今期は時間がないので暇を見て少しだけ見てついていくのに精一杯という感じで、今期の面白いアニメの多さは異常。全てを網羅できていない現状です。それにまだ見れていない2クール作品や第2期作品。2クールはよほど好きでないと諦めてしまう。1クールだと見やすいので嬉しいんですけどね。2クールで見れたのは『氷菓』と『戦国コレクション』と『黒子のバスケ』と『アクセル・ワールド』ぐらいか。いつになったら『Fate/Zero』が見れるんだろうか?

今期は感想書いている作品は感情に任せてシリアスな感じで書きましたが、逆にあまり考えないでギャグコメディなどの雰囲気だけでも楽しめるアニメもあって、両極端な傾向にありました。でも、ドシリアスな作品はなく、ちょっとしたコメディ風味で気楽に見れるようになっていく風潮なのかも知れません。そこにエロも混ざっている作品も多かったけれど、基本エロいのは好きでないので。

今季終了対象作品は22本で結果的にほぼ過去最高本数という。感想は最終的に3本という少なさ。感想の数は減っていくけれど、その時間をアニメ視聴にあてるので決してアニメが面白くないわけではないっす。むしろ、逆なんですよね。
とりあえず、好きなアニメ順に書いています。

−夏季終了アニメ全体感想−


この記事では、

 氷菓
 TARI TARI
 ココロコネクト
 人類は衰退しました
 夏雪ランデブー
 織田信奈の野望
 戦国コレクション
 じょしらく
 AKB0048
 境界線上のホライゾンII
 超訳百人一首 うた恋い。
 えびてん
 この中に1人、妹がいる!
 ゆるゆり♪♪
 黒子のバスケ
 アクセル・ワールド
 貧乏神が!
 ゆるめいつ3でぃPLUS
 カンピオーネ!
 恋と選挙とチョコレート
 だから、僕はHができない。
 はぐれ勇者の鬼畜美学


の全体感想を書いています。

氷菓 - アニメ画像002
★氷菓 [評価:S]

ネタが知れればそれほど見直されることがないミステリーというかなり分が悪い部分も青春学園モノにすることで人間関係の面白さや生きる意義を痛烈に訴えかけているのに、どこかほろ苦くも甘いストーリーとして仕上がっていたという意味ではかなり面白かったです。ミステリーモノなら密室殺人とか誰かが殺されたなど、単純な理由で人が死ぬことに対しての慣れが恐いとは思っていたんですよね。どこか人間という生き物に対しての想いが希薄化している風潮が実写ドラマのミステリーとして好まれている。

こちらは日常の謎、あくまで平凡でありながらも、実際に直面する場面が多く、日常の中でも「私、気になります」といった感じで気に留めれば、多くの自分の知らないことが周りで起きているわけです。それを流してしまうのはどこか日常に変化を求めてしまう気運があるわけです。

非日常を望んでいる中でその非日常的な何かが起きないかな、毎日がルーチンワークみたいになっているというマンネリを感じている人はに是非見て欲しい作品。ミステリーでも、青春学園ミステリーなので『Another』なら死んでたことも、この世界ではあくまで劇中劇に留めて、どこか切なくも希望を感じてしまうようなそんな面白さが潜んでいました。

古典部としての活動という意味ではそれほど部活モノって感じさせずに、一人ひとりが誰かと繋がって話す場として用意されているだけなのに、この部室がかなり愛おしいものになっているのは、やっぱり4人が過ごしている時間がとても楽しそうで羨ましいと感じてしまったからかも。

平凡な毎日を享受しようという奉太郎とどこか奇抜な世の中と感じて自分は何も知らないことが嫌なえる。両者とも性格が反対を向いていますが、その正反対さが上手くかみ合って、いつしかお互いの性格や願望を理解し合い、尊敬する恋仲になっていく進展がもどかしさを感じつつもその恋愛要素の慎ましさが愛おしくも楽しい本作品でした。京アニ作品では『ハルヒ』に続いて2番目に好きかも。


TARI TARI - アニメ画像021
★TARI TARI [評価:S]

P.A.WORKSの中でオリジナル日常系ドラマという意味では『true tears』の日常での哀しさ、『花咲くいろは』の現実に負けない根性、そして、『TARI TARI』で何かに打ち込むことで人生の楽しさを感じるという意味では、この3作品は自分の中ではかなり特別になっています。特に『TARI TARI』は第2話がヤバかった。感動に震えて涙が出てきたもの。本当にこれを最終回にしてもいいくらい。1時間でこれだけのドラマを仕上げられるという脚本のすごさに驚愕しました。とりあえず、見ていない人は第2話まででいいんで見て下さい。そしたら、きっとハマると思うから。

この作品が好きなのは、美少女の罵声というご褒美が聞けるから 恋愛要素が限りなく少なかったことですね。どうしても、女3人男2人となると、恋愛を入れたくなりますが1年間に満たない間にそれを詰め込んでしまうと、なんだか焦点がボヤけてしまうような気がして、1クールに収まりきれなくなってしまいそうなんですよね。

むしろ、大智が紗羽が一生懸命に振り付けの練習を見た時に感じた気持ちというのが一番の見所でやっぱり人を好きになる気持ちというのは過ごした時間だけではなく、自分にはないものを持っていたり、陰で努力していたりしてその人の内面に惚れることが多いのですよね。

まあ、一目惚れで外見から内面を想像する人も多いですが。なので、その内面から溢れている等身大の彼女を見て自分も頑張ろうという気持ちになる。それが恋愛だけでなく全体で共通していた気がします。何かに向かって努力する。それが苦手なものであっても、無理だとわかっていても、たとえ自己満足に終わっても、本気で挑んだことの喜びって計り知れないんですよね。

最初は来夏が教頭の教育方針に対しての反感から始まった「合唱部」も、いつしか、和奏を通じて、母親のまひるから教頭の過去へとつながっていく。それは音楽という一つのことに対して楽しんで過ごすことが出来るという青春の素晴らしさに気づき始めて、それが周りに浸透していく感じがたまらなかったです。趣味であろうとプロであろうと、それが本気ならその人にとってはかけがえのないもので、他人がとやかく言う筋合いはないのですよね。それだけ何かに対して本気になれるものを見つけたいと感じさせる作品でした。


ココロコネクト - アニメ画像005
★ココロコネクト [評価:A]

最初はありきたりの男女入れ替わりものだと思ったんですよ。しかも、何もやらない集まるだけの部活。入れ替わったら、胸を触る太一。ここまではテンプレ。そういう意味では初回で視聴者の心をつかむのには失敗したかな、と感じています。触りだけ読んだ限りではそういったエロ要素が全面に押し出されてしまうので、ああ、またtだのエロ萌え系か、みたいな感じだったのかも知れない。その上、原作イラストは白身魚という堀口悠紀子だし、OPのカバンが並んでいるのを見て、男がいる『けいおん!』みたいな印象が非常にもったいない。

これは『バカテス』でもそうだけど、初回が設定とキャラ紹介だけで終わるなら、せめてそこに魅力を感じさせないと一話切りの対象になってしまう。『バカテス』はコメディノリが見えたから第2期も作れたけど、『ココロコネクト』はファミ通文庫の中でも売れ筋作品なんだから、何か引きに面白さを残すようなものを残して欲しかった。そういう意味では、初回以外の引きは最高の作品で、回が終わってED曲が流れているときに次回予告映像の辛さと叫びのチョイスが素晴らしくてなんだかそこだけで泣けてくるんですよね。編ごとに変わるEDも最高だった。特に過去ランダム編。

