだっただけにそこはちょっと過去エピソードを持ってくるなら、京介との関係よりも陸上を愛した経緯の方が知りたかったかな。それに桐乃はスロースターターで短距離走の才能があったでもいいから入れて欲しかったかも。
それと、京介が陸上部に入らなかった理由もわからないだけにただ自慢したいだけの京介にも見えて、何だか桐乃のイメージが悪かった第1巻と対照的な展開でした。
京介目線で見ると兄妹の不仲はどう見ても桐乃が悪いように思えたけれど、京介の優しさがなかったゆえの桐乃の反抗だったとすると、結局は京介に否があったように思える。
となると京介は無条件に嫌ってきている桐乃であっても、それでも助けようという自己犠牲的な精神が自業自得のようにも思えてくるから、そこでの感動がちょっと薄らいでしまうんですよね。格好いいだけの兄貴として見ていたというのはいいんですが、その後の桐乃の京介に対する態度もあまり変わっていないのも照れ隠しとしては弱い。
そして、桐乃が妹モノを好きな理由もやっぱり無理があって、憧れのお兄ちゃんが大好きなのであれば、そんなお兄ちゃん像を二次元で表現していた腐女子モノとかの方に流れるのが普通で(そんな存在を桐乃は知らなかったんだろうけど)、妹モノという意味では桐乃にとって本当の妹が欲しかったという理由の方が納得できた気がします。
逆に言えば、ここで妹モノをやっていたのは京介に恋しているからという理由にしてしまうと、せっかく可愛らしく普通よりも良い生活を送っている桐乃が、まさかのエロゲ好きでオタクになったのはお兄ちゃんが憧れのお兄ちゃんじゃなくなってしまったということになります。
となると、妹モノのエロゲで、妹の可愛さに悶え苦しむという面ではいわば自己陶酔ですよね。お兄ちゃんが大好きでたまらない自分が良いと自己肯定的にナルシストっぽい雰囲気に変わってしまったのはどうだったかと。なんか探れば探るほど墓穴を掘っていくような印象を受けました。
そういう意味では視聴者のイメージを覆すのは面白い試みだと思うのですが、今まで納得できて楽しんでいた部分が全てひっくり返されたように思えて逆に勿体ない過去エピソードとなった気がします。良かったのは桐乃の麻奈実に対しての敵意がわかったことと、あやせの異常なオタク嫌いが判明したことくらいかも。