それでも町は廻っている-0(1)それでも町は廻っている-0

メイドっ!ここにはメイド喫茶のメの字も雰囲気ないけどなw。


あぁ、やっぱり、それ町は面白いな。
初回ではキャラ紹介を兼ねて、たっつんメイド喫茶への入隊を果たす。
それと共に真田の影が薄くなり、至福の店がなくなるまでを描いた。

今回は歩鳥が町を歩き、町を荒らし、少しだけ町の活性化に貢献しようとした。
まあ、そのため、クリーニング屋一同は町を廻ることになったんだけどね。

下町風味の商店街って、現代において、もう既に消滅までのカウントダウンが
始まっているんですよね。絶対になくならないということはない。
活性化、新陳代謝を含めての町のリニューアル。簡便化。

そんな世間の荒波が押し寄せているんですよ。
町がいずれ、荒波に飲み込まれる様子を歩鳥を用いて説明している所が上手い。

歩鳥が頑張っても、空回りして、面白い方向に向かわせているんだけど、
彼女は精一杯、人事を尽くして天命を待つ状態まで試行錯誤して努力していた。
その努力が無駄になるというのが、なんとも町の将来を予見して悲しい。

それでも町は廻っている-0(2)それでも町は廻っている-0(3)
その歩鳥を見て、八百屋のおっちゃんは、いつか歩鳥がいなくなることを、
悲観して詫びしく思っている。その気持ちが痛いほどに伝わってきて切ない。
下町の商店街の新しい風としての彼女への期待も含めているんだろう。

いつかは出て行く、そんな寂しさ。明るさを町にもたらした彼女の存在感。
それは良い方にも悪い方にも毎日の日々を楽しくしてくれる。

でも、そんな彼女もこの町が気に入っている。
家に居られないだけじゃなくて、この商店街の雰囲気が好きなんだろう。
だから、家ではあまり良い思いをしないので、町に繰り出す。

町が愛しい。この町の住人が愛しい。そんな思いが伝わってくるんですよ。
この居心地の良さが、彼女を自由奔放に生きて楽しくする術。

その彼女が店のために動いているのが嬉しいばーちゃんのエピソードが泣ける?
せっせと餌をやって、大きく育てて、大きな見返りを期待する。

ギャグとして面白いけど、ばーちゃんは別に不当に働かせているわけじゃない。
きちんと給料だって払っているし、選択権は歩鳥にあった。
歩鳥がこの町に必要だということを、ばーちゃんは最初から目をつけてた。

そして、歩鳥が自分の店のために動いてくれるぐらいに成長した。
その成長が嬉しいんだよ。もう、成長できないばーちゃんにとっては…。

だから、今回は結構ストーリーやキャラを魅せてきたので、
実質、これが初回ということでよいだろう。ほんのちょっとしたエピソードの集合。
それが集まれば、メッセージとして視聴者に訴えられる。

その魅せ方がたまらなく大好きですが、ギャグアニメって感想書きにくいw。