内容としては、太一と義文が男同士で語り合う所が良かったですね。『ココロコネクト』は女同士の友情という面では姫子と伊織が傷つけあって慰めあって支えあっていたけれど、太一と義文は結構さっぱりしているんですよね。悩みは打ち明ける程の仲でありながらもどこか二人で出かけるというわけでもなく、最初の方は姫子ツッコミのエロキャラと化していた義文が太一と話すときは、どうしても深刻な話になってしまう。だけど、そこにはやっぱり彼らなりの希望があって強さがあるんですよね。それが絶対的な強さかと言えばそうでもなくて、自己犠牲野郎で誰でも救えそうな太一も失敗するし弱さも見せる。そこに人間臭さがあって面白いんですよね。

『ココロコネクト』ではネガティブな発言や行動が多いけれど、涙も悔しさも全て諦めには繋がらずに、そこはどうにかしよう、どうにかしてやろう、という文研部で統一した意志があって決意があるんですよね。それぞれの思いや目標や夢は違っているけれど、その思いを誰もが大事にする。いわば、文研部の中では誰もが他の4人のために自己犠牲野郎になっているわけです。その気持ちというのはやっぱり葛藤もあるし悩みもする。だけど、誰かが誰かのために動く思いというのはそれだけ仲間同士の思いやりがあるわけで誰もが孤立していないというのが好きでたまらないわけです。

最初は太一と伊織と姫子、義文と唯という感じで、義文と唯だけ浮いているなぁ、この二人必要なのかなぁ、なんて浅い考えでいたけれど、それが良い方向にオリジナリティを創出していた気がする。太一と伊織と姫子の恋愛の三角関係に伊織と姫子の友情がある。ただそれだけで終わってしまうと、恋愛と友情の二つだけしか見えてこないけれど、義文がいるだけで太一の行動原理がわかりやすくなるし比べやすい。そして、そこで仲違いもあったり、唯一筋にしか見えなかった義文としても、色々考え、何も出来なかったとしてもとにかくやってみる。精一杯やってダメだったらダメで割り切る性格が表面化してきて、恋愛部分では太一を食ってしまう勢いだった。

それと、唯。義文にただ好かれて照れるだけというポジションだった彼女が段々と強さと脆さを出し始めてからは、一人では出来ないこと、誰かと一緒に入られる幸せを感じ始めた所が良くて、義文と唯は終盤になってから面白くなってきて物語の広がりを見せて、飽きることはなかったですね。太一や伊織や姫子は各話感想でかなり書いているので省略するとして、本当の苦悩を見せる人間らしさを存分に感じさせる作品でした。


人類は衰退しました - アニメ画像001
★人類は衰退しました [評価:A]

「わたし」ちゃんのキャラの心はなぜこれほどまでに荒んでいるのだろう、と感じさせはするもののなぜか納得出来る所や共感出来る部分もあり、それは自分自身の心も荒んでいると思わせるのと同時に俯瞰的に世の中を見れば、おかしいことだらけであることの証明でもあるわけです。そうやって人間は自分を正当化していく生き物なのです。だから間違っていないのです。

周りも「わたし」も現実的におかしい上に、その人類が衰退していくのにどこか牧歌的な雰囲気が可笑しい。そして、妖精さんのお菓子に対する執着という、「おかし」が全てのキーを握っているのだという疑念が晴れないままに終わってしまったモノ哀しさ。まあ、そんなどーでもいいこととかも含めて、何か社会風刺的な感覚と世の中は楽しいことに満ちている。人間さんはそれがわからんとです。という妖精さんの姿勢に見習ってこれからはポジティブに生きることを決めた時にはもう最終回を迎えてしまったわけで、ぽっかりと心の中に穴が開いてしまった田中ロミオという人間の虜になったということは一生忘れないだろう。




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★夏雪ランデブー [評価:A]

NTRという前情報とPVでなんだか昼ドラみたいな感じでこじれた三角関係みたいなのを想像していましたが、全然違いました。確かに三角関係といえば三角関係なんだけど、そこに存在しない人がいるだけでこれほどまでに切ない物語を描いてくれるとは思っていなかった。ただ、嫉妬して裏切られてそれで円満解決みたいな感じで終わるかと思っただけに、葉月の複雑な想いは否定されるのか、それとも守られたまま、六花の幸せと天秤に比べながら、自分の気持ちに整理をつけなくてはいけない。亡くなったけれども、彼女の気持ちは揺るがないものだと信じたい。だけど、このまま独り身でいる彼女を見るのも可哀想。そんな葛藤が繊細に描かれていました。

バツイチで本当に愛している人を思うために島尾の性格を見極める。本当に彼女を救ってくれるのか。本当に彼女を大事にしてくれるのか。だけど、その想いは島尾が上手くやることで、六花の気持ちは葉月への気持ちは薄らいでしまう。それがなんだか悲しくてフクザツな気分。だけど、葉月はとにかく負けない。そして、島尾も負けない。これほどまでに一人の人を愛するということに対しての思いを感じさせる作品もそうそうないと思います。

バツイチの感覚がわからないだけに、今の時代では離婚再婚が普通みたいになっているけれど、結婚するということに対して、心に決めた人は一人でいたい、という気持ちもあるけれど経済的事情や孤独を感じる弱さを克服して一人で最期まで貫き通した方がいいのか、それとも、葉月と過ごした時間は思い出として過去の出来事として大事に心に閉まって、現実を見て切り替えた方がいいのか、この大人の揺れる感情というのを最高に表現していました。


キャプ - アニメ画像015
★織田信奈の野望 [評価:A]

最高のキャラアニメだった。もうね、Studio五組のキャラの可愛さとボンズの暗さが相まって不思議空間を創りだして、基本、コメディノリだけど、意外にシリアスでも楽しめるということで、総合的に判断したらかなり私の中で上位に食い込んでくるほどに面白いと感じてしまった。もうやられたって気分ですよ。戦国時代の人物女体化は下の『戦国コレクション』もそうだし、『戦国乙女』もそうだけど、もう飽和状態なんですよね。もう戦国モノはもういいよ、ってぐらいにアニメでは放映されまくりで嫌でも戦国大名の名前を覚えさせられるという厳しい現実の中で、史実に忠実という、これまた普通の作品が出来上がりそうだと思ったら途中で方向性が変わってしまったという。

それが良い方向に出てくれました。史実に忠実なら歴史の教科書を見れば先の展開は見えているので面白さはないけれど、あえてその中でドラマを見せるのなら作者は尊敬しますが、そこまでの技量と求められている視聴者層を知った上での作者なりの持ち味を発揮できていた気がします。もう歴史の教科書なんて10年以上読んでいないし、歴史に詳しくないし、これを見て学ぼうと思って見てみたらごらんの有様だよ。

個人的に戦争モノや簡単に人を殺しあいそれが普通と感じる作品とか嫌いなので、あまり歴史モノは好んで見ていないのに、なぜか『戦国コレクション』と『戦国乙女』とこの作品はそれが全くといっていいほどないので、キャラの名前と簡単な設定だけ使ってあとは自分流に色付けしていく。この三つの作品は後世に語り継ぎたいぐらいの三大戦国女体化アニメとして自分の中で不動の地位を築き上げそうです。(てか、この三作品とも別に無理に戦国モノにしなくてもよくね?と、思ったりw)

とまあ、作者のストーリーはそれほどまで最高ってわけじゃないけれど、キャラが可愛ければどうにかなるんだというのを実感させてくれた作品。もうキャラ同士の掛け合いだけで十分楽しめるし、そこにありきたりではあるけれど独特のキャラ性を持たせることで、誰もが好きになってしまったですー。どうしてくれるですー?

