俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第2期 - アニメ画像009

前回のサプライズのオチとしてはちょっと……な回。


ごめんなさい。最初から謝っておきます。またまた苦言を呈することになるとは思わなかったです。俺妹で批判することになるのは桐乃の小説のアニメ化以来になりますかね。

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これ、桐乃視点で見たら良い物語だと思うんですよ。それこそ、黒猫の描いた『DESTINY RECORD』の理想の絵が今回のラストにあったので、そこには上書きされた黒猫を含め、桐乃と京介で笑い合っている姿があるわけで、今の光景に黒猫が入ることは遠い未来ではないことがわかって最終回にしてもいいぐらいのオチだったと思う。

だけど、ここで問題なのは京介との恋人関係ってそこまでのものだったのかという部分が大きく関わってくるんですよね。そりゃ、京介が桐乃に恋人が出来ることが嬉しくないのと同様に、桐乃も京介に恋人が出来るのは嬉しくない。それだけ遠い関係になってしまうからこそ疎遠になるのがコワイんですよね。

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そこで二人には兄妹の仲を信じて欲しいと思っています。お互い好きとも嫌いとも判断出来ないくらいに冷め切っていた初回の兄妹関係がはっきり好きと言えるぐらいにまで二人の仲は親密になった。

それは恋とも違う兄妹にしかわからない何かなんだと思います。シスコンであれど、京介は黒猫が好きだし、ブラコンであれど、桐乃はギャルゲが好きで妹が欲しいと今でも思っていると感じる。

そういった兄妹の物語として二人を繋いだ役割としての黒猫だったら良い話で終わったんですよ。それこそ手段はどうであれ、二人の仲を確認しあえて、いつまでも一緒にいたいと思えるほどに桐乃を素直にしたのは黒猫の言動だったわけです。

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そう手段はどうであれ、ね。で、そこに人の恋という手段を使うのはやや卑怯だと思っています。卑怯というか卑劣というか、他人の心を弄ぶ行為にしかならないことをするのはどうかと思いました。黒猫はまだ京介に対しての恋心は抱いていると思うし、桐乃が京介と四六時中離れたくないと思う限りは無理だと思います。

だけど、そこに黒猫の思いと京介の思いは含まれていないんですよね。京介と桐乃、黒猫と桐乃、京介と桐乃、この三つは完璧に近い関係になっているのですが、一番大事な黒猫と京介という今までの恋というのは冷えてしまうかもしれない。黒猫は桐乃のブラコンを待つといっても、京介との恋人関係を保ちつつ桐乃の思いを大切にする方法を模索するべきなんです。

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いつかは京介と桐乃は結婚して離れることになるかもしれない。だけど、その間柄や親しい関係は変わらないわけです。離れてしまうことが辛いという子どもっぽい心を今は持っているだけ。お前に桐乃はやらん、黒猫に京介はやらんというのもいわばエゴなわけです。わがままなわけです。大切にしている兄妹であれば本当に恋人として応援するほどの心を持つべき所なんです。

これは桐乃が恋人と思しき御鏡を家に連れてきた時に、京介が御鏡に対して怒鳴りつけたけれど、そこも何だか京介のシスコンはおかしいと思うくらいに桐乃に歪んだ愛情を見せて騙してしまうわけですが、桐乃も今回同じ事をして、黒猫は京介を騙してしまうわけです。

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つまりはこれまでの話全てが視聴者を騙すために仕組まれてきたわけでそこで納得出来ればいいのですが、私みたいな人にとっては騙された、けどそれもいい、みたいに思わないわけです。何度騙せば気が済むんだと思うくらいに話としては辻褄があっているけれど腑に落ちないのを味わってしまうんです。

これが第1期の最初の頃だったら怒って切っていたかも知れない。だからこそ、第1期の黒猫のゲーム研究会に入れる京介の奮闘は最高だった。そして、黒猫からお礼のキスという呪いがあったわけで、それで恋を終わらせていれば最高だったんですよ。

それが今回のような恋愛ゲーム的な感じを出してしまうと、何だか人の本心を出すために嘘をつくという行為が正当化されてしまうように見えるんです。だから、京介にも文句言いたいんですよね。なんでそこで桐乃に対しての思いで今回の一件を締めくくれるのか正直わからないです。

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本気で黒猫を愛して、黒猫と恋人として過ごしてきた時間はかけがえのないものだったわけで、それがいわゆるやらせだったとするなら、その悔しい思いをどこにぶつければいいのかわからない。麻奈実ではなく桐乃を頼った。桐乃に失恋の思いをぶつけた(ここで麻奈実に頼ったら、今回の件は悲しい失恋として黒猫は京介に会いにくくもなっていた)。

妹の前ではいつも強がっていた京介が涙をこぼしてしまうくらいに辛い思いをしたわけです。だからこそ、黒猫に対しても今まで通りに付き合えないはずが普通に接しているのがおかしいんですよね。

桐乃が思っている以上に好きだからこその黒猫の告白に真剣に悩み、恋人として付き合うことにしたわけでその間過ごしてきた二人の関係について京介は再度尋ねる必要がある。妹のために別れたなら、今後、黒猫が京介を好きで、京介も黒猫が好きであっても、同じように誰かのために京介との恋愛も諦めるような女子だということでこの関係ははっきりさせておきたいですよね。

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つまりは、桐乃が思っている以上に好きという黒猫の証言は嘘だったわけで、桐乃の好きが勝ったからこそ黒猫は手を引いた。桐乃を好きな京介ということでプラス要素はあったにせよ、「冗談」の一言と「死ぬわよ」はいくらなんでもね。

黒猫がこういう女性だとわかったら、怒って友達としても今後付き合うのはやめたくなってしまうと思う。それでも好いてしまうのが京介の人のいい所なんですけどねw。

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これ以上言うと、黒猫に死なれてしまうのでこの辺で。しかし、この話で黒猫の印象がかなり悪くなってしまったのが残念でした。桐乃の御鏡彼氏の件もそうだけど、恋愛騙しが入るとキャラを嫌いになってしまいますね。本気で京介とお幸せに、と思ってしまった黒猫ファンのこの気持ちをどうしてくれるw。

これを書いた人を嫌いになれればいいんだけど、黒猫や桐乃をこれだけ好かれるくらいに書いてきたのでそこら辺は気にしない方向で。やっぱり、前回のラストのサプライズに誰もが納得できるオチをつけるのは難しいよね。それは薄々感じていました。