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真の青春ポイントはいつしかエリオの青春ポイントへとつながっていくのだろうか?


もうたまらない。真が進化を、いや、真価を発揮した、というか、主人公らしさを発揮した今回。修羅場あり、コスプレあり、パンティあり、冷蔵された人間というホラーあり、という世の中の不思議の有象無象が真に迫り来る! っていいつつも、やっぱり、いつもどおりに対応してしまう。対応できてしまう真に青春ポイントはこれからどれくらい付くんだろうか。

エリオのいない入院生活という寂しさや不安


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病院での期間にエリオがお見舞いに来なかったというのが、個人的な今回の青春ポイントでした。突然、家に入り浸ることになった少年。電波を少しは受信(理解)してくれた少年。そして、夢を奪った少年。優しさという餌でつって現実の厳しさを無理矢理ねじ込んできた少年。

そういった複雑な感情が頭の中でずっと回っていて、いつエリオが出てくるのか心待ちにしていました。たぶん、真もエリオが来てくれるんじゃないか、と少しくらいは考えていたと思いますよ。流子さんとも前川さんとも女々さんとも普通の対応しかできていない。やっぱり、心のどこかではエリオのことを気にしている。

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だから、退院の時にタクシーで帰りながらも、やっぱりエリオが自分のしたことをどう思っているのか、これからどう変わってしまうのか、エリオはこれからどうするのか、とか色々悶々とした気持ちになっていたと思います。

なので、その責任を取りなさいとばかりに女々さんがエリオの所に真を向かわせたのは心憎い配慮。あまり、娘に関心も感心も示さない女々から、真に突っ込まれるまでもなく、エリオと一緒に3人で退院祝いの外食をしたいという提案。

女々さんとエリオの難しい関係はこれからも続くのだろう


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女々さんは文字通り女々しいというか発情期の極みというか年齢を考えろ的なツッコミを入れたくなるけど、それに惑わされている真もいるので、何ともいえない気分になりますが、たまーに、本当にたまーに、気を利かせて真に対しての大人からの的確なアドバイスが入るんですよね。それが魅力というか、真の良きアドバイザーとしてこれからも接していくのではないでしょうか。

それに、エリオの記憶は戻らなかったけど、エリオの人格は取り戻してくれた。その感謝もある。エリオには無関心を決めて、何も期待しない。何もしてあげない。そこにただ居るだけの存在。要るか要らないか尋ねたら、確実に要らないと答えそうなほどの疎遠な血縁関係。

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これはどちらにとっても不幸で、それを改善するなんて前途多難な人生に巻き込まれる覚悟が必要だろう。それくらいに、関わってはいけない。真には関わらないで暮らすことも出来た。だけど、それを真は許さなかった点が青春ポイント加算チャンスと捉える彼の思考なんですよね。5点満点では足りない人生の青春ポイント獲得チャンス。

それはエリオが美少女だからだけではなく、救ってあげたい程に過酷な人生を送ってきたからこそ。真の青春ポイント計算方式で彼女の人生を見るなら、確実にマイナスポイントだけが加わっていく。そこに憐憫さを感じてしまい、その結果、右腕骨折という罰を得た。

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綺麗なバラには刺げがあるごとく、エリオに関わってしまったばかりに、軽傷を負った。それは世界からの警鐘だったのかも知れない。決められた歯車で動いているという運命論で言うならば、ひるんでしまってもおかしくない。

だけど、彼は青春の中を自由に生きる存在だ。もし、坂を下りるときに、こぎださなければ、もっと最悪の事態になっていたというプラス思考。そのプラス思考という青春ポイントを、どれだけエリオに渡せるかがキーになるんだろう。

ようやく回の終盤でエリオと会えた喜びと不安


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そんなエリオとの対面。このシーンが一番緊張しましたね。エリオは希望を失い、真と手をつなぎながら帰っていく道すがら、自然と離れてしまう刹那。この時に、エリオは真を拒絶し、これからも関わり合いを避けたいと思うようになってしまうのでは、という真の不安。エリオが2週間の間に出した結論は…。

意外にも軽かったようですw。真を「腕、大丈夫?」とか「ごめんなさい」というくらいなので、エリオなりに真のことを心配していたのだろう。それが実行に移せずにお見舞いに行けなかっただけ。それが、何か可笑しくてね。

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エリオは真がいないと外に出れない。きっと、それは気持ちの問題。夜道を一人でお布団巻いたまま帰るくらいの度胸はある。いや、あれは前川さんと一緒にいる辛さと天秤にかけて、仕方なく一人で帰る道を選んだのかも知れない。

それくらいに周りが怖い。宇宙人が外を出歩いていたら、人間に捕獲されて色々調べられたり辛いことになるという、ひきこもりたい言い訳にしかなっていなかった。まあ、それくらいに、彼女は世間の風当たりや世間の目、普通の人間とは比べられて劣等感を抱いて、共存の道を拒んだ経緯がありそう。

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でも、真という人間もいることに気づけた。自分を宇宙人(人間とは別物)として扱われてきた彼女の人生で自分の存在を認めてくれたことに対する信頼。それが彼女をほんの一歩ずつ前に歩けるようにしてくれた。でも、今までの無礼な言動はなしにして欲しい。だから、改まっての自己紹介。

真からすれば別に今までのエリオもこれからのエリオも同じエリオとしてマイナスイメージはないと思う。逆に、これから前向きに生きていこうと決めた彼女の決意に少しだけ感動していると思う。真が考える学校という青春ポイントではなく、イトコと学校に行き、イトコと学校で過ごす時間という大切な時間が奪われてしまって、もう取り返しのつかないことを後悔する気持ち。

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これから、エリオは家事手伝いを極めていくのだろうか? それとも、学校に行く手続きが取れるのだろうか? いずれにしても、女々さんとの対話が必要になる。それだけ、自分を知っている知らない人に話をする度胸と心の余裕があるかということになる。そこはエリオ本人の努力が必要になるのかも知れない。

だけど、急がなくても、自転車3人乗りという青春は感じていることだろうと思う。そんな一瞬やそんな些細な出来事でも幸せに感じて、前向きに生きていければいいな、と思いましたよ。

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