刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0(1)

自分を責める事、戒める事、省みる事、自分のためなのに…。


こちらもよく理解出来ないままに終わってしまったなぁ。
最近、気が散って、読解力や理解力が落ちてきている気がするなぁ。
少し気を引き締めないとね。内容は良かったんですよ。

戦わぬもひとつの知恵の道。
自ら敵を生み出し、自ら答えを出し、自ら一歩前へ進むことが出来る。
その敵というのは過去の自分でもあるし、悪夢でもある。

トラウマというと、とがめ以上の被害をこうむった人はいないかもしれない。
だけど、そのとがめは十分、一人で苦しんで、一人で問題と向き合った。
そこに七花がいないのが、キーポイントなんだろう。

七花は七花で今までやってきたことを悔やみ、反省するかもしれない。
だけど、そこに正当性を求めるとなると、かなり難しい。
とがめのためとはいえ、愛によって人を殺す。人を殺める。人生を終わらせる。

その事の重大性を改めて再認識し、七花本人の人間性を向上させた。
別に悪いことをやってきたわけではないと、本人は思う。だけど、思うだけ。
そこに客観的な観点からの推察はできていない。それが心残り。

刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0(2)刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0(3)
間違ったことも正しいことも、本人が正しいと思えば正しいんですよ。
だけど、そこに客観的な視点があるからこそ、その人が間違いだと気づく。
人の中の正義って、そうやって出来上がっていくものだから。

なので、七花に正義なんてない。やってきたことから目を背けるだけ。
別に背けて生きてきても悪くない。何の支障もない。島流しの人間なんだし。

だけど、周りが見えるようになって、少しずつ刀を集めて、人と接するようになって、
初めて感じ始める、自分の愚かさと罪悪感。それが人間としての正しい道。
いつかは通らなければいけない道。そこに年齢という重圧が加わる。

経てきた年月というのは、その人の知識や知恵となり、その人自身の魅力が
増してくるが、苦い経験を感じ始めるのも、あとになってからだ。
前に戻ってやり直せることはない。そこに後悔以上の何かはない。

輪廻が言いたかったのは、そんなことのような気がする。
自らの虚栄心という言葉が非常に印象的だった。
自尊心を維持する上で必要な自らの心がいつの間にか、嘘偽りで固められる。

刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0(4)刀語「誠刀・銓」[声]細谷佳-0(5)
正しいと思っていた自分を守る心が、誰かにとって正しくない何かに変わる。
見栄を張るために何かを犠牲にするのって、傍から見れば可哀想としか言えない。

なんでそんなに自分の為に頑張るの?
自分の何が自分を縛り付けているのだろう?

たった、それだけのことがとても難しい。とがめにとってはトラウマと向きあうこと。
思い出したくない現実の過去。それは必要なこともあれば、必要でないこともある。
今回は必要だったから、良い結果に終わったけど、必要なかったら最悪だ。

まあ、必要だと思ったからこそ、輪廻はそんなことを言ったんだと思うけどね。
とがめを動かしていたものは、虚栄心でもなく、否定姫に対する反感でもなく、
ただの家族愛だった。家族を愛する力、血が通っていることの重大性。

その家族愛と反する形になってしまった恋愛とどう向き合っていくのだろうか?
とがめは昔のことだと思って許しているんだろう。それに七花は悪くない。

表面には出ていないけど、血で血を争う展開になってしまったのがなんとも憎い演出。

でも、一人で頑張る女性を見ているのはいいですね。
自分の内心と肉体労働と闘うとがめを見ていると勇気がわいてきました。
(逆に人を食ったような輪廻のキャラはどうも好きになれないw)