高校選手権というチーム戦の始まりだぜ! ウッヒョーイ!
机くんの成長。部長としての命令。その間に挟まれる筑波。なんていうか、オーダー表を変えて、自分が出ることになった後の雰囲気とか考えないんだろうか?
書き換えている所を肉まんくんに見つかって助かったというべきか、このままオーダー表を変えたままで提出していたら、筑波への部員の不信はずっと消えないんじゃないだろうか。
そういう意味で部長がツッコミを入れたのは正解だった。ここで、そのまま何もしなかったら、きっと、筑波はそういうやつというレッテルを貼られたままこの部にいなくてはならない。
筑波自身のプライドから考えると、別に不信感を抱かれようが、一人でやっている感覚だから、気にしないけれど、周りの雰囲気がずっと悪化したままだと考えると、その一戦だけで信頼も絆も全てなくしてもいいや、と考えると楽観的思考の筑波の感覚が読めません。
そして、机くんの出番。オーダー表で真っ先に消されたのが机くんで、筑波に見下されているのはわかっている。前回もそうだったし、級位が下の人間だからという理由でいらない子扱いされるのは瑞沢高校のかるた部らしくない。机くんもプライドが傷ついただろうと思う。
だから、部長もキャプテンももうかなりの咎めが必要だったけど、机くんは前回の高校選手権で棄権して周りに迷惑をかけたから、今回のでチャラにする。いや、自らのプライドも何もかもを犠牲にしてでも勝ちにいく。
今だけかもしれないけれど、試合に出たという経験をつませたいという意味合いもあったかもしれない。どちらかが勝負できるならば、机くんとかなちゃんにスタミナの問題を考慮すると、一つは捨て駒(この表現を使うと去年の机くんみたいに落ち込みそうだけど、一年生だからそういうことは気にしないだろう)にして、千早と太一と肉まんくんで勝負を決する。
もし、そのうち一つが落とされたとしても、机くんかかなちゃんでどうにかしてみせる。これは弱気や一年生への同情ではなく、戦略の一つに見えるんですよね。
だけど、それはみんなを納得させるための言葉に過ぎず、本気でこのトーナメントを勝ち進むなら、途中棄権とか千早が負けたりとか考えると、万全を期すメンバーにしたい(一年生入れず)。で、机くんのデータだけど、筑波だけ出すにはなんだかこじつけみたいに見えてしまうので、菫も出してみる。
二人ともほぼ上の句がマスターできていないけれど、筑波を出すなら、一年生も含めて全員出た方がいい。この大事な試合を前にみんなの感情を逆立てることなく、現場を冷静に見て収められるのは、机くんだけだと思う。
そして、勝負の火蓋が切られた。千早目線の個人戦も面白いけど、千早がこだわったチーム戦は最高ですね。誰かがみんなを引っ張り、誰かがみんなの足を引っ張る。全勝で勝ち進めればいいけれど、そう簡単に五人が五人とも勝てるわけではないので、負けた時の重みって個人戦以上の落胆へとつながるんですよね。
自分が負けたせいでみんなの迷惑になる。だけど、正々堂々勝負して、どんなに頑張っても敵わない相手というのは誰にでもいるわけで、実力差を感じ戦意損失して、やる気をなくしたならば、本当にみんなに合わせる顔が無い。だから、最後まで粘ってみせる。
筑波の試合では千早と太一と肉まんくんが勝っているから、もう敗けてもいい。だけど、敗けてもいい試合なんてない。そこで終わったら、自分との勝負に負けたことになる。チームはチームでも、個人との戦いだから、個人で勝たないといけないんですよね。
だから、机くんの情けでもらった一戦。もしかしたら、まだ試合が残されているかもしれない。だけど、一勝も出来ないまま終わってしまう悔しさを噛み締めながら帰路につくということは筑波のプライドが許さないと思う。しかも、弟たちが応援にきているし。この応援に応えないといけない。
これは小学生の頃の太一と同じで、期待が強いからこそ、どうしても勝たないといけなくなるわけで、勝つことに執着するのはいいけれど、段々焦りが出始めて、勝てないと思えたらオシマイなんですよね。
でも、応援さえなければ、もっと気楽にやって勝てなくてもいいからがむしゃらにやることで奇跡が起きるかもしれない。その応援というプレッシャーの良し悪しを感じた試合だったと思います。
