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わたしだけの「木」。わたしの身代わりにはならないけれど、わたしがいた証としての「木」。色々なわたしをこの世の中で残して、わたしの存在をわたしが確認できる。それだけで、ちょっとした幸せを感じられる。


あぁ、この雰囲気がたまらない。小学生になったけど、大きなことは何も変わっていない。でも、何か区切りとして成長記録をつける。成長の思い出は写真に収め、成長の証としての木を植える。紙に残り、木でも残る。改めて、木という自然の大切さを思い起こさせるためのCo2削減促進回(?)となりました。

一軒家での「木」の存在


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今では、都会の人口集中化が進み、一軒家よりもマンションかアパートをもつ人が増えているために、木を植えるという習慣はほぼなくなってしまったのは悲しい限りだけれど、こうやって映像で大吉やりんが楽しそうにしているのを見ると、一軒家が欲しくなりますね。(欲しがりません勝つまでは)

私の親は一軒家ではなく、新築マンションを買っていたので、そういう習慣の代わりといってはなんですが、家の木材部分に身長と同じ刻みを入れていました。一軒家だと大黒柱に刻むようで、これは今でも残っている習慣だと思います。やっぱり、自分がここにいた証が欲しいんですよね。

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これって、りんが言い出したことではなく、大吉が言い出したことがポイントだと思うんです。大吉としてはカメラで撮って写真として残そうとしたものの、ケータイでは上手く撮れない。本当、前の卒園式の母親たち同様にデジカメやデジタルビデオカメラなどで、しっかりとしたものとして残すべき所だと思うんです。だけど、大吉がケータイでしか撮れないのは経済上の面でしょう。

りんは養子ではないので、扶養手当も出ない。残業もしないために残業代も出ない。となると、生活基準が必然的に低くなってしまう。別に高級志向ではない大吉にとっては気にならない所だけれど、こういった、りんのための映像記録などの養育費も、ある程度きりつめないといけない。それは愛情の差ではなく、金銭面での差。

りんの存在を記録したい


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だから、りんはそれがわかっているから、高いものはねだらないし、そのことを憂いたりもしない。あくまで、自分たちは自分たちの生活があるから。良い意味で、うちはうち、よそはよそ、なんですよね。でも、大吉としては、りんの成長として何かを残してあげないといけないな、とコウキママのデジカメを見て思った矢先にでかい木があった。

お金はないけど、空いている庭はある。その有効利用。全くお金のかからない発想だけど、木の苗くらいは買ってきてあげてもいいかな。と、思いつつも、りんはそこでもさりげない気を使って、夢を見る。夢を見ることを諦めない姿勢をいつでも貫くりんは本当良い子だな、と思いますよ。大吉の忍者の発想にまたまた夢を見る。

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そして、大吉がおじいちゃんがりんのために、木を植えているかどうか確かめて夢を見る。この夢は現実になったわけだけで、いつものポジティブ思考も常に裏切られ続けたら、段々と希望が見えなくなってくるけれど、こうやって、時々、夢が叶う。

そんな現実に彼女は夢を見ることをやめない。そのりんを絶望させないためにも、大吉が動く。そんな持ちつ持たれつな関係。それが二人にとって、最高の時期なんでしょう。

「子供が産まれたら子犬を飼うがいい」


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で、生まれたときに木を植えるという発想で、まっさきに浮かんだのが、ゴルゴ31のこの言葉。

子供が産まれたら子犬を飼うがいい、子犬は子供より早く成長して、子供を守ってくれるだろう。
そして子供が成長すると良き友となる。
成人となる前の多感な年頃に犬は年老いて死ぬだろう。
犬は青年に教えるのである、死の悲しみを。

ゴルゴ31は見ていないのですが、この言葉は胸にしみて、『うさぎドロップ』に近い感情を抱くのですよね。死の悲しみは既に小さい頃に父親で経験済みのりんの方が辛いのですけどね。

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愛犬と一緒に成長して、一緒に暮らして、先に逝く。人が誰しも経験するであろうことを小さい頃から学んでおく。うれしさも楽しさも悲しみも全部。死の悼みは近しい人間よりも、犬のほうがショックが軽い。そういう意味では幼き頃に一度、死という別れを経験して、そういった悲しみを乗り越えることが出来る。

そして、年令を重ねて多くの悲しみを背負いながらも耐えぬいていくことが出来る大人になれるという意味では、今回の「木」と同様、「犬」にもそういう意味があって、子供の頃の経験や思い出の尊さを感じられる事ができました。

うさぎドロップ (1) (FC (380))うさぎドロップ (1) (FC (380))
宇仁田 ゆみ

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