アニメ化で化けると思っていたけれど、気づいた時には初回がもう終わっていたという話。
原作のさわりしか読んでいないので、入れ替わりものだとわかっていたから、これをどう料理してくるのか見ものだったけれど、意外と普通に終わりました。いや、普通に作ってくれればいいんですよ。いいんだけど、なんで物足りなさを覚えてしまうのだろう。
監督が大沼心ってだけで良い意味でも悪い意味でも何かやらかしてくれそうという期待と不安が入り混じってその結果着地点は予想通りだということ。うーん、ハードル高く上げすぎたのかな。とりあえず、姫子の声を沢城みゆきで慣れるかどうか気になります。小林ゆうの方が合っていたような気もしないでもない。
あと、絵柄は堀口絵だけに可愛いけれど、赤井俊文がキャラデザで入ったので、どうしても『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のイメージが強くなってしまう。それに堀口絵だともし京アニが作っていればとか、そんなことを偏見で考えてしまうものだから絵に対してなんだか負の感情をどうしても抱いてしまう。
シルバーリンクが作ると手を抜くところはとことん抜いて、手を抜いては行けない所はきっちり描く。そういう意味では伊織が自らの胸を触るシーンはきっちりみっちり丁寧に描いてグッジョブな出来でした。
あまり絵のことについて追求してしまうと、その界隈の人がうるさそうだし、変なことしか頭に浮かばないだろうから、ストーリーについて話したい。とはいっても、導入の導入で、男女が入れ替わってしまったら、というのをキャラ紹介も兼ねて描いたから、初回で話せる部分って少ないんだけどね。
一番気になったのはそれぞれの家庭事情。最近では珍しくもない男女比 2:3 の黄金比で、部活強制という中でとりあえず集まってみましたというのは至って普通。そこが普通に見えてしまったのは、冒頭でそれぞれの家庭でどんな生活をしているかという部分が描かれたからこそ、学校がホームみたいに見えてしまったんだと思う。
昨今では家庭に注目している作品は少ないし、亡くなったかどうかも説明されず両親が全く出てこない作品も多い。それだけ学生生活では学校が主に描かれているわけで、この作品はそこから踏み込んで登校してから下校するまでが物語ではなく、おはようからおやすみまでが物語になるわけで、これはこれで想像の幅が広がるってもんです。
まあ、入れ替わりネタ的には斬新でない分、それを披露するのが姫子だけというのが勿体無いというわけで、これから下校してから家庭での様子が描かれそうなわけですよ。
つまりは入浴とか就寝とか、いや、そんなイヤラシイ考えはしてはいけないと言いつつも、最初から太一は女子の最初に「お」が付くものを揉んでいるわけで、全く男子の思考っておかしいですよね?って大人になった男が言ってみる。まあ、思春期はそんなもんですよ。
それが夢ではなく現実であるわけですから太一が羨ましい限りです。それでセクハラを超えた何らかの責任が取らされないんだから、世の中も甘くなったものです。
しかも、実際、伊織と姫子にどっちも脱げと比喩的に、いや、直接的に強要しているんだから、確信犯も良い所です。むしろ、太一が伊織の体になった時に何故脱がなかったのかと小一時間(ry
いや、興奮して話が脱線してしまったけれど、この入れ替わりが一回で終わらないという所がキーになりそうです。タイトルの後に『ヒトランダム』ってことは、ランダムに人の心が入れ替わるってことがそのままだとすると、原作の『キズランダム』とか『カコランダム』とかシリアス方面で期待が持てそうじゃないですか。
もう、傷とか過去とか聞くだけで泣きそうになってしまう私は想像だけで作品を楽しめちゃう人だ。もしかしたら、伊織や姫子がキズモノになってしまうという意味だったなら、ちょっと『えびてん』に苦情入れてきます。
で、その心の入れ替わりを魅せる場が家庭になってきそうなんですよね。部室だけではなく、その人そのものの生き方とか生活に及んでくるわけで、姫子は冗談を絡めつつ確認を行なっていたけれど、これを本当に信じるか信じないかは実際問題本人以外はどうでもいいわけですよ。
太一と義文しか知らないその手の話が聞けるとかそういう5人の中での問題にはなるだろうけれど、ほんの数十分入れ替わったって、信じる信じないの前にその説得だけで数十分は使っちゃうわけで、その確認を冒頭の前の日に家庭の中で義文と唯は行なっていたようなんです。
唯の妹が体調が変とかそんな優しさを見せていたけれど、これが何度も続くと何だか頭がおかしくなってしまったと思われると自分が問題になるのではなく、入れ替わった子の問題になるんですよね。