例えば、敵将が男と残念がる私はもう新キャラが美少女ロリを期待して毎回全裸待機していたわけで、半兵衛がなんだかイケメン武将でこれは孔明の罠かと思うほど、あの人を思わせて、まあガッカリはしたけれどそれはそれでありかもなーなんてダウナーな気持ちで見ていたら、ロリ半兵衛(CV:小倉唯)ちゃんとか卑怯すぎるだろう。これだけでこの作品は神アニメと化しました。「いぢめる?」と言われた日には違う意味でいじめたくなってしまうこのインパクトは一生忘れない。


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★戦国コレクション [評価:A]

これ、すごいよね。何か評価つけるのもおこがましいくらい。純粋に流し見しても楽しめるし、深く考えても楽しめる。なんだか最高のアニメを作ってしまったんじゃないか、と思ってしまうほどの奇抜さ。そして、それを打ち消してしまうほどの萌え要素。その絶妙な塩梅がちょうどいいみたいな感じで、何で大ヒットしなかったのかわからない不思議。

24分程で終わってしまう各キャラの短編ストーリーは短くも長く感じられるような印象で、じっくり見ると本当にこの世界はどうなっているのだろう? このストーリーの訴えかけたかったものはなんだろう? と考えながら見ると、なんだかよくわからなくなってしまうんですよね。まあ、それはきっと有名な古い洋画が元ネタになっているからで、むしろ、その洋画を見ないと理解できない部分が多かった感じ。色々アレンジはしているけれど、テーマやメッセージ性は変わらないと思うので、その洋画を見たくなってしまう。

でも、脚本が各話で違っているので、人によっては重たい話をしたり、軽い話をしたり、奇想天外な話になったりと、見る度に『戦コレ』のイメージが変わっていくので一つ終わるごとになんだか爽快感と切なさと楽しさが混じっている。次回がどうなのかは気にならないけれど、だけど見てしまう。各話で違うとだいたいつまらない話ができてしまうものだけど、私が見た限りでは全部おもしろいと感じました。

特に、第18話だけは見て欲しい。この話だけ別格でした。これだけ感想書こうと思いましたが、私には力不足でこの魅力をどう説明すればいいか言葉が出てこない。とりあえず言えるのは、第18話だけで言うなら、このクールでダントツで一番だったと思います。とにかくシリアスなお話で萌えとか全く関係なく誰でも楽しめる(楽しめるという表現も違うし、とにかく見て)。自分だけでは思うことがない新しい何かを感じることが出来る、そんなお話です。『戦コレ』は基本各話でつながっていないので、この第18話だけ見ても大丈夫です。


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★じょしらく [評価:A]

はじまった時は久米田だから、という理由で避ける人と私みたいな久米田信者みたいに全力で見る人とで別れるだろうなぁ、って感じていました。まあ、実質『絶望先生』でも賛否両論というかシャフト信者をある程度は取り込めたので、第3期まで放送してくれてありがとうってな気分。第4期もヨロシクね。

で、このアニメ放送が決まった時には、「アニメ? ドラマCDで十分だろう」という声が絶対聞こえてくると思っていました。だけど、『生存』のくりむの声のように、「メディアの違いを理解せよ」ってことでまさかの小ヒット。毎回、単打を打ちまくりです。田中将賀のキャラデザと原作のヤス作画のゴールデンコンビから、間違って、『とらドラ!』の第2期だと思ってやってくる人がいたとか、いないとか。

まあ、「そんなつまんねーこと言うなよ」という魔梨威さんの一言が出てきそうですが、脚本の横手美智子が久米田ワールドを上手く料理しましたね。この人は無難なコメディをやらせたら右に出るものはいない。って、無難なコメディってなんだよ。自虐ネタと風刺ネタのオンパレードだけど、全くそれを感じさせない(久米田信者なら割りと普通なので)ぐらいに可愛い女の子がキャピキャピしていて、まるで『けいおん!』空間にいるかのよう。(木胡桃「そう思わせるのが面倒なんだよ」)

最終回を放送した時にはやりきった感は半端無かったですね。もう、どこから苦情が来てもおかしくない。しかも日本の上の方の国からも。それで打ち切られずに頑張りました。エロアニメでもないのに、モザイク多用しているアニメもそうないだろう。そのモザイクがBDでは消えるとしたら神。原作ではぶつ切り感がすごいけど、アニメでは大丈夫だった。これほどまでに放送が終わった時の安心感があるアニメはないだろうなー。あるとしたら、『えびてん』ぐらいか。


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★AKB0048 [評価:A]

最初は『マクロス』の河森正治が原作で制作がサテライトということでロボアニメは見ないでもいいかな?って思ったけれど、岡田麿里がアイドルに対してどう思っているのか知りたくて見ました。最初はかなりもめたみたいだけど、『AKB0048』として面白い作品に仕上がったと思います。岡田麿里がセーブしてアイドル論に対する主張を抑えた感じが逆に良かったですね。結果的にアイドルは消費されていつかは消えていく眠った時の夢のような感覚で、旬がすぎればそれで終わりということを言えればこれはアニメヲタとアイドルヲタとの対決だな。2次元 vs 3次元。そんな構図になりそうだったけど、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』みたいに名前と見た目だけを有効利用した感じで、全くAKB48を意識しないで見れました。

まあ、逆に言えば、AKB48関係なくね?みたいな感じで終わってしまったので、『アイドルマスター』と同じ印象を受けました。なので、AKB48ファンがBDを買ったのか定かではない。むしろ、話題になったのはTOKYO MXで1クール遅れて放送する愚痴をツイッターで吐いた社員ぐらいしか反響がないという点ではなんだかもったいないですね。3次元と2次元の架け橋的な作品になったら時代を象徴するアニメにもなり得た。

だけど、3次元のアイドルヲタだったけど2次元に移った私からすれば、3次元のヲタを2次元に取り込むのは至難の業だったと思います。3次元の個人的経験からすると宝くじの一等に当たる感覚で将来付き合うことが出来るかもしれないという妄想があって、そのお近づきのためにライブに行ったり、グッズを買って応援したりと、妄想が段々と現実的に思えて、ますますハマってしまう。それが一時的だとは知らないので。

まあ、3次元だったら周りから見れば普通の人間が好きだという感覚があるので、ある意味社会的扱いは悪くないけれどね。でも、熱狂的になると部屋の中を見たり語り出したら止まらないという感じの人を見れば引くと思います。まあ、それは2次元でも同じ感覚ですけどね。3次元ヲタだった頃より部屋の中が年々ひどくなっていく。私の場合、家族にも引かれていますからね。同じヲタ同士であってもなんとか隠しているぐらいですw。

