涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
谷川 流
角川書店
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世界観

[日常][恋愛][SF][学園][コメディ][シリアス]

あらすじ

ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね…。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻。

短文感想(ネタバレなし)


この短編は面白い。色々な角度からハルヒを見ることが出来て、それがきちんとまとまっていてオチが毎回面白くて何度も読みなおしてしまいます。ハルヒを取り巻くSOS団としての結束が固くなってきてそこでどう相談して対策を打つかだけでも楽しみでたまりません。

谷川流は短編の方が面白いんじゃないか、と勘ぐってしまうぐらいに前作の『溜息』より面白さが桁違いなんですよね。それが『消失』でどちらも得意だと感じさせることになるんですけどね。そういう意味ではハルヒシリーズを書く谷川流はラノベの最高傑作を次々に生み出せていくという意味では、まだまだ続いて欲しいコンテンツです。

個人的には『退屈』の中では野球回がシンプルでありながらも、その短さとテンポの良さとキャラの人数を考えると上手く誤魔化せたなーと感じてしまうほどに危険な賭けではありましたが、それを不思議に思わないハルヒと草野球で世界を救おうとするセカイ系とのギャップが面白いんですよね。それがコメディ風味で楽しく読めました。

もし、『溜息』がつまらなかったら、読み飛ばしてこの『退屈』に移ってもいいかも知れません。『退屈』なのに退屈でない面白さとはこれいかにw。