少しウルッときた。この大勢の中で感じる寂しさは切ない。
自分を出したい。いや、自分のこの熱く込み上げてくる思いを誰かと共有したい。
だけど、何かを得て、何かを失うのは嫌だ。だって、せっかく良い思いをしたのに、
他の何かを手放して嫌な思いをするなんて考えられない。
耐え難くも生きづらい世の中。自分の建前も本音も全部受け入れてくれる人。
今まで築きあげてきた人間関係。その人間関係を崩さないで自分を受けていれる。
そんな感じの人が周りにいればいい。いればいいんだけど……。
本当の友達なら、良い面も悪い面も全て受け入れてくれて、
今まで通りの付き合いができると思うんだけど、本当の友達かどうかなんて、
信頼関係なんて流動的だから、いざ勇気を出して話すのが恐い。
失ってしまうことが恐い。今まで失った人たちのことを蔑んでみていたけど、
いざ、自分が失いそうな場面に直面してしまうと、人ごとではない。バカに出来ない。
だから、そこに後悔がある。悔やんでもしょうがないから、自分の心にしまい込む。
そんな自分をいつまでも、そのままにしているのが、許せなくて…。
だから、兄貴にアニメDVDを見られたきっかけを機に相談をしてみた。
この気持ちが上手く伝わるかわからない。今まで邪険にしてきたのだから。
自分が逆の立場なら、バカにしているだろう。
だけど、兄貴は受け入れてくれた。真に迫る勢いであっても、たじろがなかった。
見くびらなかった。蔑まなかった。ただ、それだけで嬉しい。
これからは、一緒の仲間が出来たから、一人でこの溜め込んだ思いを、
吐き出せるようになる。共通の趣味が話せる幸せ。
だけど、京介としてはたまらなかった。一から、オタク修行をさせられ、
見捨てられないけど、可愛くない妹のためにエロゲーをやらなきゃいけないなんて。
一般人なんだぞ、一般人。あくまで平凡に暮らして、平凡に生きたいんだ。
だからこそ、妹が本当に心を許して何でも言える相手を作ってあげたい。
趣味を隠して兄妹という狭い世界ではなく、大きな世界へと飛び出していって欲しい。
もうちょっと、妹の喜ぶ顔が見れればいいと思うなんて、兄貴としては普通だよなぁ?
そんな感じでオフ会。しかし、ネットのコミュニティに入ってから、オフ会が早い。
もう少し、警戒心をもとうよ。女の子のコミュニティでも男がいるかもしれないし、
サクラだったりしたりと、出会い系には犯罪臭がする。
そんな浅い付き合いだからこそ、ネットで仲良く出来なかったから、話が合わない。
どういう人間がくるのかわからないから、初対面の相手に何を話せばいいのか?
そんな緊張感が伝わってくる回でした。
何事も上手くこなしているように見える桐乃。
だけど、人付き合いという点では少しだけ不器用。だけど、その才能とルックスで、
今までの人間関係は円滑にやってきたつもり。きっと自分はどんなことでも器用。
そんな今までの自分の思い込みと偏見と自意識過剰からやってくる思いを
全てブチ壊すには十分な時間だった。十分すぎるほどに十分。
みんなが盛り上がっているのに、自分だけがその輪に入れない。
こんなに大人数で、一杯しゃべれることはありそうなのに、
高校デビューを逃してしまった高校生みたいに、悲しくも一人寂しく過ごす。
一人でいる寂しさよりも、大勢でいるときの寂しさの方が、もっと寂しい。
だからこそ、沙織は動いた。彼女は上手く溶け込めるようにしてあげるんではなく、
溶け込まない者同士をつなげて、寂しさを紛らわす。
そのさりげない優しさに涙が出てくる。
だって、沙織が上手くみんなとしゃべれるように仲介役を担ったとしても、
不器用な子は不器用なんですよ。
失敗した時の寂しさがものすごくなる。せっかく、協力してくれたのに…。
自分から勇気を出せない上に、憐憫の目で見られて、それでも上手く行かない。
そんな挫折感を経験してしまう恐れがあるからこそ、沙織は黙っていた。
そして、少人数で話す。この作戦がうまい。
大人数が苦手な子かも知れないし、少人数だと沙織が上手くフォローできる。
少人数ゆえ、その子もしゃべる機会が増えて、一石二鳥。
そんな優しさを感じ取れないまま、沙織に悪口を言ってしまう桐乃の若さ。
そして、いつまでも強がりを言って、自分の考え、自分の誇りを譲らない黒猫。
そんな二人が心を晒せるようになって、それだけでご満悦の沙織。
そういう意味では、この3人の輪は完成されたといってもいいかも知れない。
桐野の頭に手を乗せて慰めていた京介もこれで一段落。微笑がこぼれます。
それと、桐乃と黒猫の会話がとてもオタオタしくて気持ちいいくらいにツボ。
自分の主張が相手の尊重に上回ったときに、自分の本心が出せる。
それが黒猫も同様だから、売り言葉に買い言葉で主張しあう関係。
まあ、理想は相手を尊重しつつ、自分の主張が重ねられればいい。
趣味は合わないんだけど、お互いの性格の波長が合う。
同じ趣味の人を探しに来たけど、微妙にずれていたけど、面白い仲間が見つかって、
それは良い結果となった。桐乃はぶーたれているときが一番生きる。
きっと彼女は勉強にスポーツにモデルに全てが一生懸命で
気を抜けないからこそ、息抜きにアニメやエロゲーをやっている。
