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果てしない道の途中で僕は君を見つけた。僕みたいな君、君みたいな僕。そんな君には恥ずかしくてツッコミしか入れないけれど、そんな君を一瞬格好いいと思えたんだ。…という妄想。


原作のあきらとこーちゃん編はいつかやるだろうと思っていたら、こういった形で本編に関わってきたのがなんだか嬉しくて今夜は眠れそうにありません。

思春期真っ盛りの高校生活の中でクリスマス・イブを前回と合わせて2回やってきたので、今度は恋愛方面ではなく、普通の『君と僕。』。いや、普通というのも変だけど、何も変わらない日常としてのクリスマス・イブ。

それでも何をやっても楽しめるという彼らを見ていたら飽きそうにありません。イブなのに、男だけで過ごすなんて考えられないとか、千鶴は思っているかとおもいきや、そうでもなくて、そういった恋愛を想起させるクリスマスではなく、ただ、冬休みの中の一日って感じで楽しんで過ごせることが出来ることが本物のリア充なんだと思います。(と、強がりな負け組宣言を言ってみる

あきらとこーちゃん


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そんな彼らを描いていた今回だったけれど、作品の目線は少しだけ彼らから年齢が離した大人なあきらとこーちゃん。特に個人的にはあきらが好きで、あきらといると何か飽きさせないという意味では立場的には千鶴と同じで、こーちゃんが要役みたいな立ち位置となりそうです。

まあ、この二人の関係は同級生でこーちゃんはあきらに対して全くツッコミを入れないがゆえに、千鶴が忙しくなってしまいますけどねw。でも、千鶴の言っていることも間違っていなくて、あきらの言っていることも間違っていない。そんな正しさなんて、誰が決めるでもなく、そのうち自分が決められるようになるほどの経験と知識を積み重ねた時に本当の大人になれるんだと思います。(遠い目

大人なこーちゃんと子供なあきら


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だけど、本当の大人になりたくないこーちゃんもいて、いつまでも、こども目線でこどもっぽさが抜けないあきらのそばで、落ち着いた雰囲気を出しているけれど、なにげにあきらのことを羨ましいと思える点もありそうなんですよね。

傍から見れば、こーちゃんがあきらのおもりをしているように見えるけれど、大人になってもはしゃいじゃってなんだか恥ずかしい一面を見せたりもするけれど、それでも、本人はそれで楽しいと感じる。視聴者からすればあきらは何も考えていなくて悩みもなさそうで楽しそうだからいいよなー、なんて勝手に思ったりしていると、あきらに騙される。

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これって、こーちゃんみたいな大人になりたいか、あきらみたいな大人になりたいかで真っ二つに別れると思います。千鶴たち5人からすれば、十中八九こーちゃんの道を選ぶでしょう。だけど、こーちゃんは学校の先生で立派な人生を歩んで立派な姿を彼らに見せている。

でも、心の奥にあるものは何も知らない。こーちゃんが要の家にお邪魔している時も、彼らみたいな時期に戻りたいと考えているなんて、その5人は夢にも思っていないと思います。

だけど、そこでひがんだり、憂いたりしない所は確かに大人なんですよね。誰しも、自分の歩んできた道を逆戻りして何度も行き来出来るなら、後悔も過去にも縛られることなく、のほほんと生きていられる。悩みも不安も何もない。そんな姿があきらでもあるんですけどね。

本当のあきらは……


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だからといって、大人にならないような子供に見えるあきらは、ただ大人に見えていないだけでこーちゃんと何ら変わらない。あきらもあきらで悩みを抱えているだろうし、その子供っぽさを憂いたりもしているかもしれない。だけど、彼はポジティブに世の中を見ている点が見れてとても大好き。

大人になってルールを守らず横入りする行為は確実に間違っていると指摘できますが、それ以外の部分で誰にも迷惑をかけないまま、楽観的に物事を捉えて気軽に生きていられる。気楽でなくて、気軽なんですよ。

