所詮、すべては戯言なんだよ

 

マンガ

  • [マンガ]『らき☆すた』に見るオタクと一般人の距離感
  • [マンガ]『もやしもん(1)』はオタク度に特化した正統派作品
  • [マンガ]『君と僕。』に見る、甘酸っぱいほんの小さな青春
  • [マンガ]『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』
  • [マンガ]『惑星のさみだれ』は熱い異色マンガ
  • [マンガ]『時をかける少女―TOKIKAKE』は、いまいち盛り上がりに欠ける
  • [マンガ]『ドージンワーク(1)』





[マンガ]『らき☆すた』に見るオタクと一般人の距離感

らき☆すた (5)
らき☆すた (5)
posted with amazlet on 07.09.20
美水 かがみ
角川書店 (2007/09/09)
あらすじは、女子高生の日常をあるあるネタをゆるーく書いた4コマという感じ。ゆるーくっていうのは登場人物の日常に共感するようなオチが多いので爆笑というネタはあまりないです。だから、ギャグマンガという部類に入るかどうかはわからない感じ。

このあるあるネタはさらりとスルーできる所もあれば、もう共感しまくりで、よくこんな細かい所まで見つけることができたなぁと感心してしまう所もあります。でも、それだけだと読者に飽きられてしまう可能性もあるため、らき☆すた独自のキャラ、こなたを投入しています。

バーチャルとリアルを分けているオタク、こなた


このこなた、女オタクでありながら、腐女子ではなく男オタクをそのまま女にした感じなんです。でも、オタクはオタクということで周囲からの視線は冷たいです。一般人とオタクとの間には冷戦のような張り詰めた緊張感と境界線があります。

その冷たい視線をこなたは感じていて、それを受け入れています。自分はオタクだから、みんなとは違いますよと、少し周りからは距離感を離しています。それがげんしけんのようなオタク同士で分かり合うサークルとか仲間がいればいいのですが、リアルには作らず、バーチャル(例えばネトゲ)のみの関係としています。

こなたはバーチャルとリアルを混同しないように分けているんですよね。そりゃリアルにオタク仲間が入れば楽しいですよ。でも、それよりも、かがみ、つかさなど一般人と付き合う普通の学生生活を送りたいという気持ちも持っているのかも知れないですね。そういう意味では理想のオタク。境界線を引いて、どちらも両立させて、日常を楽しんでいるわけですから。

徹底してツッコんであげるかがみ


でも、リアルにオタ話を話せる仲間がいないと寂しいのも事実。そこでかがみの登場ですよ。かがみはツンデレで真面目な優等生で一般人。こなたとは対照的に描かれています。だからこそ、こなたへのツッコミ役として適している所もあります。

かがみと同じように仲の良いつかさやみゆきさんは、こなたのオタク的発言にはスルーですからね。オタクにとって一番厳しいのはわかってくれないことよりもスルーだと思うのですよ。徹底して構ってくれるのはかがみだけ。あと同じオタクのひよりんやパティとかいるけど。

そんなかがみが何故オタクであまり話題の共通点のないこなたと付き合っているのか?かがみはほとんど勉強している以外はこなたと話しています。無類のこなた好きと言っていいかも知れません。もう依存症です。いや、言い過ぎましたw。

それはかがみなりの友情の表れで、オタク関係なしにこなたと話しているだけで楽しいんだろうなぁと思います。げんしけんのコーサカを好きな咲さんみたいなものです。でも、ついついオタ話をしたくなってしまうのがこなたで、一般人のかがみ相手にわからないのも承知の上で話してしまいます。そこでかがみはいつもどおりにわからないとツッコむわけです。

かがみは実はオタクなのか?


