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奇跡も、魔法も、あるんだけど、あるんだけどね。その先の応えがどうなっているのか彼女たちはまだ知らない。


あぁ、やだぁ、この展開。実はマミさんの願い事は不老不死でした。って感じで、冒頭からマミさんが、(・ω<)テヘペロってノリで帰ってくると思っていました。でも、死は現実のものとなってしまったんだね。これは痛い。色々な意味で痛い。もう最初から最後まで鬱展開になるとは思っても見なかった。

私が考える『まどか★マギカ』という作品の予想で最悪の事態になってしまった。別にそれが悪いわけじゃない。だけど、胸に響くな。マミさんを怪しいとか、キュゥべえを怪しいとか(まあ、キュゥべえは未だに怪しいけど)、半信半疑で作品を見ていたので、今になって涙が押し寄せてくる。

マミさんの死という現実に今頃思い知った自分


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やっぱり、あの異空間で起こった出来事って夢の中の出来事と同じノリなんですよね。あの世界が消滅すれば、何事もなかったように現実世界へと戻ってこれる。

異空間で正義の為に戦う自分と一人の普通の少女としての現実の自分を使い分ける素敵な願望を抱いていた。


そういう意味ではまどかと同じ心境だったんだなぁ、と、つくづく自分の甘さに気付くわけです。

現実に起こった出来事ではないように願いながら、家での自分、さやかと会ったときの自分、学校での自分、マミさん家に行く自分、全てが全て変わった世界に映るほどに茫然自失となってしまうわけなんですよね。

人の死というのはそれだけの喪失感や無気力感を生み出す。いや、何も生み出さないのだろう。ただ、当分は惰性で生きることになるのが辛い。見ている方も辛い。

大きなストレス(心労)が与える心身への負担


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でも、人が死ぬ場面を見るのって大きなストレスとなって襲いかかるんですよね。PTSDになってしまうとそれはそれでケアが必要だけど、ストレスを多く抱えたことには変わりない。マミさんの死をストレスに置き換えてしまうのはちょっと嫌な気分になるので、心労とかにした方がいいかな。

精神医学的に見たときには心労を多く抱え込んだ状態で大きな決断をしてはいけないんですよ。


心労によって、脳が幾分休みたがっているわけですからね。その決断をするにも、脳をフル回転して決めなければいけないので、またまた大きな心労がかかるわけです。心労に心労を重ねてしまうと、体の異常や脳の異常へと発展してしまう。

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しかも、心労で脳がうまく回っていない状態なので、その決断にミスが発生しやすい。この二つのデメリットがあるわけです。

しかも、もしミスした決断をすれば、また絶望し心労が重なる。このスパイラルへと陥るわけです。


その大きな心労を抱えたときの一番の解決法は誰かがそばにいてあげて、その人の話を聞いてあげることが大事です。まどかのように一人で心のなかに貯めこんでしまう性格だと要注意。

そんな性格を見越したせいか、ほむらが彼女の話を聞いてあげたのは本当まどか思いの良い子だと思います。

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まどかの魔法少女化がカギになってきそうだからこそ、彼女はまどかのそばにいようとしているのかもしれませんが、彼女自身のことを思って気遣う姿に泣けてきます。そうだよね、一人が死ぬことで、まどかが選択を誤り魔法少女化して死に、また一人失うことの方が損失がでかい。

一人失ったけれども、一人を救うことが出来たとほむらが言うようにポジティブに考えることが大事です。


そういう意味ではまどかの良い支え役にはなれましたが、さやかのことは気にしていなかったのはほむらのミスなのかも知れません。

マミさんが死んだ次の日の登校中にも悲しい姿を見せずに、偽りの自分を演出できる彼女の世の中の渡り方は熟練しているがゆえに、その心労を上手く隠しているように見えて、じわじわと溜め込んでいるんですよね。だから、強い人間に見えるのは嘘。

上條くんの希望が果たしてさやかの希望になるか


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その偽りの姿は屋上では開放できているみたいだけど、まどかでは上手く処理できずにネガティブな感覚を共有するだけにとどまっている。その姿に目をつけたのがキュゥべえなんですよね。彼はしたたかですね。

まどかの決断でおさらばしたように見せて、悩んでいる上條くんのそばで佇んでいるわけですからね。彼女の気持ちを理解できているからこそできる行動。

上條くんが絶望しているそばで、いつもの無表情で訴えるキュゥべえの姿を見て、本気で殴りたくなりましたよ。


彼を救える方法は一つしかないと教え諭すようにしていますけど、彼の感じた絶望を希望に変える術は他にも色々あるのに、十代という若さのさやかとしては何も残っていないように見えてしまうように見せるキュゥべえの技。

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そして、変わったさやかの願いと魔法少女化。これで願いを聞き入れてくれるということが確信になりました。マミさんが生きていた時にはキュゥべえと結託して、願いなし魔法少女化も考えられただけにこれは一安心といった感じでしょうか。

だけど、彼女は先に述べた、大きな心労を抱えた状態で大きな決断をしている。


結果はどうであれ、これは彼女のことを考えると居ても立ってもいられない。とりあえずは、今は笑えているけど、この彼女の顔が凍りつくかも知れないと考えると、また鬱展開になりそうで恐い。

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まどかを親身になって相談に乗ってあげているのに対し、さやかとはなかなかコミュニケーションがとれていないほむらのミスといった所でしょうか。

未だにほむらのことを「転校生」と敵呼ばわりしている所に彼女との溝を埋めるのは最初から無理だったのかも知れないと諦めることになるのでしょうか。

しかし、一番大事なのは上條くんの中で絶望の中から見えた希望が、はたしてさやかの希望へと変わっていくのか。


それがわからないだけに、まだ残酷な未来が待ち受けているようで恐い。本当、キュゥべえは恐い。

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新しく出てきた赤髪の杏子は潰しあうなどと物騒なことを言っているので、ほんわかムードで終わることはないだろう。この作品の方向性は決まった。

そこにアカルイミライを提示できるか、それとも、違った側面を見せてくれるのか楽しみと不安が交錯して、今後の彼女たちが歩む道筋が気になってしょうがないという意味では、もうすごい作品に出会えたと思っていますよ。
 
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