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船長に一生ついていきます。女の子じゃなくてごめんねっ!


船長が優しすぎて泣いた。もう、ただのネタ要員にしか思っていなくてゴメンヨ。なにげに海の男としてやっているんじゃないか。

バイト or 釣り


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しかし、バイトって釣りをしながらということだから、てっきり魚を釣ってそれを売る感じだと思っていたんですが、やっぱりまだ実践は早いと踏んだのか、船での接客業でした。

きっと夏樹としてはユキが自分の釣り道具を揃えたいという一心で、本格的に釣りをやりたいと思い始めたことが嬉しかったし、何より、自分の身を削ってでも釣りに対して挑みたいという姿勢が良かったんでしょう。

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夏樹の計らいでなんとか楽してバイトに挑めそうです。と、思いきや、ファーストフードの求人募集を見て、青ざめてしまうくらいに人との関わりを避けている彼にとっては、夏樹やハルのような親しい関係の人ならともかく、全く知らない人のフォローをするお仕事は似て非なるものだけど、似ていることには変わりない。

ただタモで釣った魚を釣り上げるだけの簡単なお仕事に見えるけれど、掬って終わりってわけでもなくて、それなりに客に対して何らかのアクションを起こさないといけない。

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それは別に愛想笑いでもいいし、口から出まかせ程度の褒め言葉でもいい。客商売なので、客が気持ちよく釣りを出来るようにしないといけないという部分では、ファーストフードと同じサービス業として根幹は一緒なわけで、その部分での試練を乗り越えようとしているユキではあったけれど、やっぱり、一人ではどうしようもない。

別に救いを待っているわけではなく、ただ相手のなすがままに言われるのを時間がすぎるまで待つだけなんですよね。そこがユキの未熟な部分で、「ごめんなさい」と笑って済むことなんですよね。

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客だって怒りたくてここに来ているわけではないので、楽しく過ごしたいという気持ちではユキと一緒なわけで、そこが不器用なユキにとっては何をすればいいかわからない。

緊張で顔がおかしくなっていくけれど、それを指摘されると、ますます気にしてしまって、緊張に緊張を重ねてしまって、無限ループ。だけど、ハルと同じように救いの手が現れた。それが船長。

船長の思いやり


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てっきり、「失礼なことをしてスミマセン、あとでよく言い聞かせますから」みたいな応対をするかと思いきや、笑ってごまかせとばかりに楽しく釣りましょう、とミスはよくあることなので楽しい雰囲気を壊さないようにしましょうという態度を取れることが船長の魅力なんだろうなぁ。

そういう意味では夏樹はムッツリしていて、船長とは相性が良さそうに思えないので、この二人が仲良しだというのも何かわかる気がします。

夏樹はあくまで言葉で分かり合えるまで論戦を繰り広げますが、船長は根底にあるものさえ間違っていなければ多少の失敗や誤解は多めに見ましょうという姿勢が夏樹もユキの心を守っているんだと思って、ほんわかします。

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ユキたちはバイトということでお金をもらっているとはいえ、船長はユキの初挑戦を応援したいと思っているからこそ、ユキを責めるのではなく、あくまで釣りにも釣りをする人にも好意をもってもらいたい。そして、それが楽しいと思える程に釣りの魅力を感じてもらいたい。

緊張ばかりで何も周りが見えなくなってしまうことがないように、怒ることなく、ただ適当な言葉で問題を問題にしないで、客商売が成り立っている。そんなバイトにも客にも思いやりが持てる人になりたいものです。

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そんな船長の心遣いのおかげで、段々と人前に立つこと(船の上で立つこと含む)が出来てきて、余裕が出てくると、ユキは人の気持ちを大事にする子なので、その気持ちを行動に出せるようになってくるのですよね。その原因は自信でもあり、誇りでもあると思います。

慣れてくれば、そのユキの明るさと細かい配慮によって、ユキにしか出せない側面を見せてくれるのが嬉しいですね。それはユキ自身の努力の賜物であると思うけど、船長や夏樹やハルがいたからだと思います。

そんな彼らに囲まれて、もし自分が問題を起こしたとしても、支えてくれるから大丈夫という安心感もあって、客もユキも気持ちよく釣りが出来ている姿を見ていると、その中に入って行きたくなりますね。

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そして、もう一つ、ここで自信をさらにつけて終わらせたいとのことで、最初の一投げという重要な役割をユキにやらせたのは船長や夏樹らの信頼の証だと思います。

別にそこで失敗したとしてもいい。やろうとした意志だけで次もやってみたいと思う。だけど、やらせてもらえなければ、ずっとやろうとは思わないかもしれない。でも、彼らはやらせた。

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失敗してもいいと書きましたけれど、ユキの顔つきを見て船長は成功すると確信したんでしょうね。その自信たっぷりの顔はある意味ユキを勇気づける。失敗は許してくれるとはいえ、失敗を恐れない気持ちを持ち続けろというメッセージの笑み。

それは着実に人にも魚にも慣れていっているユキをステップアップさせるための教育でもあって、「投げて下さい」の言葉だけ注意して、もっと大きな声で、もっと自信をもって、それだけで自分は普通の人以上のことが出来ていると自慢してもいいくらいに「(私に続いて)投げて下さーい!」というユキの大声はなんだか心をときめかせるよ。

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