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鶴見留美の憂鬱。それは小学生視点での”ぼっち”。未来が変えられないことへの不安が過去の自分を責める。それがいつまで続くのだろうか……?


念願の八幡の独白が帰ってきた。いつも通りの平常運転です。メールに対する返信。これはいつか結衣と一緒に話していた時に女子からのメールについて触れていたので既出だな、と余裕もっていたら、MAILER-DAEMONさんからメールが来たに不意打ちくらったw。

超優しいMAILER-DAEMONさん


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確かにMAILER-DAEMONさんは送った直後にレスをくれるスーパー超人だと思っていた時期が私にもありました。しかも、英語で返してくるという難易度の高さ。

きちんとこちらが送ったメールの文面も引用してくれている親切ぶり。これで内容がわかればMAILER-DAEMONさんとは仲良く出来そうだと思ってしまうぐらいに、、、わかりにくいよ!

マジでこれはなんだ? もしかして、これが巷に言うハンドルネームというやつなのか? みたいな感じで、届いていないという結論に辿り着くまでに何ヶ月か経ちました。

それでいて自分は送ったと思い込んでいるから、返信はいつもMAILER-DAEMONさんが代筆してくれているんだろう、と思いながら重要なメールを送らなければいけなかった時の結末はおわかり頂けるだろうか。

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八幡の3割のうち2割ぐらいはメアドの打ち間違いだと思いたい。まあ、そんな八幡と似たような過去があるので、メールに対してはなんとなーく敬遠しちゃうんですよね。

別にその人が嫌いだからというわけではなく、ただ返信して、また返信が帰ってきて、その返信を書いているうちに一日が終わっちゃうんですよね。もう、長い文面のメールならケータイじゃなくてPCで送ってほしい。

今はBluetoothでスマホのメアドで来たメールの返信もキーボードで打てるからいいけれど、ガラケーで3行くらい書いた時に、もう面倒だから電話しようと思ったら電話はとってくれない。

メールで来たならメールで返せという暗黙の了解でもあるんだろう。それなら、見忘れたと言うのが一番の時間の有効利用だろう。言葉で話せば1分もかからないこともメールだと1時間はかかる。

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人生の無駄遣いだと感じて未だにケータイのメールは使っていなかったりw。ただ、八幡は知らないかもしれないが、メールが正常に相手のもとに送られたという通知機能もあるんだぜ。

メールを開いたら自動でメール見ました返信が相手に送られる。嫌がらせのなにものでもないだろうという開発者の偽善者ぶりに辟易しますが、見たからには返信しないといけない。

むしろ、そういうメール見ました返信メール強制メールがある相手とはメールでやりとりしないということで、メールが来ても無視しています。無視って便利。貴重な自分の時間を自分だけのために使える。

そういう意味では”ぼっち”にも良いことが多くあるのだということがわかります。八幡も平塚先生からの返信や説教のやりとりでゲームする時間もなくなってしまうという悲しさもありますからね。賢明な判断だと思います。

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そして、ヤンデレのようにメールを送ってくる平塚先生の恐怖。わぁ、こんな文面で送られてきたら、家の中に監視カメラでも設置されているのかと疑ってしまう。

「本当は見ているんじゃないんですか。ねぇ、見てるんでしょ?」。これは明日にでも使えそうな文章ですね。送った相手次第では明日以降、目も合わせてくれなくなってしまうような文面です。これがいわゆるパワハラというやつでしょうか。

まあ、平塚先生ボイスなら可愛いから許せる不思議。なんだか平塚先生が困っている姿が目に浮かんで、それでどうにかして八幡からのレスを待っているのは平塚先生も”ぼっち”のような気がしてきました。

一人でいるのが不安だからつながっていたい。平塚先生の場合は重要な連絡があったからなんだけどね。そうなると、”ぼっち”って一人でいても大丈夫で、メールやケータイがなくても生きていける強さを持っているんじゃないかとポジティブに考えようと思ってしまいます。平塚先生の結婚については……触れないでいてあげてください……。

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で、小町的には利用されたとか考えていなくて、高校の部活に参加できるとか小町的にポイント高くて、兄を騙すくらいはどうってことないんですよね。平塚先生の毒牙にかかっている小町の未来が心配だよ。

メールも電話もダメなら妹を使えってことで八幡は妹と千葉に行く約束をして、平塚先生の重要連絡は無視していたんですね。

一緒に小町がいなかったら、今頃どうなっていたことやら。本当、八幡に惚れていますよね。本気で惚れていたら千葉県出たいぐらいだけれど……。

奉仕部の”ぼっち”救助


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そして、奉仕部として本当のボランティア活動。これこそが奉仕部の在り方のはずなのに、葉山の方がいきいきしているってどういうことですか。いや、奉仕部というのは慎ましやかに行動し、人の見ていない所でさりげなーく優しさをかけて気付かないように隠密にサポートする。

