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重い話が一気に軽くなった。これは悪い意味で言っているのではなく、シリアスとコメディを緩急混ぜて、視聴者の目を惹きつけることに上手い構成だと思いました。


別にまひるの言動が何かも全てを覆すことをやって、かき乱しているわけではない。今までのおさらいとして、彼女の視点が新たに加わっただけ。それは日々乃と同じく、一般人の目に近いのかも知れない。

まひるの空守村改革草案


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村を恨んでいるというわけではないけれども、村のしきたりやルールに辟易して殺伐とした雰囲気を改革したい。いわば、平城のように世直ししたいわけなんですよね。それが自分の手が届くような小さな規模か村の規模か国の規模か、それぞれ変わってくる。

だけど、まひるは自分のテリトリーが広いがゆえに、村の規模を掌握してしまっている。その感覚が違うゆえに、彼女は一人の一般人として、ただ見ている日々乃と違って、世の中のおかしい部分を直していこうという姿勢があり、その能力がある。だけど、性格的に多大に難アリだけどねw。そりゃ、匡平も断るわ。

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変えていこう、良くしていこう。悪いものは排除していこう。それは破壊と衝動で、全て。自分の感情で全てを決め、全てを自分の思い通りに……。もしかしたら、そんな自己中心的なことは考えていないのかも知れない。

いや、全く何も考えていないで、感情の赴くままに正しいか悪いか関係なく行動しているようにも見える。そこには最大の目標である匡平に憧れ、匡平に恋する乙女として、それ以外の不安要素は排除する。

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それがおかしい村を変えたい人の考え方かどうか? 彼女はただ村のしきたりに不満を抱いているに過ぎないのでは?という疑問があがってくる。枸雅と日向が東京に行って、村にひとりぼっち残された彼女はただ寂しいだけで、匡平を連れ戻そうとした。それはあくまで自分のため。

匡平がどんな過去を抱えているかは知っているけれど、今現在、匡平にとって望むことや匡平が考えている意志は全て無視している。あくまで、命を助けられたときの昔の匡平像に縛られているだけで、今は上っ面だけしか見えていない。

目的のない「破壊(と殺戮)」の行方


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だからこそ、阿幾は言う。

「お前のやっていることは意味がない」


きっと、まひるの言動全てがこの言葉に集約されるのでしょうね。かき乱すだけかき乱すけれど、そんなことはお構いなし。そこは理想の匡平像に縛られて、自分の考えた未来のために周りが動く。周りが思い通りに動かなかったら、実力行使する。そんな浅はかな考えでしか動いていないまひるが何かを達成できるかというと、何もない。

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それは阿幾がセキと案山子の役割を「破壊と殺戮」と言ったように、彼女はただ破壊するだけ。守るものも信念もない彼女は、ただセキの立場を使っての職権乱用みたいなものだろう。自分の命を匡平に助けられたとはいえ、命を脅かした案山子の存在について考え直すのが筋だと思うのですが、彼女は匡平への憧れで、その思考をストップしてしまったのだろう。そんな事態になって、後に彼女の心を蝕むであろうトラウマも憧れの異性に会えた出来事だと思えば、それはトラウマではなく運命的な出来事になる。

そんな思考になってしまった彼女は保身のために匡平への憧れで不安を頭から追いやる。だけど、阿幾はそんな彼女の上っ面以上の性格を知っているので、どんな極限状態になろうとも、彼女に歯向かう。彼女の幸せを不幸へと変える。同じ穴のムジナ。同じ破壊願望を持っているセキの姿を匡平に見せるために、まひるも匡平も誰もが自分と一緒に不幸になればいい。不幸に死んだ先生も不幸を直視しない村の人間も不幸になってなくなってしまえばいい。そのための破壊と殺戮としての案山子。

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それをある意味、全面肯定することになるまひるは個人的に救ってあげたい。彼女は罪(まあ、器物損壊の罪はあるけれどw)を負っていないだけに考えを変えるだけで救われると思う。それがもしかしたら、一人の一般人で何もできない日々乃が村の人や枸雅や日向の将来を本気で考えて、まひるを説得するような展開を希望したい。

自分の身が危ないとわかっていても、この問題で何かを変えようとする日々乃の強い意志。能力も何もないけれど、彼女には冷静に判断できる力と言葉がある。匡平から聞いた過去のエピソードを整理し、彼女なりの答えを導きだして欲しいと考えています。

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匡平の恋火疑惑に対して、本気で否定したけれど、日々乃の中で本当に匡平との関係は進展していないのだと思う。あくまで、人として彼の生き方を含めて俯瞰するだけ。まだ、彼のことも彼の過去もあまり知らない。そんな状況の中で彼を好きになる要素はまだない。

だからこそ、たった一度の救済で惚れてしまったまひるがバカ、もとい、安直に考える行き方を選んだのだろう。考えれば、また不安と恐怖が襲ってくる。それを匡平への愛と言うはりぼてに全てを隠しながら……。

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で、難しい話は抜きにして、今回のコメディ要素は楽しかったですね。終盤のシリアスにストーリーがラストスパートをかける場面で、ほんわか笑いの要素を雰囲気を壊さないようにして散りばめていたのは上手い手法だと思います。

特に、詩緒の桐生への愛のクッキー(?)がまひるに潰されて、ククリを使っての本気モードに移った詩緒が可愛くて可愛くて……。その上、まひるが去った後、散らばってしまったクッキーを集めている詩緒もいて、桐生という弟が出来たことが本当に嬉しいんだろうなぁ、って考えていて、この二人は最終回には仲良く笑い合えるといいですね。

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まあ、この場面も、日々乃がさらわれたという緊迫した状態でこんな仕草を入れてくるなんて不意打ちすぎます。詩緒は日々乃よりもクッキーの方が大事なんやー! なんて、考えは無用。日々乃はまひるの所にいる。きっと、それだけで安心したのだと思います。誰か悪い人の所にいるよりも、クッキーを平然と潰すくらいのまひるだったら、それくらいのことしかしないだろうという判断なんだと思う。

だから、物語が収束に向かうには、まひるを救い、阿幾の未来を考え、匡平が決断を下し、詩緒や案山子など村のあるべき姿について結果を出してくれれば大満足というか、全部答えが出せるか微妙な所です。全部が平和解決するウルトラCがあればいいんですけどねw。

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やまむら はじめ

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