って、無駄話でしたね。シナリオはそういう意味では普通で良かったです。普通というのはアイドルを目指すアニメといいつつもなぜか戦うけれどね。でも、人が死んだり、殺しあったりするアニメではない安心感がありました。それにアイドルの夢を幻想として片づけたり、ヲタに対して注意喚起するような内容でもなかったので普通のアニメとして楽しめました。それに彼女たちの葛藤を描いて夢物語だけでは終わらせないという意味では希望と夢と涙が見れたという意味では本当AKB関係なく面白かったですね。

未だに高橋みなみぐらいしか覚えていないw。アニメでの彼女が一番好きでした。どうせなら、本人役は全員本人にやらせてみれば面白かったけどね。そこは誰が譲らなかったのかわからないけれど、作品としての仕上がりを考慮するなら声優起用は正解だったと思います。とりあえず、たどたどしさが残る研修生だけではAKB48ヲタは来ないだろうけれど、あれはあれで良い味出していました。


キャプ - アニメ画像008
★境界線上のホライゾンII [評価:A]

なんだか『ホライゾン』ってキャラの性格や造形が奇をてらっているようで意外と普通に見えてくるのはなぜでしょうね。もう川上稔の世界にドップリ入り込んでしまったかのよう。『終わりのクロニクル』はそれほどキャラが奇抜な感じではなかっただけに交渉という心と口で相手との会話に緊張感あるもので、その言葉巧みな交渉術が面白かったので、それを『ホライゾン』では、ちょっと穏やかな感じで交渉が見られて、その内容が必死に学園祭を行うための交渉術というのも笑えて満足。

バトルものだけど、黙って剣を振るったり、弾丸を放ったりしているけれど、防御がかなり完璧で相手を倒すというよりも相手を試すって感じで、そのバトル中も技の説明を入れたり、相手の心を読みながらなにげにここも交渉術の一環なんですよね。で、お互いが譲歩しあって幸せな結末を迎えるという、そんな安心感。だけど、時には死や重傷になるというショックもあって、物語が全く読めない。キャラが多すぎて、覚えきれない分、それぞれにドラマがあってキャラを皆生かしているという意味ではいつまでも放送して欲しいアニメになっていました。

特に今回は点蔵が主役級になっていて意外だったでござるよ。この見た目だとただのコメディキャラとしての一部なんだろうなぁ、って思っていたのを見事に裏切ってくれました。こんなナリでも格好良く見えてしまう。人間は外見じゃないんだ、人と人との出会いと過ごした時間というものはそんなちっぽけな見た目とは裏腹なんだという面を見せてくれて改めて川上稔のスゴさを感じました。この作品も本当に永遠に続くんじゃないだろうかw。


キャプ - アニメ画像010
★超訳百人一首 うた恋い。 [評価:A]

百人一首ってこんなに美しかったのか。小倉に親戚がいるから子供の頃はよく遊んでいました。蝉丸が出てくるのが怖かった小学生の頃。受験でみんなが必死な中、上の句と下の句だけを必死に覚えて学校内の大会で一番枚数を取った中学生の頃。学校で表彰されたけど、周りから密かに「そんなことに夢中になってバカみたい」というつぶやきが聞こえてきて、それだけに打ち込んでいたわけではないけど全然勉強していなかったのは事実なので、確かにバカでした。今は『ちはやふる』でようやくその頃の気持ちを理解出来たので後悔なんてない。何も取り柄がないので、自分にしかできないことを目指したかったんだと。

でも、それは競技かるたの世界で、百人一首のうたの意味には全く関心がなかったですね。だから、この作品を見てようやく理解できました。確かに『ちはやふる』でうたの意味は説明されていましたけれど、それがドラマとして再現されると、時代背景も心理も今とは違う中で、こんなにも人の思いが凝縮されたメッセージとしての短歌という意味ではハッとさせられました。

それに恋という意味では結構ありきたりなんじゃないか、という偏見がありましたけれど、恋ってこんなにも複雑だったんですね。最近に作られたドラマよりもよっぽど面白い。それはやっぱり心の部分でキャラごとにどういう思いを持っていたかという点では想像をかきたてる所もあって、事実もそこに含まれる点でのリアリティがあったからこそで、この作品にしか出来ないことを表現していました。


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★えびてん [評価:B]

原作を見る限りではなぜアニメ化されたし?という疑問が残る作品に望むものはただひとつ。女の子が可愛ければいい。パロもギャグもストーリーも何も求めていないので、惰性で見ていてなんだかこの空間っていいなぁ、って感じられれば問題ない。劣化版『生徒会の一存』と言われても構わない。

狗神煌の描いたキャラが動いているだけでいいんですよ。そして、脱がされると。そのエロ要員としての金森がどれだけ輝けるのかが問題なわけで、本当にエロだけって感じだけではなく、ちょいエロで留めるネタがあるだけで満足です。それは野矢の金森に対する歪んだ愛情で、その歪んだ愛情を好む(同人誌的な意味で)金森との友情物語と考えれば、ほら素晴らしい作品に見えてくるでしょう? まあ、言ってみただけですがw。

アニメ効果で原作の『えびてん』が逆に多少売れなくても、狗神煌の画集が売れれば成功なんです。そして、冬コミでは金森のエロ同人誌が一杯出てウハウハ(願望

まあ、一番面白かったのはアニメではなく、公式サイトとPVで流れた『Treasure』という感じでした。別にアニメが面白くなかったというわけではないですよ。公式サイトの遊びが面白すぎたんですよぉ。


キャプ - アニメ画像002
★この中に1人、妹がいる! [評価:B]

妹と結婚してもいいじゃない、という第三者視点で見るとこの妹という女の子に対しての目が変わっている財閥の息子。てか、高校生で伴侶を見つけなさいという無理難題を押し付けている上に財閥の名に傷がつかぬように気をつけろという命令があって、妹が兄と結婚したがっているという設定だけで、もうファンタジーですw。

一応、妹が誰かという意味でミステリーっぽさは出しているけれど、あくまで、それっぽいってだけで途中で誰でもいいや、と思えてしまう構成でした。なんていうか、ボイスチェンジャーとか校内放送とか謎解きはあったけど、それはその種明かしが最初に作られて、それでそういった謎解き要素を含んでいるので、真相が明かされたときは、あれ普通だな、って感情しか抱きませんでした。むしろ、そろそろ判明しろよ、とか別にキャラの背景とかどうでもよくなっている自分がいて、素直に作者のが描く物語には没頭できなかった。

だけど、なぜか見てしまう。気になるというよりも、キャラの見た目の可愛さとか、おかしい言動がなんだか新しく見えてしまう不思議。不法侵入とかも含めて省吾への愛という表面上の妄想を抱かせて、実は財閥の息子で金狙いにしか思えなくなってしまうくらいに積極的に結婚を前提に、いや、もういますぐ結婚でいいじゃない、みたいな感じで迫ってくるので、お金目当てではないといいつつも、これ絶対に省吾への愛と言うよりも結婚という事実を作って、何か言いがかりをつけて即離婚して、慰謝料をもらうという計算の方が高くて妹と結婚するよりもそっちの懸念を感じて欲しいと思った。だけど、高校で伴侶を見つけるという設定があるから、どうしてもそういう人と結婚することになってしまうだろう省吾のことを考えるとかなり不憫だと思う。そういう意味では言動での愛の裏側を見つけるのって難しいね。


