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「女の子って強いね。だけど、時々弱いね」


「家族」というl言葉を考えさせる話でした。春子にとっての「家族」は麗奈との二人っきりで、俗にいう家族とは違って、旦那さんのいる母子家庭を今まで経験してきたのでしょう。二人だから頑張れる。

一人なら頑張れない。その二人が旦那さんから子供に変化してしまった結婚から出産までの過程。きっと、その家庭にある間違った過程なんだろうけれど、それもそれでありなんだろう、と感じさせる締めでした。

誰もがいつまでも「女の子でいたい」のかも……


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従兄弟とはいえ、春子が独身の大吉のもとに家出してきたことは問題にならないのかな。家出して慰める内に情が移ってしまって、今の旦那さんと離婚して、従兄弟の大吉と結婚するパターンがありそうだっただけに、今回の春子の家出に関して、咎めない旦那さんはきっと良い人なんだろう。それだけ大吉を信頼しているとはいえ、法的にそのパターンがあるだけに、やっぱり問題だよなぁ。

そういう意味では、そのことについて触れたら春子は即離婚しそうな態度にまで進展してしまった。その夫婦仲というものが、いつの間にか薄れてしまった。もしかしたら、結婚した時点で既になくなっていたのかも知れない。結婚は女性にとっての墓場とはよくいったものです。

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春子の「女の子でいたい」発言はかなり衝撃的でした。「女の子」の「子」の部分はきっと年齢と共になくなって「女」になるのだと思う。だけど、気持ちは「女の子」のままでいたい。だけど、周りはそれを許してくれない。

結婚すれば「妻」であり、子を産めば「母」になる。いつまでも「女の子」のままではいけないと、周囲から背中を押される。きっと、それは心の成長でもあり、ストレスでもあるんだろう。

結婚してから、ずっと我慢してきた思いというのは、きっと旦那さんも抱えているのだと思う。だけど、それはあえて、大吉は言わない。きっと妻となり母となった春子の愚痴につきあって、それに同意してあげればいいだけだから。

ここで、旦那さんの代弁をした所で、夫婦喧嘩の延長戦みたいな感じになるんだろう。だから、逃げ場所を設けて、苦しい時や辛い時があったら、いつでも逃げておいで、という言葉が春子の心を軽くしたんだろう。

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だから、独身から結婚して、敵と思ってしまった旦那さんの親がいる家庭がいつまでも続くので、ストレスがたまる一方だった所で、そのはけ口がなくなってしまった春子は、いつまでも心に不満を溜め込んでいたのだと思う。

だけど、それは怒りとなって愚痴を浴びせ、そして、涙を見せてはいけない母としての強さを強要されていた家庭の中から少しの間抜けだして、女の子としての弱さを見せられた春子は、もう強くなったのだと思う。

大人が見せない「弱さ」と子供が見せる「強さ」


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その涙を見せられるのが旦那さんの前だったら良かったのだけれど、それは旦那さんも「父」としての強さを見せなくてはいけないので、あちらもストレスが溜まっているのだと思う。

だからこそ、お互いのストレスが夫婦喧嘩になって表れてしまう。そんな気持ちのすれ違い。まあ、それでお互い言いたいことは言って、スッキリするかもしれないけれど、子供はそんな親の不和に敏感だから、教育上の問題として残る。

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そんな喧嘩というものを、あまり見たことがない、りんとしては不安で眠れなかった。大人は子供が寝ていると思って、そこでお互いの「弱さ」をぶつけ合うも、子供はそんな親も知っているというのが悲しい現実。そこで、麗奈がりんと一緒に夜中の喧嘩中の過ごし方を教えていたのが泣けました。

麗奈は結構明るく元気で何も考えていないように見えるけれど、大人の知らない所で、こうやって不安を乗り越える術を知っているというのは、彼女の短い経験のなせる技なんだろう。

それがいいか悪いかは抜きにしても、そういった喧嘩が彼女の中で普通だと思ってしまって、子供から大人になり、親になったときにも同じ事を繰り返ししまうかも知れないので、負のスパイラルだよなぁ、って考えてしまう。

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そんな子供から見た大人って、やっぱり子供で、子供から大人になるというのは年齢的なことを抜きにして、どういう大人が、本当の大人なんだろう?って子供は考えてしまう。

だから、子供内でのネットワークで大人の知らない子供の会話が展開されていたのが感慨深かった。子供は無邪気でいいなぁ、と考える横で、子供なりの「強さ」を共有しあっている。

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そんな大人も子供も本当は「弱い」のに、どちらもその弱さを、大人にも子供にも見せないように演じている人間ってなんだか面白いものですね。

春子も「女の子」の頃と、「母親」になった今も、どちらも涙を見せている。きっと、そんな弱さを小さい頃からずっと抱えながらも誰かに頼りながら生きていくのだろうなぁ、と人の脆さを感じるお話でした。

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だから、PUFFYが歌うOPの歌詞の「女の子って強いね。だけど、時々弱いね」という意味が理解できました。

いつになっても、「女の子」は「女の子」のままで、それはいつも泣かない強さを見せているけれど、時々、誰かに涙を見せて弱さという綻びを修復しながら生きているという、子供から大人になるまでの女性を表していて、何気に深い歌詞だったんですね。

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宇仁田 ゆみ

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