自分が犠牲になるならいいけれど、誰かが犠牲になるのは嫌だ、という感覚がこの部員の中で芽生えているかどうかという部分では、もうさらけ出す部分は全てさらけ出してしまっている関係のようなので、そこら辺は思いやる気持ちが出来ている良い子たちだと思います。
家庭の中だと一番気になるのは伊織で、母親の帰りが遅くなることを気にしない素振りをして心配させないようにしてきたことを伊織と入れ替わった時に他の部員たちは気づいてあげられるのだろうか? そんな不安が押し寄せてきます。
あらかじめ買ってきていた弁当が妙にリアルで、その生活が染み付いていることを示しているようで、なんだか不安でたまりません。それでも、いつも笑顔を見せているのだから、可愛さを通り越して愛しく思えてきますね。
あとは姫子です。容姿が伊織曰く妖艶(堀口絵だから妖艶はきっと無理w)なボディが大人の私をたぶらかす。いや、そういう意味で気になっているのではなくて、姫子だけ入れ替わりがなかったという意味ではハブられているんですよね。
まあ、クールで冷静な姫子が分析してくれたお陰で話はうまくまとまったわけだけど、他の部員たちは入れ替わって初体験的な特別なアレを経験しているのに、自分だけはない。
部長は伊織らしいけど、ある意味この部の長的な存在は姫子みたいだから、みんなとの距離は意外と一人だけ離れていそうなんですよね。それは感じ方の違いや性格の違いではあるけれど、その輪の中に最初から入っていけなかったというのが、家に帰った時に兄から言われた「冴えない顔して」いる原因でもありそうです。
だけど、その兄とはぶっきらぼうに話していたことから、家庭でも一人離れていそうで、そこの不器用さが解消されればいいけれど、家庭でも学校でも変化しないといけないというのは一番真面目そうに見えるゆえに、一番難題を抱えていそうです。
ちょっと軽いコメディノリで楽しめそうな本作品だけど、真面目に捉えると意外と根が深いかも知れないから、これからどう調理するのか楽しみです。でも、伊織と姫子が可愛ければそれでいいや、とも思えてくるから絵の力って絶大ですね。
監督が大沼心ってだけで良い意味でも悪い意味でも何かやらかしてくれそうという期待と不安が入り混じってその結果着地点は予想通りだということ。うーん、ハードル高く上げすぎたのかな。とりあえず、姫子の声を沢城みゆきで慣れるかどうか気になります。小林ゆうの方が合っていたような気もしないでもない。
絵柄について色々と…そっとしておこう
あと、絵柄は堀口絵だけに可愛いけれど、赤井俊文がキャラデザで入ったので、どうしても『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のイメージが強くなってしまう。それに堀口絵だともし京アニが作っていればとか、そんなことを偏見で考えてしまうものだから絵に対してなんだか負の感情をどうしても抱いてしまう。
シルバーリンクが作ると手を抜くところはとことん抜いて、手を抜いては行けない所はきっちり描く。そういう意味では伊織が自らの胸を触るシーンはきっちりみっちり丁寧に描いてグッジョブな出来でした。
あまり絵のことについて追求してしまうと、その界隈の人がうるさそうだし、変なことしか頭に浮かばないだろうから、ストーリーについて話したい。とはいっても、導入の導入で、男女が入れ替わってしまったら、というのをキャラ紹介も兼ねて描いたから、初回で話せる部分って少ないんだけどね。
家庭での問題
一番気になったのはそれぞれの家庭事情。最近では珍しくもない男女比 2:3 の黄金比で、部活強制という中でとりあえず集まってみましたというのは至って普通。そこが普通に見えてしまったのは、冒頭でそれぞれの家庭でどんな生活をしているかという部分が描かれたからこそ、学校がホームみたいに見えてしまったんだと思う。
昨今では家庭に注目している作品は少ないし、亡くなったかどうかも説明されず両親が全く出てこない作品も多い。それだけ学生生活では学校が主に描かれているわけで、この作品はそこから踏み込んで登校してから下校するまでが物語ではなく、おはようからおやすみまでが物語になるわけで、これはこれで想像の幅が広がるってもんです。
まあ、入れ替わりネタ的には斬新でない分、それを披露するのが姫子だけというのが勿体無いというわけで、これから下校してから家庭での様子が描かれそうなわけですよ。
つまりは入浴とか就寝とか、いや、そんなイヤラシイ考えはしてはいけないと言いつつも、最初から太一は女子の最初に「お」が付くものを揉んでいるわけで、全く男子の思考っておかしいですよね?って大人になった男が言ってみる。まあ、思春期はそんなもんですよ。
それが夢ではなく現実であるわけですから太一が羨ましい限りです。それでセクハラを超えた何らかの責任が取らされないんだから、世の中も甘くなったものです。
しかも、実際、伊織と姫子にどっちも脱げと比喩的に、いや、直接的に強要しているんだから、確信犯も良い所です。むしろ、太一が伊織の体になった時に何故脱がなかったのかと小一時間(ry
