とある魔術の禁書目録II-0とある魔術の禁書目録II-0(1)

ウザいとか思っちゃダメなんだよ。ウザ可愛いって思うんだよ。


インデックスの存在感がハンパなかったんだよ。
もう、エアヒロインなんて呼ばせないんだよ。
インデックスの大切さを視聴者のみんなにわからせてあげるんだ。

夫が単身赴任で、妻が悠々自適に過ごしている家庭とは違うんだよ。
インデックスは当麻がいないと、寂しくて死んじゃうんだよ。
テレビという幻想世界に逃げ込んじゃうんだよ。

スフィンクスは遊んでくれるのに、なんで当麻は遊んでくれないの?
課題より大事なモノがあると気づいてくれないんだよ。
でも、当麻はいざというとき、頼りになるんだよ。

とまあ、インなんとかさんが活躍してくれて、微笑ましくニヤニヤしていた私。
もう、帰ってきたというのが上条さんのアップからありありとみてとれて、
中の人とリンクしたウザかわいいインなんとかさんが強烈だった。

そして、まさかの御坂美琴まで初回から出番があるなんてねw。
なんていうか、レールガンでの頼れるカッコイイ美琴を見ているだけに、
最初からのろけていて、こっちが恥ずかしかったんだよw。

とある魔術の禁書目録II-0(2)とある魔術の禁書目録II-0(3)内容も満足以上の出来で、最初からアクセル全開でくるとは思わなかった。
事件の幕開けは唐突に必然で、不条理に敏感で、悲痛な程に残酷である。

能力の詳細もわからぬまま、自分の罪に悩み、自分の罪で死ぬ。
そんな悲哀に満ちた何の意味もない自己犠牲で一つの人生が終わるのだと
思っていた。悲しくて切なくてもろい。

そんな因果はレールガンではありえないけど、禁書目録はありだと思った。
それこそ、レールガンで成し遂げられなかった、正義のないシリアスとして、
時には残酷に終わるのだと思っていた。

だけど、救いがあった。今度の上条さんは強くなった。
右手の能力に頼るだけではないと、再度実感させるような優しさ。
いや、上条さんは常に優しい。

優しさ故に自分では越えられない壁に向かっていく姿勢があって、
そこには無謀ではない上条さんなりの戦略や誰かを救いたい熱い思いがあって、
火事場の馬鹿力ではないけれど、常識以上の成果を出す。

それが上条さんが上条さんたる所以。
だからこそ、同じように誰かを救いたいと願っている輩を放っては置けなくて…。
美しく散るのが美学ではないとばかりに、人を勇気づける彼の姿勢。

そこに情熱や勇気や、どう仕様も無いほどに苦しい不条理がある。
だけど、解決策は一つではない。一つやってダメなら、二つ目を試せばいい。

そんな彼の諦めない姿とさらわれた被害意識を捨て去ってあまりある憐憫。
そこに今回の見所がある気がしました。アクションもいいけど、内容ですね。

とある魔術の禁書目録II-0(4)とある魔術の禁書目録II-0(5)だけど、おかしいというか笑えるのが、彼が弓の人に襲われるまで、
日常と向き合い、課題だけに注目していた点が面白いです。

彼の中での非常識というのが、段々と慣れてきて、順応してきている。
まあ、理解度が高いので、話にスピード感があって好きです。
でも、その非常識な人に対して、口で片付けようとするのが、また穏便です。

何もいきなり仕掛けられたからといって、殺り合うわけじゃない。
少しは相手の意図を汲みとって、話で解決できるならそれでいいじゃない。

相手に悪気があったにせよ、上条さんは被害者だけ救うのではなく、
加害者も救う。同じ人間なのだから。間違いはだれだってある。
そこに救いがあるか、審判するのはエライ人に任せればいい。

そんな正義感にかられながらも、上条さんは自分で決して
人を決めつけない所に惚れてしまうんやよね。
本当、初回から良いドラマを見せてもらいました。