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上条美琴だった今回。浮かれ気分で漫才が見られるかと思いきや……


あれ、デジャヴ? みたいな感じで上条さんの登場に歓喜するわけですが、黒子の出番が少なくて黒子は黒子は死んでしまいそうですー!

よくよく考えれば上条さんの右手は最弱で最強だけど、黒子の能力は右手では防げなくないか、なんて思ったり。でもでも、黒子を上条さんの右手で捕まえれば逃げも隠れも出来ないというなんという羞恥プレイに。

けど、上条さんといえど、黒子と婚后とあわきんの空中を自在に操る合わせ技なら防ぎようがないよね。まあ、それは昔からずっと言っているけどね。

上条美琴


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ただこの和やかな雰囲気で上条さんとの再会を果たしてもじもじしている美琴が可愛いと『禁書目録』第1期の時に思って黒子の能力に驚きを隠せなかったのですが、ここにこんな背景があったとは知りませんでした。

何だか黒子と仲良くケンカしている美琴がいたような気がしたけど気のせいだったんだね。ミサカ妹との再会で上条さんの再会は吹き飛んでしまった。

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なんでしょうね。美琴がミサカ妹を見た時の絶望感って。ミサカ妹の存在自体が否定されているようで、研究者と一瞬どちらが悪いのかわからなくなりました。

で、研究者とのシリアスなシスターズ編がまだ続きそうで嬉しさはあるのですが、美琴が戦い続けないといけない現状に胸を締め付けられる思いを毎回しないといけないと考えるとミサカは絶望の底を感じながらも落胆の意志を悟られないように語ります。

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研究施設の分散。減れば増える。美琴が美琴なら敵も敵って感じでこの余裕がムカつくんですけど。まあ、普通に考えればわかるよね。って、結果が出てから知ってたとミサカは見栄を切ります。

前から上層部は何をしているんだ、と思っていましたから嘘ではないんですけどね。潰すなら末端の研究施設ではなく、上層部の連中ってわけなんですよ。

そうなると、美琴は VS 研究施設ってことでそれを守る警備員から隠れながら、掃除屋を避けながら潰していったわけなんですが、ここにはミサカ妹を守るってことで、人のために施設を壊す。

そんな健全なボランティアに近いことを美琴はやっていたわけで、正義が美琴にあってもなくても、器物破損、、、じゃ済まないな。それなりに建造物崩壊放火の罪で人死には出なかったわけなんですよね。

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だけど、本当はこの学園都市全体が敵ってわけでもなくてこの学園都市を牛耳っている上層部の研究者が敵なんですよね。

一人ひとり裁いて、クローンを殺すことに加担した人間を刑務所に入れるとか出来たら最高なんですが、この美琴が知る世界である学園都市全体を敵に回すことになり、美琴の居場所がなくなるんですよね。学園都市そのものの在り方を考えれば済む簡単な話かもしれない。

そうなると、黒子を含んだジャッジメントも学園都市上層部の力に逆らえないというか、きっと、上層部のコマとしての見掛け倒しの正義のために作られたようにも思えてくるこの組織も正義の名の下に治安維持に務めているように見えます。

ですが、その正義が上層部によって命令という形で押し付けられた時に果たして、それぞれが倫理観を元に絶対的な正義を貫けるかというと微妙な所なんですよね。黒子ならお姉さまなら正しいことをおやりになるということで味方になってくれるだろうけどね。そんな黒子に捕まる未来を憂いている美琴が可哀想すぎる。

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誰かが罪を犯したとして、それが法律では罪とはならない場合もあるわけですよ。合法ロリとか……。いや、違うか。卵が先か鶏が先かみたいな感じで罪と正義って絶対的な指標がないわけです。

罪を犯したから正義に反するのか、正義のために罪を犯すのか、どちらも悪いけれど、どちらも正しいとも美琴のことを見れば言えるわけです。

それに、悪を犯したから法律に違反しているのか、法律に違反していないから悪ではないのかという意味でも、議論を呼ぶと思います。

真実の正義のために法律改正をしたとしても、どこかの正義を守るためにはどこかの正義が折れてしまいます。この無理問答に意味があるのかと考えてしまうと、正義は自らの手で掴み取るんだという上条さん絶対正義が生まれてくるわけです。

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それで何が言いたいかというと、美琴は正義のために学園都市の上層部という人に対して正義の鉄槌を下さないと収拾がつかないわけです。

どこかにレベル6シフト計画に賛成する上層部が残っていればそれは無理をしてでも続けてくるだろう。なので、殲滅するしかない。裁判機関のない学園都市にあってどうするのが正しいのか、今の美琴にはわからないと思います。

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上層部でレベル6シフト計画に賛成する人を傷付けなければいけない。今度は VS 研究施設というモノじゃなくて、人になるわけですよね。上層部だからこそ、裁判官みたいなもので、裁判官の一人が傷つけられれば、別の裁判官が美琴に罪を着せる。

この仕組みが間違っていると否定するためには多くの人にこの計画に対する罰を与えない限りまた彼らは考え続ける。そうしたら、死刑しか残されていないわけで、誰か(ミサカ妹)を殺さないために誰か(上層部の人間)を殺す。どうしても罪を犯さないと正義が守れない矛盾と戦わないといけない一人の女子中学生には荷が重過ぎます。

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でも、アクセラレータが言っていた国際法という法律で禁じられていることをやっているならば、その国際法でさばいている人に訴えれば早い話なんですが、学園都市という隔離施設みたいな刑務所の中で、裁判官に訴えるようなものなのかな。

ただ美琴のハッキング能力があれば、学園都市から世界へとインターネットでつないで、このクローン計画の実態を暴露するようなことが出来ればいいんだけど、そういう簡単な問題でもなさそう。どこにいるんだよ、その国際法で裁いている裁判官は?

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そんな誰かを守るために必死に動いている美琴に対し、アクセラレータは悪魔の囁きに応えてしまった。相対的な力ではなく絶対的な力。大人ならまだしも子供なら騙されますよね。

いつも学校で成績優秀でオール5が当たり前な生徒に対して、それはこの学校での相対評価で、この学校を出ればもっと成績のいい生徒がいるかもしれないよという人の慢心からくる不安心理を利用したこの研究者たちはアクセラレータの言う通り、イカれています。

アクセラレータもやっぱり断れる立場にいたんじゃないかと思うと、この時点のアクセラレータに対しての憎しみが増してきます。この美琴の正義の少しでも分けてあげたかった。

そんなアクセラレータもこの先ロリの力に負けてしまうわけで、さっきの話じゃないけれど、合法ロリは最強だったという結論(え?