キズとカコ
いや、興奮して話が脱線してしまったけれど、この入れ替わりが一回で終わらないという所がキーになりそうです。タイトルの後に『ヒトランダム』ってことは、ランダムに人の心が入れ替わるってことがそのままだとすると、原作の『キズランダム』とか『カコランダム』とかシリアス方面で期待が持てそうじゃないですか。
もう、傷とか過去とか聞くだけで泣きそうになってしまう私は想像だけで作品を楽しめちゃう人だ。もしかしたら、伊織や姫子がキズモノになってしまうという意味だったなら、ちょっと『えびてん』に苦情入れてきます。
入れ替わったら、家庭でどう振る舞うか
で、その心の入れ替わりを魅せる場が家庭になってきそうなんですよね。部室だけではなく、その人そのものの生き方とか生活に及んでくるわけで、姫子は冗談を絡めつつ確認を行なっていたけれど、これを本当に信じるか信じないかは実際問題本人以外はどうでもいいわけですよ。
太一と義文しか知らないその手の話が聞けるとかそういう5人の中での問題にはなるだろうけれど、ほんの数十分入れ替わったって、信じる信じないの前にその説得だけで数十分は使っちゃうわけで、その確認を冒頭の前の日に家庭の中で義文と唯は行なっていたようなんです。
唯の妹が体調が変とかそんな優しさを見せていたけれど、これが何度も続くと何だか頭がおかしくなってしまったと思われると自分が問題になるのではなく、入れ替わった子の問題になるんですよね。
自分が犠牲になるならいいけれど、誰かが犠牲になるのは嫌だ、という感覚がこの部員の中で芽生えているかどうかという部分では、もうさらけ出す部分は全てさらけ出してしまっている関係のようなので、そこら辺は思いやる気持ちが出来ている良い子たちだと思います。
伊織が不憫すぎて可愛い
家庭の中だと一番気になるのは伊織で、母親の帰りが遅くなることを気にしない素振りをして心配させないようにしてきたことを伊織と入れ替わった時に他の部員たちは気づいてあげられるのだろうか? そんな不安が押し寄せてきます。
あらかじめ買ってきていた弁当が妙にリアルで、その生活が染み付いていることを示しているようで、なんだか不安でたまりません。それでも、いつも笑顔を見せているのだから、可愛さを通り越して愛しく思えてきますね。
姫子だけがそこに入れない悔しさ
あとは姫子です。容姿が伊織曰く妖艶(堀口絵だから妖艶はきっと無理w)なボディが大人の私をたぶらかす。いや、そういう意味で気になっているのではなくて、姫子だけ入れ替わりがなかったという意味ではハブられているんですよね。
まあ、クールで冷静な姫子が分析してくれたお陰で話はうまくまとまったわけだけど、他の部員たちは入れ替わって初体験的な特別なアレを経験しているのに、自分だけはない。
部長は伊織らしいけど、ある意味この部の長的な存在は姫子みたいだから、みんなとの距離は意外と一人だけ離れていそうなんですよね。それは感じ方の違いや性格の違いではあるけれど、その輪の中に最初から入っていけなかったというのが、家に帰った時に兄から言われた「冴えない顔して」いる原因でもありそうです。
だけど、その兄とはぶっきらぼうに話していたことから、家庭でも一人離れていそうで、そこの不器用さが解消されればいいけれど、家庭でも学校でも変化しないといけないというのは一番真面目そうに見えるゆえに、一番難題を抱えていそうです。
ちょっと軽いコメディノリで楽しめそうな本作品だけど、真面目に捉えると意外と根が深いかも知れないから、これからどう調理するのか楽しみです。でも、伊織と姫子が可愛ければそれでいいや、とも思えてくるから絵の力って絶大ですね。
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コメント一覧 (2)
心配しなくてもココロコは入れ替わり入浴シーンみたいな安いエロじゃなく、しっかりとしたものが待ってますから
あと、日常パートは一話だけだと思います
ここからはシリアスかと
原作は四巻で一度切れているんですか。『クリップタイム』から『ランダム』表示が消えているので、もしかしたら、区切りがよさそうなのでアニメでは四巻まで放送するのかな。
> 入浴シーンみたいな安いエロじゃなく、しっかりとしたものが待ってますから
おお、この言葉は頼もしい。安いエロとまでいかないまでも、しっかりとしたストーリー基盤があれば個人的には嬉しいんですよね。PV見た時から度シリアス展開になりそうだったので、その部分では期待が高鳴ります。
> あと、日常パートは一話だけだと思います
ここは日常パートなんですね。伊織・太一変換ではコメディチックだったけど、他は結構シリアス風味に見えたので、ここからは怒涛の展開が…wktk。