美琴が亡くなること≒実験の中止? 美琴は必要か不必要か、そう考えさせるほどに彼女を追い詰めていた現実。
個人的には『禁書目録』の美琴の心情把握Ver.なので、真新しさがない分、少しだけ惰性で見てしまっているかも知れないです。それは別に悪いことじゃないし、美琴の発言の意味を『禁書目録』で把握出来なかった分、伏線の回収として、パズルのピースが次々とハマってくる感じが大好きです。
あとは、もうちょっと尺を縮めてもいいかな。視聴者は大体のことを知っているので、ほぼこの回全体が『禁書目録』で上条目線が多かった分、美琴の心情が少し薄く感じられてしまいます。でも、その分、上条さんの言葉の威力は半端無く、この言動によって美琴を救うことが出来るかもしれないと感じられる意味では重要なシーンだったのだと思います。
ツリーダイアグラムによって演算されたオリジナル美琴とアクセラレータでは手数が既に予想済みで負けることはわかっているという意味を知っていて死地へ赴くという命の儚さを感じさせます。
今までは何とかして考えに考え抜いた結果としてまだ手はあると必死に頑張っていた分、もう無理かもと弱音をはくようになってしまったのは上条さんの前だからこそだと思います。
実際に上条さんが美琴を止めなくても、美琴の決意はある程度固まっていたのかもしれません。1万人の実験動物としての命の大切さと自分1人の大切さで比べれば、前者になるのが美琴で後者になっているのが研究者やアクセラレータだと思います。美琴は決して数ではないとわかっているけれど、人の命を粗末にする人間に対して思考を変えさせたいという気持ちはまだまだ甘いと感じています。
研究所を潰せば何とかなる、ツリーダイアグラム制御さえ止めれば何とかなると思っていた分、最終的な結末として選んだのが自らの命を粗末にするという結果が研究者の思惑とそれほど変わらなくなってしまっている程、追い込まれているのだと思うと泣けてきます。
上条さんの言う通り、たとえ美琴一人がいなくなったとしても、ツリーダイアグラムで再演算してまだ実験を止めることは出来ないと思います。美琴はツリーダイアグラムが破壊されたから、それはもう無理だから諦めてくれると心の中では研究者を信じているんですよね。
それだけ人の心を弄ぶような人でも、もしかしたら、良心がいたんで、美琴の気持ちを汲み取ってくれるかもしれない。それぐらいに美琴は誰もかも信じてしまうのが良いところでもあり、悪いところでもあります。
悪人は悪人のままで、心を入れ替えようなんてそれは単なる自分のエゴでしかなく、人を変えるというのは相当難しい。しかも、それが研究者の上層部という大きな組織である分、誰か一人でも心変わりしたとして、彼らはまたツリーダイアグラムに劣らないスーパーコンピュータを作って、再演算を試みると思う。
実験体は残っているわけでレポートもある。ただオリジナルである美琴はいなくなる。それは研究者にとって、ただのエラーにしか過ぎず、そのエラーを補う代替者を育てあげるだけで、世界は何も変わらない。
そして、もし、もしも、美琴の思惑通りにことが進んで実験が中止になったとして、誰が喜ぶのか考えて欲しいと思う。この実験については研究者とアクセラレータとミサカ妹しか知らないわけで、研究者とアクセラレータは少しだけ悔しがるかもしれない。ミサカ妹は実験体としてプログラムされているので少しだけ哀しむだけかもしれない。
で、美琴がいなくなったことで、お姉さまを本気で愛する黒子に初春や佐天さんや上条さんも。美琴と関わってきた人たちが誰ひとり喜ぶ結果にならないんですよね。実験の概要を知っている上条さんでも、その美琴の死の不条理さを嘆くだけに留まり、なんとか美琴の思った通りにいったということで喜ぶような上条さんではないんですよね。
だからこそ、アクセラレータと対戦して死んだ美琴だけが喜ぶ結果になる。でも、ミサカ妹たちを守ったか守れなかったのか彼女は知るすべもなく、ただ研究者に誤差を感じさせて一矢報いて亡くなる選択は美琴の人生にとって最悪の結末で美琴を大切に思っている人たちの哀しみを感じ取って欲しかったかも知れない。
