荒川アンダーザブリッジ-0荒川アンダーザブリッジ-0(1)

自らに対する挑戦状、対抗する術をリクは持っているか?


自分の居場所を見つけて守ること。
それは実際的な意味でも、抽象的な意味でも…。
僕らの居場所は僕らで守る。

それが当たり前であり、当たり前でない世の中でもある。
誰かが自分の居場所を用意してくれるかもしれない。
だけど、それは自らの力と熱意で守るしかない。

父親とリクの会話がとても象徴的だった。
電話はいつでもしていい。
だけど、それに見合うだけの価値があるかどうか。

でも、これは具体的にどうかという話ではなく、抽象的な意味で話した、と思う。
自分が父親にとって、価値のある人間だということの自尊心をつけるため。
そして、父親との対等な関係ではなく、従順な子供としての教育でもある。

だけど、リクは鵜呑みにしてしまった。
いや、父親の言っていることは、本当に具体的な意味なのかも知れない。
でも、リクの監視をしている所や、気にかけている部分を見ると、そう思えない。

借りは必ず返すという掟も、リクは従順に守った。従順に守りすぎた。
柔軟な発想ができなかった。(まあ、それが元でこんなに面白くなったのだけど)
なので、このような事態になることは予期すべきだったのかもしれない。

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だから、リクを試した。
本当に大切なものをみつけたのか?
本当に大切なものを守れるのか?

教育はする。し過ぎるぐらいにする。
そして、そこからは応用だ。実践。今まで培ってきたもの全てを応用する時。
守られる側から守る側へ。

そこには父親の恐さを実感する瞬間でもあっただろう。
だけど、そこに父親としての威厳や子供としての無力さを痛感するとき。
誰かに頼ることを学び始める時でもある。

そういう意味で、父親は自分のケータイ番号を教えずに、
誰か自分以外の頼れる人を見つけてくれることに期待したのかも知れない。

だから、リクのリクとしての限界。
パートナーとしてのニノの支えが必要になるとき。
荒川のみんなが共同でリクに協力し、各人が自らを守る時がやってきた。

これは挑戦でもあり、試練でもある。
だけど、その裏にはちょっとした愛情が見え隠れする面白い展開になってきました。
 
荒川アンダー ザ ブリッジ 9 (ヤングガンガンコミックス)荒川アンダー ザ ブリッジ 9 (ヤングガンガンコミックス)

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