俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0(1)

俺妹がまさかエンディングまでオリジナル展開なわけがない。


とりあえずは前回の改悪とも言える分岐のおかげで、
これから先は原作通りを進まないことが決定したようです。

祝!オリジナル展開! 既読者にも未読者にも優しいよ!
とか書けばいいのかよ。もう、これ、原作既読者からすると、
何か複雑すぎて、何書けばいいのかわからんよ、本当に。

脚本は伏見つかさ本人のオリジナルなので、文句は言えんし。
3巻を普通に出来なかったのが敗因かな。角川の盗作疑惑ウザし!

これであれもこれもなしか。脚本を伏見つかさが担当してくれると、
それなりに楽しめるんだけどなー。でも、今回楽しかったかというと微妙。
実に微妙なんですよね。何があったわけでもなく平凡な日常。

そこから何かを探し出すという意味では良いのかも知れない。
前回のいきあたりばったりのアニメ化よりはよっぽどいい。
だけど、原作に戻ってきてー、といいたくなるような展開は正直嬉しくない。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0(2)俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0(3)
新情報といえば、黒猫の生活。本当にあんな貧乏くさい家だったのか。
これは既読者向けのサービスか。それとも、これからの布石になるのか、
現時点ではなんとも言えない所ではあります。

まあ、畳の家だからといって貧乏ではないのかもしれない。
無線LANでノーパソ使っているし、コスプレの衣装もあるしね。
あぁ、でも、コスプレの衣装は毎回変わっているわけではないか。

だけど、二次創作の小説を本にしたり、ペンタブをもっていたりと、
なかなか物品だけでは判断しにくい。それに普段はジャージというのも。
貧乏くさいけど、貧乏ではない普通の家庭と見ればいいか。

それにしても、黒猫は闇の世界の住人とネットでお話するときは、
きちんと正装して臨むのね。そんな小さなこだわりは黒猫らしい。

でも、メルルの放送はマスケラとかぶっていたんじゃなかったっけ?
なら、今回妹に観せたメルルは再放送と見ればいいのだろうか。
そうしたら、メルル好きの妹の意見も聞かずに、マスケラを見ていた黒猫。

うーん、イメージできない。それとも、マスケラの本放送は見ずに、
DVDで購入して、メルルを妹と一緒に見ていたのか。
うーん、こちらも桐乃にツンデレすぎるなぁ。ちょっと今回は整合性が取れない。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0(4)俺の妹がこんなに可愛いわけがない-0(5)
まあ、今回の注目点はやっぱり黒猫のネットでの世界。
ここは原作者もポイントをおさえていますね。
黒猫の寂しさとか一人閉じこもっている性格とかが滲み出る。

ネットでの日記も中二病ハイハイみたいな感じで桐乃風にまとめてしまうのも、
それはそれで黒猫が不憫に思えてしまう。

桐乃の「今日もぼっちで寂しかった。まで読んだ」が心に刺さる。
そんなことは書いていないのに、そう見られてしまう、黒猫のオリジナリティ。
それは悪いことではないけれど、寂しさを紛らわせられない。

だけど、黒猫には妹や弟がいる。支えることで、自分の存在意義を見出す。
でも、やっぱり寂しい。そこは黒猫が変わっていかなくてはいけない部分。
はたして、そこまで描かれるかどうか不安だけど、このままでもいい…かな。

今回の表現の仕方からすると、どうしても、黒猫には満足できるエンディングを
見せてやりたい。桐乃ばかりが充足しているのが俺妹の話ではないと、
今、断言できたら、どれほど幸せだろうな、と黒猫大好きなキモオタが言ってみる。