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うわぁ、なんだろう、このもどかしい気持ち。結衣との関係と雪乃との関係のもやもや感が残る最悪で最高な回でした。感情の揺れの変化ってこんなにもめまぐるしいものだったのか。


小町的に小町が出てきただけで嬉しいっていうか、小町からプロポーズを結衣さんに強要しちゃうのは少し悪いっていうか、狙っていたけれどそれは冗談じゃないっていうか、そこは小町的に妹として将来的に結婚が絶望なお兄ちゃんのサポート役っていうか黒子に徹して最高の演出を用意した小町って超プロっぽくない?

まさかの結衣との浴衣デート


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アバンの八幡の独白が変化する時は神回と決まっている。それは今、俺が決めた。いや、なんというか、その独白に沿ったテーマが回として描かれるけど、それがないということはまだテーマがわかっていないわけでそこに物語の可能性を感じてしまいますよね。未知数というかなんというか。それだけOP後の本編に時間を割けるし。

で、雪乃に続いて、結衣とのデートですか。本当、八幡の青春ラブコメは間違っているな。普通は付き合ってもいない相手とのデートを違う相手とするなんて無理ですよ。偶然でも運命でも勘違いでもいいからリアルであって欲しいものです。

八幡はデートのデの字も感じないように努力しているけれど、その努力が逆に淡い期待となって制御出来なくなっているんですよね。普通の思考で考えて、ただ電車のブレーキで八幡に結衣が触れてしまったとしても、そこから二人の運命を感じてしまう男子はいないと信じたい。

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八幡の結衣への思いのブレーキが電車のブレーキと共に止まって欲しい(思いと電車のブレーキをかけているのが小町的にポイント高いっていうか、スミマセン)と願ってしまうことで、なんだか青春を感じてしまうんでしょう。浴衣姿がいつもとは違って可愛く見えたのかも知れないけれど、私の考えとして八幡はその浴衣姿でいつもと違う結衣が見られたことが嬉しいのだと思っています。いつもとは違う。つまりは八幡の経験則が役に立たない。

だからこそ、心のブレーキをかけまくって、安全運転しているというか、結衣と二人きりというのを結衣以上に意識していたような気がします。八幡には雪乃のような平常心が欲しい。だけど、男版雪乃が主人公だったら確実に結衣とこんな関係になっていないよね。小町が何とお願いしてでも、「あなたの言いたいことはそれだけかしら? 私としては行く道理もないし、意義もない。筋道の通っていない思考は嫌いだわ」ということで今回の話はなかったように思えます(勝手な妄想

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上のは忘れて下さい。そして、花火に向かう二人に小町の買ってきて欲しいリストには案の定一人で持てないものはないというわけで、それを結衣は知っているし、八幡も知っているし、小町も知っている。不思議なもので嘘と誰もが知っていても、それが真実の理由になってしまう世の中は不思議。

そこで、「二人の思い出 プライスレス」を普通に八幡に見せてしまう結衣もあまり理解していないのだろう。どう考えても、小町は二人をくっつけたがっているわけで、そこに便乗してもしかしたらと夢のない夢を持つのが八幡で、その八幡に好意をもっていて純粋に好きアピールしていることに気付いていない結衣がいるわけです。なんで、この二人付き合っていないの?という疑問が浮かぶくらいやっぱり世の中は不思議。

偶然出会う最悪


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そして、祭りの中に溶け込む二人。いや、結衣一人か。宝つりの仕組みをわかっていた八幡はさすがというか、夢がないよ。夢がないけれど、その夢がないことを結衣に押し付けない所にさりげない優しさを感じます。

あの紐は小さいキーホルダーとか駄菓子とかにほとんどつながっていて、大物の豪華賞品にはつながっていないという事実を把握したのは高校生の頃だったかな。まあ、お店の採算を考えれば簡単にわかることなんだけどね。

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そこから昔の友達に偶然出会う結衣。結衣は顔が広い。というか、偶然というやつは八幡のことをどこまで嫌っているんだろうね?と問い詰めたくなるほどの残酷さ。

木の役に徹しろ発言は結衣のことを考えてのことだけど、自分の役目がほとんどわかりきっているというのも辛いもの。たとえば、八幡が彼女がいたとして(小町的にその可能性はないっていうかー)、その彼女が可愛いなら自慢したくなるだろう。その逆に可愛くないのなら紹介もしないだろう。そんな外面だけで見てしまう社会なんだよ。

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ここは前回鶴見の件で出た人は「固定観念と印象」だけで動くがあてはまると思う。そこから先はどうなるかはわからない。一歩足を踏み出せば違う世界が待っているかもしれない。固定観念を崩せる可能性もある。

