会長はメイド様!-0会長はメイド様!-0(1)

人とは違うこと、人より優り劣っている部分の脆弱さ。


あぁ、何にでも、本気になれるのっていいですよね。
本気でマジメで誠実。
もっと人生、楽に生きていいんじゃない。そんな葛藤。

だけど、それは人に強要するようなことではなく、
ただの個性として、いや、自分なりの楽しみ方、生き方がある。
それを間違っていると笑ったり、人をバカにするのは、ちょっと違うのだと。

でも、うらやましいのかもしれないね。
何事も本気でぶつかっていけるものがない人にとっては…。
楽しいと思えることはあるかもしれないけど、本気でやれることが。

それが自分で本気だと思えることも、恥ずかしいというプライドが邪魔する。
自分はもっとできる人間なんだ。もっとカッコイイ人間なんだ。

人から良く思われたい。それは普通の感覚だと思う。

だけど、そればかりに縛られて、自分の羞恥心と欺瞞に満たされた自分に
気付けるようになれるのはいつの頃だっただろうか、なんて考えてみる。

気付けただけ、まだ、マシなのかも知れない。
何も出来なくなってしまう、その気持ちが劣等感に苛まれるようになる前に。

会長はメイド様!-0(2)会長はメイド様!-0(3)
そんな感じでちょっとだけ重いテーマを軽く扱う、この作品が好きなんですよ。
Aパートはつまらなかった。特段、面白みのあるシーンもなく、
いつものカッコイイ碓氷と会長が輝いているだけだった。

だけど、Bパートへのテーマの転嫁の上手さにちょっとだけ感動するんだ。

別に特段、何かが変わるわけでもない。
自らをカッコイイヒーローとして、演出するわけでもない。
人を無理矢理変えさせるわけでもなく、ただ、提案するだけ。

こういう生き方もあるのだよ、とお手本を見せるだけ。
いや、お手本じゃないかもね。自分らしさを出しただけ。それだけ。

他人をどうこうする権利もない。他人の選択を変えさせるわけでもない。
だけど、早く自分らしさや自分が本気になれることに気付けるように、
手助けするという、会長の謙虚さにちょっとだけ憧れるんだ。

まあ、仮装競走のあり方について、真剣に考えている会長がかわいかったり。
仮装競走ではなく、仮想競争ではトップになっているよ、会長は…。
 
会長はメイド様! (1) (花とゆめCOMICS (2986))会長はメイド様! (1) (花とゆめCOMICS (2986))

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