キャプ - アニメ画像006
★ゆるゆり♪♪ [評価:B]

第2期も相変わらずでした。なもりのゆるゆり世界はどこか独自性を持っているから、ネタとして面白いかどうかというよりも、キャラを愛でることが出来るかどうかなんですよね。もう、好きなキャラが一杯いる人にとっては好きでたまらないと思いますが、私は好きなキャラがいないのが問題だった。唯一、好きだと言えば生徒会長ぐらいかな。無口美少女ってたまらないのに、喋っているのに聞こえないとかどんだけw。

あとはゆるゆり世界ではあるけれど、ガチ百合世界ではないので、視聴者のカップリング妄想余地を残したのが大きいです。さくひまとかこんなに盛り上がるとは思わなかったけど、百合のカップリングではいつの間にか腐女子の思考を男性にも取り込んだという意味では唯一無二の作品としてこれからも頑張って欲しい。


キャプ - アニメ画像009
★黒子のバスケ [評価:B]

視聴前にこの作品は『スラムダンク』のような本格的バスケではなく、『テニスの王子様』に近いモノと言われていたので、「バスケットボールが二つに!」「ゴールが消えてる!」とかそんな感じだと思ったんです。だけど、意外に普通だった。黒子ということでただ見えないだけの設定だったので一応バスケっぽいじゃない、ということで話も悪くないですし、結構楽しめました。キセキの世代というライバル設定もいらないんじゃないかと。

あとはキャラが良かったですね。これは腐女子歓喜だわ。ってぐらいに男っぽさと友情にも似た青春を感じさせたけれど、これほどまでにヒットするとは思わなかった。個人的評価は低いけれど、世間的に見ればダントツでトップでしょうね。時代が求めているのはこういう作品なんだということを実感させられました。あ、決して嫌いではないですよ。バスケパートは白熱したし。


キャプ - アニメ画像000
★アクセル・ワールド [評価:C]

黒雪姫は良かったんだけど、それだけなんですよね。本当にSAOを書いた作者と同じなのか?と疑いたくなるくらいに主人公の思考が対照的。鬱な主人公はそれで楽しめるんですけれど、その鬱さが嫌になるほどの鬱。そこに少しの正義感があるけれど、その正義感もあくまでエゴで終わってしまった。キャラデザもそうだけどカッコ悪い主人公でもカッコよく見える時があるかも知れないという可能性を提示したのですが、私はカッコよく見えなかった。きっとそれだけ。

それに格闘ゲームモノってあまり好きじゃないので、周りの中でヒットしたとしても自分の中ではヒットしない理由はそれだけなんですよね。SAOとは違いファンタジーっぽさがない分、厳しい現実との葛藤とか上手く描けていたと思いますけれどね。仮想世界へと逃げを選ぶか、現実の中で戦い続けるか。その二つの作者のメッセージだけは知りたかったです。


キャプ - アニメ画像011
★貧乏神が! [評価:C]

絵柄がちょっぴり古いし、白髪がニャル子さんを思い出すけれど、テンポとノリが心地よくて、ギャルコメディとしては王道ではあるけれど、かなり面白い所をついていたと思います。しかも、毎回、ただのコメディだけでは終わらないってことでちょっぴり良い話にするオチもついていて、王道コメディの在り方を感じさせてくれました。

萌えっぽさを少しは出しているけれど、それはヒロインが可愛い女の子ってだけでそれほど可愛くない、というw。だからこそコメディとして成立しているわけで、絶世の美少女でこんな性格だったら許せちゃいますからね。でも、ある程度の学園のヒロインぐらいだったら、少々の性格の悪さと恋愛を天秤にかけてどっちを選ぶか迷ってしまうけれど、やっぱり美少女であってもそれだけの幸せぐらい分け与えろよ、みたいな感情が先行して、最終的にはちょっと可哀想かな?なんて思ってしまう起承転結が激しいアニメでありました。


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★ゆるめいつ3でぃPLUS [評価:D]

なぜ、第2期までやったし?(いや、2クールみたいなものだけど) OVAも見ているし、原作も見ている私も私なんだけどね。何が面白いのかわからない所が面白いみたいな、、、感じにならない。斬新。斬新すぎて話にならない。

なぜ私はこんなアニメを見ているんだろう?って感じさせるゆるアニメ。略して、ゆるめ。3分だから仕方ないと割り切れる。ダメ人間はどこまでいってもダメなんだ。誰でも、自動的にそんなアンニュイな気分にさせてくれる効能があります。


キャプ - アニメ画像001
★カンピオーネ! [評価:D]

「その者は――カンピオーネである!」
初回のラストに笑撃を受けた。まさかのナレーション。なんだろう、物語の壮大さを出そうとして、逆に陳腐に聞こえてしまったことでなんだか笑えてしまった。初回の設定とかエロ要素とかは普通だっただけに最初からインパクトを残す意味では成功したと思います。もう、このあとどうなるのか気になるじゃないですか。

しかも、花田十輝先生がシリーズ構成に入っているんだから、原作が多少アレでも、映像でストーリーの魅せ方やこの作品の良さを最大限に発揮したと思います。とにかく、ひよっちの声で甘えられるとなんだか体が火照ってきます。全く『僕H』の誰よりも魅力的だったよ。だけど、感情面で主人公に惚れているという部分ではちょっと恋愛部分では薄すぎてそこの軽さはもったいなかったなー。


キャプ - アニメ画像013
★恋と選挙とチョコレート [評価:D]

視聴前に絵はいいけれど、ストーリーは期待しない方がいい、と何度も言われてきたけれど、このタイトルを聞かされれば何だか甘酸っぱい青春と恋愛を見せてくれるような感じがして密かに期待していたんですよね。だけど、結構普通でした。何が悪いってわけでもないので、何が良いかっていうと言葉につまるような感覚。

可愛い女の子が出ていればいい。と、『えびてん』みたいな感じで惰性と部室内の雰囲気の楽しさだけを見ていましたが、何もストーリーに起伏がないので先が読めてしまうんですよね。奇想天外な感じにして欲しくはないけれど、これといってオススメする要素がないアニメになってしまった。せっかく初回の冒頭のひき逃げで証拠写真を隠滅するほどのシリアス感はあったのになー。


キャプ - アニメ画像004
★だから、僕はHができない。 [評価:E]

タイトルそのまんまでした。タイトル詐欺が横行する中、直球勝負でしたね。もう、このタイトルだけでその層は食いつくというか、こういうタイトルの作品を放送していいのかどうか。『人のSEXを笑うな』って本もあって売れましたけれど、こういうタイトルをアダルトでないコーナーに置けることもなんだか規制の方向が間違っているような気がします。

