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最近はサブタイだけで泣くようになってしまった。このサブタイをつけている人は作品の本質を短い言葉にまとめる天才だと思う。紅白対照的なイメージで心と思いのすれ違いを感じさせつつ、白祭のために赤く(レッドに)なったウィーンが奮闘する物語。


和奏の言っている曲を作る恐さというのはなんだか納得。何ていうか、何もない所から何かを作り出すには労力がいるし、自分への期待というか自分の能力を推し量るみたいな感じで、自分の限界とか一人で何かをするということの虚しさを感じたりしてしまって、曲を作る過程にある和奏にとっては既に挫折一歩手前にいるけれど、母親の愛情で何とかしている感じです。

恐がらせるのは自分と他人


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だから、恐いと感じるのにはなんだか共感できたんですよね。何かをしたいと感じたとしても、その何かが自分には出来るとは限らない。それはいくつになっても変わらないことで、新しいことを始めようとする時の恐さってなんだか嫌だよね。

そして、和奏の場合、その作った曲を他人の目を通して見なければいけない。それはその場の感想で賞賛されたとしても、他人の心は読めないので、ただの社交辞令的な言葉かもしれない。

それはとてもネガティブな考え方だけど、実際的な見方でもあってそれが向上心へとつながっていく場合があるので、言葉だけではなく他人がどう感じたかっていつも考えている必要があるんですよね。

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それが他人の期待とは裏腹な結果としても他人を巻き込む来夏みたいな反骨精神があれば何でも出来そうな気がする。そういう意味で来夏がバカでよかったね、和奏。いや、褒めていますから、これ。来夏ファンの人たち殴らないでください。

とまあ、恐いという意味では自分が自分に対して課してしまう恐さと、他人の本当の感じ方の両面での恐さがあるから、その恐さに和奏が打ち勝てるかがキーポイントな気がします。

前回、紗羽には音楽と付き合っていける喜びを伝えたけど、その反面の不安や恐さは伝えていない。それを伝えると、絶望に打ちひしがれている紗羽のネガティブさを助長するような気がして黙っていたみたいですね。

そう考えると、今紗羽にそのことを相談出来る和奏と紗羽の関係の良好さが前回のラストでのメールでの和解につながった気がして、ちょっとだけ嬉しくなりますね。

笑わせるウィーンの見せ場


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で、ここからカオスなことにw。どうしてこうなった?って言いたいけれど、冒頭のウィーンの絶望からの希望(ヒーロー主題歌的な意味で)に変わって、ウィーンがはりきり出したのには吹いた。

ココ笑う所なのか、それとも本気なのか見ながらずっと考えていました。だから、どう反応したらいいんだろう?っていう女性陣と同じ気持ちになれました。田中もどちらかと言うと、ウィーン側の人間だと思われているし(田中はウィーンが不憫で見ていられないだけだと思うけど)、この作品では男性陣の扱いがヒドイ。

けなされたり、無視されたり、罵倒されたり。でも、それが我々へのご褒美となる。とか、言ってみるけれど、素でウィーンは楽しそうだからなぁ。楽しければそれでいいです。

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女性陣はシリアスに描いて訴えたいメッセージが多い反面、男性陣をコメディに描くことで本当の希望(ヒーロー主題歌的ではなく)とはそれぞれの考え方によって異なるということを自由に描いているような感じがします。

だから、今回のウィーンのヒーローモノへのこだわりは真面目に見よう。って思いつつ吹き出してしまう辛さw。てか、OPのウィーンが手を広げているシーンはヒーローモノの実演だったのか。

これでようやく5人ともが目指す道が出揃った。だけど、将来目指すものがウィーンだけ格好が良くないように見えるのは私だけでしょうか?

てっきり、残されたウィーンは合唱部として歌っているシーンかと思っていた。日本に来て何も成長していない。いや、EDの『潮風のハーモニー』を上手く歌っているからそれだけでも十分なんだ。合唱部としてきちんと合唱に参加出来ているから必要とされているんだ、、、人数的に……。

泣かせるウィーンの見せ場


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と、コメディで終わらせるかと思いきや、ヤンのことについて触れてウィーンがヒーローにこだわる理由がわかってようやく光が差してきたイメージです。いや、実際には悲しいことなんですけどね。

日本に帰るとしても、手紙を送ることで、ウィーン(地名)にいた時の思い出が蘇るし、その思い出が過去のモノとして終わってしまうのではなく、現在進行形で続いている。

二人の離れてしまっても歳の差があっても、二人が好きだったことや二人で話し合ったことは大事にしていて、それがウィーンが手紙を日課にしていたということはそれだけヤンのことを思っていたということが嬉しくてね。

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和奏が母親と離れてしまって、音楽とも離れてしまって、いつしか母親との思い出は全て消そうと思ってしまった日のことを思い出してしまいました。

和奏にとっては思い出が良い方向に転換できたことで自分の道を決められて結果的には全てを無くすことはなかった。

それと同じようにヤンの顔が見れなくても、手紙がヤンに届かなくても、和奏の音楽から母親を思い出すのと同じで、ウィーンはヒーローモノを思い出すことでヤンを思い出せる。それが生きていても亡くなっていても、楽しかった思い出はいつまでも残って、それが生きる糧になるのだから……。

最終回はどうなるのだろう?


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まあ、アルバイト話はヒーローモノとしてウィーンが活躍するとしてその後ですよね。最終回までに田中の見せ場はバドミントンの大会での奮闘だけでこれからないものとして、これからは教頭の合唱部への思い入れ、校長の苦悩、白祭での音楽劇、和奏の作曲だけになりそうですね。

そういう意味ではこれで上手くまとまりそうな気がしてきました。今まではいつも最終回ってイメージで涙腺がゆるくなっていて何度も見直しましたけど、今度は読めました。

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って言って全然見当はずれな展開でいつも驚いてきたわけだけどねw。ラストは、きっと解散させられるであろう合唱部の最後の舞台として、教頭とまひるとの思い出を蘇らせるような和奏の作曲した音楽劇を披露して終わるのだと思います。もう、これなら作品は教頭メインですね。

何気に「音楽」に対してどう感じどう思って愛し愛されるかという意味では来夏と和奏とまひると教頭のお話になりそうなんですよね。まひるをメインにして物語が動いていて、その4人が皆同じ思いになって「音楽」に向かっていくという意味では、かなりまとまりのある作品になりそうですね。

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