そこに、ストレス発散として言い合える関係の黒猫という敵が出来てよかったね。
だけど、何かを得て、何かを失うのは嫌だ。だって、せっかく良い思いをしたのに、
他の何かを手放して嫌な思いをするなんて考えられない。
耐え難くも生きづらい世の中。自分の建前も本音も全部受け入れてくれる人。
今まで築きあげてきた人間関係。その人間関係を崩さないで自分を受けていれる。
そんな感じの人が周りにいればいい。いればいいんだけど……。
本当の友達なら、良い面も悪い面も全て受け入れてくれて、
今まで通りの付き合いができると思うんだけど、本当の友達かどうかなんて、
信頼関係なんて流動的だから、いざ勇気を出して話すのが恐い。
失ってしまうことが恐い。今まで失った人たちのことを蔑んでみていたけど、
いざ、自分が失いそうな場面に直面してしまうと、人ごとではない。バカに出来ない。
だから、そこに後悔がある。悔やんでもしょうがないから、自分の心にしまい込む。
そんな自分をいつまでも、そのままにしているのが、許せなくて…。
だから、兄貴にアニメDVDを見られたきっかけを機に相談をしてみた。
この気持ちが上手く伝わるかわからない。今まで邪険にしてきたのだから。
自分が逆の立場なら、バカにしているだろう。
だけど、兄貴は受け入れてくれた。真に迫る勢いであっても、たじろがなかった。
見くびらなかった。蔑まなかった。ただ、それだけで嬉しい。
これからは、一緒の仲間が出来たから、一人でこの溜め込んだ思いを、
吐き出せるようになる。共通の趣味が話せる幸せ。
だけど、京介としてはたまらなかった。一から、オタク修行をさせられ、
見捨てられないけど、可愛くない妹のためにエロゲーをやらなきゃいけないなんて。
一般人なんだぞ、一般人。あくまで平凡に暮らして、平凡に生きたいんだ。
だからこそ、妹が本当に心を許して何でも言える相手を作ってあげたい。
趣味を隠して兄妹という狭い世界ではなく、大きな世界へと飛び出していって欲しい。
もうちょっと、妹の喜ぶ顔が見れればいいと思うなんて、兄貴としては普通だよなぁ?
そんな感じでオフ会。しかし、ネットのコミュニティに入ってから、オフ会が早い。
もう少し、警戒心をもとうよ。女の子のコミュニティでも男がいるかもしれないし、
サクラだったりしたりと、出会い系には犯罪臭がする。
そんな浅い付き合いだからこそ、ネットで仲良く出来なかったから、話が合わない。
どういう人間がくるのかわからないから、初対面の相手に何を話せばいいのか?
そんな緊張感が伝わってくる回でした。
何事も上手くこなしているように見える桐乃。
だけど、人付き合いという点では少しだけ不器用。だけど、その才能とルックスで、
今までの人間関係は円滑にやってきたつもり。きっと自分はどんなことでも器用。
そんな今までの自分の思い込みと偏見と自意識過剰からやってくる思いを
全てブチ壊すには十分な時間だった。十分すぎるほどに十分。
みんなが盛り上がっているのに、自分だけがその輪に入れない。
こんなに大人数で、一杯しゃべれることはありそうなのに、
高校デビューを逃してしまった高校生みたいに、悲しくも一人寂しく過ごす。
一人でいる寂しさよりも、大勢でいるときの寂しさの方が、もっと寂しい。
だからこそ、沙織は動いた。彼女は上手く溶け込めるようにしてあげるんではなく、
溶け込まない者同士をつなげて、寂しさを紛らわす。
そのさりげない優しさに涙が出てくる。
だって、沙織が上手くみんなとしゃべれるように仲介役を担ったとしても、
不器用な子は不器用なんですよ。
失敗した時の寂しさがものすごくなる。せっかく、協力してくれたのに…。
自分から勇気を出せない上に、憐憫の目で見られて、それでも上手く行かない。
そんな挫折感を経験してしまう恐れがあるからこそ、沙織は黙っていた。
そして、少人数で話す。この作戦がうまい。
大人数が苦手な子かも知れないし、少人数だと沙織が上手くフォローできる。
少人数ゆえ、その子もしゃべる機会が増えて、一石二鳥。
そんな優しさを感じ取れないまま、沙織に悪口を言ってしまう桐乃の若さ。
そして、いつまでも強がりを言って、自分の考え、自分の誇りを譲らない黒猫。
そんな二人が心を晒せるようになって、それだけでご満悦の沙織。
そういう意味では、この3人の輪は完成されたといってもいいかも知れない。
桐野の頭に手を乗せて慰めていた京介もこれで一段落。微笑がこぼれます。
それと、桐乃と黒猫の会話がとてもオタオタしくて気持ちいいくらいにツボ。
自分の主張が相手の尊重に上回ったときに、自分の本心が出せる。
それが黒猫も同様だから、売り言葉に買い言葉で主張しあう関係。
まあ、理想は相手を尊重しつつ、自分の主張が重ねられればいい。
趣味は合わないんだけど、お互いの性格の波長が合う。
同じ趣味の人を探しに来たけど、微妙にずれていたけど、面白い仲間が見つかって、
それは良い結果となった。桐乃はぶーたれているときが一番生きる。
きっと彼女は勉強にスポーツにモデルに全てが一生懸命で
気を抜けないからこそ、息抜きにアニメやエロゲーをやっている。
そこに、ストレス発散として言い合える関係の黒猫という敵が出来てよかったね。