だけどここでほぼ一期一会になりそうな結衣の友達に八幡自身を紹介する必要も義理もない。むしろ、八幡は木の役に徹しているのだから、結衣は無視すればいい。結衣が傷つくというよりも八幡が傷つく。

わかってはいるけれど、彼女たちには絶対に羨望の眼差しで見られない。結衣に対しては口八丁手八丁で思ってもいないことを口走るだけ。世の中はそういう風に出来ている。認めたくないけれど、認めざるをえない。

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口というのは心で思っていないことでも建前と本音が使い分けられるからこそ、八幡がこうなってしまったわけです。そこで世の中を穿った見方で見ているけれど、そこには結衣が自信をもって八幡を彼女たちに紹介したという事実は忘れないで欲しい。そこは純粋だからで片付けられない。

それこそ、恥ずかしいと思っているならごまかすことぐらい結衣になってできる。しかも、八幡はそれに協力している。一人で来たといっても何ら不思議ではない。”ぼっち”で花火を見に来たことよりも、”八幡”と花火を見に来たということが上回っているということが何だか嬉しくてね。

かといって、八幡はにこやかな笑みを見せない。まあ、雪乃に不敵な笑みとして怖がられたからこそ、ここで無理に笑顔を作ってやる必要もない。たとえ、愛嬌のいい人間として振舞ったとしても、彼女たちの中での結衣の冴えない彼氏という第一印象を覆すことは出来ない。それに”ぼっち”をこじらせている八幡の精神的ダメージも大きいしね。

陽乃から告げられる雪乃の過去


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ここでも視聴者である私は八幡と心をシンクロさせている分、ダメージが大きかったのがさらに大きなダメージを受けさせてくれました。本当、八幡の言う通り、「好き嫌いは簡単に言うな」ですね。結衣と八幡で付き合っちゃえばいいじゃん的な軽い一言が、今度は重い一言になってしまった。

雪乃がラストにしか出ていない分、なおさら切なさを感じる。”ぼっち”であるのは八幡で八幡のことだけわかっていればいい。八幡のことだけ考えていればいいと思っていたら大間違いでした。姉である陽乃と会ってしまったことがなんだか間違いであったみたいに思える。

いや、陽乃から雪乃のことが知れて良かったといえば良かった。だけど、「また選ばれないんだね」の陽乃の一言は何とも苦しい。全然事情は知らないけれど胸が苦しい。知らないからこそ、最悪の事態を妄想したためなのかわからない。でも、絶対に雪乃にとって良いことはなかったと言える。

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雪乃の人生をどう考えるかは個人の自由だし、雪乃自身も自らの人生をどう送ろうと自由。なのに、なんだか束縛されているような人生を送っているように見えるのはなぜでしょうか。八幡が世界を俯瞰で傍観して達観して諦めたつもりであるように、雪乃もそうだとしたら辛い。

逆に考えれば、雪乃がそんな人生を送ってきた過去があるからこそ、未来に希望が持てる。悲しい過去がいつまでも続くわけがなく、誰もがみな幸せの価値が等しくなるような人生を送れるとか考えて、過去が辛かったからこそ、未来が明るいなんてことはないと勝手に言い切ってしまいます。

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だからこそ、鶴見の問題は八幡や雪乃にとって重かったんですよね。鶴見が打開していく未来に希望を見出したわけでもなく、その後どうなったのかもわからないし、鶴見にとっては悲しいのは自分だけでいいと思ってしまったようにも感じた。

鶴見を実験的に使って、葉山グループと八幡が上手くやれたけれど、それで八幡が報われたかというとそうでもないんですよね。鶴見からは目の前を通ってスルーされ、八幡には余計なことをしないで欲しかったメッセージだと思う。

ありがとうの言葉もけなしの言葉もない。ただ八幡とは関わりたくない。より不幸が待っているだけかもしれないし、わかりあえる仲でもないとわかったから。

そういう鶴見より酷く見えてしまう過去が雪乃なんですよね。鶴見のことで三浦を泣かすほどに論破した雪乃としてはただ辛かった過去の矛先を三浦に向けてしまっただけで、30分で泣いてしまうような三浦じゃないと思うんですよね。三浦としては色々な案を出したとしてそれを完璧に否定できるほどに、雪乃は経験してきたようにも思える。

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そういう意味では初回で八幡に対して見せた、「私かわいいから」が全てそれで片付いてしまえる。そうじゃないと、説明がつかないんでしょうね。その時はいじめの過去をさらりと言ったけれど、その理由は言わなかった。

その時には雪乃にも問題があって、周りにも問題があったように思える物言いだったからそう思っただけで、周りがどうだったかを少しずつ明らかになっていくことが何となく辛い。「私かわいいから」が逃げ道としてあったから良かったと思える。嫌味でも自慢でも何でもなく、それで自分を肯定したいから。

