ココロコネクト - アニメ画像000

誰もいない。誰も必要ない。むしろ、もう自分も必要ないとか、そんなネガティブな発想のセカイの中で切り開いた光のある道。逆転の発想で単純に誰もが必要というセカイが広がりました。


欲望解放のせいで姫子と対立構造になってしまった太一だったけど、これは太一の言葉の棘が増してしまったせいで、何かを言いたい、何かしたい、それは「失望」ではなく、「協力」なんだと思う。

太一としては唯のために姫子に「協力」して欲しかった。いつも通り、姫子は自己犠牲野郎の一言で片付けてしまったけれど、本当は唯を想う気持ちというのは姫子も太一も一緒なので、そこでの和解が必要だった。

太一と姫子の文研部にとっての必要性


ココロコネクト - アニメ画像003
ただ太一としては言葉を選ぶべきだった。だから、太一は姫子に謝った。唯を思う気持ちですれ違っての口論だとすればいいだけで、姫子もそこは納得している反面、やっぱり姫子の心は傷ついてしまったわけで普段の態度は大きいけれど心は脆い。

そんな姫子を支えてあげられるのが太一だっただけに、校舎裏(かな?)で謝った時に姫子としてはどうしたいのか、太一としてはどうしたいのか、そこで結論を出せるくらいに話し合って欲しかった。

それだけ、この二人は文研部の中でも大きな存在であるから、義文も伊織も二人の出した結論なら納得すると思う。でも、無理なんだろうなぁ。姫子としても暗い顔して語調も弱いし、そんな状態で結論を出せたなら姫子を手放しで褒めたいと思います。

ココロコネクト - アニメ画像005
でも、唯の問題よりも姫子自身の問題が見え隠れするだけに、そんな簡単な問題ではないのかもしれないですね。そこに気付けない太一がもどかしい。でも、太一は自己犠牲野郎ではあるけれど完璧超人ではないので、それを求めるのは酷だと思うし、そこまで気づいてあげられたら、義文の立場がないですね。

だけど、そんな太一に対して、「もっと先の事を考えろ」発言は良かった。仲違いして問題がこじれてしまうのは嫌だけど、義文としても唯のために色々と考えている。

でも、自分の実力ではどうにも出来ない。だからこそ、太一に期待してしまうけれど、それが唯をどうにかしたいという太一の欲求だけになってしまっている状態に「失望」してしまっているのかもしれない。

ココロコネクト - アニメ画像006
むしろ、その「失望」から自分がなんとかしないといけないという欲求が義文に芽生えると唯との仲も進展するのかもしれないですけどね。

でも、太一に「失望」したとしても、それは姫子に対しての太一と同じように一瞬だけだといいですね。「失望」は期待という望みがあるから、その人を買っている面もあるので、それが例えスタート地点に戻ったとしても、また望みをかけられるような人へと変わっていく可能性がある。

プラスがなくなっただけでマイナスではない所にまだ見込みはあるので、その関係の上下動が面白いです。ああ、でも、こういう言い方をすると、風船葛と同じような思考になってしまいそうで嫌なんですけどね。

伊織の文研部部員に対する信頼とココロの強さ


ココロコネクト - アニメ画像007
でも、そこに第三者の伊織がいたのが救いでしたね。この「失望」を言葉にして吐き出してしまって、それだけで終わらずに太一の売り言葉に買い言葉で、段々と困っている人を助けるというよりも、お互いの性格の否定になってしまっていたので、その二人が困ったことになるのを防いだ伊織の言動は素晴らしかったです。

どちらかと言うと、恋人として太一の味方になってしまいそうな状況でありながら、義文と太一を俯瞰的に見れて、太一に対しても厳しい言葉を言えるというのが伊織らしさなんだと思います。

伊織が伊織であるという意味ではこの二人のケンカは姫子にも唯にもどうにも出来なかったと思います。むしろ、この姫子だったらこのケンカを加速させてしまいそうだけど。

ココロコネクト - アニメ画像008
だから、そんな伊織の勇気を買いたいと思います。弱々しく、ケンカはやめようよ、みたいな感じで仲裁に入ったとしても、それは無視されてケンカする二人だけの空間を作り上げてしまうんですよね。

だからこそ、伊織は女性でありながらも、言葉だけでなく行動でもそのケンカの無意味さをアピールして、二人に対して責める言葉、太一におごりすぎ、義文に嫉妬しすぎ、という言葉は的を射た発言ではあるけれど、頭に血が上った人間からすると何を偉そうなって感じで矛先が伊織に向かってもおかしくないんですよね。