って、別にタイトルはどーでもいいとして、ハーレムアニメの十八番はMF文庫Jと相場は決まっているので、それに対抗してきた富士見ファンタジア文庫の決断はある意味すごい。確かにファンタジーだけど、ラノベの老舗としてそれはどうなのかって内容でした。他にも正統派ファンタジー作品は一杯あるのになー。そういう意味では電撃文庫が『SAO』『ホライゾン』と出してきているので難しかったのかどうか。でも、『ハイスクールD×D』が売れたのなら、こっちも。って気持ちはすごくわかる。ギャルゲー好き層としては『ハイスクールD×D』とこの作品は違うということで、やっぱり根本的な魅力という意味ではエロさも含めてこの作品は欠けていたんでしょうね。

あとは魅力的なヒロインという意味では、絶対的服従型巨乳幼馴染に契約服従型美人戦士というのもヒロインが可愛いというよりも無理矢理設定でそうされている感があまり好きではないんですよね。あまりキャラに感情移入できないというか、そのシチュエーションだけを楽しむアニメみたいになってしまった。でも、他に楽しいポイントはあるので、日常と非日常の中で主人公がエロ思考の格好悪さを出しながら普通に生きているという意味では惰性で見れるけれど、今の流行が廃れてしまうと消えてしまいそうな作品ではありました。


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★はぐれ勇者の鬼畜美学 [評価:F]

まさに鬼畜。主人公の鬼畜さを全うしたという意味ではすごいけれど、この主人公もどこかおかしい。俺カッケー。俺、無敵、俺、強ぇー。その上、さりげなさの優しさとか持っているんだぜ。みたいな押し付けがあまり好きじゃなかった。それを否定して大人になっていくのが普通の作品なのですが、あくまでこの主人公はそのままでいさせることでこの作品のアイデンティティとして貫き通しました。

それはそれで需要はあるのかないのかわかりませんが、話があまり面白くない。エロに特化していると思えば、少しだけ良い話みたいになるけれど、それは解釈の違いであくまで主人公は非道なんですよね。それに共感出来なければ見ているのが辛くなってくる。かといって、売れに売れまくった『ハイスクールD×D』みたいに絵が可愛くない。特に、女性の体がごつくて、男性との区別がつかないくらいに肩幅が広かったり、くびれがなかったり、胸だけは大きく見せているだけということで絵にも恵まれなかったという意味では少し可哀想かも。



個人的今季ベストキャラクター、OP・ED、声優受賞発表

人類は衰退しました - アニメ画像013
ベストキャラクター賞 「わたし(人類は衰退しました)」

「わたし」ちゃんの右に出るものはいないですね。彼女の心の声と言葉に色々なモノを感じさせてくれました。もう、こんな感じで生きていれば幸せだろうなぁ、というぐらいのポジティブ思考と少しのネガティブっぽさのバランスが素晴らしすぎて、見ている私ずっと笑い続けることになるとは。かといって、時々、心に突き刺さることや言葉があってその時の哀しさとかは半端ない。

だけど、彼女の視点でモノを見るので、それはそれは何だか世の中はこんな感じを許容して、自分も許容して、そんなゆるい世の中を俯瞰しながら終末を迎えるというのは、受け入れがたい現実であっても、自分が楽しいと感じればそんな環境に生まれたことを悲観することなく亡くなっていくのも定めだと考えれば、「わたし」ちゃんを見習って現実を楽しみたいと思います。


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ベストサブキャラクター賞 「竹中半兵衛(織田信奈の野望)」

半兵衛ちゃんの可愛さは異常。サブキャラという意味では『戦コレ』の第18話登場の大谷吉継とか短い時間でのインパクトや魅力や性格を考えると彼女が一番だと思うのですが、ここはあえて萌えキャラで選びました。『TARI TARI』の和奏とか『ココロコネクト』の伊織とかシリアスに考えると一杯いすぎて選ぶのが難しい。男性キャラでは葉月亮介とか哀しさという面では最高級のキャラだった。

萌えでは『えびてん』の金森も可愛いけれど、小倉唯の声で病弱設定でロリキャラとかもう半兵衛ちゃんしかいないという。可愛いというよりも娘にしたい。いや、側室にしたい。てか、この年齢で側室が出来るとか大名って羨ましいよね。この時代に生まれれば半兵衛ちゃん…と。いや、政治的戦略で無理矢理好きでもない人と結婚もあり得るから、やっぱり恋愛結婚がいいよね。半兵衛ちゃんと。


キャプ - アニメ画像014
ベストOP賞 「Link / 愛美(織田信奈の野望)」

このOPはすごかった。何がスゴイのかって。この作品の見所を全て集約してなおかつネタバレが少なく映像的にもかなり上手い魅せ方をしていた。内容をかなり考慮して作られたOPは『TARI TARI』と『ココロコネクト』がそうだと思っていて、こちらは秀逸だけに留まらず、色々と考えさせる素晴らしいOPです。だから、今回は映像だけで選びました。

『TARI TARI』と『ココロコネクト』のOP考察はこちら。
『TARI TARI』OPに見る「動」の絶妙な演出 - アニプレッション
『ココロコネクト』OPに見る「静」の絶妙な演出 - アニプレッション

『織田信奈の野望』はキャラが多い上に男か女かは不明にしておかないとストーリーが楽しめない。だからこそ、ロリキャラはロリ全体で映して、美少女キャラは画面から次々と出てこさせ、男は渋く見せる。そんな基本中の基本に見えそうなことを映像で上手く描ききったんですよね。そして、半兵衛ちゃんにはOPでかなり騙されたわけで、それも加えると面白い。

そして、合戦シーンはあくまで戦国無双みたいに一人で何百人もバッタバッタとなぎ倒す感じではなく、キャラごとに用意された空間があってあたかもそこにそのキャラがいるのが当然みたいな感じで、なんだかそのキャラの特性や意志を映像だけで伝えているんですよね。そして、謎の疾走感ある鷹も含めてのサビの終わり。全て面白くてOP見るだけでこれで面白くないわけがないと思ってしまいました。


ココロコネクト - アニメ画像012
ベストED賞 「Salvage / Team.ねこかん[猫] featuring.片霧烈火(ココロコネクト)」

これはスゴイを超越してメリーゴーランドらしきオブジェとキャラの心境と手と手をつなぐ絆を描き出した芸術ですよね。もう、白背景でシンプルだけど、そこにはやっぱり白という過去に戻った彼らの心があって、これから人生を経験して彩られていく未来を象徴しているよう。そこからカラーがついた今があって、そこからの少しの残酷性。選んだのは誰か、選ばれたのは誰か、自分とは何か、そこから自分はどう生きていけばいい? そんな問いをEDだけで表現しきったイクニ監督の絵コンテは最高でした。

でも、私は片霧烈火の『Salvage』に感動した。もう、彼女の心からの叫びで彼らのどうしようもない現実に対する嘆きを言葉にして音にして形を変えている。辛い、苦しい、泣きたい。そんな彼らの心を代弁した片霧烈火。でも、彼女は哀しさは表現するけれど涙声には決してならない。むしろ、力強い声で打開する術を、力を蓄えて、解決に向かうための希望を感じさせてくれる。

フルVer.を購入したけれど曲としても最高の出来だったので購入をオススメします。長い期間、片霧烈火を追いかけてきた私としては『魂響』に続くほどの名曲だった気がします。


