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恋愛面では、なんちゅーか、こう、もやーっと。じとーっとした感じで、ドガンドガンとドガーンって感じで男女のヌルヌルした感じが出せないちゅーか。


今回メインのリュウシさんについて書きたいんだけど、やっぱり、エリオの社会拒絶部分のシリアスに目が向いてしまう。つくづく、リュウシさんはコメディ担当で場の雰囲気を明るくして、作品を暗くさせない素質があるね。それと、リュウコやっちゅーに。

社会貢献出来ることは幸せなのかどうなのか?


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冒頭から、駄菓子屋であっても、小さな子供だけがお客でないとわかっただけでも、何か辛いものがあった。同年代の子たちも来てしまう。しかも、元クラスメートまで。そして、やっぱり拒絶される。それだけなら、まだいい。前回の人事担当の人の目論見通り、お客が離れていく原因になっている。

働いている。社会に貢献している。社会貢献は付加価値となり、自分や他人の満足を生みつつ自分の価値をアップしていく。そこに働きがいを感じる人も多くはいるだろうと思う。会社の志望動機なんて、一番はお金を得ることに決まっているわけですが、大体出てくるのは自分と会社の社会貢献活動の姿勢について。

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金を儲けるという本来の目的を隠して(というかバレバレやっちゅーに)、社会貢献活動の一環に加わりたいという建前と本音が出ている現代社会。金を儲けるのは自分のため、社会貢献活動は誰かのため。その違いで、自分にしか目を向けていないか、周りにも気を配っているかなどを重要視する。要は社会性が大事なんですよね。それが建前であっても、口先だけのことであっても…。

だけど、社会貢献活動って、社会貢献していない人を社会貢献するように変革することが一番社会貢献しているように感じる。それが、リュウシさんの真に対しての助言であったり、真のエリオに対する優しさと厳しさなんだと思う。でも、リュウシさんからは真のその社会貢献活動はやめたほうがいいという助言も的確。

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ミイラ取りがミイラになりかねないからね。リュウシさん的にはエリオは実質的に失われている人なので、真が巻き込まれて第2のエリオになったら、それはそれで悲しい。リュウシさんはエリオを嫌ってはいないんだけど、嫌われる側にいれば、いずれは嫌われる、そんな社会の不条理。

そこに真っ向から立ち向かおうとする青春男が真で、それよりも一緒にクラスメートとして、友達として、またはそれ以上として、真と付き合いたいと思っているリュウシさんとしてはちょっとだけ不安視している。それが助言というか、現実を突きつけたというか、真には普通であって欲しい願いが彼女にあるんだろう。

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そして、無理矢理ではありながらも、社会貢献への道を徐々に歩き出したエリオの苦難と険しい道のり。ちょっと、リュウシさんと会ってしまっただけで落ち込んでしまう。布団という空に閉じこもってしまう。老婆の布団を剥ぎとって巻かないと不安で仕方ないというように切羽詰った彼女の船出。

前川さんがエリオ救出に乗り出した。そして、ノリノリだ…


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そこに協力しようとし始めたのが前川さん。彼女は別に大きな偏見を持っているわけではないけれど、それなりに気になってはいる。夜中のコスプレであったときとは大きく違って、真を通じて、エリオに対しての偏見もどうやら、和らいできたようだった。だから、自宅訪問。いわば、興味本位ではありながらも、エリオへのちょっとしたお近づき。

そういう意味ではキープレイヤーになりそうな彼女の動向には注目ですね。そして、真を巡るかまってちゃん争い勃発。リュウシさんとエリオでは振り向かせ方のアプローチが全然違うのがいいですね。それと、それなりにお互い苦手にしているのか、真しか見えていない。前川さんもそこから先は真が何とかしたまえ、ハッハッハという感じで、この状況を楽しんでもいるようだ。

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リュウシさんは真のことを知ろうとして好みを聞き出す所を見ると、自分本位ではない彼女みたいな彼女らしさを振りまくことが出来たと思う。「青春ポイント +3」

エリオは自分の部屋の布団でくるまっていればいいのに、真が他の人に取られてしまうことがコワイ。唯一、自分のことを助けてくれる救世主がいなくなれば、自分は自分でなくなる衝動にまたかられるかもしれない。

だから、真の部屋でくるまりながら、かまってもらう。真と私はいつもこんなやりとりが出来るほど仲がいいんだという、エリオなりの意地と信頼。真にとっては楽しいひと時の妨害でしかないけどねw。「青春ポイント -2」

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それでも、どちらもかまってあげる真の優しさが功を奏して、三角関係のもつれもあまり酷くならなかったですね。そして、前川さんのサポート…があるのか? 女々さんと結託して何かを企んでいるんだけど、これは残された三人にメリットになるのか。それとも、修羅場というデメリットがあるのかわからない。それは次週にも期待。

あとは今まだ決められないけど、真はエリオを救い、自らも救うことが出来る最良の道を模索している。悩め、大いに悩め。考えることこそ、人が与えられた能力でもあるのだから、今この時期に使わないでいつ使う。老婆のように、周りがいなくなって選択肢も何もなくなってから選択しても、もう遅い。時間は限られているわけだから。

友達は多ければ多いほどいいわけでもないは真理


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それと友達の必要性。社交性を身につけて何をするのか。友達がいたとして人生が豊かになるのだろうか。幸せを享受できるのだろうか。これは各人が考える問題で、それぞれが一番居心地が良く、最良の選択をしたと思えれば、結果がどうであれ、その人の人生は悔いの残らないものだと思う。

むしろ、老婆が言っているように、友達という関係を作ることで、そのパラメーター動向に気を使わなければいけない分だけ疲れる。そして、印象がどんどん悪くなる可能性も高いわけで、いつしか敵になって、自分のことを貶める存在になることも予期できるだけに人選も大事だし、敵にならずに本人が好きだと思えるような人と付き合っていくのが一番幸せなんだろう。

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広すぎず浅すぎず、狭すぎず深すぎず、色々な友達の範囲はあるけど、それがステータスになるわけでもない。心地良ければいい。

その選択肢を広げるためにエリオ宅にリュウシさんと前川さんが入って、好意的ではないにしても、こういう人間もいるんだよ、というのをエリオの見識を広める一つとして前川さんは考えたのかも知れないね。真のことを思ってのエリオ救出だけど、前川さんのさりげない優しさが愛しいですね。

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