この記事はアニメ感想ブロガーに対して書かれた記事でもあり、読者向けでもあります。
記事を通して賛成・反論・場違い・間違い、色々な意見が出てくれれば幸いです。

アニメ感想ブロガー(以下、ブロガー)というのは、それぞれ個性があり、没個性でもあり、多種多様様々でもあります。そのブロガーの感想に対して、読者が好感を持てるならば、ブックマークに入れるなり、読者としての固定層となるのでしょう。

それは作品に対する否定意見でもあり、肯定意見でもあり、読者がブロガーの抱いた感想にどれだけ共感を得たのかがポイントになってきます。

その「共感」「他己満足」「発見」という言葉が今回のキーワードです。

ブロガーと読者の相性とでも呼べばいいのでしょうか?
ブロガーが作品に対しての肯定意見、読者が肯定意見を持っている場合には、WIN-WINの関係で、作品に対しての愛情や喜びに満ち溢れる場になることでしょう。

これが一種の理想型でもあり、問題が生まれずに、両者楽しめる形態となってきます。そこに「共感」があります。どこどこについて面白い、このキャラがいい、このストーリーに泣けたなど、大きな広がりを持つ話題となり得るかも知れません。ブロガーとしては、それが「他己満足」につながり、そこから、自己満足へとつながってくる。

ただ、この肯定−肯定にも問題があり、慣れ合いの場になることで、どの作品に対しても、肯定意見でないといけないと、どちらかが、そう思い込んでしまう場合があります。何を見ても面白い。そこに発展性はありません。

その意見には反対する人が多く出てくることでしょう。別に慣れ合いの場でいいじゃないか、楽しめればそれだけで十分ではないか、と。アニメなんて、所詮、娯楽作品なのだから・・・。

私もそう思います。だからこそ、ブロガーには読者には思いつかない「発見」を見つけて欲しいと思っています。これはブロガーの能力に大きく関わってくるレベルでもあり、着眼点、視点、考察、思考、様々な考えを思いめぐらす必要があり、自己満足で終わらせたいブロガーとしては、なかなか難しいかもしれない。

だからこそ、挑戦して欲しいと思います。人には出来ない、自分だけのオリジナル。それを目指して、日々、何らかの「発見」を探し求めて、考え続けて欲しいと願っているわけです。そこには、読者が「発見」できなかったブロガーの感想があり、共感、はたまた、他己満足へとつながっていくわけですから。

とまあ、肯定−肯定について述べてきたわけですが、必ずしもそうならないのが、この世の中。厳しい社会でもあり、人の負の部分でもあり、反省点へとつながるアニメスタッフの失敗が目に付く場合があるのは、ブロガーにとっても、視聴者にとっても、与えられるべき選択の自由の一つだと思っています。

というわけで、否定−否定について考えてみましょう。

ブロガーが作品について批判し、読者もネガティブな感情を作品について持ったときに、こちらも同じ「共感」が生まれます。ただし、批判といっても、面白くなかった←同意、では、何も発展性がなく、ブロガー自信の自己満足で終わってしまう場合が多々あります。

誰しも、否定意見というのは、持ち合わせたくないもので、なら、なんで、そのアニメを見ているの? と問われれば、ブログをつづけていくモチベーションダウンへとつながりかねません。

だからこそ、否定意見を発する時には、それだけの自信と根拠を付けて欲しい。批判している感想を読みたくないという読者も多いかも知れない。なら、読まなければいい。好きなブロガーだからといって、全部を読む必要はありません。そう考えて、ブロガーははっきりとした批判をするべきだと思っています。

つまりは、言いたいことがあるなら、はっきりと断固主張するべきだと。それが自分であり、自分の本音でもあるのだから。

強いては読者の「発見」につながるかもしれない。
(まあ、ネガティブな発見は嬉しくないと思いますけどねw)

では、ブロガーと読者が食い違った場合はどうだろう。肯定−否定、否定−肯定となった場合です。そこには「共感」はなく、反感だけが残る結果となり、どうしても、歯がゆい結果になることは避けられません。

良くあるケースがブロガーが否定、読者が肯定の場合で、読者がブロガーに対して反感を持ち、楽しんでいたのに、このブロガーの感想によって、自分の気が害されたケース。それはコメントなり、なんなりで、ネガティブな返答をするのかも知れない。それによって、ブロガーはモチベーションダウンにつながり、否定意見を書かなくなる。

全てを肯定し、自分は何を面白いと思い、何が面白くないのか不明瞭になるブロガーを幾人か見てきました。あらすじだけ書いて、自分の意見は極力書かないようにしているブロガーも、そういった経緯を経てきたのかも知れません。

まあ、ここでも、他者の意見は取り入れて、自分の意見をはっきり主張する必要があると感じています。まあ、それだけ、精神面でタフでないとやっていられないかもしれないですけどね。そういう意味では、正当に批判するブログは今や貴重な存在なのかも知れません。

で、最後に、ブロガーが肯定し、読者が否定だった場合。

私個人としては、このケースが増えてくれるといいな、と思っています。だって、面白くないと感じた人に、面白いと感じさせるなんて、それはブロガー冥利につきるでしょう。それは、新たな「発見」を読者に提示し、気付かなかった興味深い点を思い起こさせるという意味では、単純に表現的にも着眼点的にも、とても難しい。

それをブロガーは目指すべきであり、自己満足から、「他己満足」へと大きく昇華することができる、自らのオリジナルでもあり、魅力でもあると思う。だけど、読者に無理矢理、面白いと強要させることはしてはいけないと思っています。

それは読者個人の選択の自由でもあり、そのとき感じた感情を無碍にするようなことは不毛であるからだと感じているからです。だから、読者の感じた否定意見を否定するのではなく、ブロガー自身が感じた面白い発想として、読者に進言するべきだと思っています。

語尾を強めて、あなたの意見は間違っているというスタンスで臨むのは、ちょっとちぐはぐな感じになってしまい、読者とブロガーの間に軋轢が生まれてしまう可能性もあるので、注意が必要な点でもあります。

そういった意味で、様々なケースについて、長々と書いてきましたが、ブロガーに求められているもの、ブロガー自身が求めているものについて、再度、自分の気持ちを確認して、アニメ感想ブロガーとして発信できたら幸いだと思っています。