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彼女の明るさが周りに勇気を与えていることを今はまだ彼女は知らない。そして、彼女も周りから何かをもらっている。その何か…。


ちひろ編完結。もうね、号泣の嵐ですよ。天気予報では晴れと言っているのに、雨を降らせる女。雨女。このワードって、自虐ネタでは使うけど、みんなにとって迷惑でしかない。責任の一担が雨女のせいにされてしまう。昔は雨乞いするくらいだから、好まれていたんだろうけどね。これも時代の移り変わりなのだと思う。

サイクルが順調に進まない危険性


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とにかく、ちひろが求めていたものがようやく見つかった。頑張っても頑張っても報われない。世界が自分を影でいじめているような錯覚を起こしてしまうくらいに、努力と成果がついてくれれば、まだ頑張ろうと思う。努力すれば報われるんだ。報われるから、また努力しようと頑張る。そのサイクル。

きっと、そのサイクルが何かを転機(天気)にして、(成果が報われない)雨へと循環を一度ならずとも何度も経験してしまって、自分は何をやっても報われない。なら、不相応な生き方で十分じゃない。人より少し劣っているように感じてしまうけど、それは仕方ない。努力してないもんね。周りが眩しすぎるんだよね。

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その眩しさという輝きを放っている周りに比べて、自分はほんの少しも輝けない。きっと、そういう生まれなんだろう。桂馬風に言えば、ヒロインとしての攻略キャラとしての輝きはなく、平凡な生活を送るモブキャラとして生まれ、モブキャラとしての終わりを迎えるのだろう。

攻略キャラに絡むのが精一杯で、でも、それがそのキャラの引き立て役にしか過ぎない人生。わかってる。わかっているんだけど、たまには脚光を浴びたっていいじゃない。

頑張って成果を出している人は世界から好かれているだけ?


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そんな世界だからこそ、頑張れば頑張るほど虚しくなってくる。世界はそういう作りでそういう定めを自分に押し付けたんだから、自分はありのままでいいじゃない。

輝くのは高原歩美とかのんちゃんだけでいい。そんなコたちと友達になれるだけ幸せなんだろう。だけど、他にもみんな輝いている。どうして私だけ?

だったら、カッコイイ男の子を捕まえて、モブキャラ卒業して、彼の輝きをもらえばいい。努力して輝いている女の子には悪いけど、私にはその道しかないから。少しだけ虚しさも感じるけど、それ以外に世界に対抗する術を知らない。そこにこだわり過ぎたんですよね。

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だからこそ、自然現象(世界)という雨を降らせてしまう。晴れだって天気予報では言っているけど、雨が降る。きっと、自分には告白して雨が振って断られるんだ。

桂馬に対しては信頼を寄せているので、もしかしたら、成功するかも知れない。だけど、その先は考えてなかった。本当に、彼氏の輝きで自分が輝けるのだろうか。

それって、ある意味、彼任せ。偽りの自分を繕って、外見だけの恋に惑わされて、周りから注目されたいがために何の努力もせずに手に入れる。

なんか、ちょっとした罪悪感。桂馬が頑張れば頑張るほど辛い。きっと、彼も同じように難しい人生を送っているだろうから。だけど、私のために一生懸命レポートを書いてくれている。放課後の時間も嫌々ながらも付き合ってくれている。

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そう、彼も世界から嫌われているのに、隠れた頑張りで補っている。闘い続けている。

バーチャルに逃げこむだけかと思っていたけれど、リアルでも一生懸命になって輝こうと日々努力している。報われているかどうかはわからない。でも、それでも、その頑張りが悔しくて、自分はこのままでいいのかと感じてしまう。

オタメガから桂馬へ。一気に彼女の中での好感度アップ


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でも、そんな彼とは離れたくない。一緒に頑張り続けてくれる仲間として彼を勝っているから。いつまでも、このように報われない者同士、励まし合って支えあって、時には喧嘩もしたりして…。

