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涙で画面が見えないよ。なんで、こうなったかな。なんで、こうなるかな。なんで、なんで、なんで……。


匡平は真実を知った上で阿幾を憎む。阿幾と同類だと思われたくないからではなく、阿幾と同じ思いをしたくないから、心が弱いからこそ、怯え、震え、不安とやるせない気持ちを怒りとして放出する。

それは阿幾に対してではなく、阿幾の周りに対しても……。阿幾の心の中で抱えている怒りを匡平が代わりに抱える。だけど、そんな怒り狂う匡平は阿幾の目からすれば、同類だ。仲間だ。先生を愛して、先生を救おうとした一人の少年として……。

生きるために必要なこと


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今回の話はアバンのOPなしから、十分な尺をとって重い話がくると思っていたけど、予想以上の重さに悲しみとは違う涙がこぼれた。もう、キーボードを打つ気力もなくなるくらいに、絶望的だ。

第三者の私から見ても絶望を感じているのだから、阿幾はこれからずっと人として絶望の淵で生きていかなければいけない。いや、生きていることさえ辛いだろう。でも、なぜか生きてる。

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生きている必要なんてなくなったと思った。一人の少年がセキとしてもてはやされ、セキでなくなることで、排除された存在になる。それは彼の立場は自分で理解して受け入れいるからこそ、孤独の人生を受け入れた。あくまで、独り。村の中で独り。

いつかはセキの座を奪うために、生きている。だけど、セキになれる資格が明確でない分、何をしていいか分からない。何をして生きていけばいいのか模索しながらも、村から彼の生きがいは決められたものだった。

偉いことに慣れろ


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セキになれ。権力を手に入れろ。偉くなれ。そして、存分に偉く慣れ。法がない分、守る人も守られる人もいない。強くなるしかない。とにかく、心も体も強くなるしかない。だけど、どんなに強くても、どんなに頑張っても、人の限界はある。

その限界を知ったとき、未知の存在に恐怖を覚える。自らを神を操るセキとしての誇りが、彼女を蹂躙する。それはセキにとっては人ではなく、神様に逆らった罰を受けただけの人間の形をした、ただの抜け殻。

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一人の先生として、女としての生き方を学ぶための再スタートの村での生活。不倫という罪によって、第三者が犠牲になった。無垢な少年を絶望に追い込んだ。それが良心の呵責として、いつまでも心の中に罪として残り続ける。

だからこそ、不安を払拭するために、事件を誰も知らない村へと逃げた。だけど、心の中では逃げても、事実は逃げることは出来なかった。罪を罪として認め、悔い改めた時、それが許されるのはいつの日か?

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だからこそ、罪滅ぼしに阿幾に近づいた。あの少年が感じた絶望を抱えている阿幾を救えば、それで罪は償えると感じてしまった。だから、阿幾への好意と行為は、阿幾に対してのものではなく、あの少年に対しての懺悔。

だけど、だからといって、あの少年が救われるわけではない。わかっている。自分で自分が許せないだけなんだと、わかっている。だけど、何かしないと、自分で自分を保てなくなってしまう。そんな罪から逃げるためのひとときの現実逃避。それをわかって阿幾は受け入れた。

一夜限りの共存から共に生きていくことを……


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それは、共存関係から、共犯関係へと展開した。先生と共にいることを決めたことで、先生の罪を一緒に背負おうとした阿幾の優しさがあった。

それは絶望から救ってくれようとした先生に対する恩返しでもあり、やはり、お互い、村の中での独りは寂しかったのだろう。それは結ばれるべく結ばれた二人の絆。

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それをよく思わない村という環境。事実はいつまでも残る。人の噂も七十五日と言うが、他に噂になるようなことが少ない田舎では、それは永久的に語り継がれるだろう予感がして、先生は遠くに逃げたかった

。だけど、独りであることも怖かったからこそ、阿幾という存在がいて、ようやく、独りで闘うことを諦め、二人で別の世界で新しい生活をしたかった。もう、罪は時効だ。だけど、阿幾にとっては成し遂げたいことがあった。セキとしてのプライドを取り戻すこと。それだけに気を奪われてしまった。

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こんな事態にまで進行するとは思わなかった。愛犬を殺され、愛する人は犯され、この村はとにかく、阿幾から奪えるもの全てを奪ってもまだ足りないらしい。

だったら、あの時に、先生とこの村から逃げることを了承しておけば良かった。そんな後悔を与えはするも、引き戻せない残酷な時間経過という現実。

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その怒りの矛先はいつしか、セキを奪った一人の少年から、一つのグループへ。そして、一つの村へと大きく変化した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。先生を殺した。そのことだけが頭の中を埋め尽くす。もう、何も考えられない。感情だけに任せた惨殺現場と化す。

少年は少年を殺そうとし、女性を殺す。そして、少年は全てを殺す


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独りの少年の、少しの間、独りではなくなった幸せな時間。
それは村が与えた誘惑だったのか、それとも、別の生きがいを与えただけなのか。
それはわからない。だけど、愛しい人が死に、自分が人を殺した。
この事実だけは変わらない。

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そういう意味では、阿幾は、先生が傷つけて同じ絶望を抱えた少年という被害者ではなく、自らの犯した過ちをいつまでも一人で背負い続けていく先生と同じ道を進んでいくのだろう。

だけど、先生とは違い、先生が言葉を託した匡平という救済者がいる。匡平が何を考え、阿幾に接していくのかはわからない。

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だけど、先生も阿幾も、被害者であり、加害者であった。そのことは理解している。だから、匡平はどちらにもなりたくない。

先生の言葉からも、阿幾に対しても、村に対しても、中立でいたい。一人の人間として全うな人生を送りたい。それが村から逃げ出した一つ。

だけど、権力と戦闘力を手にした人間としてはもう逃げられない。既に関わってしまっているのだから、ケリはつけたい。今の匡平にはそれが出来ない。そんな鬱屈した気持ちを抱えながら、彼と彼の親友の苦渋の日々は続く。

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やまむら はじめ

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