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彼氏彼女の事情。目線がどうしても桐乃目線になってしまう。デート相手が京介なんて嫌だー。せめて、黒猫かあやせにしてくれー。


京介との擬似恋愛的なイベントです。彼氏役を引き受けるというこれまたテンプレ的なイベントをどう料理するか見ものでした。

桐乃目線での京介のキモさ


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しかも、桐乃を応援するために「シスコン」だとバラしてしまった直後だから、京介の気持ちになって実の妹とのデートというのはなかなか味わえないフィクションの世界で存分に彼氏としてのデートを京介気分になって堪能しよう。

……と思ったら、京介の「マイハニー」という言葉にキモってなって、何故か桐乃の方に感情移入してしまい京介とのデート気分という微妙な感覚を味わいましたw。いくらなんでも、その言葉はどうかと。

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いちゃつくぐらいだったら何だかいいんだけど、言葉というのは一気に雰囲気を壊してしまうものだと今更ながらに実感しました。デートの時だけじゃなく、彼氏彼女として一つひとつの言葉に気をつけなければいけませんね。

この一言だけで別れるという選択肢より先に一緒にいたくないと思える不思議。恋って儚いんやね、って思いましたよ。なんで、桐乃と彼氏気分で盛り上がろうとしているのに、こんなにテンション低いんだろうね。

麻奈実にとっての京介はどう見えているのだろうか?


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まあ、麻奈実のいきなりの登場でテンションは上がってきたけどね。第2期の中で人に対するイメージが大きく変わったのは麻奈実だと思うんですよね。

確かに、京介が桐乃に対するイメージは大きく変わってそれがこの作品の良さではありますが、それは桐乃の趣味嗜好が人とずれているからであって、根っこにある思いとかは変わらないわけですよ。

あくまで桐乃は桐乃のままで性格は変わらないけれど、少しずつ、自分も変えて、周りも変えるように支えていたわけなんですよね。だから前より近い存在になったけれど、麻奈実ほどではないかな。

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京介が普段は何ごとにも関心がないように見えて色々と将来のことを思っていたり、幼馴染としていつまでも側にいて欲しいし、側にいたい存在だった。

それがいつの間にか、あやせ経由で何かエロいゲームをやっていてそれを自慢げに思ったり実際にあやせ的に性的暴行を受けたという話を聞いて、今回の桐乃との腕組みですよ。京ちゃんがどんどん変わっていっちゃう(悪い意味で

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そんな感じで京介の桐乃に対しての制御とか桐乃が暴走させないためのストッパーになっていたのがエロゲもやるし、ケータイゲームで二次元にデレて話しかけるようになるし、あやせというストッパーを打ち崩し、麻奈実に対しても平然と妹との禁断のデートを楽しんでいるように見える。

どんどんと魔の手に引っ張られて、麻奈実という一般人のパワーでは引き戻せないところまで、京介は踏み込んでいってしまったのかと思うと、京介を普通の京介に戻すのにはどうしたらいいんですかね。

まあ、本人が望んでいるならそれは止めないけれどねw。楽しければそれでいいじゃない。麻奈実のフラグは消滅の危機ですけどね。個人的には黒猫フラグをいつまでも立たせて欲しい。

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桐乃ルートを確定してしまったがためにハーレムルートが消え去ったみたいな感じですよね。いや、まだあやせが残っている。残っているのか?

でも、こうやって黒猫が桐乃たちと仲良く(?)喋っている所を見られるのは幸せですね。これを待っていた。

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腕組んでいる京介と桐乃を見た黒猫は小銭を落とした音じゃなくて、フラグが折れた音を残したのでした。というぐらいにフラグ立てている人たちに京介は良く会うなw。

早くいくなら、適当にあしらっていればいいのに。変な誤解だけを残した腕組み。腕組みの威力って凄まじいですね。私も気軽に腕組み出来る妹が欲しい(その前に二次元ではない嫁をw)。

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けど、デートでアニメとか絶対ないから。でも、桐乃が見たいっていうなら仕方ない。というよりも、桐乃ならばもっとアンテナ張り巡らせてアニメ作品の映画が多い今は桐乃にとってはハッピーな日々だけど、あくまでここは『売れているモデルの桐乃』としてどう過ごしているかという意味では色々とまずい。

きっと、このマネージャーは海外にも連れて行きたいというならモデルとしてだけではなく、アイドルとしても売れるかもしれないと思っていると感じる。なら、二次元アニメが好きなオタクとしてはアイドルとしてよりもモデルとしてもまずいんじゃ。

いや、そこまで懸念しなくてもモデルはモデルですから、それ以上プライベートに踏み込んでいるこのマネージャーがストーカーまがいなことをやっている時点で桐乃としては気にしなくてもいいんだ、と思うけれど、このことが周りにバレた時に悲しいことになりそうな。あやせという強い味方がいるから変な噂がたつことは避けられるかもしれないけれどね。

桐乃の不満


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そして、デート終了。それほど大きな出来事は起きない普通のデートとなりました。二人で小説の時にラブホに入ったから、それ以上のことは期待できないから、どうしてもあのインパクトを超える出来事は出てこない。