氷菓 - アニメ画像005
ベスト声優賞(男性部門) 「中村悠一(氷菓 折木奉太郎役、夏雪ランデブー 葉月亮介役)」

これ悩みますよ。『TARI TARI』の合唱が良かった男性陣や『ココロコネクト』の女性っぽい声を出した男性陣とありましたので、その4人の誰かってなりますけれど、やっぱり、奉太郎の役に感動と共感してしまってその声が愛おしく感じてしまったので、ベテランの中村悠一のすごさを改めて再確認って感じです。

あと、『夏雪ランデブー』の葉月の声もなんだか心に響いてしまった。変顔をしたり、ふわふわ浮いててテキトー人間かとおもいきや、過去のエピソードを思い出して辛さを隠して楽観的に見せていたけれど、譲れないものは譲れない。そんな頑なに言い切ったセリフとか中村悠一ならではだと思う。むしろ、最初は中村悠一だと思わなかった。段々と感情があらわになってくると彼のポテンシャルが発揮されますね。これは奉太郎含めて彼しか出来ないことだった。


人類は衰退しました - アニメ画像002
ベスト声優賞(女性部門) 「中原麻衣(人類は衰退しました わたし役、戦国コレクション 直江兼続役)」

新人声優をいつも選んでいるので、このままの流れだと小倉唯になってしまうんですよね。でも、一度選んでいるのでそれはやめて違うキャラとなると難しい。『ホライゾン』からなんて選べないし、かといってインパクトの残した声優はいない。だとしたら、歌声が素晴らしかった『TARI TARI』から、あやひーや瀬戸麻沙美や早見沙織というメンツになるけれど、瀬戸麻沙美は『ちはやふる』で十分に真価を発揮してくれたので、選びにくい。

だから、昔に戻って中原麻衣にします。というよりも、「わたし」ちゃんの魅力を最大限に出すのにはこの人しか出来ないと思う。『舞-HiME』や『CLANNAD』のイメージが強くて、そんな中原麻衣がこんなコト言うなんて、って思っていて不思議な違和感が面白かったです。どこか冷静に現状を把握して淡々と喋っているだけってそんなに面白いですかー?(と、妖精さん風に自分に問いかけてみる

いや、淡々としつつも情緒深い女性で考えていることと言葉に出すことの二面性(いや、誰もが持っているから二面性ってわけではないか)みたいな感じが楽しいんですよね。彼女の心の声を聞くだけで何か癒されます。


以下は、アニメ調査室(仮)さんがやっているアニメ評価調査。
2012春調査(2012/1-3月期、終了アニメ、49+1作品)
(リストは次の行から)
2012秋調査(2012/7-9月期、終了アニメ、43+2作品)

01,氷菓,S
02,AKB0048,A
03,貧乏神が!,B
04,TARI TARI,S
07,じょしらく,A
10,ゆるゆり♪♪,B
12,黒子のバスケ,B
14,カンピオーネ!,C
16,ココロコネクト,A
18,夏雪ランデブー,A
19,織田信奈の野望,A
20,戦国コレクション,A
21,アクセル・ワールド,C
22,人類は衰退しました,A
23,ゆるめいつ3でぃPLUS,C
25,はぐれ勇者の鬼畜美学,E
29,恋と選挙とチョコレート,C
30,境界線上のホライゾンII,A
31,この中に1人、妹がいる!,B
32,超訳百人一首 うた恋い。,A
34,だから僕は、Hができない。,E

再調査の作品は、
前回評価している方の投票は無効になります。

(以下、自由記入)

{総評、寸評など} (自由記入、引用する場合あり)

01,氷菓,S

ネタが知れればそれほど見直されることがないミステリーというかなり分が悪い部分も青春学園モノにすることで人間関係の面白さや生きる意義を痛烈に訴えかけているのに、どこかほろ苦くも甘いストーリーとして仕上がっていたという意味ではかなり面白かったです。
非日常を望んでいる中でその非日常的な何かが起きないかな、毎日がルーチンワークみたいになっているというマンネリを感じている人はに是非見て欲しい作品。

02,AKB0048,A

シナリオは普通で良かったです。普通というのはアイドルを目指すアニメといいつつもなぜか戦うけれどね。でも、人が死んだり、殺しあったりするアニメではない安心感がありました。それにアイドルの夢を幻想として片づけたり、ヲタに対して注意喚起するような内容でもなかったので普通のアニメとして楽しめました。それに彼女たちの葛藤を描いて夢物語だけでは終わらせないという意味では希望と夢と涙が見れたという意味では本当AKB関係なく面白かったですね。

03,貧乏神が!,B

絵柄がちょっぴり古いし、白髪がニャル子さんを思い出すけれど、テンポとノリが心地よくて、ギャルコメディとしては王道ではあるけれど、かなり面白い所をついていたと思います。しかも、毎回、ただのコメディだけでは終わらないってことでちょっぴり良い話にするオチもついていて、王道コメディの在り方を感じさせてくれました。

04,TARI TARI,S

最初は来夏が教頭の教育方針に対しての反感から始まった「合唱部」も、いつしか、和奏を通じて、母親のまひるから教頭の過去へとつながっていく。それは音楽という一つのことに対して楽しんで過ごすことが出来るという青春の素晴らしさに気づき始めて、それが周りに浸透していく感じがたまらなかったです。

07,じょしらく,A

最終回を放送した時にはやりきった感は半端無かったですね。もう、どこから苦情が来てもおかしくない。しかも日本の上の方の国からも。それで打ち切られずに頑張りました。エロアニメでもないのに、モザイク多用しているアニメもそうないだろう。そのモザイクがBDでは消えるとしたら神。原作ではぶつ切り感がすごいけど、アニメでは大丈夫だった。これほどまでに放送が終わった時の安心感があるアニメはないだろうなー。

10,ゆるゆり♪♪,B

第2期も相変わらずでした。なもりのゆるゆり世界はどこか独自性を持っているから、ネタとして面白いかどうかというよりも、キャラを愛でることが出来るかどうかなんですよね。もう、好きなキャラが一杯いる人にとっては好きでたまらないと思いますが、私は好きなキャラがいないのが問題だった。唯一、好きだと言えば生徒会長ぐらいかな。無口美少女ってたまらないのに、喋っているのに聞こえないとかどんだけw。

12,黒子のバスケ,B

視聴前にこの作品は『スラムダンク』のような本格的バスケではなく、『テニスの王子様』に近いモノと言われていたので、「バスケットボールが二つに!」「ゴールが消えてる!」とかそんな感じだと思ったんです。だけど、意外に普通だった。黒子ということでただ見えないだけの設定だったので一応バスケっぽいじゃない、ということで話も悪くないですし、結構楽しめました。キセキの世代というライバル設定もいらないんじゃないかと。

14,カンピオーネ!,D

花田十輝先生がシリーズ構成に入っているんだから、原作が多少アレでも、映像でストーリーの魅せ方やこの作品の良さを最大限に発揮したと思います。とにかく、ひよっちの声で甘えられるとなんだか体が火照ってきます。全く『僕H』の誰よりも魅力的だったよ。だけど、感情面で主人公に惚れているという部分ではちょっと恋愛部分では薄すぎてそこの軽さはもったいなかったなー。