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あきらは常にお気楽気分でやっているように見せている点が千鶴の癇に障るみたいだけど、それは千鶴にも当てはまる。二人共、お気楽に見せているだけなんですよね。それなりに考えている。いや、それなりといっては失礼ですね。見えない所で考えて生きている。

見えない故に普通以上かも知れない。しかも、それを誰にも見えない所で行動に移して、それが評価されないままでもいいと考えてしまうのはお気楽と言ってしまうのはいささか失礼に感じてしまう。

サンタ、トナカイから子供を守る


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千鶴もあきらも天然ゆえに、誰かを傷つけたり、自分を傷つけることを許したりするけれど、その天然さを補うための努力を影でしていると思えたのがサンタコスをしてトナカイ泥棒から子供を守ったシーン。

何気なくサラッと終わってしまいましたが、ここは素晴らしい場面でした。あきらはあきらで自分の無邪気さで一人の純粋な子供を傷つけてしまったことを気にしていた。キャラメルを落として「うっかりさん」と言ってましたが、うっかりさんなのは本当千鶴の言う通り「お前」で、それをあきらは自覚していたんですよね。

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でも、どうしていいかわからない。反省したとしても、その子供の気持ちが晴れやかになることはない。ある意味、楽しみに見ていたミステリー映画を間違えて早送りして、トリックとか全て飛ばして犯人がネタバレしまったかのような感覚に近いと思う。知ってしまったら全ておしまい。記憶の消去なんてできっこない。

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なら、謝るくらいしか出来ないけれど、その子供は去ってしまったので、謝ることも出来ない。となると、あきらはその子が落としたキャラメルを届けてあげることだけでもしたいと思った。その時に詫びも入れて、プレゼントも渡して、なんとかしてその子にとって嫌なクリスマス・イブとしての記憶になってしまうことは避けたかった。

だから、探しまわったのだと思う。そこで偶然、暴走トナカイがその子にぶつかろうとしたので、防いだ。それはその子の落胆に比べると大したことない。そう思って飛び込んできたのだと考えると、なんだかあきらは、サンタではなく、ヒーローっぽいですね。

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で、それを目撃していたのが千鶴というのだから、面白い。あきらを散々バカにして、周りから見れば同族嫌悪みたいに見えていたけれど、それは本当に同族で見えない所でもそういったことが出来る大人(千鶴からすれば)がいたという部分では千鶴にとっては少し嬉しかったのではないでしょうか。

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大人(千鶴からすれば)でありながら、自分より子供の気持ちを優先させるような大人っぽい子供がいるということに対して……。

大人になるための道は続く


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あきらの正体については現時点では未だに不明。こーちゃんが全くといっていいほど、彼に対してツッコミを入れないので、その性格に慣れたのか、それとも、その性格についていくのが楽しいのかはあまりわからない。でも、言葉には出さないけれど、やっぱり一緒にいたい。

それは二人共年齢を重ねてしまった今、自分にとっては刻々と過ぎていくだけで無駄に終わってしまうかもしれない人生を考えた時に、それがいいのか悪いのかわからない現状を気兼ねなく話せる親友として上手く支えあっている姿が、なんだか微笑ましくてね。

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それはまるで高校で出会った千鶴と要みたいで、こーちゃんたちはそんな彼らと自分たちを重ねあわせて、そんな彼らを導いてあげることが出来れば幸いだけど、まだまだ大人というものがわからない自分たちにとっては彼らの姿をみながら、自分の大人像を思い描いて、いつまでもその大人像を追い求めていくのでしょうね。

ある意味、こーちゃんと同年代の視聴者にとってはその5人を見ているだけで、こーちゃんと同じ気持ちになれると思います。自分は大人かどうか。そんなことは深く考えながら見ている人は少ないと思うけれど、それはそれでいいと思ったり。そんな人はあきらと同じ感覚で、楽しんでいる彼らと一緒に楽しんでいられるってだけの感覚も幸せの一つの形だと思ったりしてね。

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