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ハクア編に涙・涙・ナミダ。二人の小さな実績が大きな成長へとつながっていく。そして、信頼の絆を築き直す。


すげー泣きそうになった。実は滅茶苦茶、心の中で泣いている。うわー、悔しいな。なんか悔しいな。内容も然りなんだけど、映像面だけでも泣きそうになってしまった自分が悔しい。

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ハクアとエルシィの気持ちをこれ以上に上手く表現できるなんて思ってもみなかった。一つ一つが細かくて丁寧に扱っている上に、心理描写も辛く哀しい表情で見せ、描写で心情を補完させるという映像に見入ってしまった。

毎回、自分を良い意味で裏切ってくれる。それはストーリー面で予想がつきそうなのだけど、一歩だけ道を踏み外して、視聴者のリードミスを誘う。淡々としながらも、どこで見せるかをわかっている作者の持ち味でもあり、作者のメッセージなんだろう。

高いプライドを捨てるよりも、誇りを取り戻す。


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前回だけで言えば、ハクアが高いプライドを捨て、エルシィと同じ立場になって考えることがエンディングとして予想できた。まあ、その過程が大事だよなー、なんて思っていたら、このサブタイですからね。

ハクアに取って、プライドは捨てるのではなく、取り戻すものなんですね。高いプライドはいつかは折れてしまい落胆へとつながる危険性がありますが、最低限のプライド、最底辺のプライドは持つべきであり、ハクアがそれを捨ててしまっていたという事実に気付かされたときには、ちょっと感動してしまいましたよ。

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エルシィをバカにしているのは、あくまで、エルシィから見たハクア像を守るためであって、彼女自身の自信は既に喪失している。そのギャップを埋めるために努力に努力を重ね、頑張ってきた彼女の理想と結果。その現実が悔しくて悔しくてたまらない。

そして、なおのこと、最底辺のエルシィが成果を出していることにも歯がゆさ以上に厳しさを知り、彼女のプライドはマイナスへと変化してしまったのだと思う。

マイナスのプライドというのも変な感じですが、普通の人が普通のプライドを持っているのがゼロだとするなら、そこに周りからの期待というプレッシャーがプライドをマイナスに押し下げる。

「周り」の自分像との闘い


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自分はこうでなければいけない。自分で理想像を作るのではなく、「周り」が勝手に自分の理想像を固めてしまっていた。

それに応えるための勉強という隠れた努力も全て無駄になってしまった。基礎という理論と応用という実践の違い。それに戸惑いながらも、なんとか苦悩と苦労の日々を過ごしてきた。

そんな苦悩の中、エルシィという友と出会う。ハクアにとっては友という名の「周り」である。存在自体が彼女のプライドを傷めつける。そばにいるだけでも苦痛。「憧れ」という名の監視。全てが全て、嫌になるほどの現実。

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そんな中で駆け魂に操られる。ココロのスキマを狙われる。そして、エルシィの言葉がより一層、その傷を深くする。「ハクアらしくない」。「らしく」? ハクア”らしい”。自分”らしい”自分って何だろう? 自分で決めることも出来ず、周りから決められた自分像。その自分像が嫌い。嫌だ。捨て去りたい。

だから、「気安く言わないでよ」。このセリフを二度言う程に彼女は苦しんでいた。持ち上げて落とす。エルシィにはそんな感情はない。だけど、ハクアの中では、持ち上げるだけ持ち上げて、最後には落とされるのがわかっている。自分には持ち上げるそんな資格はない。どうせ落とされる。そんな結末の予感。

「エルシィになんか会いたくなかった」


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だったら、「エルシィになんか会いたくなかった」。この言葉でウルッときました。グッときました。なんのひねりもない言葉に見えるけど、シンプルにハクアの心情を表していて、このセリフにハクアの感情が全てこめられている。

エルシィという「周り」が嫌いになるのならわかる。「周り」が全てなくなってしまえみたいな感情もわかる。だけど、彼女はそんな「周り」を愛している。自分が悪いだけで、「周り」は悪くない。否定することさえおこがましい。そんな出来る自分ではない自分の悔しさ。

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だから、「会いたくない」。会わなければ、自分像で自分が苦しめることも、エルシィがそんな自分を見て落胆することもなかった。いつまでも、エルシィの中では出来るハクア像のままでいればそれで良かった。一生そのままで真実を知らぬままでいい。それがエルシィにとっても、自分にとっても幸せ。

そして、せめての強がりの「なんか」。エルシィ「なんか」ね。自分を保つためのプライドでもあり、見下すことで悪役に徹して、突き放したかのような言い方。冷たい言葉であきらめさせたかった。真実を知ってエルシィがハクア像を壊してしまうよりも、この言葉のせいで落胆した方がエルシィにとってのショックは小さい。それに、小さくなってしまったプライドの欠片としても見下されるなら見下してやるみたいなハクアの抵抗も見えて泣ける。

出来る・出来ないを超える友情の絆


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そんな言葉に負けなかったエルシィの優しさを感じましたね。この子は出来ない子だけれど、出来ないなりに隠れて努力している。その努力が勉強で実ったのがハクア。実らなかったのがエルシィ。その逆に実践で実ったのがエルシィ。実らなかったのがハクア。その違い。そういう意味でエルシィは同じように努力しているハクアを仲間として親友として受け入れている。

マイナスのプライドがゼロになる時。一からやり直せることの嬉しさと喜びを感じて、再スタート。出来る自分も出来ない自分もエルシィにとっては同じハクア。個人として実績ではなく性格で認めてくれていることで彼女のココロのスキマは埋まった。この部分の描写についてはのんたんさんが詳しく書いているので、ご一読を。

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のんたんさん風に言えば、ハクアが桂馬と握手する最後まで羽衣で縛り付けていたのは、桂馬のことを認めてはいたけど、ここはエルシィとハクアだけで打開出来るというハクアなりの自信の表れでもあったのかも知れませんね。

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そして、出来る者でもあり、出来ない者同士の駆け魂への挑戦。ここに桂馬が絡んでいないのがポイントなんですよね。エルシィとしては桂馬の力を借りないという意味で初の試みでもあり、初めて自らの力でなんとかしようとした成長が見える点と、エルシィの力を信じ、頼ることを覚えたハクアの成長。この二人の活躍がなんとも言えない気持ちにさせる。

ハクアはまだゼロからのスタートとはいえ、自分との闘いが始まったばかりなので、これから、どれだけ実践で自らが認める誇りを築いていけるかがキーになってきそうです。

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渡辺明夫

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