16,ココロコネクト,A

『ココロコネクト』ではネガティブな発言や行動が多いけれど、涙も悔しさも全て諦めには繋がらずに、そこはどうにかしよう、どうにかしてやろう、という文研部で統一した意志があって決意があるんですよね。それぞれの思いや目標や夢は違っているけれど、その思いを誰もが大事にする。いわば、文研部の中では誰もが他の4人のために自己犠牲野郎になっているわけです。その気持ちというのはやっぱり葛藤もあるし悩みもする。だけど、誰かが誰かのために動く思いというのはそれだけ仲間同士の思いやりがあるわけで誰もが孤立していないというのが好きでたまらないわけです。

18,夏雪ランデブー,A

NTRという前情報とPVでなんだか昼ドラみたいな感じでこじれた三角関係みたいなのを想像していましたが、全然違いました。確かに三角関係といえば三角関係なんだけど、そこに存在しない人がいるだけでこれほどまでに切ない物語を描いてくれるとは思っていなかった。ただ、嫉妬して裏切られてそれで円満解決みたいな感じで終わるかと思っただけに、葉月の複雑な想いは否定されるのか、それとも守られたまま、六花の幸せと天秤に比べながら、自分の気持ちに整理をつけなくてはいけない。亡くなったけれども、彼女の気持ちは揺るがないものだと信じたい。だけど、このまま独り身でいる彼女を見るのも可哀想。そんな葛藤が繊細に描かれていました。

19,織田信奈の野望,A

敵将が男と残念がる私はもう新キャラが美少女ロリを期待して毎回全裸待機していたわけで、半兵衛がなんだかイケメン武将でこれは孔明の罠かと思うほど、あの人を思わせて、まあガッカリはしたけれどそれはそれでありかもなーなんてダウナーな気持ちで見ていたら、ロリ半兵衛(CV:小倉唯)ちゃんとか卑怯すぎるだろう。これだけでこの作品は神アニメと化しました。「いぢめる?」と言われた日には違う意味でいじめたくなってしまうこのインパクトは一生忘れない。

20,戦国コレクション,A

第18話だけは見て欲しい。この話だけ別格でした。これだけ感想書こうと思いましたが、私には力不足でこの魅力をどう説明すればいいか言葉が出てこない。とりあえず言えるのは、第18話だけで言うなら、このクールでダントツで一番だったと思います。

21,アクセル・ワールド,C

黒雪姫は良かったんだけど、それだけなんですよね。本当にSAOを書いた作者と同じなのか?と疑いたくなるくらいに主人公の思考が対照的。鬱な主人公はそれで楽しめるんですけれど、その鬱さが嫌になるほどの鬱。そこに少しの正義感があるけれど、その正義感もあくまでエゴで終わってしまった。キャラデザもそうだけどカッコ悪い主人公でもカッコよく見える時があるかも知れないという可能性を提示したのですが、私はカッコよく見えなかった。きっとそれだけ。

22,人類は衰退しました,A

「わたし」ちゃんのキャラの心はなぜこれほどまでに荒んでいるのだろう、と感じさせはするもののなぜか納得出来る所や共感出来る部分もあり、それは自分自身の心も荒んでいると思わせるのと同時に俯瞰的に世の中を見れば、おかしいことだらけであることの証明でもあるわけです。そうやって人間は自分を正当化していく生き物なのです。だから間違っていないのです。

23,ゆるめいつ3でぃPLUS,C

なぜ、第2期までやったし?(いや、2クールみたいなものだけど) OVAも見ているし、原作も見ている私も私なんだけどね。何が面白いのかわからない所が面白いみたいな、、、感じにならない。斬新。斬新すぎて話にならない。

25,はぐれ勇者の鬼畜美学,E

まさに鬼畜。主人公の鬼畜さを全うしたという意味ではすごいけれど、この主人公もどこかおかしい。俺カッケー。俺、無敵、俺、強ぇー。その上、さりげなさの優しさとか持っているんだぜ。みたいな押し付けがあまり好きじゃなかった。それを否定して大人になっていくのが普通の作品なのですが、あくまでこの主人公はそのままでいさせることでこの作品のアイデンティティとして貫き通しました。

29,恋と選挙とチョコレート,D

視聴前に絵はいいけれど、ストーリーは期待しない方がいい、と何度も言われてきたけれど、このタイトルを聞かされれば何だか甘酸っぱい青春と恋愛を見せてくれるような感じがして密かに期待していたんですよね。だけど、結構普通でした。何が悪いってわけでもないので、何が良いかっていうと言葉につまるような感覚。

30,境界線上のホライゾンII,A

バトルものだけど、黙って剣を振るったり、弾丸を放ったりしているけれど、防御がかなり完璧で相手を倒すというよりも相手を試すって感じで、そのバトル中も技の説明を入れたり、相手の心を読みながらなにげにここも交渉術の一環なんですよね。で、お互いが譲歩しあって幸せな結末を迎えるという、そんな安心感。だけど、時には死や重傷になるというショックもあって、物語が全く読めない。キャラが多すぎて、覚えきれない分、それぞれにドラマがあってキャラを皆生かしているという意味ではいつまでも放送して欲しいアニメになっていました。

31,この中に1人、妹がいる!,B

一応、妹が誰かという意味でミステリーっぽさは出しているけれど、あくまで、それっぽいってだけで途中で誰でもいいや、と思えてしまう構成でした。なんていうか、ボイスチェンジャーとか校内放送とか謎解きはあったけど、それはその種明かしが最初に作られて、それでそういった謎解き要素を含んでいるので、真相が明かされたときは、あれ普通だな、って感情しか抱きませんでした。むしろ、そろそろ判明しろよ、とか別にキャラの背景とかどうでもよくなっている自分がいて、素直に作者のが描く物語には没頭できなかった。

32,超訳百人一首 うた恋い。,A

恋という意味では結構ありきたりなんじゃないか、という偏見がありましたけれど、恋ってこんなにも複雑だったんですね。最近に作られたドラマよりもよっぽど面白い。それはやっぱり心の部分でキャラごとにどういう思いを持っていたかという点では想像をかきたてる所もあって、事実もそこに含まれる点でのリアリティがあったからこそで、この作品にしか出来ないことを表現していました。

34,だから僕は、Hができない。,E

魅力的なヒロインという意味では、絶対的服従型巨乳幼馴染に契約服従型美人戦士というのもヒロインが可愛いというよりも無理矢理設定でそうされている感があまり好きではないんですよね。あまりキャラに感情移入できないというか、そのシチュエーションだけを楽しむアニメみたいになってしまった。でも、他に楽しいポイントはあるので、日常と非日常の中で主人公がエロ思考の格好悪さを出しながら普通に生きているという意味では惰性で見れるけれど、今の流行が廃れてしまうと消えてしまいそうな作品ではありました。

38,えびてん 公立海老栖川高校天悶部,B

狗神煌の描いたキャラが動いているだけでいいんですよ。そして、脱がされると。そのエロ要員としての金森がどれだけ輝けるのかが問題なわけで、本当にエロだけって感じだけではなく、ちょいエロで留めるネタがあるだけで満足です。それは野矢の金森に対する歪んだ愛情で、その歪んだ愛情を好む(同人誌的な意味で)金森との友情物語と考えれば、ほら素晴らしい作品に見えてくるでしょう? まあ、言ってみただけですがw。

(リストはここまで)