そういう意味では待つ女を決めた黒子と、どうしても気になって美琴の部屋までいって素性を調べ、彼女の言動にようやく合点がいった上条さんのアグレッシブな行動が良い対比となっていました。別に黒子を責めているわけではないですよ。きっとお姉さまなら話してくれるという信頼をもとに動いているのですから、美琴は感謝の言葉を述べた通り、嬉しかったんですよね。
だけど、その時はまだ実験中止の算段が美琴の中で出来ていたからこそ、追い詰められても帰るホームがある安心感の中で戦うことが出来たのだと思います。しかし、今回は違う。もう打つ手はなく、失望と絶望に暮れているわけです。ここで黒子に相談していればまだ状況は変わったかもしれません。
ただこの計画の始まりは美琴自身の失敗であり、この重責を黒子と一緒に分け合うというのも今の美琴には出来ない。美琴の中で一人で研究者たちの下衆な野望に挑戦し、一人でかたをつける美しさと圧倒的な責任感がそうさせているのだと思います。
でも、他愛のない話を黒子とするよりも、美琴自身の命を左右する話を相談してくれた方が黒子としても嬉しい訳で、そういった正義に反する研究者の上層部に対しての敵意が黒子に伝わると思うんですよね。
別に研究者の上層部のために黒子は日夜働いているわけじゃなく、この学園の維持、つまりはミサカ妹を使っての殺戮が繰り返されていることに対して学園の維持の一環としても黒子は動くと思うんですよね。
だけど、美琴は話さなかった。話せなかったというのが正しいかも。自暴自棄になって何もかもおかしい世の中でただ一人全ての罪悪感を背負ってしまっているわけですから。だから、待つ女としての黒子は今回は失敗した。
だけど、そのために上条さんがいるという流れまでが好きですね。上条さんが美琴に興味をもたなかったり、正義感がなかったり、アグレッシブに動きまわるような人でなければ、美琴と対峙して対等に話せるような立場にはなっていなかったと思います。だからこそ、止める。美琴の心情を理解した上でそれでも間違っていると言える。
美琴にとっては勝手に人の領域に土足で入ってきたようなものですが、美琴は重ければ重いほど一人で抱え込んでしまう節があるので、そこで誰かを頼るということはしないんですよね。
それはレベル5としてのプライドもあるし、自らが招いた種でもあるし、恥ずかしさもある。それらを全部バラして断片にして再構築させて道を開くことを一緒に考えようという上条さんの優しさがいつの間にか、美琴の心を癒していたのが最高でした。これは黒子には出来ない。黒子は黒子にしか出来ないことも多々ありますけどね。
そして、上条さんの戦わない宣言。これは何度見ても痺れるなぁ。力づくでも言葉でもなく、ただ美琴が考えを変えてくれると信じている。人を傷つけることに対してどう思うか、人が傷つくことに対してどう思うかという美琴がミサカ妹を見たときに傷ついた感情と同じことを上条さんは選んだんですよね。精神的にも身体的にも。
上条さん的な初心に戻れという意味だと勝手に推測しています。初めにあったときと同じ場所で同じような時間帯だし。
能力という力をもって研究者の意志を変えるのではなく、能力がなくてもできることをもっと考えようという協力態勢なんだと思います。その協力に美琴は最初のらないわけだけど、次第に美琴のことを本気で思っている上条さんの気遣いが美琴に伝わった時には感動でした。
実験を中止させるには……
あとは、もうちょっと尺を縮めてもいいかな。視聴者は大体のことを知っているので、ほぼこの回全体が『禁書目録』で上条目線が多かった分、美琴の心情が少し薄く感じられてしまいます。でも、その分、上条さんの言葉の威力は半端無く、この言動によって美琴を救うことが出来るかもしれないと感じられる意味では重要なシーンだったのだと思います。
ツリーダイアグラムによって演算されたオリジナル美琴とアクセラレータでは手数が既に予想済みで負けることはわかっているという意味を知っていて死地へ赴くという命の儚さを感じさせます。
