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『魔王さま』らしい終わり方でオリジナリティある感慨深い作品となりました。コメディ作品としての面白さをアニメで提供出来た気がします。


最初は千穂の夢でまおうがエンテ・イスラに帰り、同じように遊佐もまおうが魔王っぽくしているということで最終回とはいえ仕方ないのですが、こうシリアスな感じで実は夢でした的な感じはあまり好きではないんですよね。コメディとしても常套手段ですし、夢オチを同じ回で二回やられると視聴者としては騙された気分になります。

騙された!


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で、そこから本当に騙された遊佐と千穂がいて、もっと本格的な悪質業者に騙された漆原という構図があったからこそ、その夢が活きてきたように思えます。って、最初に苦情を言ったつもりが何だか褒めてしまっている流れになっている。これが詐欺というやつなのか!

なんて、思いつつも漆原のお金の管理は本当難しいですよね。漆原がいるだけでまおう城としての予算と生活が厳しくなっているという。なんて生活感があるまおう城なんだ。むしろ、漆原は自ら持っている情報力と知恵でこういった詐欺を未然に防ぐ術はなかったんでしょうか。いや、漆原のことだから上手い話は上手いと思ってのってしまいそうだから困る。

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しかも、それがまおうたちのために買取で自らの生活負担を軽減しようとした優しさからくるものだから質が悪い。2,000円ぽっちだけどw。まあ、漆原のことだから、その2,000円でゲームを買おうという感じで自分のために使おうとしているだろうけどね。まさか日頃の感謝の気持ちとしてまおうと芦屋にプレゼント、、、なんて柄じゃないよね。

そういう意味ではどうせ自分のためにしか使わないんだから、賢い芦屋に色々相談してから行動すればいいんだけれど、その買取でもらった2,000円は今までの無駄に支払った発信機の料金として徴収される可能性がある(いや、確実に取られるw)だけに隠していたんでしょうね。芦屋に発信機で怒られた手前何も言い出せない漆原がマジ可愛いです。

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漆原はクレジットカードがないだろうから、基本振込だと思うのですが、密林さんなら振り込まれてから商品が届くだろうから安心。しかし、お小遣いとして漆原にいくら渡しているのか私気になります。

きっとまおう側の情報捜査班として1万円ぐらいは与えているかも。いや、漆原のコップがないくらいだから、その半分の半分かもしれない。ゲームもろくに買えないニートなんて。それでも、前回で満足している姿を見せた漆原はマジ天使。

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それで漆原は詐欺に騙されたことを隠すわけですが、それを隠したとして何か解決するとでも思ったんでしょうか。きっと悪徳業者のコワイお兄さんたちがまおう城に押しかけてきてあり得ない延滞料も含めてスゴイ料金を奪っていくのでしょう。それこそ、その悪徳業者と魔王のバトルを見たかったものです。

ただ、まおうの善悪は自らに厳しいので、たとえ悪とはいえそこに漆原の無知による罪に対する責任として払いそうです。ここでケーサツの代わりに悪徳業者を潰せば、マグドで出世するよりも世界征服の道がひらけると思うんですが、この頃のまおうはそれを知らない。

消火器、マジ高い!


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そして、まおうと芦屋たちで会話しているのに笑えた。消火器はマジ危ないんで騙されないように注意。消防法でアパートの部屋に入れなければいけないということで法律を守っていない人は罰金か実刑がありますよということで脱税とかと同じように扱って「消防署の方(角)から来ました」と名乗って、高い消火器を買わせるんですよね。

アパートなら大家さんを通すか、相談してからまた後日来て下さいというと緊急で決まったことだからという焦燥感を抱かせる口ぶりで脅す。ケーサツに電話しますよ、と返したらあなたが捕まりますよとか言ってくるんです。だから、その場ではとにかく追い返して、すぐにケーサツにこっそり連絡して至急来てもらうようにするのが一番。
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ただ、ケーサツに対する悪徳業者もバカじゃないからそこで消火器を売っていたという事実は隠蔽するんですよね。だけど、遊佐は漆原が契約書にサインしたとはいえ、こういう押し売り行為自体が取り締まりの対象なんですよ。

まおうたちの今回は無意味といえど、互いに協力しあって何度かケーサツに連絡することによりやりにくくなり、しまいには明るみになって捕まえることが出来るから、こういった地道な努力が大事なんですよね。


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それにこういった業者はケーサツ内部で情報を共有しているから、相談できるなら相談してみることが大事。ただなんだし、泣き寝入りするよりはマシだと思います。でも、こういった悪徳業者も住所が実際に載っていて被害者が乗り込んでくると予想していない所がまだ甘い。

載せるとしたら架空の住所か何も入っていないテナントとかにしてくるからどうしようもない。最終回だし、これは本気でまおうが裁いて欲しいかと思いました。まあ、その悪徳業者の悪に加担して思い悩む芦屋も芦屋で良い人過ぎるだろうw。

クーリングオフからまおうの人を傷つけない社会への願望


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クーリングオフは予想出来ていました。てか、それ以外の解決法がないというか、実際にこの悪徳業者はダメージを受けていないからまたこういった悪を続けるのでしょう。

ただ、それが悪とわかっているかわかっていないかはともかく、人を困らせてまでもお金に目が眩んで誰もかも傷つけてしまう悪徳業者の社長と、地道にマグドでバイトして地道に稼いで誰もが傷つかない世の中にして世界を支配するという意味では最終回としては上手い対比となりました。

この作品らしくバトルで決着といっても、相手は人間でしたしね。自らがかなり困るほどの悪とはいえ人間も含めて更生するチャンスを与えるという意味ではまおうの優しさが垣間見えたお話でした。

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そして、このままだと最終回っぽさが欠けているので、『nano.Ripe』でEDを飾って、Cパートへ。最後はベタだけど、ベタゆえにまおうとの始まりの出会いを大切にしている遊佐の気持ち。

それにその気持ちは今でも変わっていないという意味と借りは返すという意味、そして、これからもまおうには最初、遊佐に傘を渡した時の優しさはいつまでも忘れないでこれからも頑張って励み続けて欲しいという三つの願いを含め終わせたのは最高でした。

だからこそ、これは第2期がありますね。まさか不振だった電撃大賞受賞作をここまで面白いものに昇華させたWHITE FOXの力は最強でした。これは電撃文庫の柱になれるかも知れないという期待も込めて、まだまだ観ていたいと思える作品でした。