それでも町は廻っている-0それでも町は廻っている-0(1)

あるある、ネーヨ!のネタとツッコミの応酬。ハマったら勝ち。


原作既読です。それだけに今季最大級に推していきたい作品。
だけど、ギャグマンガは新鮮味という意味で原作未読者に勝てない。残念。

でも、アニメは上手いんだけど、どこか出しきれていない感がある。
だけど、それが「それ町」の雰囲気でもあり、持ち味でもあり、欠点でもある。

煮え切らないギャグを連発することによって、連鎖させる。
笑いを取りにいくのではなく、視聴者を誘いこむような感じです。
だから、合わない人には、全く合わない。この作者のノリだと思ってください。

それをアニメ化するにあたってはどこかB級感が必要。
絶望先生みたいな、現代に焦点を当てながらも、どこか古めかしいイメージを
持ち合わせているような感じを出すという点ではシャフトは合っていると思う。

下町のちょっとした喫茶店での日常を映し出しているので、
現実に近づけなくてはいけない。そこに共感と親近感が必要。

その上で、どこか違和感を感じるような演出が必要なので、
一読者の視点として、この動きは原作を忠実以上に再現していると思う。

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ギャグに動きを加える点でボケとツッコミの二つのハードルがあるんだけど、
ボケには緩くもジワジワくるような笑いを提供し、ツッコミにはスピードを優先。
このバランス感が絶妙に心地いいんですよね。

でも、やっぱり、小見川千明さんが弱点となっている気がするのは、気のせい?
この方自身がギャグの創設者でもあるので、持ち味が出すぎてしまっている。

荒川とかのイレギュラー因子としてなら、笑いの弾みになるんだけど、
主人公として耳馴染みにならなければいけないという点で、
少しだけハードルを上げてしまっているのがもったいない。

その分、ツッコミの辰野役の悠木碧さんの演技でフォロー出来ているのがすごい。
この方の演技の幅を再度実感するっていうか、小見川さんが不器用なのに対し、
こちらは辰野に完璧になりきっている器用さが垣間見えた。

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しかし、声優という面では、ばあちゃんの櫻井孝宏さんがまた合わない。
シーサイドの中で二人も合わない人がいるのに、これもアリだと思えるから、
アニメって、全く不思議なものだと思います。

数学教師の杉田もまた不適切な役回りに思えてくる。
そして、針原に声を当てている白石涼子さんがEDでメインを張らない
という点で、これまた冒険というか最大限に遊びに来ましたねw。

新人的な矢澤りえかさんが紺を演じる点でも、
最初から歌唱力に期待していないんだろう。あと、曲もそれほどw。
曲も「それ町」仕様になっているので、本当、このスタッフの決断ははすごい。

とまあ、声優ばかりの話になってしまいましたけど、
初回のツカミはほぼ完璧だと思います。OPの出来が良過ぎたんですよね。
動きがあるOPは見ていて楽しいし、ニヤニヤしてしまう。

もし、今回の話がハマった人がいれば、これからが面白いので、
楽しみにして欲しいと思っています。笑いも前フリが蓄積されてほど、
持ち味が発揮されていくと思うので、楽しめなかった人もw。

しかし、i=0を、1=0に間違えた歩鳥に最大級の賛辞をw。ネーヨ!