今までは何とかして考えに考え抜いた結果としてまだ手はあると必死に頑張っていた分、もう無理かもと弱音をはくようになってしまったのは上条さんの前だからこそだと思います。
一人の人の命の尊さ
実際に上条さんが美琴を止めなくても、美琴の決意はある程度固まっていたのかもしれません。1万人の実験動物としての命の大切さと自分1人の大切さで比べれば、前者になるのが美琴で後者になっているのが研究者やアクセラレータだと思います。美琴は決して数ではないとわかっているけれど、人の命を粗末にする人間に対して思考を変えさせたいという気持ちはまだまだ甘いと感じています。
研究所を潰せば何とかなる、ツリーダイアグラム制御さえ止めれば何とかなると思っていた分、最終的な結末として選んだのが自らの命を粗末にするという結果が研究者の思惑とそれほど変わらなくなってしまっている程、追い込まれているのだと思うと泣けてきます。
上条さんの言う通り、たとえ美琴一人がいなくなったとしても、ツリーダイアグラムで再演算してまだ実験を止めることは出来ないと思います。美琴はツリーダイアグラムが破壊されたから、それはもう無理だから諦めてくれると心の中では研究者を信じているんですよね。
それだけ人の心を弄ぶような人でも、もしかしたら、良心がいたんで、美琴の気持ちを汲み取ってくれるかもしれない。それぐらいに美琴は誰もかも信じてしまうのが良いところでもあり、悪いところでもあります。
研究であっても誰も傷つけたくない美琴
悪人は悪人のままで、心を入れ替えようなんてそれは単なる自分のエゴでしかなく、人を変えるというのは相当難しい。しかも、それが研究者の上層部という大きな組織である分、誰か一人でも心変わりしたとして、彼らはまたツリーダイアグラムに劣らないスーパーコンピュータを作って、再演算を試みると思う。
実験体は残っているわけでレポートもある。ただオリジナルである美琴はいなくなる。それは研究者にとって、ただのエラーにしか過ぎず、そのエラーを補う代替者を育てあげるだけで、世界は何も変わらない。
美琴がいなくなったら……
そして、もし、もしも、美琴の思惑通りにことが進んで実験が中止になったとして、誰が喜ぶのか考えて欲しいと思う。この実験については研究者とアクセラレータとミサカ妹しか知らないわけで、研究者とアクセラレータは少しだけ悔しがるかもしれない。ミサカ妹は実験体としてプログラムされているので少しだけ哀しむだけかもしれない。
で、美琴がいなくなったことで、お姉さまを本気で愛する黒子に初春や佐天さんや上条さんも。美琴と関わってきた人たちが誰ひとり喜ぶ結果にならないんですよね。実験の概要を知っている上条さんでも、その美琴の死の不条理さを嘆くだけに留まり、なんとか美琴の思った通りにいったということで喜ぶような上条さんではないんですよね。
だからこそ、アクセラレータと対戦して死んだ美琴だけが喜ぶ結果になる。でも、ミサカ妹たちを守ったか守れなかったのか彼女は知るすべもなく、ただ研究者に誤差を感じさせて一矢報いて亡くなる選択は美琴の人生にとって最悪の結末で美琴を大切に思っている人たちの哀しみを感じ取って欲しかったかも知れない。
そういう意味では待つ女を決めた黒子と、どうしても気になって美琴の部屋までいって素性を調べ、彼女の言動にようやく合点がいった上条さんのアグレッシブな行動が良い対比となっていました。別に黒子を責めているわけではないですよ。きっとお姉さまなら話してくれるという信頼をもとに動いているのですから、美琴は感謝の言葉を述べた通り、嬉しかったんですよね。
だけど、その時はまだ実験中止の算段が美琴の中で出来ていたからこそ、追い詰められても帰るホームがある安心感の中で戦うことが出来たのだと思います。しかし、今回は違う。もう打つ手はなく、失望と絶望に暮れているわけです。ここで黒子に相談していればまだ状況は変わったかもしれません。
ただこの計画の始まりは美琴自身の失敗であり、この重責を黒子と一緒に分け合うというのも今の美琴には出来ない。美琴の中で一人で研究者たちの下衆な野望に挑戦し、一人でかたをつける美しさと圧倒的な責任感がそうさせているのだと思います。
