咲 -Saki- 阿知賀編 episode of side-A - アニメ画像015

長野県予選決勝のような緊張感のある空間。その空間を丁寧に扱う描写が素晴らしくてなんだかこっちまで緊張してくる。そこにそれをぶち壊せる存在がいたことに気づいた時の喜びって最高ですね。


園城寺さん、大好きやわぁ。もう、清水谷さんとの絡みだけでなく、セーラとの触れ合いがあるのがいいですよね。今までは二人だけの世界に入っていたけれど、そこにはセーラが混じって、園城寺さんをただ激励する。

園城寺さんが強くなってくれればそれでいい。団体戦なんだから、強いメンバーが揃って、インターハイ優勝を目指したいですよね。でも、その強くなったメンバーが自分を押しのけて5人から外れてしまう可能性も否定出来ない。

味方がライバルにならない穏やかな空気


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そうなったら、いつでも味方がライバル。強くなるために切磋琢磨する過程では仕方のないことだけど、そこで雰囲気を悪くしないのが千里山女子なりの姿勢なんだと思う。いや、セーラの姿勢かもしれない。

あくまで園城寺さんならエースをあけ渡しても問題ない。それだけ一緒に打ち続けてきたのだから、それだけ友情を育んできたんだから、それだけ強くなってくれればセーラとしても嬉しいという雰囲気は何だか麻雀関係なく嬉しくなりますよね。

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清水谷さんぐらいしか園城寺さんを見てくれる人がいないと思っただけに、その強さだけに惚れるのではなく、園城寺さんの個性に惚れている所がなんだか微笑ましい。

卑屈だった園城寺さんがここまで変われたのは千里山女子の麻雀部にいたということで、顧問も園城寺さんのことを買っているという所もわかって、この千里山女子の部活風景を一生見ていたいと思うようになりました。

体の弱さと心の弱さ、その弱さを逆転させる強さ


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で、体が弱いが故にネガティブ思考になっていると思われる園城寺さん。なんでしょうね、医学的に体が弱いと身体面だけでなく、精神面でも弱くなってしまうんですよね。痛いとか、苦しいとか、日常的に感じるだけで、その痛み苦しみからの解放を願っても、それは報われない願いだという現実に直面するわけです。

麻雀を打っている時もめまいがしていましたしね。そのめまいが彼女の場合は日常化しているわけで、それほど悲観していない部分は彼女自身が精神的にも麻雀的にも強くなった部分なんですよね。

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ただ、めまいなどの彼女自身にとっての嫌なことは現に起きているわけで、それに対しての改善は諦めている部分がありそうなんですよね。

そうなると良い方向に何もかも進むとは思えなくなってしまうのが人間の思考で、その上、痛み苦しみがあるからなんだかそれだけで生きているのが嫌になる上に、周りは普通の体で普通に生きているという悲観が頭を巡って、自分の体はなんでこんなに弱く出来ているのだろうってついつい考えてしまう。

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その少しの劣等感と嫉妬がどうしても感情として心に根付いてしまう。だけど、それは良く言えば思考も最悪な局面を想定して常にリスクを考えて行動してしまう慎重さにつながっているので、そのリスクや逆境に対しての執念にも似た強さは自然と生み出せてしまうんですよね(現実的ではないことも考えてしまうこともあるけれど)。

まあ、そんな弱さも生死をさまよう所まで行った末に神様が与えてくれたご褒美なのか、一巡先が見える能力を授かった園城寺さんですが、その能力もネガティブに考えてしまう。だけど、セーラや清水谷さんの言葉でその大切さを感じられて、少しでもこんな世の中に救いを得たような園城寺さんが可愛いです。

一巡先以降は闇


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で、それが今回は悪い方に出てしまったと。一巡先が見えるだけにリーチまで持っていけば勝利も見えるわけで安心していいんですよね。野球でいえば、8回まで投げてチームが勝っていれば防御率0点台で負けなしのクローザーへ9回を任せる感じでしょうか。

だからこそ、最悪というリスクを考えているのに、それ以上の最悪が待っていた時に逆境に強い精神が一気に弱くなってしまう。そして、一度弱気になってしまうと元には戻しにくいのが園城寺さんのもろさで、一瞬先は闇が、一巡先以降は闇になってしまう。

その沈んだ園城寺さんが可哀想に見えて、普通に打っている宮永照が悪に見えてしまう。それに隠れてしまう玄ちゃん。玄ちゃんをあまりいじめないでー。でも、やっぱり泣いちゃう玄ちゃんに涙。園城寺さんは泣いてないから頑張るんだ、玄ちゃん。

永遠の親・宮永照という恐怖


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そして、親の宮永照が上がり続ければ永遠に終わることがないんですよね。親が代わることなく、親で在り続ける。それは親という子の倍の得点がもらえるという優位性に加え、子が親に勝つことなく、その3人の子の誰かがいなくなってしまうという将来への不安があるわけで。

まるで、弄ばれているように感じるその連続の上がりは1人の子では1人の親に勝てないと言っているようなもので、2人の子がようやく1人の親に勝てたという、園城寺さんからのすばらっへの振り込みが感動しました。

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さすが、すばらっ! それは池田ァの「そろそろ混ぜろよ」に近いウザさがあるけれど、すばらっなりの存在感を出すもので、気付かないうちの協力プレイって何だか親近感わいてきて嬉しいですよね。

安い点でも上がりは上がり。役ができていればそれだけで親を回すことができる。そこまで、すばらっが考えているのかわからないけれど、玄ちゃんみたいに園城寺さんみたいに宮永照を相手にして悲観的になってしまうのではなく、決して宮永照に対しての勝利を期待しているわけではない(一矢報いるという表現から)のに希望を残す思考を保てるというのはすばらっの本当の素晴らしさなのかもしれない。

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でも、玄ちゃんが上がれないというのはなんだか辛い。すばらっは一回上がれただけでも満足だけど、玄ちゃんの場合は足引っ張っているという気持ちが前回から続いているから、それを払拭出来ればいいんだけれどね。

でも、簡単に払拭できないからこそ、インターハイという全国の強豪校で一番を決める争いなわけで、その中でどう自分らしさや自分の持っている強さを出していける所が難しいとは思いますが、玄ちゃんには一回だけでもいいからドラありで上がらせてあげたい。

悔しいから、白糸台が負けて、千里山女子と阿知賀女子が決勝進出という未来はないんだろうなぁ。でも、個人的には千里山女子が大好きすぎてヤバイので、今は園城寺さんを応援する方向で行きます。

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