うん、これ別にどっちでもいいね。どっちかと言うと報われるという意味では積極的に話しかけてサポートした方が好まれやすいよね。そこから八幡の”ぼっち”レーダーが反応する。

同じように雪乃も。可哀想に一人はぶられているように見えるけれど、それはデジカメで撮った画面を見て一人で楽しんでいるということで、無理に葉山が話しかけているグループの中に溶けこませようとするのはお節介以外の何ものでもないんですよね。

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小学生時代を思い出すとこういうオリエンテーリングとかで一緒にいさせてあげようという親切はその人にとっての自己満足でしかなく、その人の行動だけでどうにかなっているならとっくにどうにかなっているわけなんですよね。

だから、小学生といえどその親切をありがたく受け取ってそれで満足してもらうように、おかげさまで”ぼっち”脱出出来ました、って雰囲気を出してその人を一旦満足させてあげるということもやっていた私の子供時代。

八幡のように”ぼっち”を楽しんで割りきっていたという意味では天性の才能だったのかもしれません。それが寂しいという感情にはつながらなかったし。

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ただ”ぼっち”と”ぼっち”は即座にわかるという意味ではそういう雰囲気を自然と出しているのは気をつけないといけませんね。もう遅いけど。けど、八幡も言っているように、葉山のコミュ力の高さがわかっていて、その一部の秘密の共有の構造も知っているわけです。

なら、なぜそれを葉山のように実践しないのか。それは自分のやりたいことに入っていないからだと思うんですよね。やってもいいけれど、それなりに面倒がつきまとう。

この作品のテーマでもありますが、コミュ力が高くて憧れの人物像とかそれなりの幸せな将来のために”ぼっち”がどう影響してくるのかなんですよね。

「仲良くする必要はない。上手くやれと言っているんだ」


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で、平塚先生がさらっと重要なこと言いました。「仲良くする必要はない。上手くやれと言っているんだ」。やってもやっても出来ない。努力してもどうにかなるものでもない。そういうわけではないんですよね。

コミュニティは”ぼっち”セカイにもあるわけなんですよね。葉山グループと仲良くするために、性格とか何かを変えようと思えば、人間いつだって努力すればいつかは変われるものです。

ただ、一番大きいのは面倒なんですよね。たとえ、葉山グループに溶け込んだ自分が正しいかどうかわからないし、本当にやりたいことかどうかもわからずに面倒なことをやろうとは思わない。

それだけの楽しみが待ち受けているとわかっていても、やっぱり自分にとってはそれなりなんですよね。きっとそれはベストじゃない。なら、八幡は”ぼっち”なりのベストを探している最中だと私は思っています。

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今までの”ぼっち”じゃない自分が幸せではなかったことは達観している彼だからこそ出来る人生。人それぞれなんだから、それを卑屈に思わずプラスにいかそうとする八幡の姿勢は好きですね。

だからこそ、その八幡の姿勢を否定するのではなく、社会に適応するために葉山グループと上手くやる。社会に出て行けば学校とは違い色々なコミュニティや色々な性格の人と付き合うことになる。

そんな八方美人で誰とでも仲良くなれる人間が出来上がるとは思えないし、もしそれが出来ていると思っているならそれは人の心が読めない人だ。だからこそ、苦手な人は苦手なままでいい。

だけど、ケンカして敵対するな。敵対すると”ぼっち”側は不利だからね。だから、上手く付き合っていく術を身につけることが先決だと平塚先生は言いたいんですよね。

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葉山と同じように八幡が秘密の共有をやったとしてもどうせ周りからロリコン呼ばわりされそうだし。それなりに葉山は努力しているから、その努力に見合った周りからの称賛があった方がいい。

きっと”ぼっち”の小学生の鶴見もそう思っているだろうし、八幡もそう思っているだろう。雪乃からなじられることで八幡には出来ないと言ってはいるものの、雪乃自身にも出来ない。

この二人は”ぼっち”同士で適度な関係を築けているからこそ、なんでも言えるという強みがある。嘘も建前もさらけだして、自分自身はこうだ!と言い切れるほどにお互いの秘密の共有も出来ている。

これも”ぼっち”に対するコミュ力と言えるんじゃないだろうか。それに葉山は”ぼっち”の鶴見の気持ちがわからないみたいだったからね。

鶴見の戦略的撤退


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そして、戦略的撤退というのは面白いな。これが同じ年の女の子ならツンデレのツンなんじゃね?的な感じになるかもしれないけど、ここは人気者のお兄さんの独り占めに周りは見てしまう。

一緒に何かやったり、葉山を通じて小学生グループと仲良くなるのはそれこそ葉山を満足させるだけだし、自分が居づらいしね。ここで葉山を選ぶか、自分を選ぶかなんですよね。