黒子と上条さんの対比
でも、他愛のない話を黒子とするよりも、美琴自身の命を左右する話を相談してくれた方が黒子としても嬉しい訳で、そういった正義に反する研究者の上層部に対しての敵意が黒子に伝わると思うんですよね。
別に研究者の上層部のために黒子は日夜働いているわけじゃなく、この学園の維持、つまりはミサカ妹を使っての殺戮が繰り返されていることに対して学園の維持の一環としても黒子は動くと思うんですよね。
だけど、美琴は話さなかった。話せなかったというのが正しいかも。自暴自棄になって何もかもおかしい世の中でただ一人全ての罪悪感を背負ってしまっているわけですから。だから、待つ女としての黒子は今回は失敗した。
だけど、そのために上条さんがいるという流れまでが好きですね。上条さんが美琴に興味をもたなかったり、正義感がなかったり、アグレッシブに動きまわるような人でなければ、美琴と対峙して対等に話せるような立場にはなっていなかったと思います。だからこそ、止める。美琴の心情を理解した上でそれでも間違っていると言える。
美琴にとっては勝手に人の領域に土足で入ってきたようなものですが、美琴は重ければ重いほど一人で抱え込んでしまう節があるので、そこで誰かを頼るということはしないんですよね。
それはレベル5としてのプライドもあるし、自らが招いた種でもあるし、恥ずかしさもある。それらを全部バラして断片にして再構築させて道を開くことを一緒に考えようという上条さんの優しさがいつの間にか、美琴の心を癒していたのが最高でした。これは黒子には出来ない。黒子は黒子にしか出来ないことも多々ありますけどね。
そして、上条さんの戦わない宣言。これは何度見ても痺れるなぁ。力づくでも言葉でもなく、ただ美琴が考えを変えてくれると信じている。人を傷つけることに対してどう思うか、人が傷つくことに対してどう思うかという美琴がミサカ妹を見たときに傷ついた感情と同じことを上条さんは選んだんですよね。精神的にも身体的にも。
上条さん的な初心に戻れという意味だと勝手に推測しています。初めにあったときと同じ場所で同じような時間帯だし。
能力という力をもって研究者の意志を変えるのではなく、能力がなくてもできることをもっと考えようという協力態勢なんだと思います。その協力に美琴は最初のらないわけだけど、次第に美琴のことを本気で思っている上条さんの気遣いが美琴に伝わった時には感動でした。
コメント一覧 (5)
上条と黒子の対比というのは面白い見方だと思います。
それに黒子は、禁書2期のレムナント事件では、今回の上条さん同様アグレッシプに動いてるんですよね。
美琴が自分の知らないところで危険な戦いをしていたことに気付き、さらに美琴がその危険に黒子を巻き込みたくないと思ってることを知っても、そんな美琴の意思にお構いなしに美琴の力になろうと、美琴の望む明日を作るために傷ついた体で戦っています。 これはまさに上条さんと同じなんですよね。 この辺の黒子の心情を対比してみるのも面白いかもしれませんね。
結果だけ観ればレムナント事件の黒子は今回の上条さんのような美琴を救うヒーローにはなれなかった(最後は逆に美琴と上条さんに助けられましたしね)わけですが、それでもめげずに美琴と共に戦えるように強くなると宣言した黒子の存在は、美琴にとって本当にありがたいものだったでしょうね。
ちなみに原作では、黒子が、美琴が頻繁に口にしている『あのバカ』(上条)について言及するシーンがある(上条さんが『あのバカ』なのかを確かめようとしたり)のですが、それがカットされてたのが残念です。
あれは黒子のライバル心や(『あのバカ』が、美琴の支えになるかもしれないことに対する)嫉妬と期待がないまぜになった複雑な感情がこもっていて結構好きだったんですけどね。
この場所は良く出ますよね。『禁書目録』の最初のこの鉄橋だけは何故か覚えがいい。その後のインなんとかさんの話がよくわからなかっただけに、美琴の印象はかなり強く電撃を消すという上条さんの右手についての疑問を感じた意味ではインパクトが強かったです。もしかしたら、今後もこの鉄橋が使われるのかも知れませんね。それにしても、この鉄橋は丈夫だw。