ここで、かがみは実はオタクという説もありますが、一般で言う総称のオタクではなく、ラノベオタクだと思います。アニメを見たり、それほどゲームはしないけど、小説の延長線上にラノベが入っていたというだけで、俗に言う”一般人”に近い存在として、美水かがみ先生は描いていると思います。本当に好きなら、ラノベ原作のアニメは見ていると思うしね。

そんな”一般人”なかがみは、最近になって、こなたの気持ちをわかろうと努力しているようです。ラノベのアニメ化の話で話題を持ち出したりね。一般人からの歩み寄りというのですか。オタクに対して、そういう心遣いを示してくれるのは、リアルでも本当感謝だと思いますよ。こなたも気づかないうちに、こんな風に普通に接してくれて、内心嬉しがっていると思います。家の中でかがみと電話しているこなたの微笑ましさと言ったら、これ以上ないくらいに。かがみの優しさに惚れました。

勉強に主眼を置いている作品


この作品は勉強推奨図書だと思うのですよ。学校の図書室に置いてもいいくらい、健全です。イベントよりもテストや日々の宿題に比重を置いている作品は少ないと思います。特に家に帰ってからはそれぞれ、かがみはこなたと勉強。つかさは睡眠と勉強。こなたはゲームと勉強。という感じで勉強するのが学生の性分といわんばかり。黒井先生に言わせれば、勉強できるのは学生のうちだけだから、今のうちにやっとけって感じでしょうか。結構、真面目な図書だったりします。

評点


面:5 オタ:5 パロ:4 共:5 痛:4 萌:5 燃:1

面白さはリアルの一般の友人が読んでだら、こなたのオタクネタを抜いても、あるあるネタで十分楽しめるみたいだから満点。オタ度と共感はコアなオタクのこなたに対して。パロはニコニコも出たり、麻生大臣も出たりでそれなり。萌えは萌え4コマと銘打っているくらいだし、3頭身くらいのキャラがとても愛らしいから。

[マンガ]『もやしもん(1)』はオタク度に特化した正統派作品

オタクマンガのレビューまとめをしてみようという真・業魔殿書庫さんの企画”オタク漫画紹介録”が面白そうで、その企画の規則にならって、レビューして見ました。自分が読んでいるマンガって少ないので、すぐにネタ切れになると思いますがww。第一回は好きな方の部類に入る「もやしもん」。1巻しか読んでないけどね。

評点


面:5 オタ:5 パロ:2 共:5 痛:3 萌:2 燃:2

あらすじは、東京の農大に入ったばかりの新入学生、沢木惣右衛門直保(名前が長いw)が、変わった仲間と過ごす学園ドラマ風な作品。この主人公はちょっと人と変わっていて、菌が見える体質。

この菌が見た目、またかわいいんだ。菌というと、目には見えないくらい小さくて、顕微鏡でのぞくと、いびつな形をしていて、なんか気持ち悪い存在。でも、直保が見ている菌は丸っこくて、ふにゃふにゃしていて、かなり愛着が持てるキャラクターに見える。それでもって菌ごとに性格に合ったキャラ付けや見た目をしていて、語尾に「ござる」をつけたり、「かもすぞ」とか話しかけてくるので、より一層、菌に愛着が持てる。

菌については、良い菌と悪い菌、たとえば、乳酸菌とかピロリ菌とが聞いたことがあるくらいで、普段、全然気にかけないんだけど、これを読むと、日常生活を過ごす上で菌が役に立っていたり、そこら中にいる存在なのだと、豆知識的なエピソードが多分に含まれているのも面白いポイント。

大量の菌を書いたり、その菌が話していたりと、細かい部分には気を使う作者なのに、4話くらいまで、タイトルがころころ変わる大雑把さも合ったりで、この作品がどの方向に向かっているのかがわからなかったりもしたけど、中盤から直保の菌が見える使い道について、焦点が定まって、それを悪用というか金に変えようとする美里と川浜 対 持っている知識を存分に披露しているけど、何を考えているかわからない樹教授との取り合いの図はこれからも面白くなっていくであろう展開が予想される。

オタク度は農学として変わった意味でのオタクっぽさは最大級。3億円もする顕微鏡を使っている最新の研究という格好良い響きの裏で、牛の肛門に手を突っ込んだり、アザラシのお腹に海鳥をつめ、それを肛門からすすって食べたりと、これは本当に好きでないとできない。臭さと汚さでいえば、結構引いてしまうレベルかも知れないけど、勉強になる。

