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「ハルナがめっちゃ可愛いんですけど、これはもらっていいですか?」「いいえ、それは爆発します」「大丈夫です、代わりにリア充が爆発してくれます」


あれ? 吸血鬼って富士見、いや、不死身じゃなかったっけ? 吸血忍者は違うのかな。あそこで、トモノリが吸血忍者は不死身なのさって言って、一人で爆発して散っていったら笑えるけど笑えない事態になっていた。

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同じようにゾンビだから…、と言っていった歩の爆発も死にはしないけど痛みは伴うんだろう。いや、もしかしたら、ゾンビでも爆発は無理だということもある。

でも、その痛みや自分の消失に比べれば、敵意を向けられていない彼女たちの笑顔を守ることは重大だと思ったんだろう。

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でも、トモノリやハルナが歩を失うことがどれだけ辛いことかは歩もわかっているはず。同じように、いつもそばにいたユーに拒絶されて、失う悲しみを経験しているから。傷心という言葉を使えばいいのだろうか。

その悲しみを背負って生きるくらいなら、もういっそのこと、誰かのために死んだ方が、自分としても、ユーが与えたゾンビの資格としても、一人前の人生を全うできたんじゃないかと感じてしまったのもわかります。

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でも、本当にそれが最善の道なのかはわからない。ユーが言葉に出せないからこそ、より一層、悩ませる。ユーを守るため、ユーを救うため、ユーに恩返しをしたいため、ユーと暮らしてきた楽しい日々を思い出して色々と思うことは一杯ある。

それを歩から投げかけるけど、ユーは言葉で返すことは出来ない。


その言語のキャッチボールが出来ない、ユーの立場。今までは言葉を投げかければ、紙に書いて帰ってきた。その紙に書いてある言葉が全て愛おしくなってしまうほどに、彼女は声にならない言葉を紙にしたためてきた。そのやりとりすら、今は懐かしい。

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声をかけられないユーにとってはその紙とペンは命綱だと思うので、もしかしたら、夜の王に紙とペンを取り上げられたのかも知れない。

だから、自分の本当の気持ちを歩に伝えられない彼女のもどかしさが切なく辛い。


その気持ちを知ることが出来ない歩としても、どうしたらいいのかわからない。

彼女が望んだ道は、夜の王に目をつけられないユーのいない生活か、ユーがいるけど常に危険と隣り合わせの生活かを、歩ではなくて、ユー自身が選択しなければいけないということが二人の関係が試されている時期だと言える。

歩を想い、歩の幸せだけを考えたら、歩を慮る気持ちで歩に対して手を引いたのだとしたら納得出来るけど、彼にそれが伝わっているかどうか。


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そんな、ドシリアスな展開を和ませるハルナの無邪気っぷりとトモノリの照れ具合が良い感じに話の緩急をつけさせて、悲しいけれどどこか笑いが途切れない、この作品らしさを提供できていたと思います。

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さてさて、第12話が最終回で第13話の番外編がOADだとすると、テレビ放送は後2回残されているけど放送されるのか心配です。こんな先が気になる展開で最終回はDVD・BDでって感じにもなりそうでコワい。まあ、事態が事態だし、スタッフの皆様の頑張りを期待しています。

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