結衣の好きと陽乃の好きは違うから……


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そして、結衣を送っていくということで話は進む。雪乃を好きな結衣。雪乃を好きな陽乃。同じ好きでも、あなたと私は違うとでもいう感じかな。雪乃自身は陽乃を好きだと思っていなかったようだし。

雪乃が陽乃を真似しているように思える感覚が何だか嫌悪感を覚えます。本当に陽乃の後を追っているのかどうか。陽乃の後を追うことで比べられやすくなる。陽乃が好きな雪乃なら、お姉ちゃんと同じ道に憧れる。

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逆に陽乃が嫌いなら同じ道で違う幸せを探してみる。だけど、どっちでもないような気がするんですよね。ただ陽乃が自分と無理やり重ね合わせて、それで自分が正しい道を進んで雪乃と比べて自己満足に陥っているようなそんな感覚。

雪乃は雪乃なりの道を歩もうとしているし、雪乃の全てを陽乃は知っているわけでもない。ただ上手くやっているかやっていないかだけに見える。そういう所が雪乃は不器用で人間らしいだけでそれが欠点に思えないのは今まで見てきたら誰にでもわかるだろうと思う。

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それは今後の伏線として置いておいて、結衣と八幡だ。男としては人がいないこんな夜中に女子一人送って行かないのはどうかと思うけれど、それは何というか差し出がましいというか、それこそデートみたいな感じでって図々しく送っていくという雰囲気ではないのが良かった。

そして、知っていいことと悪いこと。知れば知るほど好きになる理論の結衣と、知らなくていいことは知らない方が健全理論の八幡。雪乃のことをもっと好きになりたいから聞き出したい。本当の雪乃を知りたい。

うん、真っ当な意見だと思う。反対に雪乃を黒と見ている八幡からすると、雪乃を誤解したままで終わるかも知れない。だけど、それが確信に変わるか変わらないかで、たとえ白であっても今まで通り付き合うだけで何も変わらない。きっと高校を卒業した会うこともないだろうって感じの考えだからこそ、そういう結論にたどり着いた。

「リセット」のリセット


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面白いのはここからなんですよね。八幡は結衣の犬を助けなかったら結衣とこういった関係は築けずに何もないまま終わったと言う。結衣は八幡ならいつでも助けてくれるから犬の件がなくても仲良くなっていた。

これって、八幡の「リセット」の話の続きで、結衣との関係をリセットすることで、また新たな関係を築いていこうとしてプレゼントの犬の首輪を渡した。この時に八幡は犬の件は関係ないといいながら、犬のことを持ちだして実は結衣との関係はコンティニューの関係を望んでいたわけです。

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八幡の中ではリセットしないで良かったと思って大切な過去のきっかけとしての事故となっているんですよね。だけど、結衣の方はきっかけはどうであれ、リセットした関係からでもいつでも八幡と仲良くなっていたと言う。

その時にはただのクラスメートになっていたのにね。二人は結衣の犬の件ですれ違った思いがあったのに、それが今では逆になっている。二人の思いは過去というつながりを通して刻々と変化している表れなんですよね。どちらも理にかなっているけれど、こちらも不器用な二人でした。

自己嫌悪からの雪乃否定


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最後の締めがすごく辛かった。八幡に対して夏休み明け後も普通に接していた雪乃で、いつも通り、八幡は机に向かい音楽を聞く。そこの独白が今までとは違うんですよね。ここが八幡の心境の変化というか劣化というか、何というか嫌な終わり方なんですよね。

辛いことであってもそれを見せずに逆境に立ち向かっていく雪乃。奉仕部としてきちんと役割をこなしている。完璧過ぎるほどに人間が出来ている、、、わけでもない。そこに綻びがたくさんあって、それを八幡が支えていくことで人としてほぼ八幡の理想に近づいていたんですよね。

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いわば今の雪乃を形成しているのは八幡なくしてなかったわけです。結衣という変化球もあったけれど、三人で友好的な関係を築きつつ、互いにい綻びを少しずつ直し、互いを信用し、馴れ合いとも友達とも違う何とも形容しがたい微妙な関係があるわけで、雪乃が以前言った通り、結衣と八幡はいつでもやり直せる。同じように雪乃との関係もやり直せる。

やり直せるのに、それを諦めてしまい雪乃に対してのイメージを悪くした八幡は自分を悪く言うことで締める。つまりは、結衣みたいな知れば知るほど知りたいようなことはなく、勝手に幻滅して勝手に項垂れているわけです。

雪乃が全く悪いわけじゃないのに、自分を嫌悪することで、雪乃を否定しているラストが何だか悔しい。けど、この落とし方は最高でした。せっかくの楽しい結衣とのデートだった回が雪乃幻滅回だったとはね。良い裏切りでした。