アスキーメディアワークス
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世界観
[オタク][日常][妹][後輩][コメディ]
あらすじ
ヤバイ。桐乃ヤバイ。俺の妹マジヤバイ。まず偉そう。もう傲岸不遜なんてもんじゃない。超居丈高。「オマエ何様」って妹にきくと、「チッ」って舌打ちするだけじゃなく、その後腕組んで「うざい」って睨みかえしてくる。スゲェ!なんか遠慮とか無いの。妹なんだから兄貴のことを敬って、もっと仲良くしなきゃいけないんじゃ―と思っていた時期が俺にもありました。けど桐乃は違う。そんなの気にしない。むしろ誇らしげ。とにかくお前ら、ウチにいる妹のヤバさをもっと知るべきだと思います。そんなヤバイ桐乃と一緒にいる俺、超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。
短文感想(ネタバレなし)
となると、なかなか内容に触れられないなぁ。
とにかく、作者が一番悩んで書いた時期に思えますね。
色々な方向性から攻めてみて、どれが一番面白かったか、読者の反応が見たい。
そんな感じの多岐にわたる展開でした。
今までは章構成であっても、一本の道筋を辿ってきましたが、
今回はそれがなく、短編構成風になっております。
だから、どの章から読み始めても大丈夫です。
短い中に凝縮された内容で、面白いといえば、面白い。
だけど、つまらないと言われれば、それも頷ける内容。
まあ、読者の選り分け作業に入った巻でもあり、
作者もこれからの展開に迷いが見られるので、方向性を定めにくい。
区切りとなる巻でもありました。
悪い意味でいえば、この巻で切ってもいい。
だけど、俺妹のイメージの一新と愛情のインフレをどうにかしなければ、
なかなか難しい問題で、ここらで何か謎となるような要素で伏線を張らないと、
これから書きにくいと思うんですよね。
そういう意味で出尽くした感があって、引きとなるベースがない。
だから、次の巻で何をやってもよさそうな反面、予想ができないので、
今までの読者は購入をどうしようか迷うだろう。
でも、6巻単体としては、なるほど笑いを取りに来たという一貫性のある書き方で、
コメディとしては楽しく読め、クスっと出来る京介の心情描写がとても好きだ。
ただ、大筋となるストーリーは王道なので、先の展開がある程度読める。
だから、読者を飽きさせず読ませるだけの力量が必要ですが、
それだけはなんとか凌いでいる印象で、シーンごとに萌えるしかないでしょう。
面白いではなく楽しい。そんな巻となっていました。
あーもう、あらすじで内容に触れていないから、感想も抽象的だぁw。