共感という意味では、美里と川浜が良い味を出している。一般人に一番近い存在。でも、酒と金のことしか頭にない一見ダメな学生、に見える彼らだが、結構知識は持っているので、感心してしまう。ムダ知識も使いようだな、と思う。

見た限りじゃ、痛さも萌えも燃えもないと思う。それだけオタク度(農学という知識)に特化した正統派作品だと思う。

[マンガ]『君と僕。』に見る、甘酸っぱいほんの小さな青春

君と僕。 1 (1) (ガンガンコミックス)
堀田 きいち
スクウェア・エニックス
一番近い表現は「あずまんが大王」の男子高校生版。
4人の男子が主人公でほのぼの学園生活を送る青春物語。

絵のタッチが少女マンガっぽいのを気にしなければ、男性読者も十分に楽しめる。空気がまったりしていて、ゆるくて和んで、いまどき、こんな高校生いねーよwwと思いたくなるほど、純粋でかわいらしい。かわいらしいという表現もどうかと思うけど、キャラのなかに女っぽい男の子もいるので、若干あてはまるかも。

こんな学生時代ってあったなーと思う部分とこんな学生生活を送ってみたかったそんなうらやましく思える部分もあり、こんな青春もありだなと思わせるゆるさ。

そして、子供の純粋無垢さやあどけなさに心をひかれ、それを壊さないようにする周りのフォローも暖かい気持ちにさせる。

1巻では3話のみ収録のため、キャラを認識して理解するまでに至らないかもしれないけど、2巻以降でキャラの個性が出てきて、かなり楽しめる。

女の子っぽい春はもちろん、要も何か問題児っぽい発言や性格っぽいけど、結構優等生なんだと思わせる言動に変わり、双子の祐希と悠太も話数を重ねるごとに個性が出て、区別がつくようになってくる。だから、1巻で合わなくても3巻を読んだときには面白く感じるかもしれない。

1巻には「君と僕。」の外伝的な短編「あきらとこーちゃん編」「陽だまり幼稚園」が収録されており、「陽だまり幼稚園」編はピンポイントでツボに入りました。この「陽だまり幼稚園」編は主人公4人の幼稚園時代を描いており、祐希と悠太の口調が大人びて見えたり、要の高いプライドや背伸びしている姿に本当笑える。何か雰囲気が「よつばと!」に近いかも。

[マンガ]『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
吉田 秋生
小学館
舞台は都からそれほど離れていない田舎、鎌倉。湘南まで行くと海ってイメージなんだけど、鎌倉だと山というイメージが強い。それがこの作品からは山も海もある情景豊かな自然都市みたいに描かれていて、田舎とも都心とも違った風景が興味をひく。

1巻は短編3話構成。1話目のテーマは家族愛なのかな? 両親が離婚して、母親は出て行き、父親が急に死んでしまって、残された成人3姉妹の物語。雰囲気はギャグっぽく見える完全シリアス物。死んだ父親の葬儀なので、全体的に湿っぽい。その湿っぽさが妙にリアルで、人が亡くなるという事の重大さを認識できる作品。

子供っぽい大人と大人っぽい子供。両者が絡み合って、どちらが大人っぽいのかはっきりしないもどかしさや、ストーリーに出てくる少女のちょっとした成長も楽しめ、その3姉妹と周りで起こる出来事もゆったりとしてほのぼのとした感じで落ち着いて見れる。

情感あふれる1話目のラストが一番印象に残った作品でした。

[マンガ]『惑星のさみだれ』は熱い異色マンガ

惑星のさみだれ惑星のさみだれ[Amazon]
コミック:212ページ
作者:水上悟志
出版社:少年画報社
出版日:2006/01

短文感想


バトルもの? ギャグもの? 1巻だけでは方向性が定かではありませんが、他のコミックとは一味違っているという印象。主人公が一般以上に一般的で、常に冷静。そうかと思えば、熱く泣き出す所もあり、展開に飽きが来ない感じ。

