とある科学の超電磁砲S - アニメ画像006

新たな『超電磁砲』の世界へと。能力者に頼らない修羅場を思う存分魅せてくれました。


敵もあと二箇所となってしまえば、ボディーガードならぬ警備員増強を企んでくるだろうから、美琴は不審と感じたらすぐに撤退した方がいいんですよね。

戦略的撤退は不要な死を増やす


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だけど、戦略的撤退といえど、次はいつ潰しにいけばいいのかわからない。それに相手に時間や隙を与えればさらに警備を徹底させて美琴対策を完璧にする可能性もあるし、なにより、美琴の妹が量産される計画を手をこまねいて見過ごすわけにはいかない。

製造がストップしない限り、生まれてきた妹たちは何をするでもなく人生を無為に過ごしてしまうことが美琴には耐え切れないんでしょうね。ミサカ妹たちを保護する施設として育てる養育費、維持費が誰がもてばいいのかわからない。

それこそ実験動物として支えられる施設をなくしたミサカ妹たちはチャイルドエラーとして過ごすかも知れない。だからこそ、命を危険にさらす危険な賭けに出ても構わないと思える美琴の正義感に惚れてしまうんですよね。

フレンダとのバトル


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そして、待ち望んでいたアイテムというなんだか名前がカッコわ……よくわからないグループ(『禁書目録』でも『グループ』というグループがあったのでグループも使えないか)に当たったわけで、こんなにキャラを放出させてくれるなんて大盤振る舞いですね、という感じでこれぞ禁書って感じでどの娘にも萌えてしまうようなメンツでした。

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で、今回の相手は爆弾と修正テープを使った炎系を扱うフレンダ。能力者ではなさそうだな。しかし、そのうち、リアルでも修正テープが街の何処かで張り巡らされている様子が見えます。その修正テープも少し改良し、導火線としての役割で爆弾まで引けば、同じようなことが出来そうです。

まあ、爆弾までは作らないでしょうが、それで一つ花火でも打ち上げて欲しい感じの印象でした。その修正テープは鉄さえも焼いてしまうから、技術が進歩した世界でも無理か。

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でも、陶器爆弾は上手かった。美琴もアクセラレータと同じで無意識に電気を発動させているかと思ったけれど、電磁波で小物は寄せ付けないように放電状態になっているんでしょうね。

あの赤外線を間違えて所の人が通ったら一発で死んでしまうな。仕掛けた本人が通りそうなフレンダのキャラだったけどねw。そして、一番追い詰めたのは結局最初の方で修正テープの火線から身を守るための鉄らしき装置に叩きつけられた時ぐらいでしょうか。

改めて美琴の強さを感じると同時に、その装置がかなり凹んでしまうくらいに強く叩きつけられても走れるような体に鍛えてあげていると思うと、能力だけに頼ってきた生活を送っているわけではなさそうです。

善とか悪とか関係ない


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で、フレンダが言っていることは半分正しくて半分間違っている。善とか悪とか関係なく生きている。確かに、この世界では何が善で何が悪かの定義はない。

美琴自身もこうやって戦っているけれど、クローンを使っての人体実験が世の中の傷ついている人たちを救うかも知れない一大実験だとすると、それを阻もうとする人は悪なわけです。

となると、美琴がやっていることは善なのか悪なのかわからない。だからこそ、情報の真偽が大切なんですよね。間違った情報をもとに善人を殺せば悪人になり、悪人を殺せば正義の名のもとに鉄槌を下したことになる。

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だから、フレンダが依頼者のためにターゲットを殺してしまうことは相手が善であるか悪であるか二分の一。だから、半分合っていて半分間違っている。

何度も依頼を受けているだろうから、本当の善人を殺している可能性も否定出来ないから彼女たちはその罪を重ねているだけで、そこを気にしてしまうと自らの罪の重さに打ちひしがれてしまう。

そんな傷の舐め合いのアイテムという集団。フレンダは楽しく生きている感じがしましたが、それはそれで何だかバカっぽくて好きでしたw。

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だけど、美琴抹殺計画は結構練られていて楽しめました。何というか、美琴を一人でチート的な能力者たちじゃなくても対策を打ち勝負を挑んでいる。そこにいくつもの修羅場を経験してきた頭脳があるんでしょうね。