それに、筑波も気づき始めた。千早のすごさに。対戦相手は千早と同じA級選手。だけど、千早の方が断然取るのが早い。もし、筑波の相手が千早だったらパーフェクト負けだろう。
それぐらいにA級選手でも差がある。そうしたら、下の句かるたしか学んでいない筑波としては謙遜になるかと思いきや、そんな千早と一緒にかるたをやっているのだから、A級だとなんだろうと千早からならえば簡単に勝てるだろう。そういうポジティブ思考。まあ、千早のすごさを思い知ったというのがありますけどね。
むしろ、負けているのがおかしいぐらいだ、という超楽観的思考によって、彼は苦しみを知らずに邁進し続けるのだと思う。そういう意味ではメンタル面でのケアをしなくていいので楽な性格なんですよね。
落ち込んで立ち直れなくなってしまったら、次の試合以降も連敗続きになって、終いにかるたが嫌になって辞めてしまう。そんな未来を考えなくていいので、とにかく、がむしゃらに覚えさせる。筑波は成果主義だから、自分より弱い人間を見下し、強い人間に憧れる。
なら、お前自身が成果が出ていないじゃん、というツッコミが効いてくる。下の句かるただから、下の句かるたで勝負すれば勝てるんだよ、みたいな反抗で自分のフィールドに引きずりこもうとせずに競技かるたで勝負する。
そして、負けたら負けたでそれを認める。筑波に限っては可哀想なんて思わないと思っていたけれど、意外に彼の人間らしさが感じ取れたかも知れない。
書き換えている所を肉まんくんに見つかって助かったというべきか、このままオーダー表を変えたままで提出していたら、筑波への部員の不信はずっと消えないんじゃないだろうか。
そういう意味で部長がツッコミを入れたのは正解だった。ここで、そのまま何もしなかったら、きっと、筑波はそういうやつというレッテルを貼られたままこの部にいなくてはならない。
筑波自身のプライドから考えると、別に不信感を抱かれようが、一人でやっている感覚だから、気にしないけれど、周りの雰囲気がずっと悪化したままだと考えると、その一戦だけで信頼も絆も全てなくしてもいいや、と考えると楽観的思考の筑波の感覚が読めません。
机くんの筑波に対する優しさ
そして、机くんの出番。オーダー表で真っ先に消されたのが机くんで、筑波に見下されているのはわかっている。前回もそうだったし、級位が下の人間だからという理由でいらない子扱いされるのは瑞沢高校のかるた部らしくない。机くんもプライドが傷ついただろうと思う。
だから、部長もキャプテンももうかなりの咎めが必要だったけど、机くんは前回の高校選手権で棄権して周りに迷惑をかけたから、今回のでチャラにする。いや、自らのプライドも何もかもを犠牲にしてでも勝ちにいく。
今だけかもしれないけれど、試合に出たという経験をつませたいという意味合いもあったかもしれない。どちらかが勝負できるならば、机くんとかなちゃんにスタミナの問題を考慮すると、一つは捨て駒(この表現を使うと去年の机くんみたいに落ち込みそうだけど、一年生だからそういうことは気にしないだろう)にして、千早と太一と肉まんくんで勝負を決する。
もし、そのうち一つが落とされたとしても、机くんかかなちゃんでどうにかしてみせる。これは弱気や一年生への同情ではなく、戦略の一つに見えるんですよね。
だけど、それはみんなを納得させるための言葉に過ぎず、本気でこのトーナメントを勝ち進むなら、途中棄権とか千早が負けたりとか考えると、万全を期すメンバーにしたい(一年生入れず)。で、机くんのデータだけど、筑波だけ出すにはなんだかこじつけみたいに見えてしまうので、菫も出してみる。
二人ともほぼ上の句がマスターできていないけれど、筑波を出すなら、一年生も含めて全員出た方がいい。この大事な試合を前にみんなの感情を逆立てることなく、現場を冷静に見て収められるのは、机くんだけだと思う。
一年生がいるからこそ、予選もコワイ