でも、あまり細かいことは抜きにして、さらっと読める。特にアクション描写は秀逸。絵の好き嫌いはあるかもしれませんが、キャラに萌えではなく、笑いを求めるのであれば、この絵で十分すぎます。

トカゲと主人公の妙な会話に引き込まれました。これからキャラの心情を出していくと、もっと面白くなりそうです。

裏表紙のイラストやサイン本を配ったりという気配りも高ポイントです。サインがイラスト風で書いてあったので、こういうのは、本気で嬉しい。 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

惑星のさみだれ1惑星のさみだれ2

[マンガ]『時をかける少女―TOKIKAKE』は、いまいち盛り上がりに欠ける

時をかける少女時をかける少女―TOKIKAKE[Amazon]
コミック:192ページ
作者:琴音らんまる
出版社:角川書店
出版日:2006/07

短文感想


黒歴史となったツガノガク版『時をかける少女』に代わり、こちらは映画版準拠のストーリーとなっています。

映画の世界観はほとんどカバーしていますが、最後の盛り上がりがコミックにはないので、読んでいて、あっさりと終わってしまった印象を受けます。決して、ストーリーが悪いわけではないです。

この作品も絵コンテと同様、ほとんどネタバレですので、先に映画を見てからが良いと思われます。

[マンガ]『ドージンワーク(1)』

一言で言うと、同人誌作成コメディ4コマ

長菜なじみという年頃の普通の女の子が主人公で、既に同人誌を書いているクラスメイトの露理とジャスティスという有名同人作家と共に、一から同人誌を描いて成長していく姿を描いた作品。

これは良い悪い、はっきり別れる作品だと思います。既に同人誌作成コミックでは、こみっくパーティーやげんしけんも出ていますし、かぶるといえば、かぶるのだけれど、パロディやエロを強調した所が他と違うところでしょうか。これから、どういう方向性でいくのかは1巻では想像がつかないですね。

現に、ジャスティスというキャラは、最初は変態かと思いきや、いつの間にか、清純な男性(?)に変化している点も予想だにつかない。その変化も面白いところだし、キャラが少ないのに、豊富なオチを持ってきている所が笑いを呼ぶところ。2巻からはキャラが増えているようなので、また、ストーリーの幅が広がっている事を期待します。

ただ、このページ数で、この値段(860円)は、ちと高いと思います。

公式サイト:自称清純派
http://seijunha.com/

視聴アニメ一覧

☆レビュー
◯お気に入り

〇響け!ユーフォニアム 池田晶子
〇きんモザ第2期 難民救出
◯プラメモ キャラが可愛い
◯ミカグラ学園組曲 ノリがいい

〇ダンまち 青い紐は神
〇俺物語!! 劣等感だけじゃない
〇ニセコイ: 神OPに神こ小野寺
〇てーきゅう第4期 はやい
〇高宮なすの ハヤテのごとく!
〇てさぐれ!第3期 アドリブ

□放課後のプレアデス 4年待った
□SHOW BY ROCK!! サンリオ
□Fate/stay night イリヤたん!
□うたプリ第3期 コメ必須
□ニンジャスレイヤー ドーモ
□えとたま りえしょん最高
□やまじょ 声優の本気
□レーカン! 優しい世界
□旦那が何を第2期 壁ドン

-視聴断念-
□雨色ココア 突然終わるよ
△電波教師 かっこいい(?)教師
△終わりのセラフ 残酷な世界
△血界戦線 いきなりバトる
△ガンスリンガー 虚淵関係ない
△食戟のソーマ メシの顔ですわ

ご案内

リンクフリー、コメント・TB大歓迎。只今、多忙につきコメレス停滞中。でも、コメントは嬉しいので、残してくれると勇気になります。あと、アニメ・ラノベ関連の相互リンクをさせて頂けると、とても嬉しがります。 ただし記事と無関係な場合は削除させていただきますので悪しからず。

相互リンク募集中
管理人のプロフィール
管理人のライトノベル本棚


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
↑ レビューがお気に召しましたら、ポチッと応援よろしくお願いします。

記事検索
月別アーカイブ
Amazon売れ筋商品

Amazon売れ筋商品