上条さんと黒子の対比について褒めてくれてありがとうございます。『禁書目録』の黒子も上条さんと同じく美琴の感情を出来うる限り察知するぐらいの頭脳というか本能というかw、そういうものがあるので待つ女としての黒子はなんだか魅力が減少してしまっているという意味では黒子は慣れないことはするもんじゃないなーってw。なので、幻想殺しさんの仰る通り、美琴と共に心中するぐらいの覚悟は黒子にはあるのだから、それを出して欲しかったかも。まあ、その黒子のおかげで上条さんが引き立つわけですけどね。
個人的には黒子と美琴で上条さんのやりとりはカットで良かったかもって思っています。ある程度は勘違いだったり誤解だったり美琴の上条さんへの思いがあるというのは未読者でもわかっているので、そこは『禁書目録』含めて色々やってきた分、もっと『超電磁砲』のシスターズ編で凝縮した面白さを期待するかも。でも、黒子と美琴と上条さんでの恋愛感情で渦巻いている部分は原作既読者の特権だと思ってみることにします。読まないとなーw。
黒子もこの実験のことを知っていれば、すぐさま美琴を助けようと行動を起こしていたと思います。
ただ黒子じゃあアクセラレータには勝てないから、仕方ないね。
黒子も実験のことを知っていれば上条さんに負けていないのは同意です。むしろ、知れば知るほど死んでもかまわないと思えるぐらいに尽力するかと思います。キーは詮索するかしないかなんですよね。ここでは黒子は美琴が話してくれることを信頼したけれど、それは美琴の心情を鑑みてのことだったので、裏目に出てしまった。
上条さんがいなければ美琴は死ぬ覚悟でアクセラレータと勝負を挑んだという部分で踏み込んでいいところまで踏み込んで欲しかったという意味での黒子の言動が不憫なんですよね。もっと美琴に対して執着心というか変態まがいのストーキングでもしていれば実験の実態も知れた。それが信頼という名で危うい場面になってしまったのがちょっと美琴にとっても黒子にとっても不運な結果になってしまったのがなんとも心憎いという展開になったからこそ、その信頼がまた役に立つ時がくればいいんですよね。今回は上条さんが黒子の代理として(もしかしたら、ずっと代理かも知れないけどw)、活躍してくれた分、黒子にももっと出番が欲しいw。
出来ない奴が頑張っても時間の無駄だ。お前もうひっこんでろよ
だと思います。
上条ちゃんの中身はかつて人間に光(闇)を教えた存在なのだと思います。
かつて神に
お前の守りたいあいつらは自分の痛みをお前に押し付けて…略
といって人間に闇を教えたじゃないかと思います。
神に守られ赤ん坊でいられた人間に痛みを教えた存在。
そいつはきっと神にこういったじゃないでしょうか
何一つ失うことなくお前のところに帰ってくる
だから待っててくれと約束して堕ちた。
だから美琴を行かせることはできなかった。失望して諦めた。
次元が違う、そんなこといって絶対の存在を作りだそうとするその程度ならお前もういらないよ
ってことで。
高みを目指さず、高みにいる存在の痛みも理解せず、あいつは全知全能だからとか、どこかで助けてくれる誰かを期待してる奴じゃ神(幻想)殺しはできないよ。
ということだったのだと思います。
それとは別に幻想殺しは存在しないのかなとも思いました。
今回の一件一番血を流したのは誰か。
多分アレイスターなのだと思います。
弱い(天上の意思にたどり着けない)愚か者のために代わりにこの計画をした。
上条ちゃん(中身)が本当に救いたかったのはアレイスターなんじゃないかと思いました。
神の代わりになろうとした自分と同じく自分の代わりになろうとしたアレイスターを救おうとした。
そして、そんな上条ちゃんを救った偶然(必然)という存在。
上条ちゃんの救いたかった奴はきっと上条ちゃんを見てみぬふりは出来ないそんな存在だったのでしょう。
結局殺しきれなかった、救えなかった、幻想を殺しきれなかったのが今の自称、幻想殺しなのかなとか思いました