そして、勝負の火蓋が切られた。千早目線の個人戦も面白いけど、千早がこだわったチーム戦は最高ですね。誰かがみんなを引っ張り、誰かがみんなの足を引っ張る。全勝で勝ち進めればいいけれど、そう簡単に五人が五人とも勝てるわけではないので、負けた時の重みって個人戦以上の落胆へとつながるんですよね。
自分が負けたせいでみんなの迷惑になる。だけど、正々堂々勝負して、どんなに頑張っても敵わない相手というのは誰にでもいるわけで、実力差を感じ戦意損失して、やる気をなくしたならば、本当にみんなに合わせる顔が無い。だから、最後まで粘ってみせる。
筑波の試合では千早と太一と肉まんくんが勝っているから、もう敗けてもいい。だけど、敗けてもいい試合なんてない。そこで終わったら、自分との勝負に負けたことになる。チームはチームでも、個人との戦いだから、個人で勝たないといけないんですよね。
だから、机くんの情けでもらった一戦。もしかしたら、まだ試合が残されているかもしれない。だけど、一勝も出来ないまま終わってしまう悔しさを噛み締めながら帰路につくということは筑波のプライドが許さないと思う。しかも、弟たちが応援にきているし。この応援に応えないといけない。
これは小学生の頃の太一と同じで、期待が強いからこそ、どうしても勝たないといけなくなるわけで、勝つことに執着するのはいいけれど、段々焦りが出始めて、勝てないと思えたらオシマイなんですよね。
でも、応援さえなければ、もっと気楽にやって勝てなくてもいいからがむしゃらにやることで奇跡が起きるかもしれない。その応援というプレッシャーの良し悪しを感じた試合だったと思います。
筑波のメンタルの強さ
それに、筑波も気づき始めた。千早のすごさに。対戦相手は千早と同じA級選手。だけど、千早の方が断然取るのが早い。もし、筑波の相手が千早だったらパーフェクト負けだろう。
それぐらいにA級選手でも差がある。そうしたら、下の句かるたしか学んでいない筑波としては謙遜になるかと思いきや、そんな千早と一緒にかるたをやっているのだから、A級だとなんだろうと千早からならえば簡単に勝てるだろう。そういうポジティブ思考。まあ、千早のすごさを思い知ったというのがありますけどね。
むしろ、負けているのがおかしいぐらいだ、という超楽観的思考によって、彼は苦しみを知らずに邁進し続けるのだと思う。そういう意味ではメンタル面でのケアをしなくていいので楽な性格なんですよね。
落ち込んで立ち直れなくなってしまったら、次の試合以降も連敗続きになって、終いにかるたが嫌になって辞めてしまう。そんな未来を考えなくていいので、とにかく、がむしゃらに覚えさせる。筑波は成果主義だから、自分より弱い人間を見下し、強い人間に憧れる。
なら、お前自身が成果が出ていないじゃん、というツッコミが効いてくる。下の句かるただから、下の句かるたで勝負すれば勝てるんだよ、みたいな反抗で自分のフィールドに引きずりこもうとせずに競技かるたで勝負する。
そして、負けたら負けたでそれを認める。筑波に限っては可哀想なんて思わないと思っていたけれど、意外に彼の人間らしさが感じ取れたかも知れない。
コメント一覧 (4)
筑波って本当にすぐに消えてもおかしくないキャラだっただけに今回の話で一気に作品世界に入ってきた感じです。確かに筑波のやっていることはほめられないけれど、忠実というのは納得できる気がします。本当に下の句かるただけやりたければ、かるた部をやめればいいし、かるたそのものをやめてもいいのに、そこは諦めない強さをもっているのですよね。だからこそ、肉まんくんが必死に教えるわけで、そこにも納得。
「一枚、一枚!」はいいですね。『ちはやふる』の世界では太一と肉まんくんの昇格が一枚で勝負が別れるように描いていたりするので、一枚さえ取れれば何かが変わるんですよね。かるた一枚取れたぐらいで、ってつい思ってしまったりするのですが、千早がいつも最初の一枚だけでもっていう思いが筑波にシンクロしているから、泣けてくるんでしょうね。
本当、大手柄ですよね。その最初に一枚取った時には、千早の小学生時代に原田先生報告した場面を思い出します。己の弱さに敗けるというのは深いですね。これからも強くなるための一歩一歩ってことですかね。チーム戦で男塾は思い浮かばなかったw。