ココロコネクト - アニメ画像009
そういう意味では伊織が二人への信頼が厚いからこそ、そういう事態にはならないと読んでの発言だとしたら、伊織って本当何者なんだ?って時々思ってしまいますね。

まあ、太一の欲望解放のせいで実際に伊織は傷ついてしまったけれど、心までは傷ついていないというのが伊織の強さですよね。欲望解放だから仕方ないと割り切れる強さ。私自身が弱い人間だからこそ、本当、羨ましいです。

姫子と伊織の相手を思うが故のすれ違い


ココロコネクト - アニメ画像010
で、今までは太一と誰かって感じだったけど、姫子と伊織の関係が描かれたのが最高でした。いや、最高って言葉も違いますね。繊細過ぎる二人の信頼と思いやりが心を痛めつける感じでした。

いざこざは見たいわけじゃないけれど、それぞれが考えて、どう行動するかというのは気になる所なので、二人の会話から姫子と伊織のさりげない友情を感じられました。女性同士の友情っていいよね。

要は伊織はこんな時だからこそ協力しあって、に対して、姫子はこんな時だからこそ離れて、ということなんですけどね。伊織は太一に傷つけられても次の日には平気で挨拶できるくらいの強い心を持っている。

ココロコネクト - アニメ画像011
それに対し、姫子は風船葛から欲望解放の話を聞いてから、誰とも関わらないようにしている。伊織が一緒にいれば欲望が解放されたとしても、それは仕方ないことだとお互いフォローできる。

だけど、そのフォローは必要ない。それは一人でいれば大丈夫という反面、欲望解放によって文研部の部員に対して傷つけてしまうことや文研部からの信頼を失ってしまうことがコワイ。

それが弱い心と決めつけてしまうのはどうかと思うので、それだけ文研部の部員のことを思っている証としたいと思います。だけど、その信頼を壊したくないために、伊織を遠ざける言葉が本末転倒になっているのが姫子も伊織も可哀想な所なんですよね。

セカイは文研部だけで回ってはいない


ココロコネクト - アニメ画像012
で、ここからはサブキャラが活躍するシーンの連続。藤島はともかく、風船葛ではないごっさんはかなり株が上がった感じがします。サブキャラと言っても藤島は伊織の恋のライバルで、ごっさんは風船葛で、普通におかしい人達だったのが、一気にイメージが変わりました。

これは太一が感じた世界に五人だけしかいない文研部の中で太一は生きているわけではなくて、他にも太一を囲む人間は多くいるという現実を気付かせてくれたという意味では目からうろこでした。

ココロコネクト - アニメ画像013
てっきり、太一の言う通り人格ランダムシャッフルの中で文研部として解決するというものだと思ってしまって、周りが見えなくなってしまうんですよね。これはこれで文研部の仲が良くなっていくという意味では進展して絆が強くなっていくので好きですね。

でも、いつかは学校と文研部も卒業して、旅立っていく彼らには風船葛が用意した試練の共有という秘密だけではなく、誰かを頼ったり、誰かのために動いたり、誰かに嫌われたり好いたりして、色々な人間関係が築かれていくものなんですよね。

そのための文研部という輪の中で上手くやって、学生生活が終わって、その後の社会の中での楽しい生き方が待っているわけです。

ココロコネクト - アニメ画像014
そこで本当に楽しいと感じられるかは文研部での仲間意識とか信頼とかが大事でそこで何もかも上手くいったとしても、社会では色々な人がいるから上手くいかないこともある。

文研部はそれを学ぶきっかけに過ぎないんですよね。だから、ケンカしあってお互いの溝が深まっても、それは試練に過ぎないわけで、全てがマイナスに働くわけではない。

その試練を一人で何とかしたり、文研部の五人だけで何とかするだけでなく、友達や家族へ相談をして、一人で抱え込むと大きな問題だけど、みんなで考えると小さな問題に見えてしまうという意味で意識が文研部以外に向けられた太一の成長は良かったです。

藤島や渡瀬やごっさんのような良い人間がついているというのは心やすらぐ瞬間でした。そういう意味で風船葛によって人間関係が色々とおかしなことになっているけれど、目を風船葛の試練以外に向けてみると意外と正しい答えは見つかるというのが今回の根幹かも知れないですね。

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)
庵田 定夏 白身魚

ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫) ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫) ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫) ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫) ココロコネクト(1) (ファミ通クリアコミックス)

by G-Tools