鶴見は自分を選んだ。傷つかずに一人になることで葉山を遠ざけ、小学生グループに葉山を強制返還させる。そうすることで、八幡の言う「調子のってる」という言葉の刃を避けたいからね。

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なにげにこの言葉も心に響くんですよ。特別扱いされるために一人でいるとか、一人で何でも出来るみたいな感じを出して高飛車じゃない?みたいな感じで言われたりするから、せめて、あまり話のネタにならないように、そして、注目を浴びないように隠れるしかない。

それはそれで別に悲しいことでもなく、社会に適応するためにある程度の基盤が出来上がっているのかもしれません。八幡たちはいつかは葉山グループと上手くやる術を身につける。

そうしたら、大学でも会社でも”ぼっち”でも問題ない。それを客観視出来る鶴見という小学生がいてくれるからこそ、自分たちがわかりやすく思えるんですよね。

「誰かをはぶる」


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で、そこからの鶴見の一言が重かった。最高に重かった。八幡と雪乃は他と違うというのは”ぼっち”特有のコミュニティ感覚だと思ったけれど、鶴見は違ったのかもしれない。「誰かをはぶる」という言葉が重いですね。

”ぼっち”ははぶられるからこそ、可哀想という目で見られるけれど、その”ぼっち”もみんなと一緒にいた時期があって同じように誰かをはぶっていた。それが今度は自分の番というだけ。

鶴見は八幡と同じで大人な感覚の持ち主だと思ったけれど、それは若干違って、はぶられて初めて大人な感覚をもてた。はぶられることで周りを冷静に見られた。

それは逆に一つの才能とも言うべきだけど、この鶴見は”ぼっち”にはなりたくなかったというのが辛いですよね。八幡は多方割り切っているけれど、それは過去の経験が悲しかっただけで今はどうかわからない。

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けれど、鶴見は違う。まだ小学の残り、中学、高校とある。これからはわからない未来があるから、”ぼっち”の経験を踏まえて楽しみな未来を築いていけそうに見える。

しかし鶴見には、このままいけば八幡のような黒歴史が未来に待っているんですよね。八幡が悲しみを抱えたように、きっと中学でも同じように八幡が抱えた悲しみに暮れる日々。

これは乗り越えて解決したい。ただ、からかって冗談半分で誰かをはぶってきた自業自得だと自分の中で割り切れればいいけれど、それだったら自分と同じようにしてきた周りはどうなの?と、言いたくなってくる。

人格が大きく形成される時期だからこそ、”ぼっち”でいてもいいのか、もしくは面倒でも”ぼっち”を脱出したいのか考えさせる年頃でありました。そこに見えない周りの悪意があるからこそ、ややこしい。

今度は八幡と違って面倒ってレベルじゃなくなってきている。かなり頑張って誰かの手助けがないといけない。それこそ善意のある第三者の介入以上の何かが……。

解決されない哀しさ


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そして、解決の糸口が見えない。ここが最高でした。ここに不満を抱く人もいるだろうけれど、それだけ難しい問題だし視聴者に是非考えてもらいたい問題だし、解決策は一つじゃないというのも提示した気がします。

アンニュイに川を眺めている鶴見と、星を見ながら寂しげな表情で結衣と鶴見を思う雪乃。三浦を30分ほどで論破したと言って泣いているのを結衣が慰めていたというのが印象的でした。

結衣が鶴見と似ているからこそ、出来るだけ困らせたくないのに三浦のことは結衣に任せて困らせている。結衣にとっては雪乃も大切だし、三浦も大切。その二人がケンカして別れてしまったら結衣はどちらにつけばいいのか。きっとそこは雪乃は察して三浦のそばにいてあげてほしいと心で通じ合ったのでしょう。

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結衣の弁解次第では三浦は自分のグループと奉仕部のどちらを選ぶのかという酷な質問を再度してくるかもしれないし、今回はわかってくれないかもしれない。

そんなことを結衣一人に背負わせてしまった雪乃もこうなることがわかっていながら、三浦の何気ない言葉に苛ついていつもの毒舌が出てしまったんでしょうね。

だからこそ、後悔して一人で外に出ている。夜中に女性一人になる危険を承知してでも、結衣の気持ちを大切にしたかった雪乃に泣けてきます。で、三浦は本当の解決策を色々提示したと思うんです。

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”ぼっち”の経験がないから、実用的で具体的な解決策はそこには一つもなかったと思うけど。だけど、そこで30分鶴見のことについて考えてもどうにもならないということが今回の一件だと思います。

話し合っても論じ合っても答えは出ない。何とかしてあげたい雪乃の気持ちはあるけれど、どうしようもない。そんな雪乃の躓きと八幡は他人ごとのように手を上げてしまっている状況では仕方ないのでしょうね。

しかも、今回だけのオリエンテーリングで関わった子の話だけでいつまでも協力してあげるなんて難しい。この歯がゆさが何とも言えない切なさを残して終わって泣きそうになりました。