さすがに調査以外の理由があって二人でラブホにいったら、それこそ腕組み程度では済まない関係というか、違う作品になってしまいそうな気がするので、ここら辺がちょうどいいんでしょう。

それとやっぱり桐乃に感情移入してしまう。デートの反省。桐乃が喋りたいことを喋らせてくれないという気持ちは痛いほどわかる。男性なら女性がどれだけ話したいかはわかってあげないといけないんですよね。

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これは兄と妹であっても、一杯喋りすぎて、相手の話を聞かないような人は男女関係なく嫌われますからね。それ以上に女性は話したい。高校生ぐらいの男子だったらどこかに行って遊びに行こうぜと行動で示しますが、女子だったら誰かの部屋に泊まってみんなで何かお喋りだけで満足できるんですよね。

そこら辺が京介は全くわかっていなくて、麻奈実が特別なんですよね。その特別すぎる女性としか関わっていないものだから、一杯喋るのはうちの妹だけみたいな認識でいると、実際に彼女が出来ると痛い目見るっていうか、何が別れの原因かわからないで終わりそうなタイプに見えます。

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「もっと話を聞いて欲しかった!」みたいな別れのセリフに真顔で「聞いているじゃん!」と返しそうです。そういう意味で特別なのは麻奈実で桐乃みたいな子が普通の女子なんでその気持ちを汲み取って、話を聞いてあげる(あげるというと嫌々みたいなのですが実際に嫌なのでw)姿勢を見せないと女性は気分を害すというのがわかってきたんじゃないでしょうか。

デートも同じで沈黙は金雄弁は銀なんですよね。その女性にとって面白い話であれば銀なんですが、京介はそれほど面白い話が出来ないごく平凡な高校生なんで、聞いてあげることで面白い話をしなくても金が取れる。

だから、話を聞くのも疲れたと思うぐらいに話が終わるまで聞いてあげることの重要さをこの年でわかって良かったのではないでしょうか。

京介の勘違いからの情熱


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そのことよりも彼氏がいるということを気にする京介。大事なのは京介が彼女を大切にしたい時にちゃんとその思いが言動に出せるかということ。だから、桐乃は叩いたのだと思う。何も桐乃が喋りたいがために叩いたわけではないことを理解したのかしていないのか。

相手を不快にさせるようなことを京介は反省しているのか。それが彼氏という言葉に京介はとらわれてしまって、黒猫に相談したり桐乃に直接聞いてみる失態をおかしますが、冷静に考えてみればいい。

桐乃に彼氏がいたら、京介に頼まずその人に頼む。桐乃の「本当の彼氏」に頼めなかったのかはどうしてかその時に言うと思うしね。そして、デートしてから桐乃に海外へのすすめに対する返事が来たのは昨日の今日ぐらいだと思う。その間に彼氏と呼べる人間が出来たかどうか。

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突然、クラスの男子とかが桐乃に告白しておkだしたら、桐乃の彼氏になるかも知れない。それだって桐乃の思いを考えてみればわかることで、陸上と同じで他のことを諦め夢中にはなった。

けれど、その反省点を桐乃だって活かさないわけがない。きっと、クラスの男子とかが告白したりしても、桐乃の本当の秘密を知っているのはごく限られている人間だけだし、その彼氏に合わせて自分の趣味嗜好を一般的に戻そうと思えるかどうかという意味では確実に彼氏が出来ているわけがないんですよね。

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京介がそのことを気に病んでいるのがバカみたいだと桐乃は思うかもしれない。大事なことは違うと言いたかったかもしれない。けど、桐乃のために散々悩んで、桐乃の帰りを忠犬みたいに待って、桐乃にどうしても聞いてみたいことがあって話を軽く切り出した。

それぐらいに自分のことを思ってくれて大切にしてくれているということで京介に対しては普通に接することができたんですよね。普通の桐乃なら、「彼氏なんているわけないじゃない。本気にするなんて頭悪いんじゃないの!」と一蹴するけれど、そこは真面目に返答した桐乃の優しさが垣間見えました。

コミケ短かっ!


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そして、付け足したかのようにコミケへと移るのがなんとも悔しいな。確かに最後の最後に桐乃の彼氏かも知れないと匂わせることは出来た(本物かもしれないけれど)けれど、コミケはコミケで一つの話数として割いて欲しかったな。何というか、その製作過程とか桐乃が言っていた仲間で出す喜びが形となって出される。

やっぱりそこは偽装彼氏の回として一緒くたにしてしまうと、せっかくのオタクの喜びとしてのコミケ参加から完売、そして、ゲーム研究会として出したコミケは何だかEDテーマが流れながらの中で来てくれたという感じがなんとも蛇足に見えてしまう。

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一つのテーマとして回の持つ意味を分けてしまった分、どちらも薄くなってしまうのですよね。うまく話をまとめようとしてダイジェスト風味になってしまうのは何か勿体無い感じがします。

ここが1クールプラスアルファで完結させようとするために多少端折ったりすることは仕方のないことなのかもしれないけれど、魅せ方という意味では前々回が良かっただけに気になるなぁ。尻切れトンボにならなければいいけれど。