って、これが恋? そう気付き始めた時には遅かった。いや、遅くも早くもないのだろう。思い立ったが吉日。なんとかごまかしてみよう。

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そんな感じで、色々と言いたいことは言えているような彼女の不器用さが愛しい。いつもなら、罵ったり、争ったりして、普通に接することが出来るんだけど、彼に対する思いが恋という憧れに変わった今、どうしたらいいのかわからない。恋に気づいたのは初めてだったから。

だったら、上手くやりたい。でも、こういう緊張する場面で、上手くしゃべれないのがもどかしい。オタメガじゃない。ただのオタメガなんだよ。何を緊張しているのか。そんな葛藤と告白キャンセルで彼を傷つけてしまったことに、またやっぱり罪悪感を感じてしまう。

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だから、喧嘩して逃げたって仕方ないよね。もう、これ以上、彼と関わる権利なんてないんだから。頑張っていない私が、頑張っている彼と対等になんて話せるわけがない。

せめて、この気持ちが収まるまで一人でいたい。時間と共に、心の傷も癒えていくだろう。初めての本気の恋だったけど、ぶつけないで失恋も、もしかしたら、私らしいのかも知れないのかな。肉まん渡せて良かったな。

彼との共有した時間、彼と一緒に食べた肉まん、それだけでも、自分はもう今まで頑張った分の成果として与えられているのかも知れない。ううん、きっと、頑張り以上の成果が来ているだろうから、また、努力の催促が来るかも知れないね。

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そんな感じでアンニュイになっている彼女を桂馬が認めてあげる図が素晴らしかったです。ちひろが感じた劣等感と罪悪感、そして、複雑な感情も含めて、ようやく理解できたのだろう。

それに、悪口というパラメータがSランクという彼女なりの個性を彼は発見し、そのことについての称賛の言葉を残した。それがなんだか、自分の心を読まれているみたいで恥ずかしがったちひろはどんどん差を広げる。

逃げるのが平面上ではなく、ちひろが階段を上った所からの会話というのも泣けてきます。彼女は高みの見物というわけではないのですが、あくまで、オタメガは私から見下ろされるぐらいの立場でいいんだ。いや、そうしないと、私のなけなしのプライドがなくなってしまう。そんな虚勢。

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でも、桂馬は追う。彼女は自分で自分のことを理解出来ていないとばかりに諭しながら、優しく褒めてあげる。この親切心が桂馬の良い所なんですよね。

この言葉を言っている時は、落とし神モードではなく、一人の人として、一人の女性として魅力があると助言しているんですよね。演技も偽りもない彼自身の本心。真っ向からぶつかってくる姿勢が、ちひろにとって、とても愛しく見えてしまう。

今までは、好きな人を追いかけることばかりしていた。それは自分に魅力がないから、誰かから声をかけられたり、好意を感じることはなかった。ならば、動くしかないと思って、追い掛け回した。だけど、否定の連続。普通にしていてもダメ。動いてもダメ。手詰まりだ。そこに桂馬の好意が加わることで、ようやく、彼女の意志が動き出した。桂馬の言葉で彼女自身が少しだけある魅力に気付き始めた。

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その部分を極めて行けばいい。いや、極めなくてもいいんだ。トップにならなくていい。上手いとか賞賛されなくてもいい。高原歩美みたいに陸上に命かけて努力しなくてもいい。ほどほどでいいんだ。その小さな努力をすることも忘れていた。

今まで自分を磨くことが無意味だったから。だけど、楽しくやれれば。何かをやって頑張っている自分は美しい。何でも良かった。

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だったら、歌下手だけど、ボーカルやって頑張ってみるのもいいよね。どうせ、人に聴かせることもできないくらいひどくても、自分がそれで頑張っている気持ちに気付いて、それを褒めてあげれば、なんの問題もない。

周りから認められなくても、自分で認める。そして、もしかしたら、桂馬みたいに自分の頑張りに気付いてくれる人が現れるかも知れない。そんな姿勢で構わないよね。それに気づけたことで、彼女の人生そのものを変えて、恋だけではない面でもサポートしてあげる落とし神様なのでありました。

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渡辺明夫

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