天体のメソッド0580

まちのあんぜんはおびやかされている。


柚季、やばい、この子面白い。実際に円盤が浮かんでいるから一見言動に問題はないけれど、言っていることは何の確証もない想像論。

まるで世の中が上手く取り込まれて私だけが危惧している状況を打開しようと躍起に鳴っている様子がなんとも痛々しいです。柚季の言っている通りだとしても、何の脅威かわからないだけに円盤(意志はある?)が間違って町の木をなくしてしまったら、それだけで柚季の予感は的中なわけです。やばい、円盤安定して頑張ってw。

天体のメソッド0578
そんなこんなで初日から乃々香のスクールライフは行き帰りを共にするだけのこはるの手から反社会主義組織(現メンバー:一人)の柚季の手へと握り返されてしまった。

乃々香は流されやすい性格なのか、付き合いが良い性格なのかわからないけれど、嫌と言えない日本人の象徴のような、いや、柚季もどこか探せばいいところがあるかもしれないし、円盤の呪縛から解き放たれて普通の女の子に戻れば一緒にいて楽しいんだと思うとかそんな優しい考えなんだと思います。そういう意味では円盤の最初で最後の犠牲者、柚季。

天体のメソッド0582
そんな柚季を活かすにはちょっと今回のエピソードでは弱かったかな。導入編って感じでパンチに欠けてはいました。柚季が円盤を恨む理由付けとしては花火が湖から上がらなくなったということ。

本当の理由は昔の思い出の写真から、花火が上がらないことで祭での夜店巡りが湊太と出来なくなったことなのかな? それとも、柚季が言っていた誰を指しているかわからないあの子のせいなのか。そのあの子が乃々香の可能性も否定出来ない。

五人で仲良くしていたのにそれが崩れ去った一人の引っ越しというのもよくある話で。今では汐音と、その五人に入っていないけれどノエルの二人だけが知っている。汐音は乃々香に対しての敵意をもっているけれど、柚季も乃々香の昔のことを知ったらどう思うのだろうか。今はまだ転校生のままで誤解が解けるまではこのままでいて欲しいな。

天体のメソッド0587
柚季が円盤嫌いの理由が明かされましたけど、乃々香もその気持ちに同意したのはほぼなんとなくなんでしょうね。柚季ほど悔しいぐらいに円盤が嫌いという活力の矛先が向かうわけではないけれど、昔母親と一緒に見た花火が今は見られないという切なさは残るんですよね。

かといって、それを円盤に懐柔されている町民たちを積極的に円盤反対の道に歩んでもらおうというものではなく、柚季に同情してノエルにだけ話す程度。そのノエルが円盤から来たと柚季は知らないわけで。

天体のメソッド0586
いや、ノエルが円盤から来たという描写はなかっただけにそう考えるのは安直か。そうしたら、柚季と乃々香の二人が円盤を嫌う理由が花火が打ち上がらないからなので、円盤を横に動かして湖の上からどかせれば済む話。実際、湖の上に居座っている理由があるのかもしれないけれど。

でも、祭の間だけ湖の上から移動すればいい話。それをノエルに話せば、願いを叶えるためにきたという乃々香のために快く引き受けてくれると思う。

ただ、柚季もそうだけど乃々香には嫌いというその背景を伝えることが出来ない。いや、やろうと思っても母親を失ったことに対する哀しみの共有になってしまうので乃々香の性格を考えるとノエルが一緒になって心を痛めるのは嬉しくないんですよね。

天体のメソッド0588
だから、ノエルが乃々香と柚季と同盟みたいな感じで楽しく仲間意識だけあればいいみたいな感じで、円盤が浮かんでノエルみたいな子がいる世界でこんな些細な事が解消できない悩み。

魔法があればなんでもなる。先進的な科学があればどうにでもなる。そんな世界観のなかでたった一人の少女の悩みを救えないもどかしさがなんとも心地よい終わり方でした。

天体のメソッド0584
救いはロケットかな。等身大の二人の少女に出来ることなど限られていてその悔しい気持ちをロケットにのせて飛ばすも円盤にも島にも届かない自らの限界。

その結果は打ち上げる前から知っていて、それでも打ち上げることで自分たちは何とか抗った、世の中の婉曲した出来事に立ち向かったという達成感にも似たものを感じられたと思うんですよね。

柚季は乃々香の同意もあって少しは立ち直れたんじゃないかな、と思ってこうした乃々香の支えを見れただけで幸せでした。