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サブタイの「転生」は愛莉の「天性」のものとかけている気がする。愛莉を転生するための手段としての葵のフォロー。その天性の素質を発揮させるための回となりました。


前回の引きからオオゴトになりそうな気配だけど、姉さんの「ないない」の一言で全て済んでしまった感じがしましたが、それは昴のことを思い、昴のことを信じている葵ならではの愛の形なんでしょうね。ツンデレとはまた違う、信頼とフォローの証をこのバスケの試合で見せてくれました。

葵さんのさりげない優しさと昴への思い


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でも、昴さんは物怖じしないなぁ。葵の先約を断って、女子小学生の水着を構わず選んだことは、葵にはほぼバレているし、バスケを教える延長線上で水着を見れ…もとい、泳ぎを教えて自信を持たせるという戦略だってことも葵にとっては不満要素だと思う。

でも、それでも許してしまう葵さんは良い女房役になれますね。しかも、自信をつけさせるのに手っ取り早い煽り文句を言って、闘志に火を付けさせる。

そして、火事場の馬鹿力のごとく、入れられたら終わりという場面でどうにかして、自分のそばに置いておきたい昴コーチへの熱意と、今までのチームの和と決意と結束を集約したようなゴリディフェンスシュートディフェンス。

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それで、諦めたら試合終了だよ試合終了を告げる葵。もっかん達は3本を取らなければいけないのに対し、あと1本決めれば終わりの葵組。

愛莉のディフェンスが良くなったとしても、愛莉は一人しかいないわけだから、普通に他の二人にボールを回して決めてもらえば、試合には勝てた。

いや、勝っちゃダメなんだろう。初めてカットする勇気をもった愛莉が最終的には落胆しては意味がない。それに、愛莉のために昴は頑張っているので、その頑張りを全て無に帰してしまっては、何のためのコーチかわからないし、昴のやることは全面肯定している葵だからこそ、その努力は認めてあげたかった。

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それにディフェンスに慣れていない愛莉だからこそ、ボールをカットできたものの葵を押し倒してしまってディフェンシブファールになり、フリースローが与えられる。

だから、葵が本気で挑むといった言葉通りに動いて、このまま試合を続けると勝ってしまう。だけど、その宣言をした代わりに手は抜けない。それに手を抜いた相手に勝っても面白くないだろうと思う。だから、みんなの甘さを指摘した上で、簡単に負けを認める。

彼女たちが昴でなければいけない理由


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ただ、愛莉の頑張り、それだけが見たかったというか、教え方にも色々あるんだよ、というのを昴に提示するフォロー役としての葵。

葵の昴に対する思いは変わらないけれど、あまり小学生と仲良くして、自分と疎遠になってしまうのがコワかった。だから、昴と同じようにコーチの立場になることで、やっぱり昴の近くにいたいという葵の純真さは普通に可愛いと思います。

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でも、葵にとっては、自分が昴並の指摘が出来ることの証明と、彼女たちに対する思いは敵意ではなく、共感なんだというセリフを言っているんですよね。だから、彼女たちにとって、バスケを強くなりたいために、昴でないといけないという意味はない。

昴がダメになったら、同性の葵に頼んでもいい。でも、彼女たちは昴に対する思いは捨て切れない。それは葵が昴と一緒にいたいという思いと、彼女たちが昴にコーチしてもらいたいという気持ちが共通しているからなんだと思う。

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そのシーンが智花が昴との初デートの時の初プレゼントでもらったリストバンドを握るシーンに集約されているような気がする。昴の指示のもと、頑張る彼女たちは自分たちの力だけではなく、昴が見ていることで今までの成果を出そうと頑張れる。

智花がリストバンドを握って、同じコート上に昴もたってくれているという気持ちの面で勇気をもらっている。そして、そんな絆は智花だけでなく、物を通してではなく他の4人も同じことを感じているはず。

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だから、「昴さんじゃないとダメなんです」って気持ちは言わずとも理解している。ある意味、自分の好きな人が周りから評価されるのって嬉しい。それが将来、恋敵になろうとも、自分の目は間違っていなかったという証明にもなるし、それだけ昴の人の心をつかむ力が強いというのを実感出来て、近い存在なのに、何故か、遠い所に行ってしまいそうな悲しさを併せ持っている。

そんな悲しさを頭の中から消すために、昴にいつも攻撃的な制裁を加えるんだろう。照れと悲しさを出来るだけ悟られないように。自分の気持ちを自分が決意して言葉に出す日までわからないように。彼女なりの照れ隠しといしてのケリが、いつかは決着としてのケリになればいいですね。

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しかし、短期間に自分の部屋に教え子の女子小学生と幼馴染の同級生を部屋に連れ込んでビデオを観るという昴の無頓着さと彼女らの無防備さに、なんか俺は嫉妬と敵意にも似た感情を昴に抱いてきたぞw。

葵は何度か昴の部屋に入っているのが当たり前になっているからこそ、もっかんはその先を狙わなくてはいけないですね、ってそういう作品じゃねー。

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といいながら、「コーチにかこつけて、触ったりしたらダメなんだからね」の葵の指摘に対して、「しねーよ!」と堂々と言い放つ昴さん。思いっきり、数時間前に俺の愛莉の肩を触ってやがる。なんてふてー野郎だ。とっちめてやる。

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蒼山 サグ てぃんくる

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