あぁ、良い最終回だった。この回は大満足して終わりました。
原作でも奇抜でありながらもどこか笑えて親近感がわく心温まるエピソード。
そんな原作でも一番良い話を最終回で放送できたのは原作ファンとして嬉しい。
このAパートとBパートのつながりを求めて、この作品のテーマを演出。
タイトルの「それでも町は廻っている」って「町は廻っている」でいいと
思ってしまうんですが、この「それでも」が結構大事なんですよね。
歩鳥が赤点取って怒られようが、万年筆を改造して緊急事態になろうが、
歩鳥がいようがいまいが、町は廻っているんですよ、無情にも。
誰か一人がいてもいなくても、世界はそこに存在する。
ここで世界と言わずに、町とするところが上手い。
世界ならば60億人の一人みたいな感じで自分の存在がちっぽけに感じるけど、
町の中でのお騒がせ野郎の歩鳥の存在って結構大きい…ように見える。
主人公ですから、歩鳥を中心に町が廻っているように見えるかも知れない。
作品を内側から見るという視点で歩鳥から見た町というのと
外側から見た歩鳥の周りという視聴者的視点の二つがある。
それは歩鳥という内部視点があるからこそ、物語が始まり終わり、また始まる。
その繰り返しで日常が構成され、その生きる楽しさを味わうことができる。
いつの間にか、歩鳥の楽観的視点が視聴者の視点に切り替わっているように
見える所がこの作品の持ち味でもあり、惹き込まれるポイントでもある。
死の概念という難しい題材で笑えるように作って、それが楽観視できてしまう所に
この作品らしい雰囲気が漂う。今までとなんら変わらないヘビーでライトなコメディを
演出させておいて、不意に訪れる寂しさという厳しい現実を突きつける。
そして、今回、歩鳥視点をなくして、外部だけにすることによって、
町との疎外感を味わうことができ、この町への愛情を再確認することができる。
そこに歩鳥はどういう存在かというのも確認できる所がすごく悲しいんですよね。
町への愛情がある分、歩鳥の存在が大きくあって欲しいという願いがある。
でも、町は少しだけ変わっただけでいつも通り、日常が廻り続ける。
人が一人いなくなったとしても、受け入れていく人間社会があるんですよね。
それこそ、自分の死を受け入れるのと同様に廻りも受け入れる。
この連鎖って、虚しくも悲しいですよね。どんなに頑張っても、どんなに願っても、
死というのは誰にでも訪れる。だからこそ、それを受け入れることが生人の定め。
だから、たっつんは泣かなかった。紺先輩も黙っていた。受け入れるしかない。
感情をあらわにして泣き崩れる人たちの歩鳥への愛情も感じた。
人によって違う、静と動の反応が見れたことに涙腺が緩んでしまう。
そんな社会にあってグッドエンドを魅せることができた「それ町」という
作品らしさを存分に出せた最終回だと思います。この話が一番好きかもしれない。
こんな感じでアイキャッチとかも入れずに作ってくれたら諸手を上げて喜んだだろう。
そんな原作でも一番良い話を最終回で放送できたのは原作ファンとして嬉しい。
このAパートとBパートのつながりを求めて、この作品のテーマを演出。
タイトルの「それでも町は廻っている」って「町は廻っている」でいいと
思ってしまうんですが、この「それでも」が結構大事なんですよね。
歩鳥が赤点取って怒られようが、万年筆を改造して緊急事態になろうが、
歩鳥がいようがいまいが、町は廻っているんですよ、無情にも。
誰か一人がいてもいなくても、世界はそこに存在する。
ここで世界と言わずに、町とするところが上手い。
世界ならば60億人の一人みたいな感じで自分の存在がちっぽけに感じるけど、
町の中でのお騒がせ野郎の歩鳥の存在って結構大きい…ように見える。
主人公ですから、歩鳥を中心に町が廻っているように見えるかも知れない。
作品を内側から見るという視点で歩鳥から見た町というのと
外側から見た歩鳥の周りという視聴者的視点の二つがある。
それは歩鳥という内部視点があるからこそ、物語が始まり終わり、また始まる。
その繰り返しで日常が構成され、その生きる楽しさを味わうことができる。
いつの間にか、歩鳥の楽観的視点が視聴者の視点に切り替わっているように
見える所がこの作品の持ち味でもあり、惹き込まれるポイントでもある。
死の概念という難しい題材で笑えるように作って、それが楽観視できてしまう所に
この作品らしい雰囲気が漂う。今までとなんら変わらないヘビーでライトなコメディを
演出させておいて、不意に訪れる寂しさという厳しい現実を突きつける。
そして、今回、歩鳥視点をなくして、外部だけにすることによって、
町との疎外感を味わうことができ、この町への愛情を再確認することができる。
そこに歩鳥はどういう存在かというのも確認できる所がすごく悲しいんですよね。
町への愛情がある分、歩鳥の存在が大きくあって欲しいという願いがある。
でも、町は少しだけ変わっただけでいつも通り、日常が廻り続ける。
人が一人いなくなったとしても、受け入れていく人間社会があるんですよね。
それこそ、自分の死を受け入れるのと同様に廻りも受け入れる。
この連鎖って、虚しくも悲しいですよね。どんなに頑張っても、どんなに願っても、
死というのは誰にでも訪れる。だからこそ、それを受け入れることが生人の定め。
だから、たっつんは泣かなかった。紺先輩も黙っていた。受け入れるしかない。
感情をあらわにして泣き崩れる人たちの歩鳥への愛情も感じた。
人によって違う、静と動の反応が見れたことに涙腺が緩んでしまう。
そんな社会にあってグッドエンドを魅せることができた「それ町」という
作品らしさを存分に出せた最終回だと思います。この話が一番好きかもしれない。
こんな感じでアイキャッチとかも入れずに作ってくれたら諸手を上げて喜んだだろう。