僕の小規模な奇跡
僕の小規模な奇跡
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入間 人間
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世界観

[日常][学園][バイト][恋愛][ほんわか]

あらすじ

あなたのこと全く好きではないけど、付き合ってもいいわ。その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから。僕が彼女の為に生きたという結果が、いつの日か、遠い遠い全く別の物語に生まれ変わりますように。これは、そんな青春物語だ。

短文感想(ネタバレなし)


あぁ、別に何か物語の伏線の回収が秀逸だとか、
ラストに泣ける感動作というわけでもない。

だけど、読み終わったあとのほがらかさがたまらなく心地いいんだ。

まずは、面白いツカミで読者をとりこにし、本編の漫才のような掛け合いを、
コメディとして楽しむ。ただ、ツカミが衝撃的すぎて、本編に集中できなかった
のは事実なので、衝撃的なツカミは一度忘れましょう。

で、本編では、二組の男女が織り成す恋物語を中心に、
学園生活と社会生活を人が学んでいく姿を描いたもの、

その中の日常には、ちょっとした楽しいこともあり、理不尽なこともあり、
そして、自分の生き方に正直に生きようという姿勢が垣間見えて、
なんともいえない青春を味わうことができる。

まあ、そこは笑いに比重が置いてあるので、
激しく期待して読むと、普通の物語だなぁ、と面食らうことになる。

だけど、ここでのツンデレ彼女が良い味だしてる。
デレが全くないのが素晴らしい。ただ、切っ先鋭いナイフの如き、
言葉の罵声の浴びせ方と、そのセンスのツンツンぶりには驚愕だった。

会話を聞いているだけで幸せになれる。
主人公も、直球勝負ど真ん中っぷりが面白く、強引でありながらも、
謙虚な姿勢に、涙することも(笑)。

そんなわけで、若さ感じる、ほんのちょっとした日常が楽しめる作品ということで、
かなりオススメな仕上がりになっております。

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