粉塵爆発は考えていたけれど、いくらなんでもそれはないな、って思ったらあったよ。美琴の周りだけ粉塵を撒き散らせば作戦としてありだけど、その美琴に近づいて攻撃するこの子はやっぱりちょっとアホだったようですw。

電気を使って爆発させれば美琴自身の身が危なくなるよりも制御次第である程度の重傷で済むかもしれないけれど、フレンダの方はそのまま爆発に巻き込まれて命を落とす危険性があるだけにそこまでは考えていなかったようです。

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自らも自分と共に死んでもいいなんて考えをするわけがないと美琴が読めば、そこに頭を使ってフレンダの攻撃を交わしながら、なんとか打開策を練りますが、意図が不明なだけにそこにまだ残された可能性を考えてしまう。

そういう意味ではアホの子に見えるほど強い人はいないですねw。けど、私も美琴と同じでまんまと窒素ガスを粉塵と思ってしまったから、本当に出来る人は思考すら読めないですね。

減らず口を叩くような感じで嘘をそこにさりげなく織り交ぜる。その自然さが勝負の別れ目。そこで意図が悟られたら作戦の意味がないわけ。

で、失敗を何度も重ねてきたように見せて焦っているような振りをしたのもそのため。予想外に相手も強くてそれでもまだ作戦は一杯残っているも見せる。詰めが甘いと相手に油断させる。詐欺師にでもなれそうな子でした。

「殺される運命」


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そして、フレンダの最後の言葉にしびれた。確かに人間、散っていく時が一番美しい。美しいというと殺すことに対して賛成しているように思えるけれど違いますよ。やっぱり人が死ぬのは悲しいことなんだけど、その人がこの世の中で過ごした何もかもがなくなってしまう切なさは言葉じゃ言い表せない美しさだと思う。

そんなフレンダのありきたりに思える言葉だけど、状況が状況だけにミサカ妹と重ねあわせて、本当に運命として殺されるために生まれてきたと思えてしまうんですよね。

オリジナルの美琴であっても、本当に今までの人生はそういう定めとして決まっていたのかなんて考えてうろたえてしまう。けど、ミサカ妹との付き合いがあったからこそ、その言葉は逆の意味として美琴に響いた。

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ミサカ妹だって殺されるために生まれてきたわけじゃない。殺されるために生まれる人間なんていない。そんな信念を再確認出来たからこそ、本気で諦めることをやめてしまったんですよね。

美琴の一番弱い部分は精神部分なので、ミサカ妹と会っていなければ、この言葉でフレンダと一緒に心中を選んだかもしれないです。そこで美琴が執念を見せて戦う意志が残っていることを表す。その威圧感のせいでフレンダは足がすくみ、ドジをやらかして美琴が築く流れは最高だった。

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フレンダもレベル5の能力者を殺るという大金星が目の前に転がっていただけに、自らの言葉とヘマで無駄になってしまう所に可愛さを感じました。

美琴には正当防衛としてフレンダを電撃で殺すという選択肢もあったけど、ここは裁判がなく研究機関が一番偉そうだから、そんなことは関係なく人を殺したという罪で問われそうです。まあ、能力者として利用されまくって普通の人生は送れなくなってしまいそうですけどね。

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そして、仲間たちがやってきて本格的にアイテムという集団との戦いになりそうです。OPでは黒子がいたけれど、二人でアイテムに対抗するんじゃなくて美琴一人で挑むことになるのか。

これはちょっと意外でした。もしかしたら、フレンダを回収してもう一つの研究所で待っているかもしれないけれどね。やっぱり複数相手なら、美琴に黒子は欲しいよ。

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そのもう一つは布束さんが潜入。というか呼ばれてやってきたわけで、こちらもフレンダ同様何がしたいのか読めません。ミサカ妹たちを助けるということははっきりしているけれど、布束さんだけの力でどうにか出来る問題にも思えないけど、きっと美琴の協力になれると信じているよ。